2 / 15
02 サンド子爵父娘
しおりを挟む
「はっはっは…
ルフスは相変わらず可愛くないなぁ」
太々しい態度で執務室のドアを入って来たのはオーカー・サンド子爵。
父の兄だ。
「お父様。
娘にも許さないノック無しの入室を他家の人物がしてますけど?」
「いや~ねルフスったら他人行儀ッ
メッよ?」
サンド子爵と腕を組んで入って来たパッと見令嬢、
よく見ると珍妙な令嬢
――聞かなくとも予想は付くが…
「誰ですか」
「ヤダ~~~!
エクリュお従姉様の事忘れちゃイヤン」
キモ。
死ね。
消えRRRRRRォ!
私は何とか抜刀を堪え
父を見る。
ダメだこりゃ…
大好きな兄の訪問に目を輝かせていやがる…
このブRRRRッコンが!
「ハァ…
お久し振りです。
伯父様は度々お金の無心の為に父を訪ねる姿を目撃しているので分かりますが
サンド子爵令嬢は5才の頃に1度会ったきりでしたので分かりませんでした」
「うふん、10年前ね。
ルフスはあの頃も筆舌に尽くしがたいブサイク幼児だったけど
もはや異次元ブサイクねぇ…
本当憐れね?
エクリュだったら耐えらんないッ」
「エクリュはう、う美しいからな!
父として鼻が高いぞ」
「ヤダ~~~、もう、
まぁ確かに私は美しいけどぉ」
「そそそうとも!
エクリュが娘でなければ私がプププロポーズしたいぐらいだ」
「きゃっ、お父様ったらヤダ~‥」
「オエ…
他所でやってくれませんか」
見る価値ゼロのクソ父娘劇場。
私は吐き気を堪えながら退場を願う。
「こらルフス!
思いがけず訪ねてくれた兄さん達に失礼‥うッ」
何言ってんだ
この親父は!
思わず素で睨み問う。
「なるほどなるほど。
親戚とは言え他家に訪問のお伺いも立てずにやって来て我が物顔で当主の執務室へノックすらせず侵入した、と。
お父様、一般常識に照らし合わせて失礼はどちら?」
「いい加減にしなさい!
せっかく来てくれたのに…
兄さん、済まない…」
「フン…甘やかし過ぎだ。
容姿がソレで性格がコレじゃあゴミ以下ではないか。
だからサッサと再婚すれば良かったんだ。
継母に厳しく教育させれば少しはマシだったろうに」
何ヘラヘラ笑ってんの
娘がゴミ以下だって言われてるんだけど?
――まぁ今更か
お父様が大切なのは伯父様だけ。
反吐が出るほどのブラコン。
お父様の家族は実家の人達だけなのね。
お母様亡き後は私はお父様にとって他人になったのね。
迷惑そうな視線を向けて来るだけ?
ゴミ以下はお父様だ。
――もういい。
3日前寮に届いたこの手紙を読んだ時点で終わった。
今日はその最終確認に来ただけ。
私は父からの手紙をベストの裏ポケットにしまう。
これは大切な証拠品。
無くさない様にしなきゃ。
さて。
サンド子爵令嬢に聞きたい事がある。
「サンド子爵令嬢は私に一言も無しに勝手に私を閨勤侍女として嫁ぎ先でこき使う心算の様ですが断固お断りです!
夫となる人を満足させる自信が無いからと言って他人を頼るのはやめて下さい」
私はバカ兄弟を無視してクソ娘に向けて言い放つ。
ルフスは相変わらず可愛くないなぁ」
太々しい態度で執務室のドアを入って来たのはオーカー・サンド子爵。
父の兄だ。
「お父様。
娘にも許さないノック無しの入室を他家の人物がしてますけど?」
「いや~ねルフスったら他人行儀ッ
メッよ?」
サンド子爵と腕を組んで入って来たパッと見令嬢、
よく見ると珍妙な令嬢
――聞かなくとも予想は付くが…
「誰ですか」
「ヤダ~~~!
