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敵なのに嫁になれ? 祖国に愛する人がいますので、お断りさせていただきます。
前編
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私はどうしてこんなところで、敵国の英雄のお世話をしてるの?
そう思いながらユミリは、目の前にいるひとまわりも年上のザデラスを見た。
「ふむ、今日もうまかった。ごっそーさん!」
ガルドラダ国の英雄、ザデラスが満足げに声を上げている姿を見るのは、一度や二度の話ではない。
ユミリはこの英雄と呼ばれた男の家で、もう一年近くもお世話になっているのだから。
「なぁ、そろそろ俺の嫁にならんか、ユミリ」
「いや、私の敵ですから、あなた」
「はっはっは! そんな小さいことは気にするな!」
「気にしますって。第一私には祖国に好きな人が……」
「片思いなんだろう?」
「ち、違いますよ! 多分……っ」
むむうっとユミリは頬を膨らませた。
この国に来て一年。祖国であるメアレノン王国にいる幼馴染みのソナイは、もう自分のことなど気にしていないかもしれない。そう思うと、ユミリの気持ちはずんと沈んでしまう。
そんな顔のなにが面白いのか、ザデラスはヘッと鼻を鳴らして笑っていて、ユミリはまたもむっと口を歪めた。
「忘れっちまえよ、そんな男」
「ちょ、ザデラスさんはソナイのこと知らないじゃないですか!」
「知らなくともわかる。お前に惚れてたんなら、俺に連れ去られているのを知ってんだから、ここまで助けにくるだろうよ。つまり両思いだってのはお前の思い込みか、お前を好きでもここまで助けに来る度胸のないヘタレ野郎だってこった」
「ソナイはヘタレなんかじゃありませんっ!!」
「そーかそーか、じゃあ助けてくれんのを期待するんだな」
「ううーっ」
わははとザデラスが大口を開けて笑っているのが癪に障る。しかしこの男の言うことも一理あった。
ここに来て一年、助けに来る気配がないというのは、ソナイにとってユミリは命をかけて助けに来るほどの相手ではなかったということだろう。
そりゃそうだよね。
私だって、命を捨てるような真似をしてまで来てほしいわけじゃない……。
ソナイはただの一般人だ。軍に所属しているわけでもなければ、腕に覚えがあるわけでもない、とても優しく穏やかな青年。
ソナイは昔からそうで、戦争を嫌い、国の招集命令にも背き続けていた。
戦争なんかに行きたくないというソナイと二人で町を抜け出し、山奥に引きこもって隠れ住もうとした時だ。運悪く、敵であるガルドラダ軍に遭遇してしまったのである。
急いでソナイと共に逃げ出したのはいいが、ユミリは足を滑らせて崖から転落してしまった。そして目を覚ました時にはなぜか、敵国であるガルドラダ国の、しかも英雄と呼ばれるザデラスの家にいたというわけだ。
ソナイがどうなったのかはわからなかった。だがザデラスいわく、一般市民に危害を加えるようなことはしないと言っていたから、うまく逃げて生きてはいるのだろう。
ユミリが崖から落ちた時の傷も丁寧に治療してくれていたし、そこはザデラスの言うことを信用していいと思っている。
「はぁ、すぐ帰れると思ったのになぁ……」
「ま、戦争じゃしょうがねぇだろ」
「もー、どうしてここに連れてきちゃったんですか!!」
「俺らに驚いて勝手に逃げて勝手に落ちて勝手に死なれちゃ、夢見が悪いもんよ。お前らの町に連れていけるわけもねぇし、こっちで治療するしかなかったって何度も説明しただろうが」
「はぁぁ……」
「おいおい、俺は命の恩人だろ? そんな態度とるもんじゃねぇぞ」
クククとおかしそうに笑っていて、ユミリはいつものようにお礼も言わずに頬を膨らませた。
たしかに助けてくれたことには感謝しているが、そもそもガルドラダが攻めてこなければ、逃げる必要もなく落ちることもなかったわけで。どうにも素直に感謝する気持ちは起こらない。
「さぁて、食ったことだし、どっか出かけるか? ユミリ」
