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前編
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「おれがずっとすきだったのは、おまえなんだよぉ……」
ふわふわとした意識の中、確かにオレはそう言った……ような気がする。
それからずっとオレはふわふわしていた。
ふわふわしていただけじゃなくて、その後はなんだかゆらゆらして、そして、いまはゆっさゆっさと揺れている。
あと、なんか股の間に何かが挟まっている。股って言うか、尻?
尻の中に妙な違和感というか、尻に何かが詰まってるような圧迫感。さっきまで綿菓子に包まれているみたいな気持ち良さの中にずっと居たのに……オレは苦しさに眉をひそめた。
「はぁっ……、はっ……はぁ……」
誰かの息遣いが煩い。
せっかく人が気持ち良く寝ているのに、誰だよ……と思ったけれど、どうやらそれはオレの口から漏れているようだ。
このままじゃ、気持ち良く寝続けるのは難しそうだ。仕方がないから、オレは目を開けた。
そしたら、何故か功樹がオレの目の前にいた。
「んー……? 功樹? なんでぇ……!?」
目の前っていうか、寝ているオレの上に伸し掛かっている。
功樹は上半身裸だった。うん、なんで裸なんだ?
そのまま視線を下げていったら、功樹は下半身も裸だった。
それだけじゃない。
大きく広げたオレの脚の間に功樹が挟まっていて、それどころか、オレのケツに功樹のチンポがインしていた。
へ!? なんで!? どーして、功樹のチンポがオレのケツの中に!?
ポカンとしたまま顔を上げたら、功樹がオレのことをじっと見ていた。
「碧斗、目ぇ覚めたか?」
「目は覚めたけれど!! 覚めたっていうか、なんで!? どーし、……ふぁあんっ!」
最後のは、功樹が腰を押し付けてきたから。何故だかオレの口から、妙に甘ったるい声が漏れた。
「覚えてねーの?」
「覚えてって、えぇっ!? 何っ、が……ああっ!? んぁっ、何を……!?」
オレが喋ろうとしたら功樹が腰を揺すってくるから、変な声が漏れてしまう。
ていうか、いったい何がどうなってんの!?
いや、とりあえず、オレのケツに功樹のチンポが入ってるのはわかる。そのチンポはガチガチで熱くてデカかった。そうか、なるほど。功樹のチンポがでけーから、苦しいんだな。って、それはわかったけれど、なんで功樹のチンポがオレの尻に入っているのか。それがわっかんねー!!
「今日あったこと、どこまで覚えてんの?」
功樹の喋り方は、いつもどおり落ち着いている。……と見せかけて、実は興奮しているのが伝わってくる。
いつも物静かな喋り方をする功樹は、興奮した時、大きな声を出したり早口で沢山しゃべったりなんかしない。いつもと同じような口調なのに、ただ、言葉に熱がこもる。それだけなんだけど、オレはその声を色っぽいと思うし、その声を聞くのが好きだった。
そして、今の功樹の言葉はとても熱かった。ということは、功樹は今、すごく興奮しているのだ。オレのケツにチンポを突っ込んで。……なんでだ?
