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第七十一話 秋が来た
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第七十一話 秋が来た
「そう言えば、魔王っているんだね」
お昼ご飯の跡片付け中。クリーンの魔法で超簡単!
むこうの世界にこの魔法があったら、少しは環境問題に・・・いやいや、そんな地球規模ではないか。
「まぁ、いるな。魔族の国もある。数百年前には人族との戦争もあった」
「今は?」
「細かい事は文献にしか載っていないが」
エスト曰く、数百年にわたる戦争で、人族も魔族も疲弊。かと言って、お互いに分かり合えないので、住み分けを行った。
私が見た世界地図は、世界の半分だけの物だったらしい。
行き来は出来るが、あまりする人はいない。
それぞれの国に王様がいるこちら側と違い、魔族の方は一国制。
あの魔王様が全ての魔族の頂点なのだとか。
「ほ~」
「ほ~、じゃないだろう。その魔王をぶん投げた時は、色々な意味で心臓が止まるかと思った」
「あれは不可抗力と言うか、防衛本能と言うか。まぁ、魔王様なら暇じゃないだろうし、もう来ないでしょ」
「そう願いたいな」
フラグがひょっこり立った気がするけど・・・まぁ、困ったらノナさんにお願いしよう、そうしよう!
*
「これは、何の儀式だ」
朝の体操にしれっと混ざる、魔王。
昨日の今日ですよ!
「本当においでなすったか」
暇なの?
「これは儀式ではなく、体操」
「ふむ・・・ほう、これは」
やるのかよ。
魔王が朝から体操。
それから朝ご飯もきっちり食べ、畑仕事へ。
「あのぉ・・・」
じぃっと見つめられている。
「なんだ?」
「そろそろ穴が開きそうなので、やめてください」
「見つめて穴が開く程、軟なようには見えぬが」
これ、遠回しは無理だな。
「邪魔だから、帰れ」
「では、手伝えば良いのか?」
「はい?」
魔王が草むしりを始めた。
「懐かしいな」
「懐かしい?草むしりが?」
「人族との戦争が終わった頃、国中が疲弊していた。我も百姓と共によく土いじりをしたものだ」
意外と苦労人だった。
やれやれ。
「ちょっとじっとしてて」
「ん?」
草むしりの為にしゃがんだせいで、長い髪が地面についてしまっている。
髪ゴムとクリップで簡単にまとめ上げた。
「ほう、便利だな」
「あとは、これ」
予備の麦わら帽子を被せ、軍手を渡した。
それからは黙々と草むしりを進め、今夏最後の果樹園の収穫を終えた。
お昼ご飯の後は、それぞれ自由に過ごすのだが・・・まだ、いる。
私がちょっと目を離した隙に、縁側で勝負が始まっていた。
パチン、パチンと小気味良い音が聞こえて来る。
エストと魔王が、縁側で将棋をしていたのだ。
なんともまぁ、平和な事で。お茶を入れて置いておいた。
田圃へ向かうと、一面金色。
ぷくぷくに膨らんだ稲穂は首を垂れ、そよそよと風に揺れている。
小さな小屋をのぞき込むと、モニュナさん一家がいくつろいでいた。
「モニュナさん」
「グワァ」
「明日くらいに稲刈りしようと思うんだけど、どう?」
「グァ!」
いつものように、丸を作るモニュナさん。
「寒くなる前に、小屋を少し改造しても良い?」
「グァ!」
良いようだ。
小屋を囲む様に柱をたて、ビニールハウスで小屋を覆った。
モニュナさん達用の出入り口も作ってあるので、いつでも出入り自由だ。
本格的に寒くなってきたら、防寒対策も考えないとな。
「グァ!」
気に入ってくれたようだ。
モニュナさんの子供達も大きくなったし、来年の春には小屋を広くした方が良いだろう。
「さて、そろそろ出来てるかな」
