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第九十二話 満月の夜に
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第九十二話 満月の夜に
乾杯をしたら、後はそれぞれ好きなお酒と肴でお好きにどうぞ、がうちのスタイルだ。
クレスとキャロルは流行りのファッションに花を咲かせている。
「そう言えば、ここは下宿だと伺いましたが」
「うん、そうだよ」
「三食露天風呂付。一か月金貨一枚だ。こんなに美味い料理が食べられて、金貨一枚!」
「相変わらずの食いしん坊なんですね。ジローの部屋を見せてもらいましたが、かなり広かった。普通の宿なら、一泊金貨二枚はするでしょう」
「へぇ~」
結構高いと思ってたんだけどなぁ。
「へぇ~って」
「まぁ、半分以上は自給自足だしねぇ。う~ん、今年の里芋も美味しい!」
アイテムバッグのおかげで、季節関係なく食材は豊富だ。
「カムラ、ヒナに損得の事を言っても無駄だぞ。その辺は俺よりぶっ飛んでるから」
「失礼な。エストにはちゃんとお給料出してるし、クレスに洋服代も払ってるからね」
これでも財布の紐は、硬い方だからね!
「じゃあこれ、ヒノモトの市場で売ったらいくらくらいになる?」
ジローがお箸で持ち上げたのは、ココの実の半熟煮卵だ。
「えっと・・・銅貨五枚!」
銅貨一枚が日本円換算で幾らくらいかは知らんが、そんなもんかと。
「はぁ・・・カムラ、これはココの実を茹でたものだ」
「・・・は?」
「本物だぞ」
「何を馬鹿な事を。本物のココの実だとしたら、その一粒で金貨百・・・いいえ、二百枚は行くでしょうね。もっとも、数百年前に絶滅していますが」
「な?言ったろ?」
一粒で金貨二百枚・・・アレストロで買い取ってもらっていた時は、他に売らないという条件だったから高価買取なのかと思っていた。意外と適正価格だったって事か。
「これがココの実だとして・・・美味しいですね・・・ウズの実もあれば、世界中が大騒ぎになりますよ」
「え・・・」
そんなに?マジで?
「おい、ヒナ」
「まさか・・・」
ジローとエストにジト目で見られた。
「いや、無いよ!?・・・今は(ぼそり)」
実は、ね。
ウズの実とは、ココの実と似た植物だ。
ココの実が鶏の玉子だとしたら、ウズの実はうずらの卵。
春になったら植えようと思っていたんだよねぇ。
あれがあれば、八宝菜とか串揚げとか出来るんだけどな。
どうせ島の中だけだし。売るかあげるとしても、リシュナや魔王だしね!
「エスト、「今は」って言ったよな?」
「ああ」
「島の外に出さなきゃ良いとは思うが、くれぐれも」
「もちろんだ」
二人がコソコソと喋っているが、気にしない!だって、絶対美味しいよ!?
ゲームの中では味までは分からなかったけど、ココの実がこれだけ美味しいんだからね!
「ふふ、ふふふふふ」
「おい、本当に」
「あ、ああ」
「そ、そう言えば、カムラ!お前大丈夫なのか?」
「何が・・・ああ、そう言えば、今日はアレでしたね。ですが、確認済みですので」
「アレって?」
「いえ、その・・・」
カムラが外を見た。
今日は一日ずっと曇っていたので、星も月も出て・・・あ、晴れて来た。
「今日は満月だったんだねぇ」
庭に、月明りが下りて来る。
まだまだ寒い日が続くけど、春になったら・・・ん?
「う・・・ウゥ・・・」
「あ~・・・だから言っただろうに」
「へ?」
満月を見たカムラがプルプルと震え出した。
空気がざわりと騒ぐ。
「その・・・コイツはライカンの血が入ってるんだが」
「ライカンって、狼?じゃあ、カムラは狼男って事?」
来た来た!ファンタジー!
カムラの人族の耳が消え、頭に獣の耳が現れた。
コタツの向こう側に、ふわりとした尻尾の先が見えたと思ったら、カムラが深く息を吐いた。
おぉぉ・・ぉぉ・・・お?
「ふぅ・・・」
「え?」
獣の耳と尻尾。だが、顔や身体はそのまま?
「申し訳ございません。お見苦しい姿で」
んんん?
「あはははは!カムラはライカンの血が入っているにはいるが、かなり薄いらしくてなぁ!満月を見ても、耳と尻尾が出るだけなんだ」
「まったく、中途半端な。いっそ、思い切り狼になってくれた方が諦めもつくというのに」
えぇぇぇぇぇ・・・。
「この姿を見て眉を顰める人は何人かいましたが、残念そうにされたのは初めてですね」
「あ、ごめん!」
顔に出た!?
「いや、分かりやすすぎだろ!耳と尻尾が思い切り垂れたぞ」
「うぇ!?」
思わず耳を両手で隠した。そんな所に感情表現が出ていたとは!
「い、いやぁ・・・その、お仲間がいるのかなぁと思って」
「なるほど。ですが、それは少し難しいかと」
「あ、やっぱり?」
「随分と諦めが良いですね」
「まぁ、なんとなく。そうじゃないかなと」
だってこの姿は、私がゲーム内で使っていたアバターを、バ・・・女神が具現化した姿だし。
「我が国には多数の獣人がおりますが、獣の耳と尾があるのみ。人族よりも身体能力は高いですが、殆ど人族と変わりません。私は血が薄いため、満月を見た時にのみ、この姿になります」
「ああ、だから満月を見た途端に変化したんだ。へぇ~」
異世界って、不思議だなぁ。
カムラが眉間を指で押さえ、項垂れてしまった。
「諦めろ、カムラ。ヒナにとっては、ココの実の値段もお前の姿も「へぇ~」なんだよ」
「はぁ・・・そうみたいだな」
何か、呆れられているような気がする。解せぬ。
「そう言えば、これを貴女に」
カムラに手渡されたのは、時代劇で見たような紙に包まれた手紙だった。
「えっと・・・読めん」
この世界の文字は、一応読める。何故とか知らん!あの女神がやったんだろうけどね!
読めるはずなんだけど・・・達筆過ぎて、読めない!
書いてあるのは一行のみなんだけど、読めない。
「エスト」
「あ~・・・無理だな」
「ジローは?」
「俺に分かると思うか?」
なんてこったい。
「貸してください」
「よろしくお願いします」
カムラに手紙を渡した。頼りになるなぁ。
「お待ち申し上げております」
「へ?」
「それだけです。ただ・・・」
「差出人が、オイランですね。ここに、菊の花が描かれていますから」
「「は?」」
「おいらん?」
エストは花魁が何か知らないのか。
「エスト」
ジローがエストに手招きをし、ごにょごにょと耳打ちしている。多分、説明してるんだろうな。
「お前、その・・・まさか・・・来月からの俺の給料は、いらないから」
「はぁ?」
エストがすっとんきょうな事言い始めたぞ?
どういう説明をしたんだ。
「どんな勘違いしているのか知らないけど、遊郭で働く気はないし、お金には困ってないから!」
「だが・・・」
「花魁に会った事も・・・あ」
もしかして?
頭を過ったのは、観光に行った時に一度だけ会ったあの女性。
つま先から尻尾の先まで、鳥肌が駆け抜けた。猫なのに!
「会った事、あるかも」
三人に説明すると、なんとか納得してくれた。
「白菊オイランは、遊郭を総括している方です。ヒノモトの事なら、金の流れから男女関係まで知らない事はないと言われています」
「怖っ!」
「ヒノモトの男なら、一度は夢見る相手だな」
「へぇ~」
何故かジローががっくりと肩を落とした。
そして、エストとカムラが彼の肩を優しく叩いた。
なんなのさ!
