アイドル候補生の初めてもらったテレビの企画が「天才アイドルは異世界で勇者になれるのか」だった件

静内燕

文字の大きさ
78 / 112
フィテアトル編

潜入捜査

しおりを挟む
そして取引を始めるために荷物を取り出すため後ろの大きな荷物入れを空けると……

「よ!」

 そこには兵士たちを待ち構えていたリルカとカラブロの姿があった。
 72師団の秘密を暴くため、シンクレアたちからある程度の情報を得ていた2人は横流し組織をあらかじめ倒しておいて全く同じ服装と馬車を用意して彼らを待ち伏せしていたのだった。
 アルコーンを名乗る人物もカラブロの部下達が扮した姿だった。

 突然の出来事にあっけにとられる7人、そのスキを逃さずカラブロとリルカは奇襲をかける

 勝負は一瞬だった
 2人は気を失った兵士の3人の両手を縛った後近くの林へ隠す

 そして2人はあらかじめ作っておいた偽物の身分証と専用の服を用意、着替える

「まずは大成功だな」
 カラブロが無表情で囁く。そしてあらかじめ呼んでおいたブリトン教の戦闘員5人と合流する、彼らはあらかじめ用意しておいた72師団の軍服に着替え、馬車を使ってこの場所を後にした。

 馬車であらかじめ例のカプセルの内容を頼りに72師団の本部へ向かう。
 それはすでに深夜になり真っ暗な道だった、その道を1時間ほど進んでいくと前方に古びた小さめの城のようなものが見えてきた。

 カプセルの内容だとそれが72師団の拠点だった、入口に到着すると門番の兵士が2人ほどたっていた。
 リルカとカラブロ達、その部下達は偽造した身分証と書類を見せ、この次期に新しく入団してきたものだと説明する。門番の兵士達はそれらを信じ込み彼らを中に入れる。

 城門が開く

 そしてここからは施設の中になる。


 5分ほど歩くと、鉱山の中になる、事前に得た情報によると工場はそこを通った先にあるようで、その中を2人は進んでいく。

 その様子を2人は見る、そしてリルカが複雑な表情になる。

 監視員の人は軍服を着ていて働いている人達に高圧な表情をとっていた。
 命令口調で蹴っ飛ばしたり、時折疲労からか動きが遅くなっている労働者を鞭でビシバシとしばきもっと速く動けと叫ぶ。

 労働者は頬は痩せこけ、憔悴しきっていた表情でなんとか鉱山から鉱石を取り出すする動きを早くする。

 カラブロはブリトン教の活動の中でこのような噂を聞いたことがあり、それをリルカにも説明する、この地下には鉱山があるようでその発掘作業に地方から安く亜人の労働者を受け入れて奴隷のように働かせることで大量の利益を経ているとのことだった。

 さらに歩くと鉱山から出て居住区に様なところになる、まるでタコ部屋のような場所の彼らの居住区を通り過ぎる、階段を上がり、外へ出る、5分ほど歩くと大きな川沿いの港にたどり着く。

 そこでは木の箱で大量の物資が行き来していた。
 リルカはその木の箱を見ると見たこともない物が大量に入っていて驚く。

「こんな植物、見たこと無いです、分かりますか?」

 小さな声でカラブロに質問すると彼が答える。
 これは冥王の兵士たちが養分にしている本来この世界の物ではない植物だと。

 冥王軍の兵士達はエネルギーの摂取の仕方が通常の人間や亜人とは違う。
 のエネルギー源となるのはクタートという特殊な草であった。
 それは赤色をした草で、膝下ほどの高さをしているが、どこか不気味な形をしていて葉っぱの形一つとっても奇妙な形状をしていてこの世界で生まれた物ではないというのがすぐに理解できた。

 リルカはサンプルとしてあとで幸乃達に渡そうとその草を少しポケットにしまう。

 さらに2人は作戦を遂行するため辺りをうろつく。


「政府からの者です」
 迎えに来ていた管理役、エルドに話しかける

「あ、わかりました」
 彼らは偽造した書類を工場の管理役に見せる、
 すると彼は完全に信じ切って頭を下ると自分の部屋に帰ってしまった

 そして彼らは麻薬を運びに堂々と工場へ足を運んで行った


 10分ほど歩くと港があり、大きな川を船で麻薬を運んでいた。
 船は巨大な大きさの木製の船で
 船腹が広くて長さが短い商船タイプの船が何隻か停泊していた。

 それに奴隷らしき人達が荷積みを行っていた。だれもひそかにやったり隠すそびれも無く堂々と違法な植物を扱っている姿がここにあった。
 周りに住人はいない、それゆえ警備の届かない無法地帯となりこういった工場がたっても誰も気づいていなかった……

 その時、カラブロは何かに気付いたようでポケットから1枚の手紙を出す。
 そしてそっとリルカに話しかける。

(リルカ、用意は出来た)

(わかりました)



 2人の放った攻撃は商船に命中、船は爆発し燃え始める。
 慌てて敵たちはそれぞれのデバイスを繰り出し、2人に向かっていき、戦闘が始まる。


 カラブロはデバイスの槍で向かってくる相手を次々になぎ倒していく。
 接近戦がリルカも術式を工夫しながら戦い次々に相手どっていく。

 しかし次から次に湧いてくる敵たちに流石の2人も苦戦し始める。
 すぐにリルカは立ち上がり、反撃を開始する。
 カラブロも予想以上の敵の多さに考え始める。

 そして──

「──ぐっ」

 リルカに攻撃が命中し、リルカの体が吹き飛ぶ。
 カラブロは彼女に接近し、前に立ち追撃を防ぐ、そして向かってくる光線状の攻撃をガードして感じる。

 この強さ、さっきまでの雑兵ではないと……

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界で穴掘ってます!

KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ

天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。 ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。 そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。 よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。 そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。 こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

処理中です...