普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。

山田ハメ太郎

文字の大きさ
15 / 27
可愛すぎる彼氏の嫉妬が激しくて死にそう

しおりを挟む


西洋絵画の小さな天使の如くこの世の全ての可愛さを神から授けられて産まれてきた俺の彼氏。
大学生になった今もその可愛さは健在で、なんなら成長したことにより可愛さだけでなく綺麗さまで兼ね備えた彼はそれはそれはもう大天使も天使の輪っかを置いて裸足で逃げ出す荘厳さなわけで。
可憐さ、優雅さ、儚さを装備した桜に攫われる系男子爆誕ってわけ。


俺はというと、成長期を経て身長が伸びて雰囲気イケメンになったわけでもなく、学力や才能が爆発したわけでもなく。
今まで通り無難、凡庸、平均的。そんな言葉を体現するような人生を変わらず送らせていただいています、はい。
可もなく不可もない大学の、なんのサークルにも入ってない、実家通いでバイトもお小遣い稼ぎにダラダラとしかしていないしがない文系大学生ですが何か?


対して彼氏は、知る人ぞ知るトップクラスの私立大学に入学。同じ文系といえど、外国語学科で英語はもちろんよくわからん外国語までペラペラ。たまに彼氏の大学の最寄り駅で待ち合わせして一緒にご飯食べに行くけど、大抵顔のいい取り巻きをぞろぞろ引き連れて待ち合わせ場所に来る(本人は何度も断ってるのにみんな勝手に着いてきて迷惑してるってこぼしてたけど)。彼氏の前ではにこやかに、また明日ね!なんて言ってるけど、ご丁寧に全員俺にひと睨み利かせて帰っていく。律儀に毎回。


彼氏のたっての希望で今は半同棲なんかしちゃってるわけなんだけど。わかる?この雲泥の差。
そもそも俺ごときが天から誤って地上に落ちてきてしまった天使のような御人とつきあっているだけでも前世で俺世界でも救った?ってレベルの徳の積みようなのに、その上ご尊顔を毎日無課金で見られるとはこれいかに。俺いつ死んでもおかしくない。
というか正直、割に合ってなくない?俺ごときじゃ彼の価値に1mmも及ばないというか、彼が提供してくれる美という概念に質量を与えたとしたら、俺は内臓を差し出すくらいじゃないと釣り合いが取れない。



気づきました?只今夜です。
夜ってどうしてこんなネガティブ沼にハマってしまうのか…。


「ただいま」


ふわりと鼻腔をくすぐる、少し甘めの香りを纏った彼氏が後ろから俺を抱きしめた。バニラ系とかの甘ったるいやつじゃなくて、なんか、フラワーって感じの心地よい香りが俺の身体を優しく包む。
前に聞いたことあるけど香水は使ってないらしく、『柔軟剤じゃない?それか体臭かな、恥ずかしいっ』とはにかんでいて合掌した記憶がある。もしかしたら天使ではなく花の妖精の可能性もある。


「おかえり。お疲れ。今日も勝手に入ってる」

「うん、来てくれて嬉しい。遅くなってごめんね…なんか、元気ない?」


俺の顔を覗きこむなり、眉間に皺を寄せる彼氏。俺のためにそんな悩ましい表情を…


「いや、ちょっと考え事しちゃって。ご飯にしようか」


そう言って立ちあがろうとする身体を抱き寄せられる。
そういえば最近は彼氏が忙しくて、こうやって身体に触れ合うのも久しぶりだな、なんて考えていたら、急に噛み付くようなキスをされた。


「んん!?んっ…ふぅ、ぅ、あっ」


条件反射で口を開くと、柔らかい舌が容赦なく侵入してくる。舌全体をねっとりと舐められ、一気に下半身が熱くなる。
右手で後頭部を、左手で腰をしっかりホールドされているせいで反射的に逃がそうとした腰はびくともしなかった。
上顎をこれまたゆっくりなぞられ、唾液を飲まされる。心なしか甘い気がして、まるで媚薬を飲まされているような気分になり、ますます下半身が疼く。


最後に身体を重ねたのはいつだったか。
無意識に甘えるように彼に下半身を擦り付けていることに気づき、顔が熱くなる。


「んふ、ぁっ、んんぅ、」


舌同様柔らかい唇で啄むようにキスされ、また舌で口の中を蹂躙される。
座っていても腰が砕けてしまい、力の入らない手で彼氏のシャツを握りしめていると、後頭部を支えていた手が離れた。


「ぁああっ!!」


彼氏の右手はいつの間にか俺の左乳首をロックオンしており、服の上から優しく撫でてくる。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

【創作BL】溺愛攻め短編集

めめもっち
BL
基本名無し。多くがクール受け。各章独立した世界観です。単発投稿まとめ。

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

人気俳優に拾われてペットにされた件

米山のら
BL
地味で平凡な社畜、オレ――三池豆太郎。 そんなオレを拾ったのは、超絶人気俳優・白瀬洸だった。 「ミケ」って呼ばれて、なぜか猫扱いされて、執着されて。 「ミケにはそろそろ“躾”が必要かな」――洸の優しい笑顔の裏には、底なしの狂気が潜んでいた。 これは、オレが洸の変態的な愛情と執着に、容赦なく絡め取られて、逃げ道を失っていく話。

ヤンデレだらけの短編集

BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。 【花言葉】 □ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡 □ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生 □アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫 □ラベンダー:希死念慮不良とおバカ □デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。 かなり昔に書いたもので芸風(?)が違うのですが、楽しんでいただければ嬉しいです! 【異世界短編】単発ネタ殴り書き随時掲載。 ◻︎お付きくんは反社ボスから逃げ出したい!:お馬鹿主人公くんと傲慢ボス

牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!

ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。 牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。 牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。 そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。 ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー 母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。 そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー 「え?僕のお乳が飲みたいの?」 「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」 「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」 そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー 昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!! 「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」 * 総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。 いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><) 誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

仕方なく配信してただけなのに恋人にお仕置される話

カイン
BL
ドSなお仕置をされる配信者のお話

処理中です...