「因みにですが、私はこれを、今日、ジローと会う前に、使いの者から預かりました。此処へ来る事は、誰にも言っていません」
カムラがさっき言っていた、「知らない事は無い」と言う言葉。
初めて会った時に、ノアの事も知っている感じだった。
「これって、お断りは・・・」
「しない方が良いでしょうね」
ですよねぇ・・・。
乾杯をしたら、後はそれぞれ好きなお酒と肴でお好きにどうぞ、がうちのスタイルだ。
クレスとキャロルは流行りのファッションに花を咲かせている。
「そう言えば、ここは下宿だと伺いましたが」
「うん、そうだよ」
「三食露天風呂付。一か月金貨一枚だ。こんなに美味い料理が食べられて、金貨一枚!」
「相変わらずの食いしん坊なんですね。ジローの部屋を見せてもらいましたが、かなり広かった。普通の宿なら、一泊金貨二枚はするでしょう」
「へぇ~」
結構高いと思ってたんだけどなぁ。
「へぇ~って」
「まぁ、半分以上は自給自足だしねぇ。う~ん、今年の里芋も美味しい!」
アイテムバッグのおかげで、季節関係なく食材は豊富だ。
「カムラ、ヒナに損得の事を言っても無駄だぞ。その辺は俺よりぶっ飛んでるから」
「失礼な。エストにはちゃんとお給料出してるし、クレスに洋服代も払ってるからね」
これでも財布の紐は、硬い方だからね!
「じゃあこれ、ヒノモトの市場で売ったらいくらくらいになる?」
ジローがお箸で持ち上げたのは、ココの実の半熟煮卵だ。
「えっと・・・銅貨五枚!」
銅貨一枚が日本円換算で幾らくらいかは知らんが、そんなもんかと。
「はぁ・・・カムラ、これはココの実を茹でたものだ」
「・・・は?」
「本物だぞ」
「何を馬鹿な事を。本物のココの実だとしたら、その一粒で金貨百・・・いいえ、二百枚は行くでしょうね。もっとも、数百年前に絶滅していますが」
「な?言ったろ?」
一粒で金貨二百枚・・・アレストロで買い取ってもらっていた時は、他に売らないという条件だったから高価買取なのかと思っていた。意外と適正価格だったって事か。
「これがココの実だとして・・・美味しいですね・・・ウズの実もあれば、世界中が大騒ぎになりますよ」
「え・・・」
そんなに?マジで?
「おい、ヒナ」
「まさか・・・」
ジローとエストにジト目で見られた。
「いや、無いよ!?・・・今は(ぼそり)」
実は、ね。
ウズの実とは、ココの実と似た植物だ。
ココの実が鶏の玉子だとしたら、ウズの実はうずらの卵。
春になったら植えようと思っていたんだよねぇ。
あれがあれば、八宝菜とか串揚げとか出来るんだけどな。
どうせ島の中だけだし。売るかあげるとしても、リシュナや魔王だしね!
「エスト、「今は」って言ったよな?」
「ああ」
「島の外に出さなきゃ良いとは思うが、くれぐれも」
「もちろんだ」
二人がコソコソと喋っているが、気にしない!だって、絶対美味しいよ!?
ゲームの中では味までは分からなかったけど、ココの実がこれだけ美味しいんだからね!
「ふふ、ふふふふふ」
「おい、本当に」
「あ、ああ」
「そ、そう言えば、カムラ!お前大丈夫なのか?」
「何が・・・ああ、そう言えば、今日はアレでしたね。ですが、確認済みですので」
「アレって?」
「いえ、その・・・」
カムラが外を見た。
今日は一日ずっと曇っていたので、星も月も出て・・・あ、晴れて来た。
「今日は満月だったんだねぇ」
庭に、月明りが下りて来る。
まだまだ寒い日が続くけど、春になったら・・・ん?
「う・・・ウゥ・・・」
「あ~・・・だから言っただろうに」
「へ?」
満月を見たカムラがプルプルと震え出した。
空気がざわりと騒ぐ。
「その・・・コイツはライカンの血が入ってるんだが」
「ライカンって、狼?じゃあ、カムラは狼男って事?」
来た来た!ファンタジー!
