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第三章 若い頃に婚約破棄されたけど、不惑の年になってようやく幸せになれそうです。
111◉ユリア編◉07.クーデター
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ルーゼンが出ていった後、ディートフリートは厨房で料理をしながらも、警備騎士たちに色々と指示を与えているようだった。
王都では凄惨なクーデターが勃発し、しかし連絡があってから二日で収束したらしい。
たった二日であったが、死者は多数。
フローリアン王の妻であるツェツィーリアと、双子の子どものうちの一人も亡くなったと報道された。
妻と子どものうちの一人を失ったフローリアンの気持ちはどれほどのものか考えると、ユリアーナも胸が苦しくなる。
クーデターの原因は、女性の地位向上を良しとしない者たちが結託して起こったものだった。
結局はその者たちを鎮圧できたため、これからは逆に女性の地位の向上が加速化するだろうとディートフリートは言っていたが。
王都に行っていたルーゼンも、エルベスを出て十日後に帰ってきた。
怪我もなく元気で、ディートフリートとメルミは心底ホッとしていた。
それから、さらに十日が経った頃のことだった。
シャインという金髪の元護衛騎士が、エイベルの町にやってきたのは。
「お久しぶりです、ディートフリート様、ユリアーナ様」
ちょうど仕事終わりに現れたシャインは、そう言うと頭を垂れた。
シャインは現在、フローリアンの補佐官を務めているそうで、クーデター発生の知らせを飛ばしてくれたのも彼だ。
そんなシャインの隣には、この宿に案内してきたであろうルーゼンもいる。
「シャイン、久しぶりだね。なにかあったのか?」
久しぶりに元護衛騎士に会えたディートフリートは嬉しそうだ。
「はい、王命により私が遣わされました。お伝えせねばならないことがございます」
「王命……わかった、奥で聞こう」
急ぎだと判断したディートフリートは、空室をケーテに借りると伝えた後、中に入る。
客室には、ディートフリートとユリアーナ、それにシャインとルーゼンがそろった。改めてシャインを見たディートフリートは、シャインの手に巻かれた包帯に気付いて顔を顰めた。
「大丈夫か、シャイン。その傷はクーデターで?」
「ご心配なく、大したことはありませんから」
「そうか、無事でよかったが……無茶はしないでほしい」
ディートフリートの言葉にシャインは少し嬉しそうに微笑んだあと、真面目な彼らしくすぐに表情を切り替えた。
「ディートフリート様。誰よりも先に伝えよと、フローリアン様からの勅命を受けて参りました。おそらく、明日か明後日には広まることと思いますが」
「一体、どうしたんだ?」
「結論から先に申しますと、ホルスト殿を殺害した犯人がわかりました」
「え? お父様の?!」
ディートフリートより先に、ユリアーナの方が驚きの声を上げてしまう。
二十年以上も前の犯人が見つかるとは思ってもいなかった。ユリアーナはもう無理だと、諦めてしまっていたのだ。おそらくは、ディートフリートも。そのために彼は一般人となって結婚してくれたのだから。
「誰なんだ、ホルストを殺した犯人は!」
「順を追って説明いたします」
ディートフリートが食ってかかるように言うと、シャインは犯人が見つかるまでのここ数日の動きを、時系列で教えてくれた。
最初は、今回のクーデターの首謀者を探していたらしい。しかしあれだけ大規模なクーデターにも関わらず、首謀者が見つからないというおかしな事態になっていたそうだ。
クーデターを扇動していたブルーノという男がいたそうなのだが、その男がクーデター後にゲルダ・コルベと結婚をしていたことがわかったのだとシャインは言った。
「ゲルダ・コルベ……ウッツの娘で、僕の婚約者候補だった元令嬢だな」
ユリアーナにはその辺の事情が分からず首を傾げると、ディートフリートが詳しく教えてくれる。
「僕はユリアと別れた後、ウッツ・コルベの娘であるゲルダと婚約させられそうになったんだ。だからこそ、僕はウッツがホルストを殺害した犯人である可能性が高いと思っていた」
