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地獄の旅路・街の現実
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「うおおおおおおおお!!!!けつの肉が取れるううううううううううううううううううううううう」
そう叫びながら幸乃は眠りから覚める、そして幸乃は左右を見回す。
そこには深夜で星星に照らされる草原や森の姿や隣でカメラを回しているシェルリの姿があった。 幸乃は同じく左隣にいて起きているベルの肩をつんつんと両手で触って話しかける。
「ベルちゃんあのぅ……」
「はい?」
そっけなくベルは反応する。冷や汗をかき目をそらしながら幸乃は聞いてみる。
「さっき私、何か叫んでなかった?」
すると──
「はい、でも私はあんな女の子とは思えないセリフ言いたくありません!!」
「ガビーン!!ですよねーー」
幸乃は少し落ち込みながらきっぱりと素っ気ない表情のベルに現実を突きつけられる。何故こんなことになったのか、それはストレンセを出発する時にさかのぼる……
場所はいつもの冒険者ギルド、幸乃の寝坊のおかげで20分ほど遅れてギルドに到着する。
「乗合馬車?」
幸乃はそうフレンサに尋ねる、彼女によるとこの世界には都市と都市を結ぶ有料制の馬車便があるらしくビコフスキにはそれがあるとのこと、そして3人で相談してそれで行くことになった。
そしてフレンサに便の手配をしてもらったのだが……
「すいません、これしかないんでがどうしますか?」
彼女がそう言って真っ白な3枚の紙に手をかざすとその紙が光り出し、文字が浮かんでくる。 そしてその3枚の紙を3人に渡す。
それはストレンセからビコフスキへに馬車便のチケットだが……
「深夜馬車?」
紙に書いてある手紙を見てリルカが思わすそう口を開く。
「そうなんですよ、これしか空席が無いんです」
フレンサはどこか申し訳なさそうにそうに説明する。 馬車便のうちそのうち深夜も休憩なしでぶっ通しで走り続ける馬車便を深夜馬車という。
これだと早く到着する事と、効率よく馬車を運用できるので運賃が安いメリットがあるのだが馬車の椅子は硬い木のベンチに座布団が敷かれているだけのものだったため座り続けていたため幸乃はお尻が痛くなってしまうのだった。 それを思い出し、ベルに懸命に語り始める。
「思い出したくない、だってけつの肉がメリメリメリって剥がれおちていくんだもん!!なまら悪夢だよ悪夢!!」
「わかりました、でもあんまりはしたない言葉を叫ぶように言わないでください……聞いてるこっちが恥ずかしいです」
ベルはいつもの穏やかで冷静になりつつも、顔を赤くどこか恥ずかしそうに言葉を返した。そんなやりとりを続け、2人は再び眠りについた。一方リルカは旅慣れていたせいかぐっすりと寝ていた。
途中ベルに「エターナル・レター」が奈美から届いた、内容を見るとジャングルでのハプニングの連続で一気に視聴率が上がったらしく、さらにリルカの出会いなどでの出来事も評判だったらしい、そして先日の教会のことやゲントナーとの別れは今までの「モザイクは夜」のなかで1番の視聴率だったらしい。なので記念に今度生放送で幸乃を収録するとのことだった。
その手紙を見て幸乃は頭の中で喜び拳を強く握った叫んだ。
「よし、いったるで!!」
※
3日ほどすると深夜馬車はビコフスキに到着する。街の入り口で3人は降りる。
ビコフスキに到着した3人とシェルリはまず街の様子を見てみる。
「これが現実なんだ……」
「み~~」
幸乃とカメラを回したシェルリが思わず囁く。これがこの街の現実だった。街の大半は貧困層の住むスラム街でできていた……
元々格差が多かったこの街にバードランドでの戦乱があり、そこから一部の亜種達が難民となってなだれ込んできていて、それが貧困や格差をひどいものにさせていた。
貧困層はまともな家もなくあってもボロボロで薄汚れている、戸は外れていて建物自体が傾いているそんなスラム街がこの街の大部分を占めていた。
路上にはぐったりと死体か何かのように横たわっている狐の毛耳を持っている亜人の子供。
や壊れかけた家屋の壁に死んだ魚の目のような目つきをしてぐったりと横たわっている。
警察組織の様な治安を維持するための組織は賄賂を要求しなければ機能せず、犯罪は日常茶飯事……
その一方でそんな現実に貴族たちは見向きもせず豪華絢爛な宮殿や立派な別荘を作り、妾を囲っては豪遊し、夜は豪邸で宴が開かれ酒や女に入り浸りの毎日で有名だった。
そんな現実を目の当たりにした3人は思わず無言になる。
そしてそれを元気づけるようにリルカがにこっと作り笑いをして話し始める。
「でも、その中でも弱者のために活動しようと私たちはしているんです、ついてきてもらえますか?」
リルカのその言葉のもと、スラム街を3人は歩を進める。
赤茶色のレンガでできた家や木造で古びた家屋が雑多に並んでいる道を通り過ぎるとそれはそこにあった。
そこは確かに他の建物のように古びてはいるが、埃かぶってはなく、手入れは最低限されているようだった。その中央にドアがあり、リルカが早足でそこに着くとガラガラガラとドアを開ける。
そしてドアを開けると声を大きくしてにっこりと笑いながら叫ぶ。
「久しぶりです、レッキーさん」
「その声はリルカ」
20代半ばくらい、180cmくらいの長身で整ったひげが特徴の男性、リカルド・レッキーだった。