ノナさん達の家に向かうと、四人がお茶の休憩中だった。
「どうもぉ」
「来たか」
「はい。どうです?」
「出来とるよ。おいで」
ノナさんの案内で小屋へと向かうと、大きな箱が五つ置いてあった。
中を覗き込むと、色分けされた毛糸が入っていた。
どれも淡い、綺麗な色。
「さすが、ノナさん!」
「猫達の育てた花の質が良かったからのぉ」
ノナさんから貰った花の種。コマが大切に育ててくれた。
すくすくと育ち、朝顔そっくりの綺麗な花を咲かせた。
朝顔と違ったのは、花が散った後に、種になったものと実になったものが出た事だ。
その実をノナさんに見せると、それが染料の素だと言われた。
実を乾燥させ、砕いて粉にする。水と混ぜると染料になった。
その水に、汚れを落としたアルパの毛を入れて染める。
染まって乾かした毛を紡いで、毛糸に・・・と、膨大な手間と時間がかかる。
まぁ、殆ど三婆がやってくれたんだけどね。
「じゃあ、これ。約束の」
「ふぉっふぉっふぉっ!ふむ、これじゃ、これじゃ」
箱の中身と交換したのは、お酒。
「交換なんてしなくても、言ってくれれば何時でも出すのに」
「何かを得るには、対価がいる。与えてもらうだけの生活は、毒と同じじゃて」
「そういうもんですか」
「そういうもんじゃ」
まぁ、なんとなく分かるような気がする。
毛糸の対価は、一升瓶のお酒四本。それぞれ味が違う。
ノナさん達の家に持って行くと、三婆達も大喜びだった。
「これ、肴に」
おつまみを数種類出して渡した。
「これくらいなら、良いでしょ?」
「まぁ、受け取っておこうかの」
「はいはい。それじゃ、ほどほどにね」
まったく、素直じゃないなぁ。
*
「ふんふふ~ん」
数年ぶりの編み物、超楽しい!
難し過ぎて断念した模様も、難なく編める!
「ふぃ~。出来た」
猫用のネックウォーマーが、一本一時間かからずに完成した。
猫達用に五本と、クロに一本。全員に渡すと、かなり喜んでくれた。
「「「「ありがとう、ヒナしゃま!」」」」
「ありあとぉ!」
「キュ~!」
うんうん。可愛い!
「フワフワなのぉ」
「温かい!」
アルパの毛で作ったんだよと見せてあげると、お礼を言って来ると言って出かけて行った。
めっちゃ可愛い!
次は帽子か手袋か・・・人だった頃より今の方が器用ってのはちょっと微妙だが、楽しいので良しとしよう。
*
早朝。今日はいつもより少し早めのスタート。
まだ夜が明けきっていないので、薄暗い。
「それでは、稲刈りを始めます!皆、怪我の無いように!」
「「「「「「「お~!」」」」」」」
「キュ!」
ん?返事が多い気が・・・またお前か、魔王!
「魔王に稲刈りさせるとか、良いのかなぁ」
「今更じゃないか?」
畑の草むしりもやってもらったし、まぁ、今更ではあるか。
この三日で随分と馴染んだ魔王。猫達も少し慣れてきたみたいだ。
「ヒナ!」
「はいはい?」
「何故魔法でやらないのだ?使えぬのなら、我がやるが」
「魔法は使えるよ。便利だけど、何でもかんでも魔法でやるのはあんまり好きじゃないな」
自分でやれる事はやる!
「そうか・・・ならば、我もそうしよう」
やっぱりやるのかい。
まぁ、良いか。
サクリ、サクリと、稲を刈り取る。ある程度の量を集め、一括りにしてまた集める。それの繰り返し。
田植えの時もそうだったが、かなり腰に来る。
一区画終わると、木の柵を組み立てて、そこに稲を干していく。そしてまた次へ。
全ての区画が終わる頃には、太陽が真上に来ていた。
「皆、お疲れ様!」
ゴザを敷き、作っておいたお弁当を広げた。
大量のおにぎりに、温かいお茶と数種類のおかず。
ちょっとしたピクニック気分だ。
もちろん、猫達のご飯も用意してあります!