自分の娘のゲルダと結婚させたかったウッツが、ホルストを殺害し、ユリアーナを追放したのだと踏んでいたらしい。しかし証拠は出ず、国庫金の横領の方で投獄したとのことだった。
その国庫金の横領も、ホルストが行ったとされるものとは別件だったため、ホルストの嫌疑は晴れていない。
だがウッツ・コルベを疑うに十分足り得る話だとユリアーナも思った。
「やはり、ウッツが犯人だったのか?」
「そのウッツですが、実はゲルダは妻との間の子ではなかったのです。ウッツが不倫してできた子で、産んだのはソルフィナ・シンドリューでした」
「シンドリュー? 子爵家で、たしか薬剤の会社を営んでいたな」
「はい。シンドリューの家長であるドラドは、奥方とウッツの不倫に激怒したようですが、結局は許す代わりにウッツを自分の手駒としたようです」
ゲルダを子どものいないウッツの方に引き取らせ、コルベ家の実子とさせたのだ。そのため、書類上はコルベとシンドリューに繋がりはない。当時ウッツが怪しいと散々調べたがシンドリューの名前が出てこなかったのはそのせいだった。
ドラドは裏でウッツをあやつった。ゲルダを王妃にすれば、実質ウッツを支配しているドラドが主導権を握れる。
ドラドはウッツに国庫金を横領させ、その罪をホルストに着せて殺害した。
「証拠と殺害方法は」
そう問いかけるディートフリートの隣で、ユリアーナはドクンと胸を鳴らした。
「国庫金横領の方の証拠はシンドリューの家にありました。ホルスト殿は常用していた薬を入れ替えられて殺害されました。その薬も、ドラドの薬剤の会社で紛失記録があります。これで確定です」
ユリアーナとディートフリートは、同時にお互いを見合った。
父ホルストの嫌疑が、これでようやく晴れたのだ。やはり父は犯罪者などではなかったと、胸の奥から涙が込み上げる。
「ユリア……!!」
「ディー……やはり父は……無実だったのね……」
「ああ、ホルストは無実だ……! そんなことをするはずがないとわかっていたのに、ずっと暴けなくてすまなかった……!」
ディートフリートがぎゅっとユリアーナを抱きしめてくれる。
ずっとずっと抱えてきた悔しさが、ようやく浄化していく。
「いいんです、こうして無実が証明されたんですから……父も母も、あの世で喜んでいます……」
外の風が窓からさぁっと入ってきて、ユリアーナ達を包んでいく。その風に、ユリアーナは父と母の気配を感じた気がして、口元を綻ばせた。
「ありがとう、シャイン。誰よりも早くここへ知らせに来てくれて」
そういうと彼は「王命ですから」と柔らかに笑った。
「それで、ドラドは」
「既に投獄済みです。クーデターの首謀者でもあったため、二度と外には出られないでしょう」
クーデターの首謀者でもあったと聞いて、ユリアーナたちは目を広げた。
ドラドはゲルダを王妃にできなかったために、別の方法で王家を掌握しようとしていたのだ。
ちょうどフローリアンが女性の地位向上の政策を推し進めていて、反発するものが数多くいた。ドラドはそれに目をつけたのだという。
ドラドはウッツに、行き遅れのゲルダを自騎士のブルーノに娶らせてやると約束して、クーデターを扇動させた。だからドラドは表舞台に一切出てこなかったが、ブルーノの方への聞き込みで今回のことが発覚したとのことだった。
「結局、ドラドがすべての元凶だったのだな」
「はい。ホルスト殿の嫌疑が晴れたことで、ユリアーナ様の王都居住禁止措置もなくなります」
シャインの言葉に、ユリアーナは再度ディートフリートと目を合わせた。
居住禁止措置がなくなったなら、王都に住むことはできる。けれど王都にはフローリアン王がいるし、すでにエルベスで生活の基盤ができているのだから、戻る必要もないだろう。
どうすると目で訴え合っていると、シャインがふんわりと笑った。
「ディートフリート様、ユリアーナ様、お二人には帰洛していただきます。リシェル様、それにルーゼンも」
「王都に? いや、しかし僕たちにはここで仕事もあるし」
「王命です、ご理解ください」