「ん……今日、は……」
功樹に言われて、オレは記憶を辿った。
今日はオレの二十歳の誕生日で、同窓会があった。
別に、オレの誕生日を祝ってくれるために同窓会が開かれたというわけではない。
たまたま、同窓会の日が誕生日だった。ただそれだけのことだ。
集まった同級生たちは、今日がオレの誕生日だと知ると、誕生日祝いだと言ってオレに酒を飲ませた。オレも、初めて飲む酒にテンションが上がって、勧められるがままに飲んだ。
初めて飲む酒は、美味いのか不味いのかはよくわからなかったけれど、ジュースみたいで喉越しは良かったし、なにより大人の仲間入りをした気分に酔わせてくれた。
久しぶりに会う友人たちとの会話は楽しく、それから……功樹も来ていたから、オレはちょっとイイ気分になっていたんだ。
お酒を飲んだのは初めてだったけれど、酔っている気はしなかったし、ちゃんと会話の受け答えもできていたと思う。何を喋ってたか、あんまり覚えてねーけど。
ただ、好きな人の話を振られたから。
だから、目の前に居た相手に「じつはオレはおまえのことが好きなんだぞー」って……言ってしまったような気がする。ずっと隠していたのに。
功樹はオレの幼馴染だ。家が近いというわけではないけれど、小学校も中学校も一緒だった。
子供のころからスポーツも勉強も、なんでも良く出来るやつだった。いや、そうでもないかもしれない。万能に見える功樹にも、苦手なことがあった。それは、人付き合いとか、友達作りとかだ。背が高くて、ちょっと大人びた雰囲気の彼は、口下手で寡黙だった。だから、クラスで人気者になれそうなスペックなのに、なんとなくいつも一人で居たようだ。
それに対してオレは、勉強もスポーツもほどほどだけど、お調子者キャラで、友達だけは多かった。
全然タイプは違ったけれど、話してみると功樹は意外と面白かった。オレ達が話をするきっかけになったのは、何かの授業か遠足だかで班が一緒になった、ただそれだけのことだったんだけど、オレたちはすぐに意気投合して、それ以来、つるむようになった。
最初、オレが功樹に抱いていたのは友情だったと思う。
だけど、いつも一緒に居るうちに、功樹の隣は居心地がいいと思えるようになってきて。そのうち、このポジションを失いたくないと思うようになってきた。
でも、まだその頃オレが抱いていた感情は、恋愛感情ではなかったはずだ。
オレが功樹のことを好きってはっきりと認識したのは……
そう、あれはいつだったか。同級生がアダルトビデオを貸してくれたことがあった。
どういう流れでそうなったのかは覚えてねーけど、友達から借りたエッチなビデオをオレたちは一緒に見ることになった。エッチなおねえさんと男の人が絡んでいる姿は、当時のオレにはすごく刺激的で……それで、なんだかムラムラしてしまって。
AVを見て自分だけチンポが勃っちゃってたとしたら恥ずかしいと思ったから、オレは何か理由をつけて功樹のチンポを触って勃起してないか確かめてやったんだ。
だけど、AVの淫靡な喘ぎ声をBGMにしていたら、だんだん変な気分になってきてしまって……
どういう流れでそうなったのかは忘れたけれど、オレたちは抜き合うことになった。オレは初めて他人の手でイった。功樹もオレの手の中で射精して、そのことに妙に興奮したのを覚えている。
それからしばらく、お互い抜きっこするのがオレたちの中でブームになった。
他の奴とこんなことしてもキモイだけだって思うのに、功樹とだとすげぇ興奮して気持ち良かった。
それで、オレが功樹に抱いている感情は友情じゃなくて、恋心なんだって気付いた。
だけど、自分の気持ちを自覚したら、今度は抜き合いっこをしてるのがだんだん恥ずかしくなってきてしまって、それで受験を理由にしてそういうことをするのはやめることにした。
それでも功樹はイイやつで、気まずくなるなんてことはなかったし、オレは功樹の側に居たかったから、勉強も頑張った。
流石にトップクラスの成績の功樹と同じ高校に行くことはできなかったけれど、それでも功樹が通う高校に近い学校に合格することができた。
学校が離れてもなんだかんだ功樹とは会って遊んでいた。だけど、好きっていうとその関係が崩れてしまいそうで。だから、オレは下手に告白なんかせずに、功樹の親友ポジに居座ることを選んだ。
そして、今日。誕生日に功樹と過ごせることに加えて、初めての飲酒で理性を飛ばしたオレは、ずっと隠していた想いをうっかり、よりにもよって本人に言ってしまったのだった。
「えっ!? オレ、功樹のことが好きって……ん、んんっ!!」
言った気がする。じゃあ功樹は……!?
オレは好きと言ったけれど、その後の記憶が曖昧だ。
ていうか、いつ同窓会は解散したのだろう。
それと、ここはどこだ? ピンクの壁にピンクのでっかいベッドがドーンと置いてあるから、ラブホテルだろうか。
オレはいつの間に、居酒屋からここまで移動したんだ? しかも、どうやって!?
