33 / 141
連載
第四十七話 いってらっしゃい
しおりを挟む
第四十七話 いってらっしゃい
「う~ん・・・」
お花見から一週間が経った。
満開だった桜も大部分が散り、小さな葉が出始めている。
大量の花びらが神社の境内に降り積もって、凄い事になった。
何かに使えるかもしれないので、全部アイテムバッグに入れて、お掃除完了。
「皆の様子が、変だ」
ぼんやりしているような?
昨日は、縁側でぼ~っとしていたジローが、突然叫んで走りだした。
クレスは食後の跡片付けを手伝ってくれたりするし、アヌリもソワソワと落ち着かない様子だ。
明らかに三人ともおかしいんだけど、聞いてもはぐらかされるだけ。
「私、何かやらかしたかなぁ?」
飲み過ぎて記憶が飛んだわけでもない。いくら考えても、分からん。
「う~ん・・・良し!」
こうなったら、古来より伝わるコミュニケーション方法を使うしかない!
そしてその日の夜、縁側に並ぶ私と三人。
「「「「・・・・・」」」」
気まずい。
酒と肴と猫と男達。
いつもなら喧嘩を始めるクレスとジローが、夜空を見上げてちびちびと飲んでいる。
ぬぁぁぁ~~~~~!
苦手!こういう空気、超苦手!駄目、無理!
「え、え~っと、ワタシ、ソロソロネヨウカナァ」
「「「おやすみぃ」」」
「お、おやすみぃ」
はぁ・・・失敗しちゃった。
*
「気を遣わせちゃったわねぇ」
「あ~・・・くそっ」
「・・・・・」
自分達が落ち込んでいるのか、どうにもやるせない気持ちがモヤモヤと渦巻いていた。
「「「はぁ~・・・」」」
「ふぉっふぉっふぉっ。悩んでおるのぉ」
一斉にため息をつくと、暗がりから声が聞こえてきた。
「誰だ!」
身構える三人だが、ひょっこりと顔を出したのは、亀爺だった。
「亀爺、だったわよね」
「何してんだ、こんな所で」
「ふむ・・・ここは、何処じゃ?」
「ここは、ヒナの家だ。爺さんの泉は」
「ふぉっふぉっ。そうじゃった、そうじゃった。此処は、ヒナの家じゃったのぉ」
亀爺の含みのある言い方に、一瞬戸惑う三人。
「それで?お主達、暗い顔をしておるのぉ。まぁ、大方、古龍の女王が言った事を気にしておるんじゃろうがのぉ」
「「「ぐっ」」」
「ふぉっふぉっ!ヒナも、罪作りな女子じゃて」
「ヒナちゃんは悪くないわ。私達が、甘えてしまったのよ・・・」
「そう、だな」
「ヒナ様をお守りすると言いながら、守られてしまうなんて・・・」
三人が項垂れると、亀爺は「ふむ」と少し考えた。
「あれは、ただ守られるだけの女子ではあるまいて。そちらの獣人はまぁ、あれじゃが・・・お主達二人でれば、他を探すと言う選択肢もあろう。まぁ、世界中探す事になるだろうがのぉ。儂がもう少し若かったら、求愛ダンスを踊っておる所じゃわい」
亀爺が手をふりふりと振る。どうやら求愛のダンスらしい。
「ふぉっふぉっ。お主達がどうするにせよ、ヒナを泣かせればあの古龍の女王に消し炭にされるだけの事」
「だけって・・・」
「ヒナに、お前なんぞ要らぬ、と言われるよりはマシであろう」
「確かに、それは嫌だな」
「絶対に、嫌よ!」
「やっと見つけたのです。踏んでいただくまでは、死ねません!」
「アヌリ・・・お前はちょっと黙ってようか」
友情?恋情?今の気持ちに名前を付ける事は出来ないけれど、掴んだ縁を手放すつもりは無いから。
「ふぉっふぉっ。答えは出たようじゃの」
「ああ。ありがとな、亀爺」
「なんの、なんの・・・ところで、此処は何処じゃったかの?」
「あ~、俺が連れて行ってくる」
「またね、亀爺」
「ありがとうございました、亀爺殿」
スッキリとした顔の三人。ジローが亀爺を抱え、泉の方へと歩いて行った。
「さぁ、片付けちゃいましょうか」
「そうだな」
クレスとアヌリが食器を持って台所へと向かうと、ホッと一息ついた。
柱に身体を預け、そっと目を閉じる。
「・・・・・やれやれだね」
あの時、何かがあったんだろうなとは思っていた。
「せめて最後に少しだけ、許してね」
きっとまた会えるように。
*
その日は、意外とあっさり来た。
あの夜の次の日、三人から話があると言われた。
先ず、ジローが冒険者として忙しくなるから、暫く帰って来られない事。
アヌリは一度故郷へ帰り、己を見つめ直したいとの事。
そしてクレスも、暫く本業に打ち込みたいとの事を伝えられた。
急に三人全員がいなくなるとは少し予想外だった。
準備期間は三日。
そして、今日がその三日目だ。
畑の前には、いつもの扉。行先は、クレスのお店があるアレストロ王国、王都の近くにある空き家だ。
「はい、これ」
三人に、それぞれ巾着を渡す。
中には、ポーションや少量の食料等、必要最低限の物が入れてある。
三人は大事そうに受け取ると、少し寂しそうに微笑んだ。
「じゃあ、またな」
「寂しくなったら、連絡を頂戴!」
「ヒナ様のいる所、何処へでも!」
「あはははは・・・」
リシュナに渡したイヤーカフスが最後だった。
ジローとクレスは持っているが、アヌリの分が無かった。
なんとか自分で作れないかと試行錯誤したが、無理だったのでセバスに作り方を教えてもらいに行ったところ、「ありますよ?」と軽く言われ、両手に小山で出された。早く言ってよ!
