85 / 90
第85話 剣の火花散る
しおりを挟む
キィン! キィン! キィン!
甲高い剣の音が何度も繰り返された。暗黒剣士となったエドの剣は以前の時よりもずっと鋭く重いものであった。
それは今のソルでさえも決して侮れない程の剣の圧力を有していた。
「くっ……どうしてだ、エド。なぜ魔族に魂を売り渡したんだ? なぜ魔族の味方をする」
「そんなの決まってんだろっ! 兄貴っ! てめぇをぶちのめすためだよっ!」
エドの凄まじい剣圧に押され、ソルは吹き飛ばされる。その為、両者の間にそれなりの距離が発生した。間合いが離れる。
「そんな事の為にお前は父さんを! ユグドラシル家に居た人達を殺したのかっ!」
「あんな俺を認めない義父(おやじ)もう、必要ねぇんだよ。それにユグドラシル家にいた使用人達なんて、ダニみたいなもんじゃねぇか。そんな連中、捻りつぶしたところで何の問題があるっていうんだっ!」
ダメだ。今のエドに何を言っても通用しないとソルは思った。前のエドもまともな人間だったとはとても言えなかったが、それでもこうまで人間性を失ってはいなかった。
今のエドはもはや魔族などよりも魔族らしい存在に成り果てていた。
もはや今のエドは義弟などではない。会話など成立する存在ではない。対話など不毛である。
仕方があるまい。最悪の場合、もはやソルは自らの手でエドを斬り捨てる覚悟を決めた。
「へっ! やる気になったようだなっ! 兄貴! 殺気をビンビンに感じるぜっ!」
エドは剣を構えた。ユグドラシル家に伝わっていた聖剣デュランダルは黒い魔力に浸食されて、真っ黒になっている。
「やろうぜっ! 兄貴、どっちかがくたばるまでなっ! やりあうんだよっ! 当然のようにくたばるのは兄貴! てめぇだけどよっ! この俺様が【レベル0】のてめぇなんかに負けるはずがねぇんだよ!」
エドは暗黒剣で斬りかかってくる。【暗黒剣士】となったエドは前にはできなかったような攻撃を放つ事ができた。
「ソルっ!」
危機感を感じたクレアが叫ぶ。だが、クレアも他の魔族兵を相手にしている為、意識を反らしている余裕はなかったのである。
「「「キッケッケッケッケッケッケッケッケッケッケッケッケッケ!」」」
魔族兵が奇怪な声を発する。
「キケッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
そのうちの一人が剣で斬りかかってきた。
キィン!
クレアはその剣を聖剣レーヴァテインで受け止める。甲高い音が響いた。
「クレアよっ! 余所見をしているでないっ!」
「わ、わかっているわよっ! そんな事っ! はああああああああああああああああああっ!」
クレアは魔族兵を斬り裂いた。斬られた魔族兵は断末魔を上げて、消し炭となった。クレアの剣は炎を纏っている。いくら魔族と言えども、斬られれば無事では済まない。
「今は目の前の敵に集中するのだっ!」
「……だから、わかってるって。今はソルの心配より、自分達の心配をするわよ。それに大丈夫、ソルならきっとやってくれるわよ」
クレアとバハムートは目の前にいる敵の対処に追われた。
エドは暗黒剣を天高く構える。暗黒の波動(オーラ)が天高く、どこまでも伸びていった。
「いくぜっ! 兄貴っ! こいつでトドメを刺してやるっ!」
来る。ソルは剣を構えた。暗黒剣士となったエドの本気の一撃に備えた。
まもなく、山を斬り裂く程の規格外の一撃が天から降り注いでくるのであった。
甲高い剣の音が何度も繰り返された。暗黒剣士となったエドの剣は以前の時よりもずっと鋭く重いものであった。
それは今のソルでさえも決して侮れない程の剣の圧力を有していた。
「くっ……どうしてだ、エド。なぜ魔族に魂を売り渡したんだ? なぜ魔族の味方をする」
「そんなの決まってんだろっ! 兄貴っ! てめぇをぶちのめすためだよっ!」
エドの凄まじい剣圧に押され、ソルは吹き飛ばされる。その為、両者の間にそれなりの距離が発生した。間合いが離れる。
「そんな事の為にお前は父さんを! ユグドラシル家に居た人達を殺したのかっ!」
「あんな俺を認めない義父(おやじ)もう、必要ねぇんだよ。それにユグドラシル家にいた使用人達なんて、ダニみたいなもんじゃねぇか。そんな連中、捻りつぶしたところで何の問題があるっていうんだっ!」