「なにを買ってくれるんです?」
「結婚指輪なんてどうだ?」
「ふざけるのも大概にしてください」
「なんだ、つまんねーな」
そう言いながらザデラスはカラカラ笑っている。
ユミリよりも十二歳年上のザテラスは現在三十五歳で、いつも子ども扱いされたりからかわれたりしている。ユミリもザテラスのことをおじさん扱いしているから、おあいこではあるのだが。
この国に来たときは警戒していたユミリも、このザデラスのあっけらかんとした性格に、警戒するのも馬鹿らしくなった。
ザデラスはこの国では英雄と呼ばれる男だ。つまりメアレノン王国の民は、この男に何人も殺されているということになる。
彼が仕事だからと家を空けたときには、さすがに嫌悪した。この人は、祖国の人たちを苦しめる悪魔なのだと。
しかし、そんなことがあったのはたった一回だけだった。それからのザデラスは、メアレノンには行かなくなったのだ。
それを不思議に思って本人に聞いたことがある。するとザデラスは、『俺はもう十分に戦ったから、後進の指導に回った方が手柄を独り占めせずにすむだろう?』と、快活に笑っていた。
そしてユミリの頭を無骨に撫で、『心配するな』と言った。その意味を、そしてそう言われた時の自分の気持ちに気づきたくなくて、ユミリはそっと心に蓋をする。
「よし、出かけるぞ! なんでも好きなもん買ってやる!」
「じゃあこの国の軍備施設を全部買ってください。私が潰します」
「おい、外でそういうこと言うのはやめろよ。さすがにしょっ引かれるぞ!」
「じゃあなんでもなんて、できないことを言わないでください!」
「わかったわかった。俺に買えるもんならなんでも買ってやるから、機嫌なおせよ」
「別に機嫌が悪いわけじゃないです」
「ったく、お子ちゃまだなぁ」
「気安く頭を撫でないでくださいーっ」
わははと笑いながらゴシゴシ頭を擦られて、ユミリはぷくっと頬を膨らませる。
敵国の人間であるはずのユミリが比較的自由に動けるのは、このザデラスのおかげらしい。
ちゃんと管理下に置いて監視をしていれば、メアレノンの民もガルドラダ国で暮らす許可をもらえるのだ。
メアレノンにいた頃は、ガルドラダ国に連れて行かれると拷問されるだとか奴隷にさせられるなんて話を聞いていたが、実際にはそんなことはなかった。
祖国に帰ることは許されないし、労働力としてみなされることはあるものの、ひどい扱いを受けている人はユミリが知る限りいない。なんならこの国で、ガルドラダ人と結婚してしまう人までいる。信じられない話だが、事実だ。
ザデラスの隣に並んで街に出る。この国の首都は、戦争をしているとは思えないほどに賑やかだ。
周りを城壁で覆われたこの要塞都市は、メアレノン軍が落とすのは至難の業だろう。この国の状況を知れば知るほど、祖国に勝ち目はないのかもしれないと思わされてしまう。
いまメアレノン王国は、どのような状況下にあるのだろうか。ソナイの取り巻く環境がどんなものかを考えるだけで、ユミリの胸は痛くなった。
「おいユミリ。これ買ってやろうか」
そう言ってごついザデラスの手に取られたのは、花のコサージュがついたカチューシャだった。
「ちょ、こんなのつけられるわけないじゃないですか!」
「なんでだ?」
「こんな大きなコサージュのついたカチューシャなんて、子どもがつけるものですよ!!」
「そうか? みんなつけてるぞ?」
はっと気づいて周りを見ると、結構ないい大人もカチューシャをつけている。メアレノンでは子どもがつけるイメージしかなかったが、ここでは誰もが普通にファッションとして身につけているらしい。
よくよく見ると、その姿はとっても可憐で素敵だ。
「な? 買ってやるよ」
「い、いらないですって……」
「遠慮すんな! 絶対お前に似合うから!」
わははと笑いながら、ザデラスは勝手にそのカチューシャを買ってしまった。
ほんっと強引なんだから、この人は……。
むうっと頬を膨らますも、嬉しそうに笑いながら髪につけてくれるザデラスを見ると、強くは言えなくなる。
「ほらな。俺の嫁がいっちばん最高だ!」
