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第6話 眠れる古代遺跡と無限の力
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旅は西へ向かった。王都と霧風の森を結ぶ街道からさらに外れ、誰も通らなくなった荒野を進む。そこに、ディアナが言っていた“古代の遺跡”が眠っている。
“創造主が最後に足跡を残した地”。そう伝わる場所だ。
太陽の光が強く降り注ぐ昼下がり。
荒野の風は熱を帯び、砂埃が足元から舞い上がる。だが進むほどに、空気が変わっていった。
単なる砂漠のようでいて、どこかが現実離れしている。
遠くに見える岩の影が形を変え、砂に沈んでは浮かび上がる。まるで世界の座標そのものがずれているかのようだ。
「この感じ……世界の“縫い目”だな。」
「ええ。」
ディアナは頷いた。彼女の顔に張り詰めた緊張が滲む。
「ここは古き時代、創造主が“理の門”を閉ざした場所。世界の安定が保たれたのはこの地の封印があったからです。ですがその力が、今ほどけつつあります。」
「アルドが何か仕掛けているのか。」
「恐らく。彼が神殿の印を壊せば、この封印にまで波及します。」
風がうなりを上げ、砂が舞った。
目前に古びた石造りの階段が現れた。荒野の地中から半ば露出した建造物で、苔と砂に覆われている。
そこに刻まれた文様を見て、俺は息をのんだ。
「これ……俺の文字だ。」
ただ見つめただけで読めた。
覚えがないのに、意味が自然と脳に浮かぶ。
“ここより下は、創造の核。触れる者、世界を再定義する”
俺は苦笑するしかなかった。「……俺、昔から警告文が好きだったのかもな。」
ディアナが小さく吹き出す。「冗談でも怖いです。それ、命に関わる類いの注意書きですよ。」
階段を慎重に下りる。
地下に入るにつれ、空気がひんやりと変わり、青白い光が視界を覆った。
壁面には無数の光る紋様が走り、古代の魔法陣が淡く輝いている。
「まるで……機械仕掛けの神殿ね。」
俺は壁に手を伸ばした。指が触れた瞬間、光が強く跳ね上がる。
同時に頭の奥で、巨大な声が響いた。
――認識確認。創造主リンク再開。
「なっ……」
光が収束し、目の前に透き通る輪郭を持つ“人影”が現れた。
女性の姿をしているが、肌は半透明で、目は紅玉のように光っている。
「あなたは……?」
俺が問うと、彼女は静かに答えた。
「私は記録素体《アーカイブ》。創造主の命により、この地の核を守護しています。」
その名前に、ディアナが息を呑んだ。
「アーカイブ……伝承にしか残っていない存在。まさか、本当に稼働しているなんて……!」
「創造主レン。あなたの帰還を確認しました。」
女型の存在が跪いた。
「一万二千年ぶりの再接続を感知。現在、世界の構造は98%の安定を喪失しています。このままでは再生不能です。」
「そんなに……?」
「はい。私は“理の門”の鍵守。あなた以外に再構築権限を持つ者はいません。」
ディアナが震える声で言った。「理の門とは、世界と異界をつなぐ大いなる扉……それを開けるには創造主の意志が必要です。」
アーカイブの瞳がわずかに輝きを増した。
「門を閉ざす時、あなたは言いました。“再びこの世界が苦しむなら、私を呼べ”。それが昨日、王都の神殿から発せられた祈りでした。」
「……リュミナか。」
「はい。彼女は創造主の第一の補佐個体。“女神”とは地上における社交的呼称に過ぎません。」
俺は何も言えず、ただ立ち尽くした。
女神リュミナ――神のように輝いていた存在が、俺の造った“補佐個体”? それが真実だというのか。
「人を導くために人の姿を与えた。それが、彼女だ。」
アーカイブの言葉が、さらに続く。
「ですが、時の流れの中で、神と人との境界が曖昧になりました。あなたが眠った後、人々は彼女を唯一の神と呼び、創造主の記憶を封印したのです。」
ディアナが小さく震えた。「そんな……じゃあ私の祈りも……。」
「無意味ではありません。」アーカイブが優しく告げる。「あなたの信仰が彼女を存続させた。リュミナが今もあなたを思い出したのは、その祈りが伝わったからです。」
重苦しい沈黙が続いた。
俺は深く息を吐き、アーカイブに向き直る。
「門を開いたら、何が起こる。」
「世界はリセットされます。しかし創造主が定義を変えれば、“再構築”として維持することも可能です。」
「つまり、俺の思い次第で全部が書き換わる。」
「その通りです。創造主レン、あなたの願いを。」
アーカイブが跪いたまま、目を閉じる。
空間全体がうねりを上げた。
天井の光が渦を巻き、青白い球体が中心に浮かび上がる。
「これは?」
「世界の源です。創造のコア。ここに触れれば、あなたは再び“全能”となる。」
ディアナが俺の肩に手を置いた。
その手の震えが、恐怖ではなく決意のものだとすぐにわかった。