今、オレが功樹に抱かれてるってことは、功樹もオレのことが好きってことでいいのか!?
それとも、ガキの頃みたいに抜きあいの延長!? え、どっち!?
「それは覚えてたんだな」
「ふぁっ……あ。ちょ、動かないで」
功樹が腰を揺するとオレの中にあるイイトコロがグイっと押された。それだけでもう、目の前の功樹のことしか考えられなくなる。
「でも、イイんだろ」
過去に抜きあいっこをしていたから、オレの痴態は何度も功樹に見られている。
だから、オレが感じているときの反応とか、功樹にはバレバレってことで……
「イイっ……!! イイんだけど! ふぁっ……んんっ、なんでっ!?」
「何が?」
「んんっ!! だから、ぁんっ! なんで功樹のチンポがオレのケツに入ってっ、あぁぁんっ!!」
絶対、オレにまともに喋らす気ねぇだろっていうようなタイミングで、功樹は腰を動かしてくる。
あああ、もう!! 白状するよ!! なんでこーなってんのか全然わっかんねーんだけど、功樹のチンポはめっちゃ気持ちいい。いかも好きな相手のチンポだ。どういうわけかわかんないけれど、今、オレの中に居るのは間違いない。
最初は圧迫感だけだったんだけど、だんだん馴染んできたみたいだ。オレの中が功樹の形になったのかもしれない。ああ、そんなんだったら、もうサイコーなのに。
だから、なんでこんなことになってんの!? っていう気持ちと、何も考えずにただこのチンポに溺れたいって気持ちの狭間でオレの心は揺れていた。
「それは覚えてねーんだ」
「あぁんっ!!」
なんでバレたのかわかんねーんだけど、オレのケツの中の一番気持ちいいところを狙ったように功樹が突いてきた。
「ちょ……喋るかセックスするか、ああぁんっ、……ど、どっちかに……」
言ってから気付いた。これって、セックスだよな。ゆっさゆっさされると目の前がチカチカする。この気持ち良さに流されてしまいたい。
よくわっかんねぇけど、チンポがインしてたらセックスだ。多分そうだ。だから、これはセックスだ。
功樹とセックスしてる……そう自覚したら、尻の中のキュンキュンが止まらなくなった。中を締めたら、功樹の形がくっきりとわかった。これをじっくりと味合わないなんて、なんか勿体ない気がする。
ええい、もうなんでもいい。とにかく、この状況は楽しんだもん勝ちだ!!
「ねぇ、功樹、気持ちいい……もっとぉ、もっとしてぇ……」
なんでこんなことをしているのか聞いてヤブヘビになって、途中で我に返ってた功樹がセックスを止めてしまうくらいなら、絶対、最後までヤる!!
そう心に決めたオレは、甘えるみたいに功樹の身体に腕を回した。
「お願いだから、功樹の好きに抱いて」
ねだるように自分から腰を押し付けて揺らすと、また中で功樹のチンポが大きくなった。
「ひぃあっ!! あっ、ああっ……そこっ、そこダメっそこされると……んあぁっ!!」
功樹のセックスはびっくりするくらい激しかった。
腰を高く上げさせられて、上から種付けをされるみたいにチンポを押し込まれる。その時に、中の弱いところをごりゅごりゅって抉ってくるから、それだけで頭が真っ白になる。だけど、功樹のセックスはそれだけじゃ終わらない。奥の奥まで功樹のチンポが挿入ってくるから、そうなるともうオレは叫び声みたいな嬌声を上げるしかない。
「ひぃあああっ!! 功樹、イイ、いいよぉ……!!」
恐ろしいくらいの快感に、逃げ出したくなるくらい怖かったけれど、ヤダって言ってやめられちゃうのはイヤだったから、オレは、イイとか気持ちいいとかばっかり叫んだ。
気持ち良すぎて頭がバカになりそうだし、こんな快感知ったら、もう戻れないかもしんない。
だけど、もし、このセックスが最初で最後になるくらいなら、全部覚えていたかった。
……最初はそう思っていたんだけど。
ふわふわとした意識の中、確かにオレはそう言った……ような気がする。
それからずっとオレはふわふわしていた。
ふわふわしていただけじゃなくて、その後はなんだかゆらゆらして、そして、いまはゆっさゆっさと揺れている。
あと、なんか股の間に何かが挟まっている。股って言うか、尻?