「「「「「「「いただきます!」」」」」」」
「いたぁきます!」
「キュ!」
皆が美味しそうにご飯を食べる中、魔王は自分の手の中にあるおにぎりをじっと見つめていた。
「どうしたの?」
「ここの食べ物は美味い」
「そりゃどうも」
「温かい食事が、かくも美味いとは・・・久しく忘れておったのでな」
それは、いつも冷めた食事を食べているって事?
「え、虐められてるの?」
「は?」
「だって、冷めた食事しか出てこないんでしょう?魔王も大変だねぇ」
「ふ、ははははは!」
「魔王が虐められるって・・・そんなわけないだろう。人族の国でもそうだが、王と言うのは何かと狙われやすい。食事は特に気を遣うから、必ず毒見がいる」
毒見がまず食べて、少し時間を置く。だから、いつも冷めた食事が出て来るらしい。
「魔王に効く毒って、あるの?」
魔王と言うと、最強!なイメージだ。この世界には毒消し用のポーションもある。
即効性の猛毒でもないかぎり、毒は意味が無いような?
「ふむ・・・無いだろうな」
「効かない毒を警戒しても、しょうがないのでは?」
毒が効かないなら、入れてもしょうがないだろう。
それに、たとえ入っていても、効かないなら食べても問題ない。いや、あるか。食べたくない。
「確かに、ヒナの言う通りだ」
「あ、でも・・・他の物は?聖水とか」
アニメか漫画で、そういうのがあった気がする。
聖水かけられた魔王が苦しむ、みたいな展開。
「我は魔族ではあるが、悪魔種ではない。効かぬであろうな」
だったら、何も問題ないよね?
なんで毒見なんてしているんだろう?
「まぁ、色々あるだろうし、それこそ冷めちゃうから食べよう!」
「そうだな」
「ああ」
こうして、島で初めての稲刈りは無事終了したのだった。
「そう言えば、魔王っているんだね」
お昼ご飯の跡片付け中。クリーンの魔法で超簡単!
むこうの世界にこの魔法があったら、少しは環境問題に・・・いやいや、そんな地球規模ではないか。
「まぁ、いるな。魔族の国もある。数百年前には人族との戦争もあった」
「今は?」
「細かい事は文献にしか載っていないが」
エスト曰く、数百年にわたる戦争で、人族も魔族も疲弊。かと言って、お互いに分かり合えないので、住み分けを行った。
私が見た世界地図は、世界の半分だけの物だったらしい。
行き来は出来るが、あまりする人はいない。
それぞれの国に王様がいるこちら側と違い、魔族の方は一国制。
あの魔王様が全ての魔族の頂点なのだとか。
「ほ~」
「ほ~、じゃないだろう。その魔王をぶん投げた時は、色々な意味で心臓が止まるかと思った」
「あれは不可抗力と言うか、防衛本能と言うか。まぁ、魔王様なら暇じゃないだろうし、もう来ないでしょ」
「そう願いたいな」
フラグがひょっこり立った気がするけど・・・まぁ、困ったらノナさんにお願いしよう、そうしよう!
*
「これは、何の儀式だ」
朝の体操にしれっと混ざる、魔王。
昨日の今日ですよ!
「本当においでなすったか」
暇なの?