「レン様……どうか、慎重に。もし暴走すれば、この世界が……」
「ああ、わかってる。」
俺は一歩踏み出した。目の前で光が脈動を強める。
心臓の鼓動とシンクロして、世界が呼吸しているようだった。
“創るか、壊すか”。そのどちらも選べるのだと、瞳が告げてくる。
指先が光に触れた瞬間、視界が弾け飛んだ。
――過去の意識が流れ込む。
果てしない光の中、俺は確かに“世界”を描いていた。
海を、空を、人を。孤独を埋めるために生命を生み出した。
だが、満たされなかった。
理解し合うはずの者たちは争い、女神までも涙を流した。
「もういい、終わらせよう。」
――そう言って俺は眠りについたのだ。
気がつくと、光の中に誰かが立っていた。リュミナだった。
懐かしい笑顔で、まるで昨日のように微笑む。
「お帰りなさい、レン。」
「リュミナ……。」
「あなたが創ったこの世界は、まだ息をしている。どうか今度こそ、共に歩み直してください。」
涙が滲んだ。
これは記憶ではなく、今現れている彼女自身なのか。
答えようとした瞬間、光が強まり、空間が再び現実へ引き戻された。
目を開けると、ディアナが俺を心配そうに見つめていた。
「レン様……大丈夫ですか?」
「……ああ。いや、何が大丈夫なんだろうな。」
足元の光るコアは静かに脈打ち、心臓の鼓動と重なっている。
アーカイブが静かに言葉を告げた。
「契約完了。創造主の力、再統合。」
瞬間、体の奥から無限に近いエネルギーが迸った。
周囲の空気が震え、光の粒が舞う。
“望めば、何でもできる”――そんな確信が、皮膚の奥から湧き上がった。
「これが……無限の力……。」
自分の声が遠くに聞こえた。
ディアナがその眩しさに目を細めながら、何かを呟いた。
「リュミナ様……彼を導いてください……。」
光が静まると、アーカイブが低く頭を垂れた。
「創造主よ、これより異界が門を目覚めさせる兆候があります。王都に戻るべきです。」
「アルドのところか。」
「はい。彼はすでに“神の器”を名乗り、人々を集めています。」
俺は静かに頷き、ディアナを振り返った。
「行こう。放っておけば、世界が彼の形になる。」
「……はい。創造主レン、共に。」
地上へと戻るための階段を上る。
背後でアーカイブの声が響いた。
「どうか忘れないでください。力とは、望みの形。その望みが穢れれば、世界もまた穢れます。」
「わかってるさ。」
俺は小さく笑った。
――もう二度と、過去のようにはならない。
光の消えた古代遺跡を後にし、夜明けの光が差す荒野に足を踏み出す。
風が吹き抜け、遠くで雷鳴が響いた。
だがその音はなぜか、世界の“心臓”の鼓動に聞こえた。
新たな力を得た今、世界は再び俺を中心に動き出している。
“創造主が最後に足跡を残した地”。そう伝わる場所だ。
太陽の光が強く降り注ぐ昼下がり。
荒野の風は熱を帯び、砂埃が足元から舞い上がる。だが進むほどに、空気が変わっていった。
単なる砂漠のようでいて、どこかが現実離れしている。
遠くに見える岩の影が形を変え、砂に沈んでは浮かび上がる。まるで世界の座標そのものがずれているかのようだ。
「この感じ……世界の“縫い目”だな。」
「ええ。」
ディアナは頷いた。彼女の顔に張り詰めた緊張が滲む。
「ここは古き時代、創造主が“理の門”を閉ざした場所。世界の安定が保たれたのはこの地の封印があったからです。ですがその力が、今ほどけつつあります。」
「アルドが何か仕掛けているのか。」
「恐らく。彼が神殿の印を壊せば、この封印にまで波及します。」
風がうなりを上げ、砂が舞った。
目前に古びた石造りの階段が現れた。荒野の地中から半ば露出した建造物で、苔と砂に覆われている。
そこに刻まれた文様を見て、俺は息をのんだ。
「これ……俺の文字だ。」
ただ見つめただけで読めた。
覚えがないのに、意味が自然と脳に浮かぶ。
“ここより下は、創造の核。触れる者、世界を再定義する”
俺は苦笑するしかなかった。「……俺、昔から警告文が好きだったのかもな。」
ディアナが小さく吹き出す。「冗談でも怖いです。それ、命に関わる類いの注意書きですよ。」
階段を慎重に下りる。
地下に入るにつれ、空気がひんやりと変わり、青白い光が視界を覆った。
壁面には無数の光る紋様が走り、古代の魔法陣が淡く輝いている。
「まるで……機械仕掛けの神殿ね。」
俺は壁に手を伸ばした。指が触れた瞬間、光が強く跳ね上がる。
同時に頭の奥で、巨大な声が響いた。
――認識確認。創造主リンク再開。
「なっ……」
光が収束し、目の前に透き通る輪郭を持つ“人影”が現れた。
女性の姿をしているが、肌は半透明で、目は紅玉のように光っている。
「あなたは……?」
俺が問うと、彼女は静かに答えた。
「私は記録素体《アーカイブ》。創造主の命により、この地の核を守護しています。」
その名前に、ディアナが息を呑んだ。
「アーカイブ……伝承にしか残っていない存在。まさか、本当に稼働しているなんて……!」