尻の中に妙な違和感というか、尻に何かが詰まってるような圧迫感。さっきまで綿菓子に包まれているみたいな気持ち良さの中にずっと居たのに……オレは苦しさに眉をひそめた。
「はぁっ……、はっ……はぁ……」
誰かの息遣いが煩い。
せっかく人が気持ち良く寝ているのに、誰だよ……と思ったけれど、どうやらそれはオレの口から漏れているようだ。
このままじゃ、気持ち良く寝続けるのは難しそうだ。仕方がないから、オレは目を開けた。
そしたら、何故か功樹がオレの目の前にいた。
「んー……? 功樹? なんでぇ……!?」
目の前っていうか、寝ているオレの上に伸し掛かっている。
功樹は上半身裸だった。うん、なんで裸なんだ?
そのまま視線を下げていったら、功樹は下半身も裸だった。
それだけじゃない。
大きく広げたオレの脚の間に功樹が挟まっていて、それどころか、オレのケツに功樹のチンポがインしていた。
へ!? なんで!? どーして、功樹のチンポがオレのケツの中に!?
ポカンとしたまま顔を上げたら、功樹がオレのことをじっと見ていた。
「碧斗、目ぇ覚めたか?」
「目は覚めたけれど!! 覚めたっていうか、なんで!? どーし、……ふぁあんっ!」
最後のは、功樹が腰を押し付けてきたから。何故だかオレの口から、妙に甘ったるい声が漏れた。
「覚えてねーの?」
「覚えてって、えぇっ!? 何っ、が……ああっ!? んぁっ、何を……!?」
オレが喋ろうとしたら功樹が腰を揺すってくるから、変な声が漏れてしまう。
ていうか、いったい何がどうなってんの!?
いや、とりあえず、オレのケツに功樹のチンポが入ってるのはわかる。そのチンポはガチガチで熱くてデカかった。そうか、なるほど。功樹のチンポがでけーから、苦しいんだな。って、それはわかったけれど、なんで功樹のチンポがオレの尻に入っているのか。それがわっかんねー!!
「今日あったこと、どこまで覚えてんの?」
功樹の喋り方は、いつもどおり落ち着いている。……と見せかけて、実は興奮しているのが伝わってくる。
いつも物静かな喋り方をする功樹は、興奮した時、大きな声を出したり早口で沢山しゃべったりなんかしない。いつもと同じような口調なのに、ただ、言葉に熱がこもる。それだけなんだけど、オレはその声を色っぽいと思うし、その声を聞くのが好きだった。
そして、今の功樹の言葉はとても熱かった。ということは、功樹は今、すごく興奮しているのだ。オレのケツにチンポを突っ込んで。……なんでだ?
「ん……今日、は……」
功樹に言われて、オレは記憶を辿った。
今日はオレの二十歳の誕生日で、同窓会があった。
別に、オレの誕生日を祝ってくれるために同窓会が開かれたというわけではない。
たまたま、同窓会の日が誕生日だった。ただそれだけのことだ。
集まった同級生たちは、今日がオレの誕生日だと知ると、誕生日祝いだと言ってオレに酒を飲ませた。オレも、初めて飲む酒にテンションが上がって、勧められるがままに飲んだ。
初めて飲む酒は、美味いのか不味いのかはよくわからなかったけれど、ジュースみたいで喉越しは良かったし、なにより大人の仲間入りをした気分に酔わせてくれた。
久しぶりに会う友人たちとの会話は楽しく、それから……功樹も来ていたから、オレはちょっとイイ気分になっていたんだ。
お酒を飲んだのは初めてだったけれど、酔っている気はしなかったし、ちゃんと会話の受け答えもできていたと思う。何を喋ってたか、あんまり覚えてねーけど。
ただ、好きな人の話を振られたから。
だから、目の前に居た相手に「じつはオレはおまえのことが好きなんだぞー」って……言ってしまったような気がする。ずっと隠していたのに。
功樹はオレの幼馴染だ。家が近いというわけではないけれど、小学校も中学校も一緒だった。
子供のころからスポーツも勉強も、なんでも良く出来るやつだった。いや、そうでもないかもしれない。万能に見える功樹にも、苦手なことがあった。それは、人付き合いとか、友達作りとかだ。背が高くて、ちょっと大人びた雰囲気の彼は、口下手で寡黙だった。だから、クラスで人気者になれそうなスペックなのに、なんとなくいつも一人で居たようだ。
それに対してオレは、勉強もスポーツもほどほどだけど、お調子者キャラで、友達だけは多かった。
全然タイプは違ったけれど、話してみると功樹は意外と面白かった。オレ達が話をするきっかけになったのは、何かの授業か遠足だかで班が一緒になった、ただそれだけのことだったんだけど、オレたちはすぐに意気投合して、それ以来、つるむようになった。
最初、オレが功樹に抱いていたのは友情だったと思う。
だけど、いつも一緒に居るうちに、功樹の隣は居心地がいいと思えるようになってきて。そのうち、このポジションを失いたくないと思うようになってきた。
でも、まだその頃オレが抱いていた感情は、恋愛感情ではなかったはずだ。
オレが功樹のことを好きってはっきりと認識したのは……
そう、あれはいつだったか。同級生がアダルトビデオを貸してくれたことがあった。
どういう流れでそうなったのかは覚えてねーけど、友達から借りたエッチなビデオをオレたちは一緒に見ることになった。エッチなおねえさんと男の人が絡んでいる姿は、当時のオレにはすごく刺激的で……それで、なんだかムラムラしてしまって。
AVを見て自分だけチンポが勃っちゃってたとしたら恥ずかしいと思ったから、オレは何か理由をつけて功樹のチンポを触って勃起してないか確かめてやったんだ。
だけど、AVの淫靡な喘ぎ声をBGMにしていたら、だんだん変な気分になってきてしまって……
どういう流れでそうなったのかは忘れたけれど、オレたちは抜き合うことになった。オレは初めて他人の手でイった。功樹もオレの手の中で射精して、そのことに妙に興奮したのを覚えている。
それからしばらく、お互い抜きっこするのがオレたちの中でブームになった。
他の奴とこんなことしてもキモイだけだって思うのに、功樹とだとすげぇ興奮して気持ち良かった。
それで、オレが功樹に抱いている感情は友情じゃなくて、恋心なんだって気付いた。
だけど、自分の気持ちを自覚したら、今度は抜き合いっこをしてるのがだんだん恥ずかしくなってきてしまって、それで受験を理由にしてそういうことをするのはやめることにした。
それでも功樹はイイやつで、気まずくなるなんてことはなかったし、オレは功樹の側に居たかったから、勉強も頑張った。
流石にトップクラスの成績の功樹と同じ高校に行くことはできなかったけれど、それでも功樹が通う高校に近い学校に合格することができた。
学校が離れてもなんだかんだ功樹とは会って遊んでいた。だけど、好きっていうとその関係が崩れてしまいそうで。だから、オレは下手に告白なんかせずに、功樹の親友ポジに居座ることを選んだ。
そして、今日。誕生日に功樹と過ごせることに加えて、初めての飲酒で理性を飛ばしたオレは、ずっと隠していた想いをうっかり、よりにもよって本人に言ってしまったのだった。
「えっ!? オレ、功樹のことが好きって……ん、んんっ!!」
言った気がする。じゃあ功樹は……!?
オレは好きと言ったけれど、その後の記憶が曖昧だ。
ていうか、いつ同窓会は解散したのだろう。
それと、ここはどこだ? ピンクの壁にピンクのでっかいベッドがドーンと置いてあるから、ラブホテルだろうか。
オレはいつの間に、居酒屋からここまで移動したんだ? しかも、どうやって!?
