77 / 92
限界オタクと推しと聖女降臨祭。
限界オタクが魔王軍幹部の二人と対峙してみたら
しおりを挟む
「──おー、おー。結構元気そうじゃあねえか、ノヴァ」
ドスの効いた声が聞こえた。
ノヴァは咄嗟にイオリを背中側に回す。
すると、近くの塀に亀裂が入り、ゾウが通れるほどの穴が空いた。
穴から現れたのは、巨大な体躯の鬼の魔物と、しなやかな体の鳥の魔物だった。
ノヴァは目を見開く。
「……どうして……ここに……」
「魔物か」
リブラは剣を構える。
「待て、兄貴! こいつらは魔王軍幹部スターダスト──第七等星・ネプチューンと第六等星・ウラヌスだ!」
第七等星、ネプチューン。
巨大な体躯を持った鬼の魔物だ。
スターダスト第六等星、ウラヌス。
大きな嘴と大きな羽を持つ鳥の魔物だ。
「幹部が二人……」
流石のリブラも、消耗した体で幹部を二人相手するのは骨が折れる。
応援を呼ぶにも、騎士が待機している監視塔まで距離がある。
「あまり良くない状況だな……」
リブラは舌打ちをした。
「ノヴァ、人間共に負けて捕虜になった聞いてたのによお。なんで、そっち側についてんだ?」
ネプチューンは鋭い目でノヴァを睨みつける。
ノヴァは威圧感に少しのけ反るが、足に力を入れ、ネプチューンを睨み返した。
「オレは人間の味方をする」
「ぎゃははっ! こりゃ傑作だぁ! 人間にも、魔物にもなれねえ半端者が、一丁前に意見するとはなあ!」
ネプチューンは大きな腹を抱えて笑った。
「お前を受け入れられるのは、俺達ぐらいだぜ? 人間はまたお前を捨てるぞ!」
──〝また〟……。
ノヴァはゾンビになった直後、実の親に殺されかけた。
イオリと共に国に戻った後も、不当な扱いをされ、罵られて、酷く傷ついたことだろう。
「戻って来い。今ならまだ間に合う……」
ネプチューンは声のトーンを下げ、子供に言い聞かせるように言った。
ノヴァはどう答えるのだろう、とイオリはノヴァに目を向ける。
イオリからはノヴァの背中しか見えなかった。
「何馬鹿なこと言ってるんだ、ネプチューン。魔物の矜持を忘れたのか」
ウラヌスは羽を動かしてネプチューンに抗議する。
「中途半端でも魔物は魔物だろ?」
「遅かれ早かれ、こうなることはわかっていただろう。人間は裏切る生き物。はあ……。だから、僕は反対したんだ。元人間を幹部入りさせるなど」
「聞いてみねえとわからねえだろうが!」
てめえは黙ってろ、とウラヌスに言い、ネプチューンはノヴァに顔を向ける。
「ノヴァ、そこにお前の居場所はねえ。戻って来な!」
「──なるほどな。そうやって、ノヴァを魔王軍に引き込んだのか」
リブラがどきを含んだ声を出し、一歩前に出る。
「卑劣な魔物め。打ち砕いてやる」
リブラは剣を召喚し、ネプチューンに向かって、一振りした。
ネプチューンは片手で剣を掴んだ。
「……あっぶねえなァ!」
ネプチューンは鬱陶しそうに、剣を見て、剣身に向かって頭突きをした。
剣身が砕け散る。
「嘘……! リブラさんの剣が……!?」
イオリは息を呑んだ。
「俺はノヴァに聞いてんだ。……おい! ノヴァ! てめえは魔物か人間、どっちにつくつもりだァ!?」
ネプチューンが唾を撒き散らしながら叫んだ。
ノヴァの答えは決まっていた。
「オレは人間だ。人間につく」
ノヴァは迷いのない目で、ネプチューンをじっと見つめる。
「そうか……そりゃあ、残念だ。敵だっつうんなら、遠慮はいらねえな。俺様は嘘と裏切りが大っ嫌いなんだァ! 捻り潰してやる!」
ネプチューンが雄叫びを上げながら、ノヴァに突進する。
「くっ……!」
ノヴァは間一髪で避ける。
「ずっと俺達を裏切ってたのか! 魔王様がてめえを見つけ、拾い上げてやった恩を忘れたのかよ!?」
「確かに、魔王様に認められて、褒められて嬉しかったさ。でもな、オレはやっぱり、人間を捨てられねえ!」
