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エンド・オブ・ザ・ノースランド
犬ソリ
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ベルはブラスルの目をじっと見て反論して頭を下げる。彼もベルの目を見てその覚悟がハッタリではないことを理解する。
「わかった、教えてやろう。 じゃが1つだけ約束してくれ、死ぬなよ」
そう言ってこの家を出てその準備を始める。幸乃達はそのままブラスルについていく。
使用する物資の準備をして集落から歩いて30分ほど、一行は雪一色の平原に到着した。
「これから何をするんですか? というか犬は何に使うんですか?」
幸乃が質問をする、特に集落を出る時に犬を10頭も連れてきたのには疑問があった。
ブラスルは何も言わずにいいから準備をするように指示をし始める。
幸乃達は彼の言われた通りに準備を始める。
内容は犬のぬいぐるみや魚などを指示通りの場所に設置。
そして──
「これはソリですか?」
ベルが組み立てていたそれはどう見てもソリにしか見えなかった。するとブラスルが説明を始める。
ここから先は極寒かつ地面が雪で覆われているため馬車などが使えない。
おまけに何日もかかるような距離のため徒歩ではそれだけで体力を多く消費してしまう。
よってここからは犬ぞりでの移動となる。そのため犬ソリを運転できるように訓練を行うというものだった。
人一人が乗れるサイズのそりにロープがつないであってその先に先導する役の犬が2頭いた。
まずは犬ソリの操作の方法からだった。ブラスルがまずはお手本として捜査を始める。
先ほど幸乃が準備していたのは犬のぬいぐるみと魚は犬に対するトラップだった。走る予定のコースに置いて犬たちがそのトラップに引っかからないようにスムーズに操作できるかを試す意味があったよようである。
右に曲がりたい時はチー、左に曲がりたい時はハーと叫ぶなど基本的なことを説明するとブラスルは見本を見せるため犬ソリを走り始める。
「すごいよブラスルさん!! 流石だよ」
幸乃が思わず驚く、彼の犬ソリの操縦はとても速く完ぺきだった。
とりあえずこの場所を一周していくことになった、まず順番を4人で相談して決める、順番はベル、ミリート、リルカ、幸乃となった。
「じゃあベル、行って来い」
指導係のブラスルがそう言うとベルが訓練を始める。
まずは走って助走をつける、そうすることで犬達の負担を減らし速度を早くすることができたのだった。
そしてベルはうまく犬ソリの走行を開始、最初の直線区間でうまくコツをつかみスムーズに進み始める。
「ハー、ハー」
するとベルを先導している犬たちはその指示通りに左に曲がり始める。
まずはスローペースだったが少しずつ速度は上がっていく。
流石は経験豊富な犬たちだけあって多少の障害物や段差などは全く苦にしなかった。
「チー、チー」
「ハー、ハー」
ベルもソリの運転と犬たちへの指示に少しずつ慣れていき何事もなく訓練は終わった。
次はミリートの番だった。
ミリートもまた最初はぎこちなさはあったもののしだいに上達が見え始め、
彼もまた何事もなく訓練を終えた。
「ミリート君すごいねーー」
「まあどうってことはない、時間がたてば誰でもできるようになる」
幸乃がほめ言葉を送ると彼は淡々と言葉を返す。
続いてリルカの番になる。
「次はあんたの番だよ」
「あ、は……はい──」
リルカは自分がベルとミリートのようにちゃんとできるか不安でどこかびくびくとしていた。
「リルカ、心配するな。必ず出来る、だから勇気を出してくれ」
「そうです、兄さんの言う通りリルカさんなら必ずできると思います、だから勇気を出してみてください」
2人の勇気づけにリルカはオドオドとしながら首を縦に振る。
「うんわかった……、私やってみるね」
そしてリルカは走って助走をつける。ベルに比べるとおぼつかない様子ではあったがすぐにスピードが着いて犬が引いているソリに乗っかる。
「う、うっ──こうして……こう」
迷いながら何とか進んでいく、しかし目の前には餌となる魚が置いてあった。
「あっ、チーチー」
しかしリルカはそれに気付きすぐに曲がる指示を出す。犬たちはそれに従って右へ曲がる。
途中おぼつかないところもあったが何とか問題なくゴールまでクリアできた。
「はぁ、何とかできるようになりました」
リルカは疲労困憊な様子で座り込む、そこに幸乃達がやってくる。
「リルカちゃんやるじゃん、やればできるんだから」
「そうです、謙遜することないです。もっと自分に自信を持つべきです」
ベルと幸乃がリルカを勇気づけるように言葉をかける。リルカもその言葉に答える、ミリートはただほほ笑んでいた。
「はい、私もっと自信を持ちます」
そして最後に幸乃の出番となる。
幸乃は犬の頭をなでなでしながら言葉を交わし始める。
「じゃあよろしくね」
幸乃は明るい口調で2頭の犬の頭をなでなでする。
そしてスタートの場所につき始める
すると幸乃が明るく話しだす。
「やっぱり私可愛いのも当然だけどかっこいいところも見せたいよね
こう、なんて言うか幸乃ちゃんかっこいい、幸ちゃんやるじゃないか!! って感じで」
「それはやらかしという意味ですか?みんながさっきまでうまくいっていたので最後にすばらしいやらかしをしてみんなに笑いをもたらすという意味ですか?」
「い、いやそんなわけないじゃん、私が完璧にソリを使いこなすかっこいい姿だよ!!」
「いや、みんなが期待しているのは笑いの部分ではないでしょうか?順番的にも最後、オチというところですし……」