今、オレが功樹に抱かれてるってことは、功樹もオレのことが好きってことでいいのか!?
それとも、ガキの頃みたいに抜きあいの延長!? え、どっち!?
「それは覚えてたんだな」
「ふぁっ……あ。ちょ、動かないで」
功樹が腰を揺するとオレの中にあるイイトコロがグイっと押された。それだけでもう、目の前の功樹のことしか考えられなくなる。
「でも、イイんだろ」
過去に抜きあいっこをしていたから、オレの痴態は何度も功樹に見られている。
だから、オレが感じているときの反応とか、功樹にはバレバレってことで……
「イイっ……!! イイんだけど! ふぁっ……んんっ、なんでっ!?」
「何が?」
「んんっ!! だから、ぁんっ! なんで功樹のチンポがオレのケツに入ってっ、あぁぁんっ!!」
絶対、オレにまともに喋らす気ねぇだろっていうようなタイミングで、功樹は腰を動かしてくる。
あああ、もう!! 白状するよ!! なんでこーなってんのか全然わっかんねーんだけど、功樹のチンポはめっちゃ気持ちいい。いかも好きな相手のチンポだ。どういうわけかわかんないけれど、今、オレの中に居るのは間違いない。
最初は圧迫感だけだったんだけど、だんだん馴染んできたみたいだ。オレの中が功樹の形になったのかもしれない。ああ、そんなんだったら、もうサイコーなのに。
だから、なんでこんなことになってんの!? っていう気持ちと、何も考えずにただこのチンポに溺れたいって気持ちの狭間でオレの心は揺れていた。
「それは覚えてねーんだ」
「あぁんっ!!」
なんでバレたのかわかんねーんだけど、オレのケツの中の一番気持ちいいところを狙ったように功樹が突いてきた。
「ちょ……喋るかセックスするか、ああぁんっ、……ど、どっちかに……」
言ってから気付いた。これって、セックスだよな。ゆっさゆっさされると目の前がチカチカする。この気持ち良さに流されてしまいたい。
よくわっかんねぇけど、チンポがインしてたらセックスだ。多分そうだ。だから、これはセックスだ。
功樹とセックスしてる……そう自覚したら、尻の中のキュンキュンが止まらなくなった。中を締めたら、功樹の形がくっきりとわかった。これをじっくりと味合わないなんて、なんか勿体ない気がする。
ええい、もうなんでもいい。とにかく、この状況は楽しんだもん勝ちだ!!
「ねぇ、功樹、気持ちいい……もっとぉ、もっとしてぇ……」
なんでこんなことをしているのか聞いてヤブヘビになって、途中で我に返ってた功樹がセックスを止めてしまうくらいなら、絶対、最後までヤる!!
そう心に決めたオレは、甘えるみたいに功樹の身体に腕を回した。
「お願いだから、功樹の好きに抱いて」
ねだるように自分から腰を押し付けて揺らすと、また中で功樹のチンポが大きくなった。
「ひぃあっ!! あっ、ああっ……そこっ、そこダメっそこされると……んあぁっ!!」
功樹のセックスはびっくりするくらい激しかった。
腰を高く上げさせられて、上から種付けをされるみたいにチンポを押し込まれる。その時に、中の弱いところをごりゅごりゅって抉ってくるから、それだけで頭が真っ白になる。だけど、功樹のセックスはそれだけじゃ終わらない。奥の奥まで功樹のチンポが挿入ってくるから、そうなるともうオレは叫び声みたいな嬌声を上げるしかない。
「ひぃあああっ!! 功樹、イイ、いいよぉ……!!」
恐ろしいくらいの快感に、逃げ出したくなるくらい怖かったけれど、ヤダって言ってやめられちゃうのはイヤだったから、オレは、イイとか気持ちいいとかばっかり叫んだ。
気持ち良すぎて頭がバカになりそうだし、こんな快感知ったら、もう戻れないかもしんない。
だけど、もし、このセックスが最初で最後になるくらいなら、全部覚えていたかった。
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