「ハッ! てめえは絶対に、オレに勝てねえ。てめえのスキルは死体を操る。死体がなけりゃあ、てめえはただの役立たずだァ!」
ネプチューンは地面を殴る。
土が盛り上がり、まるで波のようにノヴァを押し上げた。
ネプチューンの力の真髄は巨体から放たれる怪力にある。
塀を破壊したのも、ネプチューンの力によるものだ。
ネプチューンの拳にかすりでもしたら、無事では済まないだろう。
しかし、弱点もある。
一発一発に全身全霊の力を込める分、攻撃も大振りになる。
動きをよく見ていれば、避けるのは容易い。
「ノヴァ!」
リブラは召喚した複数の剣を操り、剣先をネプチューンに向ける。
「──おっと。あんたの相手は僕だ」
ウラヌスがリブラの背後をとる。
リブラは振り返ると同時に剣を振った。
ウラヌスは翼を広げ、空に飛んで避けた。
「ハハハ! これが最強の人間か! 簡単に後ろを取らせるのは、余裕の表れって奴かね?」
「やかましい嘴だな……」
「まあ、良いさ。その聖女をこちらに渡して貰おうか。そうしたら、あんたの命だけは助けてやろう」
「愚問だ」
リブラは再び複数の剣を召喚し、ウラヌスに剣先を向ける。
「それは『大人しく渡す気はない』ということか? 全く、人間の言葉というのは周りくどくてわかりにくい」
「貴様の相手をしている暇はない」
「それはこちらの台詞だ、《ウィンドカッター》!」
ウラヌスは翼を羽ばたかせる。
波状の風がリブラを襲う。
リブラは剣を召喚し、目の前に剣の盾を作る。
波状の風は剣の盾に当たると二つに分かれ、盾の裏にいるリブラに向かい、腕や足、胴体に傷をつけた。
「くっ……!」
「リブラさん! ……お願い! 治って!」
イオリが願う。
すると、リブラの周りに星が瞬き、傷は跡形もなく消えた。
「これは聖女の力……。感謝します、イオリ様」
リブラはイオリに軽く頭を下げた。
「貴様は勝てない。我々には【星の聖女】がいるのだからな」
ドスの効いた声が聞こえた。
ノヴァは咄嗟にイオリを背中側に回す。
すると、近くの塀に亀裂が入り、ゾウが通れるほどの穴が空いた。
穴から現れたのは、巨大な体躯の鬼の魔物と、しなやかな体の鳥の魔物だった。
ノヴァは目を見開く。
「……どうして……ここに……」
「魔物か」
リブラは剣を構える。
「待て、兄貴! こいつらは魔王軍幹部スターダスト──第七等星・ネプチューンと第六等星・ウラヌスだ!」
第七等星、ネプチューン。
巨大な体躯を持った鬼の魔物だ。
スターダスト第六等星、ウラヌス。
大きな嘴と大きな羽を持つ鳥の魔物だ。
「幹部が二人……」
流石のリブラも、消耗した体で幹部を二人相手するのは骨が折れる。
応援を呼ぶにも、騎士が待機している監視塔まで距離がある。
「あまり良くない状況だな……」
リブラは舌打ちをした。
「ノヴァ、人間共に負けて捕虜になった聞いてたのによお。なんで、そっち側についてんだ?」
ネプチューンは鋭い目でノヴァを睨みつける。
ノヴァは威圧感に少しのけ反るが、足に力を入れ、ネプチューンを睨み返した。
「オレは人間の味方をする」
「ぎゃははっ! こりゃ傑作だぁ! 人間にも、魔物にもなれねえ半端者が、一丁前に意見するとはなあ!」
ネプチューンは大きな腹を抱えて笑った。
「お前を受け入れられるのは、俺達ぐらいだぜ? 人間はまたお前を捨てるぞ!」
──〝また〟……。
ノヴァはゾンビになった直後、実の親に殺されかけた。
イオリと共に国に戻った後も、不当な扱いをされ、罵られて、酷く傷ついたことだろう。
「戻って来い。今ならまだ間に合う……」
ネプチューンは声のトーンを下げ、子供に言い聞かせるように言った。
ノヴァはどう答えるのだろう、とイオリはノヴァに目を向ける。
イオリからはノヴァの背中しか見えなかった。
「何馬鹿なこと言ってるんだ、ネプチューン。魔物の矜持を忘れたのか」
ウラヌスは羽を動かしてネプチューンに抗議する。
「中途半端でも魔物は魔物だろ?」
「遅かれ早かれ、こうなることはわかっていただろう。人間は裏切る生き物。はあ……。だから、僕は反対したんだ。元人間を幹部入りさせるなど」
「聞いてみねえとわからねえだろうが!」
てめえは黙ってろ、とウラヌスに言い、ネプチューンはノヴァに顔を向ける。
「ノヴァ、そこにお前の居場所はねえ。戻って来な!」
「──なるほどな。そうやって、ノヴァを魔王軍に引き込んだのか」
リブラがどきを含んだ声を出し、一歩前に出る。
「卑劣な魔物め。打ち砕いてやる」
リブラは剣を召喚し、ネプチューンに向かって、一振りした。
ネプチューンは片手で剣を掴んだ。
「……あっぶねえなァ!」
ネプチューンは鬱陶しそうに、剣を見て、剣身に向かって頭突きをした。
剣身が砕け散る。
「嘘……! リブラさんの剣が……!?」
イオリは息を呑んだ。
「俺はノヴァに聞いてんだ。……おい! ノヴァ! てめえは魔物か人間、どっちにつくつもりだァ!?」
ネプチューンが唾を撒き散らしながら叫んだ。
ノヴァの答えは決まっていた。
「オレは人間だ。人間につく」
ノヴァは迷いのない目で、ネプチューンをじっと見つめる。
「そうか……そりゃあ、残念だ。敵だっつうんなら、遠慮はいらねえな。俺様は嘘と裏切りが大っ嫌いなんだァ! 捻り潰してやる!」
ネプチューンが雄叫びを上げながら、ノヴァに突進する。
「くっ……!」
ノヴァは間一髪で避ける。
「ずっと俺達を裏切ってたのか! 魔王様がてめえを見つけ、拾い上げてやった恩を忘れたのかよ!?」
「確かに、魔王様に認められて、褒められて嬉しかったさ。でもな、オレはやっぱり、人間を捨てられねえ!」
「ハッ! てめえは絶対に、オレに勝てねえ。てめえのスキルは死体を操る。死体がなけりゃあ、てめえはただの役立たずだァ!」
ネプチューンは地面を殴る。
土が盛り上がり、まるで波のようにノヴァを押し上げた。
ネプチューンの力の真髄は巨体から放たれる怪力にある。
塀を破壊したのも、ネプチューンの力によるものだ。
ネプチューンの拳にかすりでもしたら、無事では済まないだろう。
しかし、弱点もある。
一発一発に全身全霊の力を込める分、攻撃も大振りになる。
動きをよく見ていれば、避けるのは容易い。
「ノヴァ!」
リブラは召喚した複数の剣を操り、剣先をネプチューンに向ける。
「──おっと。あんたの相手は僕だ」
ウラヌスがリブラの背後をとる。
リブラは振り返ると同時に剣を振った。
ウラヌスは翼を広げ、空に飛んで避けた。
「ハハハ! これが最強の人間か! 簡単に後ろを取らせるのは、余裕の表れって奴かね?」
「やかましい嘴だな……」
「まあ、良いさ。その聖女をこちらに渡して貰おうか。そうしたら、あんたの命だけは助けてやろう」
「愚問だ」
リブラは再び複数の剣を召喚し、ウラヌスに剣先を向ける。
「それは『大人しく渡す気はない』ということか? 全く、人間の言葉というのは周りくどくてわかりにくい」
「貴様の相手をしている暇はない」
「それはこちらの台詞だ、《ウィンドカッター》!」
ウラヌスは翼を羽ばたかせる。
波状の風がリブラを襲う。
リブラは剣を召喚し、目の前に剣の盾を作る。
波状の風は剣の盾に当たると二つに分かれ、盾の裏にいるリブラに向かい、腕や足、胴体に傷をつけた。
「くっ……!」
「リブラさん! ……お願い! 治って!」
イオリが願う。
すると、リブラの周りに星が瞬き、傷は跡形もなく消えた。
「これは聖女の力……。感謝します、イオリ様」
リブラはイオリに軽く頭を下げた。
「貴様は勝てない。我々には【星の聖女】がいるのだからな」
10
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
聖女解任ですか?畏まりました(はい、喜んでっ!)
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私はマリア、職業は大聖女。ダグラス王国の聖女のトップだ。そんな私にある日災難(婚約者)が災難(難癖を付け)を呼び、聖女を解任された。やった〜っ!悩み事が全て無くなったから、2度と聖女の職には戻らないわよっ!?
元聖女がやっと手に入れた自由を満喫するお話しです。
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!
沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。
それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。
失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。
アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。
帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。
そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。
再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。
なんと、皇子は三つ子だった!
アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。
しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。
アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。
一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。
【完結】「神様、辞めました〜竜神の愛し子に冤罪を着せ投獄するような人間なんてもう知らない」
まほりろ
恋愛
王太子アビー・シュトースと聖女カーラ・ノルデン公爵令嬢の結婚式当日。二人が教会での誓いの儀式を終え、教会の扉を開け外に一歩踏み出したとき、国中の壁や窓に不吉な文字が浮かび上がった。
【本日付けで神を辞めることにした】
フラワーシャワーを巻き王太子と王太子妃の結婚を祝おうとしていた参列者は、突然現れた文字に驚きを隠せず固まっている。
国境に壁を築きモンスターの侵入を防ぎ、結界を張り国内にいるモンスターは弱体化させ、雨を降らせ大地を潤し、土地を豊かにし豊作をもたらし、人間の体を強化し、生活が便利になるように魔法の力を授けた、竜神ウィルペアトが消えた。
人々は三カ月前に冤罪を着せ、|罵詈雑言《ばりぞうごん》を浴びせ、石を投げつけ投獄した少女が、本物の【竜の愛し子】だと分かり|戦慄《せんりつ》した。
「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」
アルファポリスに先行投稿しています。
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
2021/12/13、HOTランキング3位、12/14総合ランキング4位、恋愛3位に入りました! ありがとうございます!
王子よ、貴方が責任取りなさい
天冨 七緒
恋愛
「聖女の補佐をしてくれないか?」
王子自ら辺境まで訪れ、頭を下げる。
それほど国は、切羽詰まった状況なのだろう。
だけど、私の答えは……
皆さんに知ってほしい。
今代の聖女がどんな人物なのか。
それを知った上で、私の決断は間違いだったのか判断してほしい。
家出を決行した結果
棗
恋愛
フィービーの婚約者ミゲルには大切な幼馴染がいる。病弱な幼馴染をいつも優先するミゲルや母が亡くなって以降溝が出来てしまった父と兄との関係にフィービーは疲れていた。
デートの約束をしてもいつも直前になって幼馴染を理由にキャンセルされ、幼馴染にしか感情を見せないミゲルを、フィービーを見ようとしない父や兄を捨てる決心をしたフィービーは侍女や執事の手を借りて家出を決行した。
自分を誰も知らない遠い場所へ行ったフィービーは、新しい人生の幕開けに期待に胸を躍らせた。
※なろうさんにも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる