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首謀者は招待される。 ※
しおりを挟む※軽微な乱暴表現あり。ご注意ください。
また、呼称が統一されていませんが、誤字ではなく仕様です。よろしくお願い致します。
…………………………………………………………………
サイド: リリアナ・セラーズ侯爵令嬢
アカデミーから帰ると、お父様に呼び出された。
「なに?お父様、お母様もどうしたの?」
「…黙って着いてきなさい」
そう言ってお父様は、お母様の肩を抱きながら、歩き出す。
「嫌よ!何なの!?いきなり?おかしいよ!?」
「…」
お母様は何も言わなかった。
「…黙りなさい!!!」
初めてお父様に怒られた…。
男の人に怒鳴られた事なんかなくて、怖くて震えが止まらない。
それに、何で私が…侯爵令嬢の私が、こんな扱いを受けるのか、全くわからなくて、悔しくて涙が出る。
けれど、お父様は泣いている私を無視して、乱暴に腕を掴み、馬車へと押し込まれる。
怖い怖い怖い
それに、私がこんなにたくさん泣いているのに、なんでお母様は目を逸らすばかりなの?
なんで?どうして?…答えを貰えない疑問ばかりが、頭の中に浮かんでは消える…。
馬車の中には、当て付けの為に泣き続けた、私の啜り泣く声だけが響いていた。
▼△▼
しばらくすると、馬車は知らない邸宅に着いた…。
今まで1度も行ったことがない…。
けれど、とても大きくて、とても壮大な邸宅だった。
ここはどこ?何で私は…ここに連れて来られたの?
お父様もお母様も、何も教えてくれない…。
どうする事も出来なくて、2人の後ろを、拗ねたように俯きながら着いていく。涙は既に止まっていた。
▼△▼
「ようこそお越しくださいました。…皆様お待ちですよ?」
声をかけてきた高貴そうな夫人は、年齢不詳で恐怖を覚えるほど美しい女性だった。
けれど、やはり記憶にない…。
もしかしたら、違う派閥の方なのかしら…?
そして、夫人に誘導されて、広間へと通される。
すると、怖い顔をした大人達がたくさん居た。
私は怖くて震えた。
助けて欲しくて、パパとママに縋ろうとした。
けれど、パパとママは、信じられない事に、その場に座り込んで懇願をした。
「私達はどうなっても構いませんっ!!どうかっ!この子の命だけは!お助けくださいっ!!」
「どうか、何卒!よろしくお願い致しますっ!!!許されない事をしてしまいましたが、それでも、それでも大事な娘なのですっ!!!」
と、叫ぶように、絞り出すように、声を出していた。
なんで?どうして?意味がわからなかった。
「まぁまぁ!お顔を上げてくださいませ!
そのような事をされては、まるで私達が虐めているようでは、ございませんか。
お立ちくださいませ。
確かに、ここにいる方々は、そちらのお嬢様から、愛する息子に毒を盛られた被害者達ですけれど…。
セラーズ侯爵と夫人には、何もされておりませんわ。
…だから、さぁお立ちになって?」
美しい夫人の言葉で、状況がハッキリと分かった。
これは私の為の舞台なのだと。
パパとママは泣いていた。
美しい夫人は、お父様とお母様を使用人に補助させて立ち上がらせる。
そして、ゆっくりと私の方を向いた。
「さて、お嬢さん。今日は来てくれてありがとう。
貴女にお話しのある方々を、集めてみましたの。楽しんで貰えると嬉しいわ」
美しい女性は、もはや恐ろしい魔女にしか見えなくなっていた。
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