「創造主レン。あなたの帰還を確認しました。」
女型の存在が跪いた。
「一万二千年ぶりの再接続を感知。現在、世界の構造は98%の安定を喪失しています。このままでは再生不能です。」
「そんなに……?」
「はい。私は“理の門”の鍵守。あなた以外に再構築権限を持つ者はいません。」
ディアナが震える声で言った。「理の門とは、世界と異界をつなぐ大いなる扉……それを開けるには創造主の意志が必要です。」
アーカイブの瞳がわずかに輝きを増した。
「門を閉ざす時、あなたは言いました。“再びこの世界が苦しむなら、私を呼べ”。それが昨日、王都の神殿から発せられた祈りでした。」
「……リュミナか。」
「はい。彼女は創造主の第一の補佐個体。“女神”とは地上における社交的呼称に過ぎません。」
俺は何も言えず、ただ立ち尽くした。
女神リュミナ――神のように輝いていた存在が、俺の造った“補佐個体”? それが真実だというのか。
「人を導くために人の姿を与えた。それが、彼女だ。」
アーカイブの言葉が、さらに続く。
「ですが、時の流れの中で、神と人との境界が曖昧になりました。あなたが眠った後、人々は彼女を唯一の神と呼び、創造主の記憶を封印したのです。」
ディアナが小さく震えた。「そんな……じゃあ私の祈りも……。」
「無意味ではありません。」アーカイブが優しく告げる。「あなたの信仰が彼女を存続させた。リュミナが今もあなたを思い出したのは、その祈りが伝わったからです。」
重苦しい沈黙が続いた。
俺は深く息を吐き、アーカイブに向き直る。
「門を開いたら、何が起こる。」
「世界はリセットされます。しかし創造主が定義を変えれば、“再構築”として維持することも可能です。」
「つまり、俺の思い次第で全部が書き換わる。」
「その通りです。創造主レン、あなたの願いを。」
アーカイブが跪いたまま、目を閉じる。
空間全体がうねりを上げた。
天井の光が渦を巻き、青白い球体が中心に浮かび上がる。
「これは?」
「世界の源です。創造のコア。ここに触れれば、あなたは再び“全能”となる。」
ディアナが俺の肩に手を置いた。
その手の震えが、恐怖ではなく決意のものだとすぐにわかった。
「レン様……どうか、慎重に。もし暴走すれば、この世界が……」
「ああ、わかってる。」
俺は一歩踏み出した。目の前で光が脈動を強める。
心臓の鼓動とシンクロして、世界が呼吸しているようだった。
“創るか、壊すか”。そのどちらも選べるのだと、瞳が告げてくる。
指先が光に触れた瞬間、視界が弾け飛んだ。
――過去の意識が流れ込む。
果てしない光の中、俺は確かに“世界”を描いていた。
海を、空を、人を。孤独を埋めるために生命を生み出した。
だが、満たされなかった。
理解し合うはずの者たちは争い、女神までも涙を流した。
「もういい、終わらせよう。」
――そう言って俺は眠りについたのだ。
気がつくと、光の中に誰かが立っていた。リュミナだった。
懐かしい笑顔で、まるで昨日のように微笑む。
「お帰りなさい、レン。」
「リュミナ……。」
「あなたが創ったこの世界は、まだ息をしている。どうか今度こそ、共に歩み直してください。」
涙が滲んだ。
これは記憶ではなく、今現れている彼女自身なのか。
答えようとした瞬間、光が強まり、空間が再び現実へ引き戻された。
目を開けると、ディアナが俺を心配そうに見つめていた。
「レン様……大丈夫ですか?」
「……ああ。いや、何が大丈夫なんだろうな。」
足元の光るコアは静かに脈打ち、心臓の鼓動と重なっている。
アーカイブが静かに言葉を告げた。
「契約完了。創造主の力、再統合。」
瞬間、体の奥から無限に近いエネルギーが迸った。
周囲の空気が震え、光の粒が舞う。
“望めば、何でもできる”――そんな確信が、皮膚の奥から湧き上がった。
「これが……無限の力……。」
自分の声が遠くに聞こえた。
ディアナがその眩しさに目を細めながら、何かを呟いた。
「リュミナ様……彼を導いてください……。」
光が静まると、アーカイブが低く頭を垂れた。
「創造主よ、これより異界が門を目覚めさせる兆候があります。王都に戻るべきです。」
「アルドのところか。」
「はい。彼はすでに“神の器”を名乗り、人々を集めています。」
俺は静かに頷き、ディアナを振り返った。
「行こう。放っておけば、世界が彼の形になる。」
「……はい。創造主レン、共に。」
地上へと戻るための階段を上る。
背後でアーカイブの声が響いた。
「どうか忘れないでください。力とは、望みの形。その望みが穢れれば、世界もまた穢れます。」
「わかってるさ。」
俺は小さく笑った。
――もう二度と、過去のようにはならない。
光の消えた古代遺跡を後にし、夜明けの光が差す荒野に足を踏み出す。
風が吹き抜け、遠くで雷鳴が響いた。
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