今は、アヌリの耳にもイヤーカフスが着けられている。
「いってらっしゃい!気を付けてね!」
そう言って、三人を見送った。
「ヒナしゃま!キジたちが、いるからね!」
「キュ!」
猫達がギュッと抱きしめてくれた。
「ありがとう、皆。じゃあ、今日もお仕事、がんばろうね!」
「「「「「あい!」」」」」
「キュ!」
今日も頑張るぞ!
「っと、そう言えば、なんで皆一緒に行ったんだろう。やっぱり、喧嘩する程仲が」
「誰か一人が残るのはズルい!だそうですよ」
予想以上の子供みたいな理由に、帰って来るのはいつになるやらと、ため息をついた。
*
「う~ん・・・」
ジロー達が島を出て数日が経った頃、私は田んぼの前で唸っていた。
「どうされたのですか?」
「ああ、セバス。ちょっと、虫がねぇ」
稲の天敵、虫が出た。まさかこっちの世界にもいるとは。
「合鴨・・・は、いないよね?」
「合鴨おりませんが、鴨でしたらおります」
早速、会わせてもらう事になった。
セバスに案内されてやって来たのは、亀爺がいる野原からもう少し先に進んだ場所にある、小さな池だった。
「モニュナさん、いらっしゃいますか?」
モニュナ?どこかで聞いた事があるような・・・あ!あれだ!亀爺を掘り起こした時に、「モニュナは元気か?」ってきかれた!誰だよって思ってたけど、まさかの鴨!
「グァ!」
草の合間から、てっぷりとした鴨が一羽姿を現した。
「こんにちは、モニュナさん」
「グァ!グァ!」
「はい。今日はヒナ様をお連れいたしました」
鴨と目が合った。
「ヒナと言います」
「グァ。グァ、グァ~」
「よろしくね、と仰っております」
「こちらこそ。今日はお願いがあって来ました」
モニュナさんに田んぼの説明をして、うちに来てもらえないかと聞いてみた。
「グァ、グァ~、グァ」
「家族を連れて行って良いなら、行くそうです」
「もちろん、大歓迎です」
と言う事で、お引越し。
「グァ!」
モニュナさんが一声かけると、草に隠れていた小さな鴨達がひょこひょこと顔を出した。
「モニュナさんのお子さん達と、旦那さんです」
数えてみたら、子供が二十匹いた。凄いな、モニュナさん。
肝っ玉か母さんって感じ。
「それじゃあ、いきましょうか」
私、セバス、モニュナさん、子供たち、そして旦那さんと歩き出す。
「グァ、グァ、グァ」
何とも賑やかなご一行だ。ってか、可愛い!
小さなお尻をふりふりしながら、一生懸命歩いている。
偶に違う方向に行こうとすると、旦那さんが追いかけて行って連れ戻していた。
三十分程で家に到着。そのまま畑へと案内すると、子供たちが嬉しそうに田んぼへと散って行った。
和むわぁ。
「う~ん・・・」
お花見から一週間が経った。
満開だった桜も大部分が散り、小さな葉が出始めている。
大量の花びらが神社の境内に降り積もって、凄い事になった。
何かに使えるかもしれないので、全部アイテムバッグに入れて、お掃除完了。
「皆の様子が、変だ」
ぼんやりしているような?