「いや、あなたの嫁じゃないですから!」
「わはは! 照れるな!」
「照れてませんー!!」
人の話を聞かない男は、疲れる。
そう思いながらもユミリは、髪につけられたカチューシャに触れ、笑みが溢れるのを抑えられなかった。
そう思いながらユミリは、目の前にいるひとまわりも年上のザデラスを見た。
「ふむ、今日もうまかった。ごっそーさん!」
ガルドラダ国の英雄、ザデラスが満足げに声を上げている姿を見るのは、一度や二度の話ではない。
ユミリはこの英雄と呼ばれた男の家で、もう一年近くもお世話になっているのだから。
「なぁ、そろそろ俺の嫁にならんか、ユミリ」
「いや、私の敵ですから、あなた」
「はっはっは! そんな小さいことは気にするな!」
「気にしますって。第一私には祖国に好きな人が……」
「片思いなんだろう?」
「ち、違いますよ! 多分……っ」
むむうっとユミリは頬を膨らませた。
この国に来て一年。祖国であるメアレノン王国にいる幼馴染みのソナイは、もう自分のことなど気にしていないかもしれない。そう思うと、ユミリの気持ちはずんと沈んでしまう。
そんな顔のなにが面白いのか、ザデラスはヘッと鼻を鳴らして笑っていて、ユミリはまたもむっと口を歪めた。
「忘れっちまえよ、そんな男」
「ちょ、ザデラスさんはソナイのこと知らないじゃないですか!」
「知らなくともわかる。お前に惚れてたんなら、俺に連れ去られているのを知ってんだから、ここまで助けにくるだろうよ。つまり両思いだってのはお前の思い込みか、お前を好きでもここまで助けに来る度胸のないヘタレ野郎だってこった」
「ソナイはヘタレなんかじゃありませんっ!!」
「そーかそーか、じゃあ助けてくれんのを期待するんだな」
「ううーっ」
わははとザデラスが大口を開けて笑っているのが癪に障る。しかしこの男の言うことも一理あった。
ここに来て一年、助けに来る気配がないというのは、ソナイにとってユミリは命をかけて助けに来るほどの相手ではなかったということだろう。
そりゃそうだよね。
私だって、命を捨てるような真似をしてまで来てほしいわけじゃない……。
ソナイはただの一般人だ。軍に所属しているわけでもなければ、腕に覚えがあるわけでもない、とても優しく穏やかな青年。
ソナイは昔からそうで、戦争を嫌い、国の招集命令にも背き続けていた。
戦争なんかに行きたくないというソナイと二人で町を抜け出し、山奥に引きこもって隠れ住もうとした時だ。運悪く、敵であるガルドラダ軍に遭遇してしまったのである。
急いでソナイと共に逃げ出したのはいいが、ユミリは足を滑らせて崖から転落してしまった。そして目を覚ました時にはなぜか、敵国であるガルドラダ国の、しかも英雄と呼ばれるザデラスの家にいたというわけだ。
ソナイがどうなったのかはわからなかった。だがザデラスいわく、一般市民に危害を加えるようなことはしないと言っていたから、うまく逃げて生きてはいるのだろう。
ユミリが崖から落ちた時の傷も丁寧に治療してくれていたし、そこはザデラスの言うことを信用していいと思っている。
「はぁ、すぐ帰れると思ったのになぁ……」
「ま、戦争じゃしょうがねぇだろ」
「もー、どうしてここに連れてきちゃったんですか!!」
「俺らに驚いて勝手に逃げて勝手に落ちて勝手に死なれちゃ、夢見が悪いもんよ。お前らの町に連れていけるわけもねぇし、こっちで治療するしかなかったって何度も説明しただろうが」
「はぁぁ……」
「おいおい、俺は命の恩人だろ? そんな態度とるもんじゃねぇぞ」
クククとおかしそうに笑っていて、ユミリはいつものようにお礼も言わずに頬を膨らませた。
たしかに助けてくれたことには感謝しているが、そもそもガルドラダが攻めてこなければ、逃げる必要もなく落ちることもなかったわけで。どうにも素直に感謝する気持ちは起こらない。
「さぁて、食ったことだし、どっか出かけるか? ユミリ」
「なにを買ってくれるんです?」
「結婚指輪なんてどうだ?」
「ふざけるのも大概にしてください」
「なんだ、つまんねーな」
そう言いながらザデラスはカラカラ笑っている。