微笑みながらも有無を言わさないシャインの言葉。
王命と言われると従わないわけにはいかないだろう。
かくしてユリアーナ達はリシェルを連れ、シャインとルーゼンと共に懐かしの王都へと入るのだった。
王都では凄惨なクーデターが勃発し、しかし連絡があってから二日で収束したらしい。
たった二日であったが、死者は多数。
フローリアン王の妻であるツェツィーリアと、双子の子どものうちの一人も亡くなったと報道された。
妻と子どものうちの一人を失ったフローリアンの気持ちはどれほどのものか考えると、ユリアーナも胸が苦しくなる。
クーデターの原因は、女性の地位向上を良しとしない者たちが結託して起こったものだった。
結局はその者たちを鎮圧できたため、これからは逆に女性の地位の向上が加速化するだろうとディートフリートは言っていたが。
王都に行っていたルーゼンも、エルベスを出て十日後に帰ってきた。
怪我もなく元気で、ディートフリートとメルミは心底ホッとしていた。
それから、さらに十日が経った頃のことだった。
シャインという金髪の元護衛騎士が、エイベルの町にやってきたのは。
「お久しぶりです、ディートフリート様、ユリアーナ様」
ちょうど仕事終わりに現れたシャインは、そう言うと頭を垂れた。
シャインは現在、フローリアンの補佐官を務めているそうで、クーデター発生の知らせを飛ばしてくれたのも彼だ。
そんなシャインの隣には、この宿に案内してきたであろうルーゼンもいる。
「シャイン、久しぶりだね。なにかあったのか?」
久しぶりに元護衛騎士に会えたディートフリートは嬉しそうだ。
「はい、王命により私が遣わされました。お伝えせねばならないことがございます」
「王命……わかった、奥で聞こう」
急ぎだと判断したディートフリートは、空室をケーテに借りると伝えた後、中に入る。
客室には、ディートフリートとユリアーナ、それにシャインとルーゼンがそろった。改めてシャインを見たディートフリートは、シャインの手に巻かれた包帯に気付いて顔を顰めた。
「大丈夫か、シャイン。その傷はクーデターで?」
「ご心配なく、大したことはありませんから」
「そうか、無事でよかったが……無茶はしないでほしい」
ディートフリートの言葉にシャインは少し嬉しそうに微笑んだあと、真面目な彼らしくすぐに表情を切り替えた。
「ディートフリート様。誰よりも先に伝えよと、フローリアン様からの勅命を受けて参りました。おそらく、明日か明後日には広まることと思いますが」
「一体、どうしたんだ?」
「結論から先に申しますと、ホルスト殿を殺害した犯人がわかりました」
「え? お父様の?!」
ディートフリートより先に、ユリアーナの方が驚きの声を上げてしまう。
二十年以上も前の犯人が見つかるとは思ってもいなかった。ユリアーナはもう無理だと、諦めてしまっていたのだ。おそらくは、ディートフリートも。そのために彼は一般人となって結婚してくれたのだから。
「誰なんだ、ホルストを殺した犯人は!」
「順を追って説明いたします」
ディートフリートが食ってかかるように言うと、シャインは犯人が見つかるまでのここ数日の動きを、時系列で教えてくれた。
最初は、今回のクーデターの首謀者を探していたらしい。しかしあれだけ大規模なクーデターにも関わらず、首謀者が見つからないというおかしな事態になっていたそうだ。
クーデターを扇動していたブルーノという男がいたそうなのだが、その男がクーデター後にゲルダ・コルベと結婚をしていたことがわかったのだとシャインは言った。
「ゲルダ・コルベ……ウッツの娘で、僕の婚約者候補だった元令嬢だな」
ユリアーナにはその辺の事情が分からず首を傾げると、ディートフリートが詳しく教えてくれる。
「僕はユリアと別れた後、ウッツ・コルベの娘であるゲルダと婚約させられそうになったんだ。だからこそ、僕はウッツがホルストを殺害した犯人である可能性が高いと思っていた」
自分の娘のゲルダと結婚させたかったウッツが、ホルストを殺害し、ユリアーナを追放したのだと踏んでいたらしい。しかし証拠は出ず、国庫金の横領の方で投獄したとのことだった。