カムラの人族の耳が消え、頭に獣の耳が現れた。
コタツの向こう側に、ふわりとした尻尾の先が見えたと思ったら、カムラが深く息を吐いた。
おぉぉ・・ぉぉ・・・お?
「ふぅ・・・」
「え?」
獣の耳と尻尾。だが、顔や身体はそのまま?
「申し訳ございません。お見苦しい姿で」
んんん?
「あはははは!カムラはライカンの血が入っているにはいるが、かなり薄いらしくてなぁ!満月を見ても、耳と尻尾が出るだけなんだ」
「まったく、中途半端な。いっそ、思い切り狼になってくれた方が諦めもつくというのに」
えぇぇぇぇぇ・・・。
「この姿を見て眉を顰める人は何人かいましたが、残念そうにされたのは初めてですね」
「あ、ごめん!」
顔に出た!?
「いや、分かりやすすぎだろ!耳と尻尾が思い切り垂れたぞ」
「うぇ!?」
思わず耳を両手で隠した。そんな所に感情表現が出ていたとは!
「い、いやぁ・・・その、お仲間がいるのかなぁと思って」
「なるほど。ですが、それは少し難しいかと」
「あ、やっぱり?」
「随分と諦めが良いですね」
「まぁ、なんとなく。そうじゃないかなと」
だってこの姿は、私がゲーム内で使っていたアバターを、バ・・・女神が具現化した姿だし。
「我が国には多数の獣人がおりますが、獣の耳と尾があるのみ。人族よりも身体能力は高いですが、殆ど人族と変わりません。私は血が薄いため、満月を見た時にのみ、この姿になります」
「ああ、だから満月を見た途端に変化したんだ。へぇ~」
異世界って、不思議だなぁ。
カムラが眉間を指で押さえ、項垂れてしまった。
「諦めろ、カムラ。ヒナにとっては、ココの実の値段もお前の姿も「へぇ~」なんだよ」
「はぁ・・・そうみたいだな」
何か、呆れられているような気がする。解せぬ。
「そう言えば、これを貴女に」
カムラに手渡されたのは、時代劇で見たような紙に包まれた手紙だった。
「えっと・・・読めん」
この世界の文字は、一応読める。何故とか知らん!あの女神がやったんだろうけどね!
読めるはずなんだけど・・・達筆過ぎて、読めない!
書いてあるのは一行のみなんだけど、読めない。
「エスト」
「あ~・・・無理だな」
「ジローは?」
「俺に分かると思うか?」
なんてこったい。
「貸してください」
「よろしくお願いします」
カムラに手紙を渡した。頼りになるなぁ。
「お待ち申し上げております」
「へ?」
「それだけです。ただ・・・」
「差出人が、オイランですね。ここに、菊の花が描かれていますから」
「「は?」」
「おいらん?」
エストは花魁が何か知らないのか。
「エスト」
ジローがエストに手招きをし、ごにょごにょと耳打ちしている。多分、説明してるんだろうな。
「お前、その・・・まさか・・・来月からの俺の給料は、いらないから」
「はぁ?」
エストがすっとんきょうな事言い始めたぞ?
どういう説明をしたんだ。
「どんな勘違いしているのか知らないけど、遊郭で働く気はないし、お金には困ってないから!」
「だが・・・」
「花魁に会った事も・・・あ」
もしかして?
頭を過ったのは、観光に行った時に一度だけ会ったあの女性。
つま先から尻尾の先まで、鳥肌が駆け抜けた。猫なのに!
「会った事、あるかも」
三人に説明すると、なんとか納得してくれた。
「白菊オイランは、遊郭を総括している方です。ヒノモトの事なら、金の流れから男女関係まで知らない事はないと言われています」
「怖っ!」
「ヒノモトの男なら、一度は夢見る相手だな」
「へぇ~」
何故かジローががっくりと肩を落とした。
そして、エストとカムラが彼の肩を優しく叩いた。
なんなのさ!
「因みにですが、私はこれを、今日、ジローと会う前に、使いの者から預かりました。此処へ来る事は、誰にも言っていません」
カムラがさっき言っていた、「知らない事は無い」と言う言葉。
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