そしてスタートと同時に幸乃はソリを押して走る、そしてスピードが乗ってくるとソリに乗り始める。
最初の滑り出しは問題なかった、しかし最初の曲がり角の所で問題は起きる。
「わかった、教えてやろう。 じゃが1つだけ約束してくれ、死ぬなよ」
そう言ってこの家を出てその準備を始める。幸乃達はそのままブラスルについていく。
使用する物資の準備をして集落から歩いて30分ほど、一行は雪一色の平原に到着した。
「これから何をするんですか? というか犬は何に使うんですか?」
幸乃が質問をする、特に集落を出る時に犬を10頭も連れてきたのには疑問があった。
ブラスルは何も言わずにいいから準備をするように指示をし始める。
幸乃達は彼の言われた通りに準備を始める。
内容は犬のぬいぐるみや魚などを指示通りの場所に設置。
そして──
「これはソリですか?」
ベルが組み立てていたそれはどう見てもソリにしか見えなかった。するとブラスルが説明を始める。
ここから先は極寒かつ地面が雪で覆われているため馬車などが使えない。
おまけに何日もかかるような距離のため徒歩ではそれだけで体力を多く消費してしまう。
よってここからは犬ぞりでの移動となる。そのため犬ソリを運転できるように訓練を行うというものだった。
人一人が乗れるサイズのそりにロープがつないであってその先に先導する役の犬が2頭いた。
まずは犬ソリの操作の方法からだった。ブラスルがまずはお手本として捜査を始める。
先ほど幸乃が準備していたのは犬のぬいぐるみと魚は犬に対するトラップだった。走る予定のコースに置いて犬たちがそのトラップに引っかからないようにスムーズに操作できるかを試す意味があったよようである。
右に曲がりたい時はチー、左に曲がりたい時はハーと叫ぶなど基本的なことを説明するとブラスルは見本を見せるため犬ソリを走り始める。
「すごいよブラスルさん!! 流石だよ」
幸乃が思わず驚く、彼の犬ソリの操縦はとても速く完ぺきだった。
とりあえずこの場所を一周していくことになった、まず順番を4人で相談して決める、順番はベル、ミリート、リルカ、幸乃となった。
「じゃあベル、行って来い」
指導係のブラスルがそう言うとベルが訓練を始める。
まずは走って助走をつける、そうすることで犬達の負担を減らし速度を早くすることができたのだった。
そしてベルはうまく犬ソリの走行を開始、最初の直線区間でうまくコツをつかみスムーズに進み始める。
「ハー、ハー」
するとベルを先導している犬たちはその指示通りに左に曲がり始める。
まずはスローペースだったが少しずつ速度は上がっていく。
流石は経験豊富な犬たちだけあって多少の障害物や段差などは全く苦にしなかった。
「チー、チー」
「ハー、ハー」
ベルもソリの運転と犬たちへの指示に少しずつ慣れていき何事もなく訓練は終わった。
次はミリートの番だった。
ミリートもまた最初はぎこちなさはあったもののしだいに上達が見え始め、
彼もまた何事もなく訓練を終えた。
「ミリート君すごいねーー」
「まあどうってことはない、時間がたてば誰でもできるようになる」
幸乃がほめ言葉を送ると彼は淡々と言葉を返す。
続いてリルカの番になる。
「次はあんたの番だよ」
「あ、は……はい──」
リルカは自分がベルとミリートのようにちゃんとできるか不安でどこかびくびくとしていた。
「リルカ、心配するな。必ず出来る、だから勇気を出してくれ」
「そうです、兄さんの言う通りリルカさんなら必ずできると思います、だから勇気を出してみてください」
2人の勇気づけにリルカはオドオドとしながら首を縦に振る。
「うんわかった……、私やってみるね」
そしてリルカは走って助走をつける。ベルに比べるとおぼつかない様子ではあったがすぐにスピードが着いて犬が引いているソリに乗っかる。
「う、うっ──こうして……こう」
迷いながら何とか進んでいく、しかし目の前には餌となる魚が置いてあった。
「あっ、チーチー」
しかしリルカはそれに気付きすぐに曲がる指示を出す。犬たちはそれに従って右へ曲がる。
途中おぼつかないところもあったが何とか問題なくゴールまでクリアできた。
「はぁ、何とかできるようになりました」
リルカは疲労困憊な様子で座り込む、そこに幸乃達がやってくる。
「リルカちゃんやるじゃん、やればできるんだから」
「そうです、謙遜することないです。もっと自分に自信を持つべきです」
ベルと幸乃がリルカを勇気づけるように言葉をかける。リルカもその言葉に答える、ミリートはただほほ笑んでいた。
「はい、私もっと自信を持ちます」
そして最後に幸乃の出番となる。
幸乃は犬の頭をなでなでしながら言葉を交わし始める。
「じゃあよろしくね」
幸乃は明るい口調で2頭の犬の頭をなでなでする。
そしてスタートの場所につき始める
すると幸乃が明るく話しだす。
「やっぱり私可愛いのも当然だけどかっこいいところも見せたいよね
こう、なんて言うか幸乃ちゃんかっこいい、幸ちゃんやるじゃないか!! って感じで」
「それはやらかしという意味ですか?みんながさっきまでうまくいっていたので最後にすばらしいやらかしをしてみんなに笑いをもたらすという意味ですか?」
「い、いやそんなわけないじゃん、私が完璧にソリを使いこなすかっこいい姿だよ!!」
「いや、みんなが期待しているのは笑いの部分ではないでしょうか?順番的にも最後、オチというところですし……」
そしてスタートと同時に幸乃はソリを押して走る、そしてスピードが乗ってくるとソリに乗り始める。
最初の滑り出しは問題なかった、しかし最初の曲がり角の所で問題は起きる。
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