その国庫金の横領も、ホルストが行ったとされるものとは別件だったため、ホルストの嫌疑は晴れていない。
だがウッツ・コルベを疑うに十分足り得る話だとユリアーナも思った。
「やはり、ウッツが犯人だったのか?」
「そのウッツですが、実はゲルダは妻との間の子ではなかったのです。ウッツが不倫してできた子で、産んだのはソルフィナ・シンドリューでした」
「シンドリュー? 子爵家で、たしか薬剤の会社を営んでいたな」
「はい。シンドリューの家長であるドラドは、奥方とウッツの不倫に激怒したようですが、結局は許す代わりにウッツを自分の手駒としたようです」
ゲルダを子どものいないウッツの方に引き取らせ、コルベ家の実子とさせたのだ。そのため、書類上はコルベとシンドリューに繋がりはない。当時ウッツが怪しいと散々調べたがシンドリューの名前が出てこなかったのはそのせいだった。
ドラドは裏でウッツをあやつった。ゲルダを王妃にすれば、実質ウッツを支配しているドラドが主導権を握れる。
ドラドはウッツに国庫金を横領させ、その罪をホルストに着せて殺害した。
「証拠と殺害方法は」
そう問いかけるディートフリートの隣で、ユリアーナはドクンと胸を鳴らした。
「国庫金横領の方の証拠はシンドリューの家にありました。ホルスト殿は常用していた薬を入れ替えられて殺害されました。その薬も、ドラドの薬剤の会社で紛失記録があります。これで確定です」
ユリアーナとディートフリートは、同時にお互いを見合った。
父ホルストの嫌疑が、これでようやく晴れたのだ。やはり父は犯罪者などではなかったと、胸の奥から涙が込み上げる。
「ユリア……!!」
「ディー……やはり父は……無実だったのね……」
「ああ、ホルストは無実だ……! そんなことをするはずがないとわかっていたのに、ずっと暴けなくてすまなかった……!」
ディートフリートがぎゅっとユリアーナを抱きしめてくれる。
ずっとずっと抱えてきた悔しさが、ようやく浄化していく。
「いいんです、こうして無実が証明されたんですから……父も母も、あの世で喜んでいます……」
外の風が窓からさぁっと入ってきて、ユリアーナ達を包んでいく。その風に、ユリアーナは父と母の気配を感じた気がして、口元を綻ばせた。
「ありがとう、シャイン。誰よりも早くここへ知らせに来てくれて」
そういうと彼は「王命ですから」と柔らかに笑った。
「それで、ドラドは」
「既に投獄済みです。クーデターの首謀者でもあったため、二度と外には出られないでしょう」
クーデターの首謀者でもあったと聞いて、ユリアーナたちは目を広げた。
ドラドはゲルダを王妃にできなかったために、別の方法で王家を掌握しようとしていたのだ。
ちょうどフローリアンが女性の地位向上の政策を推し進めていて、反発するものが数多くいた。ドラドはそれに目をつけたのだという。
ドラドはウッツに、行き遅れのゲルダを自騎士のブルーノに娶らせてやると約束して、クーデターを扇動させた。だからドラドは表舞台に一切出てこなかったが、ブルーノの方への聞き込みで今回のことが発覚したとのことだった。
「結局、ドラドがすべての元凶だったのだな」
「はい。ホルスト殿の嫌疑が晴れたことで、ユリアーナ様の王都居住禁止措置もなくなります」
シャインの言葉に、ユリアーナは再度ディートフリートと目を合わせた。
居住禁止措置がなくなったなら、王都に住むことはできる。けれど王都にはフローリアン王がいるし、すでにエルベスで生活の基盤ができているのだから、戻る必要もないだろう。
どうすると目で訴え合っていると、シャインがふんわりと笑った。
「ディートフリート様、ユリアーナ様、お二人には帰洛していただきます。リシェル様、それにルーゼンも」
「王都に? いや、しかし僕たちにはここで仕事もあるし」
「王命です、ご理解ください」
微笑みながらも有無を言わさないシャインの言葉。
王命と言われると従わないわけにはいかないだろう。
かくしてユリアーナ達はリシェルを連れ、シャインとルーゼンと共に懐かしの王都へと入るのだった。
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