彼はこの貧困にあえぐこの街で孤児院の館長をしているらしく人間でも亜人でも関係なく身寄りを失った子供たちの父親になっているのであった。
そう叫びながら幸乃は眠りから覚める、そして幸乃は左右を見回す。
そこには深夜で星星に照らされる草原や森の姿や隣でカメラを回しているシェルリの姿があった。 幸乃は同じく左隣にいて起きているベルの肩をつんつんと両手で触って話しかける。
「ベルちゃんあのぅ……」
「はい?」
そっけなくベルは反応する。冷や汗をかき目をそらしながら幸乃は聞いてみる。
「さっき私、何か叫んでなかった?」
すると──
「はい、でも私はあんな女の子とは思えないセリフ言いたくありません!!」
「ガビーン!!ですよねーー」
幸乃は少し落ち込みながらきっぱりと素っ気ない表情のベルに現実を突きつけられる。何故こんなことになったのか、それはストレンセを出発する時にさかのぼる……
場所はいつもの冒険者ギルド、幸乃の寝坊のおかげで20分ほど遅れてギルドに到着する。
「乗合馬車?」
幸乃はそうフレンサに尋ねる、彼女によるとこの世界には都市と都市を結ぶ有料制の馬車便があるらしくビコフスキにはそれがあるとのこと、そして3人で相談してそれで行くことになった。
そしてフレンサに便の手配をしてもらったのだが……
「すいません、これしかないんでがどうしますか?」
彼女がそう言って真っ白な3枚の紙に手をかざすとその紙が光り出し、文字が浮かんでくる。 そしてその3枚の紙を3人に渡す。
それはストレンセからビコフスキへに馬車便のチケットだが……
「深夜馬車?」
紙に書いてある手紙を見てリルカが思わすそう口を開く。
「そうなんですよ、これしか空席が無いんです」
フレンサはどこか申し訳なさそうにそうに説明する。 馬車便のうちそのうち深夜も休憩なしでぶっ通しで走り続ける馬車便を深夜馬車という。
これだと早く到着する事と、効率よく馬車を運用できるので運賃が安いメリットがあるのだが馬車の椅子は硬い木のベンチに座布団が敷かれているだけのものだったため座り続けていたため幸乃はお尻が痛くなってしまうのだった。 それを思い出し、ベルに懸命に語り始める。
「思い出したくない、だってけつの肉がメリメリメリって剥がれおちていくんだもん!!なまら悪夢だよ悪夢!!」
「わかりました、でもあんまりはしたない言葉を叫ぶように言わないでください……聞いてるこっちが恥ずかしいです」
ベルはいつもの穏やかで冷静になりつつも、顔を赤くどこか恥ずかしそうに言葉を返した。そんなやりとりを続け、2人は再び眠りについた。一方リルカは旅慣れていたせいかぐっすりと寝ていた。
途中ベルに「エターナル・レター」が奈美から届いた、内容を見るとジャングルでのハプニングの連続で一気に視聴率が上がったらしく、さらにリルカの出会いなどでの出来事も評判だったらしい、そして先日の教会のことやゲントナーとの別れは今までの「モザイクは夜」のなかで1番の視聴率だったらしい。なので記念に今度生放送で幸乃を収録するとのことだった。
その手紙を見て幸乃は頭の中で喜び拳を強く握った叫んだ。
「よし、いったるで!!」
※
3日ほどすると深夜馬車はビコフスキに到着する。街の入り口で3人は降りる。
ビコフスキに到着した3人とシェルリはまず街の様子を見てみる。
「これが現実なんだ……」
「み~~」
幸乃とカメラを回したシェルリが思わず囁く。これがこの街の現実だった。街の大半は貧困層の住むスラム街でできていた……
元々格差が多かったこの街にバードランドでの戦乱があり、そこから一部の亜種達が難民となってなだれ込んできていて、それが貧困や格差をひどいものにさせていた。
貧困層はまともな家もなくあってもボロボロで薄汚れている、戸は外れていて建物自体が傾いているそんなスラム街がこの街の大部分を占めていた。
路上にはぐったりと死体か何かのように横たわっている狐の毛耳を持っている亜人の子供。
や壊れかけた家屋の壁に死んだ魚の目のような目つきをしてぐったりと横たわっている。
警察組織の様な治安を維持するための組織は賄賂を要求しなければ機能せず、犯罪は日常茶飯事……
その一方でそんな現実に貴族たちは見向きもせず豪華絢爛な宮殿や立派な別荘を作り、妾を囲っては豪遊し、夜は豪邸で宴が開かれ酒や女に入り浸りの毎日で有名だった。
そんな現実を目の当たりにした3人は思わず無言になる。
そしてそれを元気づけるようにリルカがにこっと作り笑いをして話し始める。
「でも、その中でも弱者のために活動しようと私たちはしているんです、ついてきてもらえますか?」
リルカのその言葉のもと、スラム街を3人は歩を進める。
赤茶色のレンガでできた家や木造で古びた家屋が雑多に並んでいる道を通り過ぎるとそれはそこにあった。
そこは確かに他の建物のように古びてはいるが、埃かぶってはなく、手入れは最低限されているようだった。その中央にドアがあり、リルカが早足でそこに着くとガラガラガラとドアを開ける。
そしてドアを開けると声を大きくしてにっこりと笑いながら叫ぶ。
「久しぶりです、レッキーさん」
「その声はリルカ」
20代半ばくらい、180cmくらいの長身で整ったひげが特徴の男性、リカルド・レッキーだった。
彼はこの貧困にあえぐこの街で孤児院の館長をしているらしく人間でも亜人でも関係なく身寄りを失った子供たちの父親になっているのであった。
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