ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…

ハートリオ

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02 サンド子爵父娘

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「はっはっは…
ルフスは相変わらず可愛くないなぁ」

太々しい態度で執務室のドアを入って来たのはオーカー・サンド子爵。
父の兄だ。

「お父様。
娘にも許さないノック無しの入室を他家の人物がしてますけど?」
「いや~ねルフスったら他人行儀ッ
メッよ?」

サンド子爵と腕を組んで入って来たパッと見令嬢、
よく見ると珍妙な令嬢
――聞かなくとも予想は付くが…

「誰ですか」
「ヤダ~~~!
エクリュお従姉様の事忘れちゃイヤン」

キモ。
死ね。
消えRRRRRRォ!

私は何とか抜刀を堪え
父を見る。
ダメだこりゃ…
大好きな兄の訪問に目を輝かせていやがる…
このブRRRRッコンが!

「ハァ…
お久し振りです。
伯父様は度々お金の無心の為に父を訪ねる姿を目撃しているので分かりますが
サンド子爵令嬢は5才の頃に1度会ったきりでしたので分かりませんでした」
「うふん、10年前ね。
ルフスはあの頃も筆舌に尽くしがたいブサイク幼児だったけど
もはや異次元ブサイクねぇ…
本当憐れね?
エクリュだったら耐えらんないッ」
「エクリュはう、う美しいからな!
父として鼻が高いぞ」
「ヤダ~~~、もう、
まぁ確かに私は美しいけどぉ」
「そそそうとも!
エクリュが娘でなければ私がプププロポーズしたいぐらいだ」
「きゃっ、お父様ったらヤダ~‥」
「オエ…
他所でやってくれませんか」

見る価値ゼロのクソ父娘劇場。
私は吐き気を堪えながら退場を願う。

「こらルフス!
思いがけず訪ねてくれた兄さん達に失礼‥うッ」

何言ってんだ
この親父は!

思わず素で睨み問う。

「なるほどなるほど。
親戚とは言え他家に訪問のお伺いも立てずにやって来て我が物顔で当主の執務室へノックすらせず侵入した、と。
お父様、一般常識に照らし合わせて失礼はどちら?」
「いい加減にしなさい!
せっかく来てくれたのに…
兄さん、済まない…」
「フン…甘やかし過ぎだ。
容姿がソレで性格がコレじゃあゴミ以下ではないか。
だからサッサと再婚すれば良かったんだ。
継母に厳しく教育させれば少しはマシだったろうに」

何ヘラヘラ笑ってんの
娘がゴミ以下だって言われてるんだけど?

――まぁ今更か
お父様が大切なのは伯父様だけ。
反吐が出るほどのブラコン。
お父様の家族は実家の人達だけなのね。
お母様亡き後は私はお父様にとって他人になったのね。

迷惑そうな視線を向けて来るだけ?
ゴミ以下はお父様だ。

――もういい。
3日前寮に届いたこの手紙を読んだ時点で終わった。
今日はその最終確認に来ただけ。

私は父からの手紙をベストの裏ポケットにしまう。
これは大切な証拠品。
無くさない様にしなきゃ。

さて。
サンド子爵令嬢に聞きたい事がある。

「サンド子爵令嬢は私に一言も無しに勝手に私を閨勤侍女として嫁ぎ先でこき使う心算の様ですが断固お断りです!
夫となる人を満足させる自信が無いからと言って他人を頼るのはやめて下さい」

私はバカ兄弟を無視してクソ娘に向けて言い放つ。
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