ユミリよりも十二歳年上のザテラスは現在三十五歳で、いつも子ども扱いされたりからかわれたりしている。ユミリもザテラスのことをおじさん扱いしているから、おあいこではあるのだが。
この国に来たときは警戒していたユミリも、このザデラスのあっけらかんとした性格に、警戒するのも馬鹿らしくなった。
ザデラスはこの国では英雄と呼ばれる男だ。つまりメアレノン王国の民は、この男に何人も殺されているということになる。
彼が仕事だからと家を空けたときには、さすがに嫌悪した。この人は、祖国の人たちを苦しめる悪魔なのだと。
しかし、そんなことがあったのはたった一回だけだった。それからのザデラスは、メアレノンには行かなくなったのだ。
それを不思議に思って本人に聞いたことがある。するとザデラスは、『俺はもう十分に戦ったから、後進の指導に回った方が手柄を独り占めせずにすむだろう?』と、快活に笑っていた。
そしてユミリの頭を無骨に撫で、『心配するな』と言った。その意味を、そしてそう言われた時の自分の気持ちに気づきたくなくて、ユミリはそっと心に蓋をする。
「よし、出かけるぞ! なんでも好きなもん買ってやる!」
「じゃあこの国の軍備施設を全部買ってください。私が潰します」
「おい、外でそういうこと言うのはやめろよ。さすがにしょっ引かれるぞ!」
「じゃあなんでもなんて、できないことを言わないでください!」
「わかったわかった。俺に買えるもんならなんでも買ってやるから、機嫌なおせよ」
「別に機嫌が悪いわけじゃないです」
「ったく、お子ちゃまだなぁ」
「気安く頭を撫でないでくださいーっ」
わははと笑いながらゴシゴシ頭を擦られて、ユミリはぷくっと頬を膨らませる。
敵国の人間であるはずのユミリが比較的自由に動けるのは、このザデラスのおかげらしい。
ちゃんと管理下に置いて監視をしていれば、メアレノンの民もガルドラダ国で暮らす許可をもらえるのだ。
メアレノンにいた頃は、ガルドラダ国に連れて行かれると拷問されるだとか奴隷にさせられるなんて話を聞いていたが、実際にはそんなことはなかった。
祖国に帰ることは許されないし、労働力としてみなされることはあるものの、ひどい扱いを受けている人はユミリが知る限りいない。なんならこの国で、ガルドラダ人と結婚してしまう人までいる。信じられない話だが、事実だ。
ザデラスの隣に並んで街に出る。この国の首都は、戦争をしているとは思えないほどに賑やかだ。
周りを城壁で覆われたこの要塞都市は、メアレノン軍が落とすのは至難の業だろう。この国の状況を知れば知るほど、祖国に勝ち目はないのかもしれないと思わされてしまう。
いまメアレノン王国は、どのような状況下にあるのだろうか。ソナイの取り巻く環境がどんなものかを考えるだけで、ユミリの胸は痛くなった。
「おいユミリ。これ買ってやろうか」
そう言ってごついザデラスの手に取られたのは、花のコサージュがついたカチューシャだった。
「ちょ、こんなのつけられるわけないじゃないですか!」
「なんでだ?」
「こんな大きなコサージュのついたカチューシャなんて、子どもがつけるものですよ!!」
「そうか? みんなつけてるぞ?」
はっと気づいて周りを見ると、結構ないい大人もカチューシャをつけている。メアレノンでは子どもがつけるイメージしかなかったが、ここでは誰もが普通にファッションとして身につけているらしい。
よくよく見ると、その姿はとっても可憐で素敵だ。
「な? 買ってやるよ」
「い、いらないですって……」
「遠慮すんな! 絶対お前に似合うから!」
わははと笑いながら、ザデラスは勝手にそのカチューシャを買ってしまった。
ほんっと強引なんだから、この人は……。
むうっと頬を膨らますも、嬉しそうに笑いながら髪につけてくれるザデラスを見ると、強くは言えなくなる。
「ほらな。俺の嫁がいっちばん最高だ!」
「いや、あなたの嫁じゃないですから!」
「わはは! 照れるな!」
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