「これは儀式ではなく、体操」
「ふむ・・・ほう、これは」
やるのかよ。
魔王が朝から体操。
それから朝ご飯もきっちり食べ、畑仕事へ。
「あのぉ・・・」
じぃっと見つめられている。
「なんだ?」
「そろそろ穴が開きそうなので、やめてください」
「見つめて穴が開く程、軟なようには見えぬが」
これ、遠回しは無理だな。
「邪魔だから、帰れ」
「では、手伝えば良いのか?」
「はい?」
魔王が草むしりを始めた。
「懐かしいな」
「懐かしい?草むしりが?」
「人族との戦争が終わった頃、国中が疲弊していた。我も百姓と共によく土いじりをしたものだ」
意外と苦労人だった。
やれやれ。
「ちょっとじっとしてて」
「ん?」
草むしりの為にしゃがんだせいで、長い髪が地面についてしまっている。
髪ゴムとクリップで簡単にまとめ上げた。
「ほう、便利だな」
「あとは、これ」
予備の麦わら帽子を被せ、軍手を渡した。
それからは黙々と草むしりを進め、今夏最後の果樹園の収穫を終えた。
お昼ご飯の後は、それぞれ自由に過ごすのだが・・・まだ、いる。
私がちょっと目を離した隙に、縁側で勝負が始まっていた。
パチン、パチンと小気味良い音が聞こえて来る。
エストと魔王が、縁側で将棋をしていたのだ。
なんともまぁ、平和な事で。お茶を入れて置いておいた。
田圃へ向かうと、一面金色。
ぷくぷくに膨らんだ稲穂は首を垂れ、そよそよと風に揺れている。
小さな小屋をのぞき込むと、モニュナさん一家がいくつろいでいた。
「モニュナさん」
「グワァ」
「明日くらいに稲刈りしようと思うんだけど、どう?」
「グァ!」
いつものように、丸を作るモニュナさん。
「寒くなる前に、小屋を少し改造しても良い?」
「グァ!」
良いようだ。
小屋を囲む様に柱をたて、ビニールハウスで小屋を覆った。
モニュナさん達用の出入り口も作ってあるので、いつでも出入り自由だ。
本格的に寒くなってきたら、防寒対策も考えないとな。
「グァ!」
気に入ってくれたようだ。
モニュナさんの子供達も大きくなったし、来年の春には小屋を広くした方が良いだろう。
「さて、そろそろ出来てるかな」
ノナさん達の家に向かうと、四人がお茶の休憩中だった。
「どうもぉ」
「来たか」
「はい。どうです?」
「出来とるよ。おいで」
ノナさんの案内で小屋へと向かうと、大きな箱が五つ置いてあった。
中を覗き込むと、色分けされた毛糸が入っていた。
どれも淡い、綺麗な色。
「さすが、ノナさん!」
「猫達の育てた花の質が良かったからのぉ」
ノナさんから貰った花の種。コマが大切に育ててくれた。
すくすくと育ち、朝顔そっくりの綺麗な花を咲かせた。
朝顔と違ったのは、花が散った後に、種になったものと実になったものが出た事だ。
その実をノナさんに見せると、それが染料の素だと言われた。
実を乾燥させ、砕いて粉にする。水と混ぜると染料になった。
その水に、汚れを落としたアルパの毛を入れて染める。
染まって乾かした毛を紡いで、毛糸に・・・と、膨大な手間と時間がかかる。
まぁ、殆ど三婆がやってくれたんだけどね。
「じゃあ、これ。約束の」
「ふぉっふぉっふぉっ!ふむ、これじゃ、これじゃ」
箱の中身と交換したのは、お酒。
「交換なんてしなくても、言ってくれれば何時でも出すのに」
「何かを得るには、対価がいる。与えてもらうだけの生活は、毒と同じじゃて」
「そういうもんですか」
「そういうもんじゃ」
まぁ、なんとなく分かるような気がする。
毛糸の対価は、一升瓶のお酒四本。それぞれ味が違う。
ノナさん達の家に持って行くと、三婆達も大喜びだった。
「これ、肴に」
おつまみを数種類出して渡した。
「これくらいなら、良いでしょ?」
「まぁ、受け取っておこうかの」
「はいはい。それじゃ、ほどほどにね」
まったく、素直じゃないなぁ。
*
「ふんふふ~ん」
数年ぶりの編み物、超楽しい!
難し過ぎて断念した模様も、難なく編める!