エクリュお従姉様の事忘れちゃイヤン」
キモ。
死ね。
消えRRRRRRォ!
私は何とか抜刀を堪え
父を見る。
ダメだこりゃ…
大好きな兄の訪問に目を輝かせていやがる…
このブRRRRッコンが!
「ハァ…
お久し振りです。
伯父様は度々お金の無心の為に父を訪ねる姿を目撃しているので分かりますが
サンド子爵令嬢は5才の頃に1度会ったきりでしたので分かりませんでした」
「うふん、10年前ね。
ルフスはあの頃も筆舌に尽くしがたいブサイク幼児だったけど
もはや異次元ブサイクねぇ…
本当憐れね?
エクリュだったら耐えらんないッ」
「エクリュはう、う美しいからな!
父として鼻が高いぞ」
「ヤダ~~~、もう、
まぁ確かに私は美しいけどぉ」
「そそそうとも!
エクリュが娘でなければ私がプププロポーズしたいぐらいだ」
「きゃっ、お父様ったらヤダ~‥」
「オエ…
他所でやってくれませんか」
見る価値ゼロのクソ父娘劇場。
私は吐き気を堪えながら退場を願う。
「こらルフス!
思いがけず訪ねてくれた兄さん達に失礼‥うッ」
何言ってんだ
この親父は!
思わず素で睨み問う。
「なるほどなるほど。
親戚とは言え他家に訪問のお伺いも立てずにやって来て我が物顔で当主の執務室へノックすらせず侵入した、と。
お父様、一般常識に照らし合わせて失礼はどちら?」
「いい加減にしなさい!
せっかく来てくれたのに…
兄さん、済まない…」
「フン…甘やかし過ぎだ。
容姿がソレで性格がコレじゃあゴミ以下ではないか。
だからサッサと再婚すれば良かったんだ。
継母に厳しく教育させれば少しはマシだったろうに」
何ヘラヘラ笑ってんの
娘がゴミ以下だって言われてるんだけど?
――まぁ今更か
お父様が大切なのは伯父様だけ。
反吐が出るほどのブラコン。
お父様の家族は実家の人達だけなのね。
お母様亡き後は私はお父様にとって他人になったのね。
迷惑そうな視線を向けて来るだけ?
ゴミ以下はお父様だ。
――もういい。
3日前寮に届いたこの手紙を読んだ時点で終わった。
今日はその最終確認に来ただけ。
私は父からの手紙をベストの裏ポケットにしまう。
これは大切な証拠品。
無くさない様にしなきゃ。
さて。
サンド子爵令嬢に聞きたい事がある。
「サンド子爵令嬢は私に一言も無しに勝手に私を閨勤侍女として嫁ぎ先でこき使う心算の様ですが断固お断りです!
夫となる人を満足させる自信が無いからと言って他人を頼るのはやめて下さい」
私はバカ兄弟を無視してクソ娘に向けて言い放つ。
12
あなたにおすすめの小説
えっ私人間だったんです?
ハートリオ
恋愛
生まれた時から王女アルデアの【魔力】として生き、16年。
魔力持ちとして帝国から呼ばれたアルデアと共に帝国を訪れ、気が進まないまま歓迎パーティーへ付いて行く【魔力】。
頭からスッポリと灰色ベールを被っている【魔力】は皇太子ファルコに疑惑の目を向けられて…
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ヒロインと結婚したメインヒーローの側妃にされてしまいましたが、そんなことより好きに生きます。
下菊みこと
恋愛
主人公も割といい性格してます。
アルファポリス様で10話以上に肉付けしたものを読みたいとのリクエストいただき大変嬉しかったので調子に乗ってやってみました。
小説家になろう様でも投稿しています。
久しぶりに会った婚約者は「明日、婚約破棄するから」と私に言った
五珠 izumi
恋愛
「明日、婚約破棄するから」
8年もの婚約者、マリス王子にそう言われた私は泣き出しそうになるのを堪えてその場を後にした。
貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後
空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。
魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。
そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。
すると、キースの態度が豹変して……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる