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世界を越えてもその手は 続3章 ドロップ品のオークション 2
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◆ドガイ中央教会(6. 引退後の計画)
「ユウのやりたいことはなんだ?」
「まず何よりも、もふもふを増やしたいでしょう」
『ネコ科は許さん』
「じゃあ、もふもふなイヌ科を連れてきてよ」
『俺がいるだろう』
「小さくて抱っこできるもふもふも欲しい」
『小さくなってやる』
「大きくて抱き着けるもふもふも欲しい」
『大きくなってやる。だから他のもふもふは必要ない』
「じゃあ、分身して。ちっちゃいもふもふを抱っこしながら、大きいもふもふに埋まりたい」
『……』
「ユウ、もふもふ以外にはないか? 他に何かないのか? あるだろう?」
「温泉旅行! 露天風呂に行きたい!」
『世界中の温泉を凍らせてやろうか』
「そんなことしたら、美味しいお肉もチーズも二度とあげないから!」
『なんだと?! 我は神獣ぞ。貢ぎ物を差し出すのが当然であろう』
「ただの食いしん坊のオオカミのくせに」
『許せぬ。二度と我の毛に触れさせてやらぬからな』
「そんなこと言うと、もふもふの刑だよ。もふもふ、もふもふ」
『やめよ。触るな!』
「ユウ、さすがに……」
『毛を逆立てるな。ブラッシングにしろ!』
「今はもふもふするのに忙しいから、後!」
(結局じゃれてるだけか。もう勝手にしてくれ……。そもそもやりたいことって、そういうことでいいのか?)
◆王都周辺のダンジョン(6. 引退後の計画)
「兄さん、そのティグリス、すごいな」
「ティグっていうんだ。可愛いだろ」
「ぎゃう」
「あ、ああ」(でかいし、可愛くはないだろう。かっこいいというか、むしろ怖いぞ)
「お前ら、モクリークに来たばっかりか?」
「いや、マジックバッグ狙いで二年いるが、王都は初めてだ。氷花に会いに来たんだ」
「……悪いことは言わない。やめとけ」
「そのティグリスを見たら、パーティーに入れてくれるかもしれないが、全員は無理だろ」
「いや待て。その前に、氷花に近づくとギルドに追放されるぞ」
「ああ、違うよ。ウルフのテイマーにティグを会わせてやって欲しいって、剣士の兄さんに頼まれたんだよ」
「兄さん、テイマーにティグリスを取られるんじゃないか? テイマーの耳と尻尾好きは有名だぞ」
「あはは。変わってないみたいだねえ。ソントで会ったときも、ランクアップ試験そっちのけで、ティグのこと見てたよ」
「知り合いか?」
「知り合いってほどじゃない。ソントでスキルをバラされて逃げるときに、ちょっと助けただけだよ」
(((まじかよ! 氷花の恩人じゃねーか。ってことは、モクリークの恩人だ!)))
「そうだったのか。あいつら今は、ドガイに行ってるって噂だぞ。すっげえドロップ品をオークションに出したらしい」
「そうらしいな。しばらくは王都にいるさ。ここのダンジョンも面白そうだ」
「分からないことがあれば、教えるぞ」
「うーん、そういえば、モクリークの屋台も宿も、ティグにまで料理を勧めてくるけど、この国では従魔も人間と同じ食事をするのが普通なのか?」
「それはあのウルフの影響だ。あのウルフが気に入った屋台は繁盛するんだよ」
「そうなのか。ティグは人間の味付けは苦手だから、毎回勧められて断るのが悪くて」
「味付けなしでって言えばやってくれるぞ。屋台には言っといてやるよ」
「やっぱり、従魔の食費ってかかるのか?」
「ああ。ティグは肉をたくさん食べるから、それなりに」
「他のテイマーが言ってたが、この国は従魔に優しいらしいな」
「ああ、それは感じるよ。大型の従魔を連れていると宿を探すのが大変なんだが、この国の宿では困ったことがない」
「他の国だと、どう大変なんだ?」
「まず宿泊自体断られるから、仕方なく貴族も泊まる宿になることもあるし、それでも冒険者の大型の従魔は部屋に入れてもらえない。街を移動するとそれが面倒なんだ」
「モクリークはその辺の普通の宿でも、一人分の料金を払えば入れてくれるし、食事も用意するか聞いてくれるから楽だ」
「あのウルフがあちこち行って、旨いもん食い漁ってるからだろうなあ」
「俺たちも従魔と言えばあのウルフを思い浮かべるもんな。あいつめちゃめちゃ賢いよな」
「テイムされているっていうより、むしろテイマーの面倒見てるよな」
「従魔ってみんなあんなに賢いのか? そのティグリスも大人しいよな」
「ティグも賢いけど、あのウルフは特別だよ」
「ウルフとテイマーってダンジョンではどんな感じなんだ?」
「最近は潜ってないが、上層だとテイマーの倒せそうなモンスターをウルフが目の前まで連れてきてやってた。そこまでお膳立てされても、テイマーはへっぴり腰だけどな」
「よくセーフティーエリアで、もっと肉を食べたいウルフと、これ以上はダメだってテイマーで喧嘩してたよなあ。で、剣士が仲裁してた」
(((マーナガルム様……)))
「あのウルフ、旨いもんしか食わない、わがままウルフだからな」
「テイマーのアイテムボックスの中身のほとんどは、ウルフのための食事だって噂だろ。屋台でも予約しておいて大量に買ってるしな」
「いや、テイマーも旨いもんしか食わないらしいぞ。剣士が固パン出して、テイマーと一緒だと食べられないって言ってた」
「固パン、慣れると旨いのにな」
「剣士も苦労するよなあ。テイマーとわがままウルフの面倒でも大変なのに、さらにあの神獣様だろ」
「あの神獣様も好き嫌いはっきりしてるよな」
「なあ、そのティグリス、触らせてもらえたりできるか? あのウルフは、なんというか気安く触れない感じがして」
「いろいろ教えてくれたし、少しなら。ティグいいよな」(ウルフの正体を知っていたら畏れ多すぎて触れないよ)
「ぎゃん」
◆ドガイの中央教会(7. カリラスさんに紹介)
「リネの羽根きれいだね。ブランがあげるなら、やっぱり毛? それとも爪? 牙?」
『……』
「ブラッシングで抜けた毛を集めたら、高く売れる?」
((ユウさん、罰当たりなことを、そんなに軽くおっしゃるとは!))
『俺の毛は抜けない』
「あ、そういえば、抜け毛を捨てたことないや。動物の牙のアクセサリーってカッコいいよね」
『ユウ、そんなに牙の性能を知りたいならかみついてやろうか? グルルゥゥ』
「ハミガキしてないのに、虫歯はないんだ」(牙をまじまじと見ながら)
((ユウさん、見ているほうがドキドキするのですが……))
◆ドガイ王宮(7. カリラスさんに紹介)
『なあ、宝石ないの?』
「し、神獣様!」
『あっちの国だと、こんな感じのところに宝石がたくさんあるんだけど』
「お持ちしますので、お待ちください!」
「教会に連絡を! それから、モクリークのテオリウス殿下に来ていただいてください!」
『お、この花、蜜が美味しいんだよな』(つんつん、むしゃむしゃ)
((神獣様が花瓶の花を食べている?!))
『あれ? あんた、アルの友達?』
「はい。モクリークでお目にかかりましたテオリウスです。今ドガイの国王陛下が宝石をご用意しておりますので、もう少しお待ちください。陛下、宝剣のようなものをお持ちでしたら、それもご用意されるとよろしいかと思います」
「誰か、頼む」
『なあ、甘いのくれ』
「甘いもの、ですか? テオリウス殿下、神獣様は何がお好みなのでしょう?」
「クッキーやケーキがお好きと聞いています」
『この国、チーズが美味しいって聞いてきたんだよ。チーズのケーキある?』
「ありがとうございます! 神獣様のために国中のチーズをご用意いたします! だれか、チーズケーキをここへ」
「宝石と宝剣をお持ちいたしました」
「神獣様、お待たせいたしました。どうぞご覧になってください」
『うーん、いいのがないな。甘いのまだ?』
「ただいまご用意をしておりますので、もう少々お待ちを」
『じゃあ、いいや』
「あ、神獣様!」
「行ってしまわれた……」
「テオリウス王子、助言感謝する」
「陛下、もったいないお言葉です。あまりお役に立てず、申し訳ございませんでした」
「神獣様は、モクリークでも、その、あのような感じでいらっしゃるのか?」
「はい。一度謁見の間で宝石をご覧になってからは、ときどき謁見の間にいらっしゃって、宝石をご所望になりますので、今は献上された宝石をすべて謁見の間に置いております」
「ユウのやりたいことはなんだ?」
「まず何よりも、もふもふを増やしたいでしょう」
『ネコ科は許さん』
「じゃあ、もふもふなイヌ科を連れてきてよ」
『俺がいるだろう』
「小さくて抱っこできるもふもふも欲しい」
『小さくなってやる』
「大きくて抱き着けるもふもふも欲しい」
『大きくなってやる。だから他のもふもふは必要ない』
「じゃあ、分身して。ちっちゃいもふもふを抱っこしながら、大きいもふもふに埋まりたい」
『……』
「ユウ、もふもふ以外にはないか? 他に何かないのか? あるだろう?」
「温泉旅行! 露天風呂に行きたい!」
『世界中の温泉を凍らせてやろうか』
「そんなことしたら、美味しいお肉もチーズも二度とあげないから!」
『なんだと?! 我は神獣ぞ。貢ぎ物を差し出すのが当然であろう』
「ただの食いしん坊のオオカミのくせに」
『許せぬ。二度と我の毛に触れさせてやらぬからな』
「そんなこと言うと、もふもふの刑だよ。もふもふ、もふもふ」
『やめよ。触るな!』
「ユウ、さすがに……」
『毛を逆立てるな。ブラッシングにしろ!』
「今はもふもふするのに忙しいから、後!」
(結局じゃれてるだけか。もう勝手にしてくれ……。そもそもやりたいことって、そういうことでいいのか?)
◆王都周辺のダンジョン(6. 引退後の計画)
「兄さん、そのティグリス、すごいな」
「ティグっていうんだ。可愛いだろ」
「ぎゃう」
「あ、ああ」(でかいし、可愛くはないだろう。かっこいいというか、むしろ怖いぞ)
「お前ら、モクリークに来たばっかりか?」
「いや、マジックバッグ狙いで二年いるが、王都は初めてだ。氷花に会いに来たんだ」
「……悪いことは言わない。やめとけ」
「そのティグリスを見たら、パーティーに入れてくれるかもしれないが、全員は無理だろ」
「いや待て。その前に、氷花に近づくとギルドに追放されるぞ」
「ああ、違うよ。ウルフのテイマーにティグを会わせてやって欲しいって、剣士の兄さんに頼まれたんだよ」
「兄さん、テイマーにティグリスを取られるんじゃないか? テイマーの耳と尻尾好きは有名だぞ」
「あはは。変わってないみたいだねえ。ソントで会ったときも、ランクアップ試験そっちのけで、ティグのこと見てたよ」
「知り合いか?」
「知り合いってほどじゃない。ソントでスキルをバラされて逃げるときに、ちょっと助けただけだよ」
(((まじかよ! 氷花の恩人じゃねーか。ってことは、モクリークの恩人だ!)))
「そうだったのか。あいつら今は、ドガイに行ってるって噂だぞ。すっげえドロップ品をオークションに出したらしい」
「そうらしいな。しばらくは王都にいるさ。ここのダンジョンも面白そうだ」
「分からないことがあれば、教えるぞ」
「うーん、そういえば、モクリークの屋台も宿も、ティグにまで料理を勧めてくるけど、この国では従魔も人間と同じ食事をするのが普通なのか?」
「それはあのウルフの影響だ。あのウルフが気に入った屋台は繁盛するんだよ」
「そうなのか。ティグは人間の味付けは苦手だから、毎回勧められて断るのが悪くて」
「味付けなしでって言えばやってくれるぞ。屋台には言っといてやるよ」
「やっぱり、従魔の食費ってかかるのか?」
「ああ。ティグは肉をたくさん食べるから、それなりに」
「他のテイマーが言ってたが、この国は従魔に優しいらしいな」
「ああ、それは感じるよ。大型の従魔を連れていると宿を探すのが大変なんだが、この国の宿では困ったことがない」
「他の国だと、どう大変なんだ?」
「まず宿泊自体断られるから、仕方なく貴族も泊まる宿になることもあるし、それでも冒険者の大型の従魔は部屋に入れてもらえない。街を移動するとそれが面倒なんだ」
「モクリークはその辺の普通の宿でも、一人分の料金を払えば入れてくれるし、食事も用意するか聞いてくれるから楽だ」
「あのウルフがあちこち行って、旨いもん食い漁ってるからだろうなあ」
「俺たちも従魔と言えばあのウルフを思い浮かべるもんな。あいつめちゃめちゃ賢いよな」
「テイムされているっていうより、むしろテイマーの面倒見てるよな」
「従魔ってみんなあんなに賢いのか? そのティグリスも大人しいよな」
「ティグも賢いけど、あのウルフは特別だよ」
「ウルフとテイマーってダンジョンではどんな感じなんだ?」
「最近は潜ってないが、上層だとテイマーの倒せそうなモンスターをウルフが目の前まで連れてきてやってた。そこまでお膳立てされても、テイマーはへっぴり腰だけどな」
「よくセーフティーエリアで、もっと肉を食べたいウルフと、これ以上はダメだってテイマーで喧嘩してたよなあ。で、剣士が仲裁してた」
(((マーナガルム様……)))
「あのウルフ、旨いもんしか食わない、わがままウルフだからな」
「テイマーのアイテムボックスの中身のほとんどは、ウルフのための食事だって噂だろ。屋台でも予約しておいて大量に買ってるしな」
「いや、テイマーも旨いもんしか食わないらしいぞ。剣士が固パン出して、テイマーと一緒だと食べられないって言ってた」
「固パン、慣れると旨いのにな」
「剣士も苦労するよなあ。テイマーとわがままウルフの面倒でも大変なのに、さらにあの神獣様だろ」
「あの神獣様も好き嫌いはっきりしてるよな」
「なあ、そのティグリス、触らせてもらえたりできるか? あのウルフは、なんというか気安く触れない感じがして」
「いろいろ教えてくれたし、少しなら。ティグいいよな」(ウルフの正体を知っていたら畏れ多すぎて触れないよ)
「ぎゃん」
◆ドガイの中央教会(7. カリラスさんに紹介)
「リネの羽根きれいだね。ブランがあげるなら、やっぱり毛? それとも爪? 牙?」
『……』
「ブラッシングで抜けた毛を集めたら、高く売れる?」
((ユウさん、罰当たりなことを、そんなに軽くおっしゃるとは!))
『俺の毛は抜けない』
「あ、そういえば、抜け毛を捨てたことないや。動物の牙のアクセサリーってカッコいいよね」
『ユウ、そんなに牙の性能を知りたいならかみついてやろうか? グルルゥゥ』
「ハミガキしてないのに、虫歯はないんだ」(牙をまじまじと見ながら)
((ユウさん、見ているほうがドキドキするのですが……))
◆ドガイ王宮(7. カリラスさんに紹介)
『なあ、宝石ないの?』
「し、神獣様!」
『あっちの国だと、こんな感じのところに宝石がたくさんあるんだけど』
「お持ちしますので、お待ちください!」
「教会に連絡を! それから、モクリークのテオリウス殿下に来ていただいてください!」
『お、この花、蜜が美味しいんだよな』(つんつん、むしゃむしゃ)
((神獣様が花瓶の花を食べている?!))
『あれ? あんた、アルの友達?』
「はい。モクリークでお目にかかりましたテオリウスです。今ドガイの国王陛下が宝石をご用意しておりますので、もう少しお待ちください。陛下、宝剣のようなものをお持ちでしたら、それもご用意されるとよろしいかと思います」
「誰か、頼む」
『なあ、甘いのくれ』
「甘いもの、ですか? テオリウス殿下、神獣様は何がお好みなのでしょう?」
「クッキーやケーキがお好きと聞いています」
『この国、チーズが美味しいって聞いてきたんだよ。チーズのケーキある?』
「ありがとうございます! 神獣様のために国中のチーズをご用意いたします! だれか、チーズケーキをここへ」
「宝石と宝剣をお持ちいたしました」
「神獣様、お待たせいたしました。どうぞご覧になってください」
『うーん、いいのがないな。甘いのまだ?』
「ただいまご用意をしておりますので、もう少々お待ちを」
『じゃあ、いいや』
「あ、神獣様!」
「行ってしまわれた……」
「テオリウス王子、助言感謝する」
「陛下、もったいないお言葉です。あまりお役に立てず、申し訳ございませんでした」
「神獣様は、モクリークでも、その、あのような感じでいらっしゃるのか?」
「はい。一度謁見の間で宝石をご覧になってからは、ときどき謁見の間にいらっしゃって、宝石をご所望になりますので、今は献上された宝石をすべて謁見の間に置いております」
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