「ふぃ~。出来た」
猫用のネックウォーマーが、一本一時間かからずに完成した。
猫達用に五本と、クロに一本。全員に渡すと、かなり喜んでくれた。
「「「「ありがとう、ヒナしゃま!」」」」
「ありあとぉ!」
「キュ~!」
うんうん。可愛い!
「フワフワなのぉ」
「温かい!」
アルパの毛で作ったんだよと見せてあげると、お礼を言って来ると言って出かけて行った。
めっちゃ可愛い!
次は帽子か手袋か・・・人だった頃より今の方が器用ってのはちょっと微妙だが、楽しいので良しとしよう。
*
早朝。今日はいつもより少し早めのスタート。
まだ夜が明けきっていないので、薄暗い。
「それでは、稲刈りを始めます!皆、怪我の無いように!」
「「「「「「「お~!」」」」」」」
「キュ!」
ん?返事が多い気が・・・またお前か、魔王!
「魔王に稲刈りさせるとか、良いのかなぁ」
「今更じゃないか?」
畑の草むしりもやってもらったし、まぁ、今更ではあるか。
この三日で随分と馴染んだ魔王。猫達も少し慣れてきたみたいだ。
「ヒナ!」
「はいはい?」
「何故魔法でやらないのだ?使えぬのなら、我がやるが」
「魔法は使えるよ。便利だけど、何でもかんでも魔法でやるのはあんまり好きじゃないな」
自分でやれる事はやる!
「そうか・・・ならば、我もそうしよう」
やっぱりやるのかい。
まぁ、良いか。
サクリ、サクリと、稲を刈り取る。ある程度の量を集め、一括りにしてまた集める。それの繰り返し。
田植えの時もそうだったが、かなり腰に来る。
一区画終わると、木の柵を組み立てて、そこに稲を干していく。そしてまた次へ。
全ての区画が終わる頃には、太陽が真上に来ていた。
「皆、お疲れ様!」
ゴザを敷き、作っておいたお弁当を広げた。
大量のおにぎりに、温かいお茶と数種類のおかず。
ちょっとしたピクニック気分だ。
もちろん、猫達のご飯も用意してあります!
「「「「「「「いただきます!」」」」」」」
「いたぁきます!」
「キュ!」
皆が美味しそうにご飯を食べる中、魔王は自分の手の中にあるおにぎりをじっと見つめていた。
「どうしたの?」
「ここの食べ物は美味い」
「そりゃどうも」
「温かい食事が、かくも美味いとは・・・久しく忘れておったのでな」
それは、いつも冷めた食事を食べているって事?
「え、虐められてるの?」
「は?」
「だって、冷めた食事しか出てこないんでしょう?魔王も大変だねぇ」
「ふ、ははははは!」
「魔王が虐められるって・・・そんなわけないだろう。人族の国でもそうだが、王と言うのは何かと狙われやすい。食事は特に気を遣うから、必ず毒見がいる」
毒見がまず食べて、少し時間を置く。だから、いつも冷めた食事が出て来るらしい。
「魔王に効く毒って、あるの?」
魔王と言うと、最強!なイメージだ。この世界には毒消し用のポーションもある。
即効性の猛毒でもないかぎり、毒は意味が無いような?
「ふむ・・・無いだろうな」
「効かない毒を警戒しても、しょうがないのでは?」
毒が効かないなら、入れてもしょうがないだろう。
それに、たとえ入っていても、効かないなら食べても問題ない。いや、あるか。食べたくない。
「確かに、ヒナの言う通りだ」
「あ、でも・・・他の物は?聖水とか」
アニメか漫画で、そういうのがあった気がする。
聖水かけられた魔王が苦しむ、みたいな展開。
「我は魔族ではあるが、悪魔種ではない。効かぬであろうな」
だったら、何も問題ないよね?
なんで毒見なんてしているんだろう?
「まぁ、色々あるだろうし、それこそ冷めちゃうから食べよう!」
「そうだな」
「ああ」
こうして、島で初めての稲刈りは無事終了したのだった。
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