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第四章 新学期も『りかのじっけん』
第百一回 ここからスターティン! 新たなる第一回。
しおりを挟む「来たよ、千佳」
と、第一声は僕からだ。でも……。
待てど暮らせど返答がない。それでもって僕は、可奈と同じくブレザー&スカートというスタイル。これが学園の女子の制服。始業式の終了後、直接ここに来たのだから、この格好でも仕方ないよね。今更だけど僕はボクッ娘、千佳と同じ女の子。
……でも、ごめんね。
裸の付き合いまでした仲だけど、もしも着替え中だったら……と、思いつつも、
――シャッ! と開帳。
バックには三名(可奈、未来さん、瑞希先生)、みんないる。
ここは病院、もちろん病室のカーテンを開けた。
「いない……」
と、第二声はそれ。……ヒューッと秋らしく、心の隙間風を見る。
そんな季節には読書……そう、読書の秋。その伏線なのだろうか? テクテク……と音を立て訪れる。ということはね、近づいているに等しくチョンチョンと、触れる。
振り向けば、
そう、「千佳!」がいる。
薄桃色のパジャマ、病院のレンタルだ。……なぜなら昨日の今日のことで、浴室で、全裸で発見されたのだから、服なんて着ているはずもなくて、持参するはずもなかった。
「どこ行ってたの?」と、可奈が僕を追い越し千佳に訊く。
「一階の売店、そこでスマホ見てた。病室は基本、通話たぶん通信も禁止だから。さっきも『りかのじかん』読み返してたの」……そこまでが可奈に向かって。で、続け様、僕の方へ向き直って「先に言っとくね、第百回おめでとっ、梨花。まだ全部は読み切れてないけど、最後まで応援するね」――顔色もよく、何よりも笑顔満開だ、千佳。
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