昨日は、縁側でぼ~っとしていたジローが、突然叫んで走りだした。
クレスは食後の跡片付けを手伝ってくれたりするし、アヌリもソワソワと落ち着かない様子だ。
明らかに三人ともおかしいんだけど、聞いてもはぐらかされるだけ。
「私、何かやらかしたかなぁ?」
飲み過ぎて記憶が飛んだわけでもない。いくら考えても、分からん。
「う~ん・・・良し!」
こうなったら、古来より伝わるコミュニケーション方法を使うしかない!
そしてその日の夜、縁側に並ぶ私と三人。
「「「「・・・・・」」」」
気まずい。
酒と肴と猫と男達。
いつもなら喧嘩を始めるクレスとジローが、夜空を見上げてちびちびと飲んでいる。
ぬぁぁぁ~~~~~!
苦手!こういう空気、超苦手!駄目、無理!
「え、え~っと、ワタシ、ソロソロネヨウカナァ」
「「「おやすみぃ」」」
「お、おやすみぃ」
はぁ・・・失敗しちゃった。
*
「気を遣わせちゃったわねぇ」
「あ~・・・くそっ」
「・・・・・」
自分達が落ち込んでいるのか、どうにもやるせない気持ちがモヤモヤと渦巻いていた。
「「「はぁ~・・・」」」
「ふぉっふぉっふぉっ。悩んでおるのぉ」
一斉にため息をつくと、暗がりから声が聞こえてきた。
「誰だ!」
身構える三人だが、ひょっこりと顔を出したのは、亀爺だった。
「亀爺、だったわよね」
「何してんだ、こんな所で」
「ふむ・・・ここは、何処じゃ?」
「ここは、ヒナの家だ。爺さんの泉は」
「ふぉっふぉっ。そうじゃった、そうじゃった。此処は、ヒナの家じゃったのぉ」
亀爺の含みのある言い方に、一瞬戸惑う三人。
「それで?お主達、暗い顔をしておるのぉ。まぁ、大方、古龍の女王が言った事を気にしておるんじゃろうがのぉ」
「「「ぐっ」」」
「ふぉっふぉっ!ヒナも、罪作りな女子じゃて」
「ヒナちゃんは悪くないわ。私達が、甘えてしまったのよ・・・」
「そう、だな」
「ヒナ様をお守りすると言いながら、守られてしまうなんて・・・」
三人が項垂れると、亀爺は「ふむ」と少し考えた。
「あれは、ただ守られるだけの女子ではあるまいて。そちらの獣人はまぁ、あれじゃが・・・お主達二人でれば、他を探すと言う選択肢もあろう。まぁ、世界中探す事になるだろうがのぉ。儂がもう少し若かったら、求愛ダンスを踊っておる所じゃわい」
亀爺が手をふりふりと振る。どうやら求愛のダンスらしい。
「ふぉっふぉっ。お主達がどうするにせよ、ヒナを泣かせればあの古龍の女王に消し炭にされるだけの事」
「だけって・・・」
「ヒナに、お前なんぞ要らぬ、と言われるよりはマシであろう」
「確かに、それは嫌だな」
「絶対に、嫌よ!」
「やっと見つけたのです。踏んでいただくまでは、死ねません!」
「アヌリ・・・お前はちょっと黙ってようか」
友情?恋情?今の気持ちに名前を付ける事は出来ないけれど、掴んだ縁を手放すつもりは無いから。
「ふぉっふぉっ。答えは出たようじゃの」
「ああ。ありがとな、亀爺」
「なんの、なんの・・・ところで、此処は何処じゃったかの?」
「あ~、俺が連れて行ってくる」
「またね、亀爺」
「ありがとうございました、亀爺殿」
スッキリとした顔の三人。ジローが亀爺を抱え、泉の方へと歩いて行った。
「さぁ、片付けちゃいましょうか」
「そうだな」
クレスとアヌリが食器を持って台所へと向かうと、ホッと一息ついた。
柱に身体を預け、そっと目を閉じる。
「・・・・・やれやれだね」
あの時、何かがあったんだろうなとは思っていた。
「せめて最後に少しだけ、許してね」
きっとまた会えるように。
*
その日は、意外とあっさり来た。
あの夜の次の日、三人から話があると言われた。
先ず、ジローが冒険者として忙しくなるから、暫く帰って来られない事。
アヌリは一度故郷へ帰り、己を見つめ直したいとの事。
そしてクレスも、暫く本業に打ち込みたいとの事を伝えられた。
急に三人全員がいなくなるとは少し予想外だった。
準備期間は三日。
そして、今日がその三日目だ。
畑の前には、いつもの扉。行先は、クレスのお店があるアレストロ王国、王都の近くにある空き家だ。
「はい、これ」
三人に、それぞれ巾着を渡す。
中には、ポーションや少量の食料等、必要最低限の物が入れてある。
三人は大事そうに受け取ると、少し寂しそうに微笑んだ。
「じゃあ、またな」
「寂しくなったら、連絡を頂戴!」
「ヒナ様のいる所、何処へでも!」
「あはははは・・・」
リシュナに渡したイヤーカフスが最後だった。
ジローとクレスは持っているが、アヌリの分が無かった。
なんとか自分で作れないかと試行錯誤したが、無理だったのでセバスに作り方を教えてもらいに行ったところ、「ありますよ?」と軽く言われ、両手に小山で出された。早く言ってよ!
今は、アヌリの耳にもイヤーカフスが着けられている。
「いってらっしゃい!気を付けてね!」
そう言って、三人を見送った。
「ヒナしゃま!キジたちが、いるからね!」
「キュ!」
猫達がギュッと抱きしめてくれた。
「ありがとう、皆。じゃあ、今日もお仕事、がんばろうね!」
「「「「「あい!」」」」」
「キュ!」
今日も頑張るぞ!
「っと、そう言えば、なんで皆一緒に行ったんだろう。やっぱり、喧嘩する程仲が」
「誰か一人が残るのはズルい!だそうですよ」
予想以上の子供みたいな理由に、帰って来るのはいつになるやらと、ため息をついた。
*
「う~ん・・・」
ジロー達が島を出て数日が経った頃、私は田んぼの前で唸っていた。
「どうされたのですか?」
「ああ、セバス。ちょっと、虫がねぇ」
稲の天敵、虫が出た。まさかこっちの世界にもいるとは。
「合鴨・・・は、いないよね?」
「合鴨おりませんが、鴨でしたらおります」
早速、会わせてもらう事になった。
セバスに案内されてやって来たのは、亀爺がいる野原からもう少し先に進んだ場所にある、小さな池だった。
「モニュナさん、いらっしゃいますか?」
モニュナ?どこかで聞いた事があるような・・・あ!あれだ!亀爺を掘り起こした時に、「モニュナは元気か?」ってきかれた!誰だよって思ってたけど、まさかの鴨!
「グァ!」
草の合間から、てっぷりとした鴨が一羽姿を現した。
「こんにちは、モニュナさん」
「グァ!グァ!」
「はい。今日はヒナ様をお連れいたしました」
鴨と目が合った。
「ヒナと言います」
「グァ。グァ、グァ~」
「よろしくね、と仰っております」
「こちらこそ。今日はお願いがあって来ました」
モニュナさんに田んぼの説明をして、うちに来てもらえないかと聞いてみた。
「グァ、グァ~、グァ」
「家族を連れて行って良いなら、行くそうです」
「もちろん、大歓迎です」
と言う事で、お引越し。
「グァ!」
モニュナさんが一声かけると、草に隠れていた小さな鴨達がひょこひょこと顔を出した。
「モニュナさんのお子さん達と、旦那さんです」
数えてみたら、子供が二十匹いた。凄いな、モニュナさん。
肝っ玉か母さんって感じ。
「それじゃあ、いきましょうか」
私、セバス、モニュナさん、子供たち、そして旦那さんと歩き出す。
「グァ、グァ、グァ」
何とも賑やかなご一行だ。ってか、可愛い!
小さなお尻をふりふりしながら、一生懸命歩いている。
偶に違う方向に行こうとすると、旦那さんが追いかけて行って連れ戻していた。
三十分程で家に到着。そのまま畑へと案内すると、子供たちが嬉しそうに田んぼへと散って行った。
和むわぁ。
104
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
不貞の子を身籠ったと夫に追い出されました。生まれた子供は『精霊のいとし子』のようです。
桧山 紗綺
恋愛
【完結】嫁いで5年。子供を身籠ったら追い出されました。不貞なんてしていないと言っても聞く耳をもちません。生まれた子は間違いなく夫の子です。夫の子……ですが。 私、離婚された方が良いのではないでしょうか。
戻ってきた実家で子供たちと幸せに暮らしていきます。
『精霊のいとし子』と呼ばれる存在を授かった主人公の、可愛い子供たちとの暮らしと新しい恋とか愛とかのお話です。
※※番外編も完結しました。番外編は色々な視点で書いてます。
時系列も結構バラバラに本編の間の話や本編後の色々な出来事を書きました。
一通り主人公の周りの視点で書けたかな、と。
番外編の方が本編よりも長いです。
気がついたら10万文字を超えていました。
随分と長くなりましたが、お付き合いくださってありがとうございました!
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。