ダメだ。今のエドに何を言っても通用しないとソルは思った。前のエドもまともな人間だったとはとても言えなかったが、それでもこうまで人間性を失ってはいなかった。
今のエドはもはや魔族などよりも魔族らしい存在に成り果てていた。
もはや今のエドは義弟などではない。会話など成立する存在ではない。対話など不毛である。
仕方があるまい。最悪の場合、もはやソルは自らの手でエドを斬り捨てる覚悟を決めた。
「へっ! やる気になったようだなっ! 兄貴! 殺気をビンビンに感じるぜっ!」
エドは剣を構えた。ユグドラシル家に伝わっていた聖剣デュランダルは黒い魔力に浸食されて、真っ黒になっている。
「やろうぜっ! 兄貴、どっちかがくたばるまでなっ! やりあうんだよっ! 当然のようにくたばるのは兄貴! てめぇだけどよっ! この俺様が【レベル0】のてめぇなんかに負けるはずがねぇんだよ!」
エドは暗黒剣で斬りかかってくる。【暗黒剣士】となったエドは前にはできなかったような攻撃を放つ事ができた。
「ソルっ!」
危機感を感じたクレアが叫ぶ。だが、クレアも他の魔族兵を相手にしている為、意識を反らしている余裕はなかったのである。
「「「キッケッケッケッケッケッケッケッケッケッケッケッケッケ!」」」
魔族兵が奇怪な声を発する。
「キケッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
そのうちの一人が剣で斬りかかってきた。
キィン!
クレアはその剣を聖剣レーヴァテインで受け止める。甲高い音が響いた。
「クレアよっ! 余所見をしているでないっ!」
「わ、わかっているわよっ! そんな事っ! はああああああああああああああああああっ!」
クレアは魔族兵を斬り裂いた。斬られた魔族兵は断末魔を上げて、消し炭となった。クレアの剣は炎を纏っている。いくら魔族と言えども、斬られれば無事では済まない。
「今は目の前の敵に集中するのだっ!」
「……だから、わかってるって。今はソルの心配より、自分達の心配をするわよ。それに大丈夫、ソルならきっとやってくれるわよ」
クレアとバハムートは目の前にいる敵の対処に追われた。
エドは暗黒剣を天高く構える。暗黒の波動(オーラ)が天高く、どこまでも伸びていった。
「いくぜっ! 兄貴っ! こいつでトドメを刺してやるっ!」
来る。ソルは剣を構えた。暗黒剣士となったエドの本気の一撃に備えた。
まもなく、山を斬り裂く程の規格外の一撃が天から降り注いでくるのであった。
0
あなたにおすすめの小説
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
スキル【土いじり】でパーティを追放された俺、開墾した畑からダンジョンが生えてきた。
夏見ナイ
ファンタジー
「役立たず」の烙印を押され、パーティを追放されたアルフォンス。彼のスキルは戦闘に不向きな【土いじり】。失意の彼は都会を離れ、辺境の地で静かに農業を営むことを決意する。
しかし、彼が畑を耕すと、そこから不思議なダンジョンが生えてきた!
ダンジョン内では、高級ポーションになる薬草や伝説の金属『オリハルコン』が野菜のように収穫できる。地味だと思われた【土いじり】は、実はこの『農園ダンジョン』を育てる唯一無二のチートスキルだったのだ。
噂を聞きつけ集まる仲間たち。エルフの美少女、ドワーフの天才鍛冶師……。気づけば彼の農園は豊かな村へ、そして難攻不落の要塞国家へと発展していく。
一方、彼を追放したパーティは没落の一途を辿り……。
これは、追放された男が最強の生産職として仲間と共に理想郷を築き上げる、農業スローライフ&建国ファンタジー!
気づいたら美少女ゲーの悪役令息に転生していたのでサブヒロインを救うのに人生を賭けることにした
高坂ナツキ
ファンタジー
衝撃を受けた途端、俺は美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生していた!?
これは、自分が制作にかかわっていた美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生した主人公が、報われないサブヒロインを救うために人生を賭ける話。
日常あり、恋愛あり、ダンジョンあり、戦闘あり、料理ありの何でもありの話となっています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる