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14 シラー
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(知ってる――
この感じ――
光の中
その空間さえもがグニャリと湾曲して行く感覚――
5年前――
あの時は私が無意識に放った
『時戻り魔法』
体も魂も粉々になる様な――
アレを
あの凄まじい痛みを
今度は君が選んで負うのか
何て勇敢で
何て美しい――)
ポトトトッ
シラーの頬を涙が伝い落ち――
「‥ハッ!」
シラーの瞼に最初の回が映る。
イマーゴー王国に入り
プテロプース伯爵家に落ち着いて
ガックリと気が抜けてしまった自分。
逃亡者となってまで
何故生きるのか
どう生きるのか
誰を生きるのか
見失ってしまっていた。
そうだ、そんな時専属メイドとしてイブを紹介されたのだ。
暗い瞳。
何故か視線を離せない。
私を見つめるその瞳にふわりと光が灯った瞬間
同時に私の目にも光が灯っていたのだろう。
僅かに目を見開き
頬を染めたイブに
力が漲り始めた。
命が輝き始めた。
わくわくと人生が動き出したのだ!
私は確信した。
7才年上?
関係無い。
イブは私の唯一だ!
剣も勉強も
イブが喜んでくれるから頑張った。
イブに褒められたくて
寝る間も惜しんで精進した。
ただただイブの笑顔の為だったのに
義姉ラミアに懸想されてしまった。
帝国に留学中なのに毎週末帰って来てはベタベタして来るラミア。
立場上強く拒否もできず
やんわりと逃げ回っていたが
16才目前で結婚を言い渡された。
拒否権は無いと。
それでも拒否するなら
拒否したい理由――
イブを殺すと脅され
イブを連れて逃げた。
イブは私の告白に半信半疑ながらも付いて来てくれた。
だが国境付近の森で追い詰められ
私は改めて叫んだ
イブを愛している!
ラミアとの結婚など絶対に無いと。
怒ったラミアが赤い剣を手に私に向かって来た。
が、イブが私を庇って剣を受けてしまった!
大量の血を流すイブ。
『死ぬな!死なないでくれ!』
私の腕の中で体温を失っていくイブに必死に呼びかけながら
私は間違ったのだと悔やんだ。
唯一を見つけた喜びで
イブだけ見つめ過ぎて
周りが見えていなかった。
イブを守る為には
ラミアになど懸想されてはいけなかったのに
頭の中では少し前から何かが鳴っている。
言葉?
厳かな声‥精霊王様?
【汝、繋ぎとめる存在
得たり。
詠唱封~~~】
あぁ今それどころではない!
イブが死んでしまう!
やり直したい!
あの5年前に戻って
イブとの出会いから
やり直させてくれ!!
そう強く願った時
光に包まれ
空間がグニャリと湾曲した――
永遠とも思われるほど長く感じた苦痛の時
それが晴れた時5年巻き戻っていた。
訳も分からないまま
詠唱無しで時戻り魔法を発動させて
成功したのだと納得するしかなかった。
兎に角、まだイブと出会う前だ!
イブは生きている!
やり直せるのだ!
2回目は万全を期した。
まず、変身魔法でラミアが特に執着した容姿を変えた。
容姿が違うだけで驚くほど周りの反応が違った。
人間とは愚かだな…
そしてぐうたらを演じた。
誰の評価も要らない。
私はイブだけ居てくれたらいいのだ!
作戦は成功、
ラミアは寄り付かなくなった。
帝国の寮から帰って来る事は殆ど無い。
何より嬉しいのはイブが変わらない事だ。
その瞳に変わらぬ光を灯して私を見る。
それだけで私は幸せでいっぱいになる――
1度目と2度目を瞼に映しながら
魂が熱くなる
イブへの想いで
これが
愛の温度だ――‥
この感じ――
光の中
その空間さえもがグニャリと湾曲して行く感覚――
5年前――
あの時は私が無意識に放った
『時戻り魔法』
体も魂も粉々になる様な――
アレを
あの凄まじい痛みを
今度は君が選んで負うのか
何て勇敢で
何て美しい――)
ポトトトッ
シラーの頬を涙が伝い落ち――
「‥ハッ!」
シラーの瞼に最初の回が映る。
イマーゴー王国に入り
プテロプース伯爵家に落ち着いて
ガックリと気が抜けてしまった自分。
逃亡者となってまで
何故生きるのか
どう生きるのか
誰を生きるのか
見失ってしまっていた。
そうだ、そんな時専属メイドとしてイブを紹介されたのだ。
暗い瞳。
何故か視線を離せない。
私を見つめるその瞳にふわりと光が灯った瞬間
同時に私の目にも光が灯っていたのだろう。
僅かに目を見開き
頬を染めたイブに
力が漲り始めた。
命が輝き始めた。
わくわくと人生が動き出したのだ!
私は確信した。
7才年上?
関係無い。
イブは私の唯一だ!
剣も勉強も
イブが喜んでくれるから頑張った。
イブに褒められたくて
寝る間も惜しんで精進した。
ただただイブの笑顔の為だったのに
義姉ラミアに懸想されてしまった。
帝国に留学中なのに毎週末帰って来てはベタベタして来るラミア。
立場上強く拒否もできず
やんわりと逃げ回っていたが
16才目前で結婚を言い渡された。
拒否権は無いと。
それでも拒否するなら
拒否したい理由――
イブを殺すと脅され
イブを連れて逃げた。
イブは私の告白に半信半疑ながらも付いて来てくれた。
だが国境付近の森で追い詰められ
私は改めて叫んだ
イブを愛している!
ラミアとの結婚など絶対に無いと。
怒ったラミアが赤い剣を手に私に向かって来た。
が、イブが私を庇って剣を受けてしまった!
大量の血を流すイブ。
『死ぬな!死なないでくれ!』
私の腕の中で体温を失っていくイブに必死に呼びかけながら
私は間違ったのだと悔やんだ。
唯一を見つけた喜びで
イブだけ見つめ過ぎて
周りが見えていなかった。
イブを守る為には
ラミアになど懸想されてはいけなかったのに
頭の中では少し前から何かが鳴っている。
言葉?
厳かな声‥精霊王様?
【汝、繋ぎとめる存在
得たり。
詠唱封~~~】
あぁ今それどころではない!
イブが死んでしまう!
やり直したい!
あの5年前に戻って
イブとの出会いから
やり直させてくれ!!
そう強く願った時
光に包まれ
空間がグニャリと湾曲した――
永遠とも思われるほど長く感じた苦痛の時
それが晴れた時5年巻き戻っていた。
訳も分からないまま
詠唱無しで時戻り魔法を発動させて
成功したのだと納得するしかなかった。
兎に角、まだイブと出会う前だ!
イブは生きている!
やり直せるのだ!
2回目は万全を期した。
まず、変身魔法でラミアが特に執着した容姿を変えた。
容姿が違うだけで驚くほど周りの反応が違った。
人間とは愚かだな…
そしてぐうたらを演じた。
誰の評価も要らない。
私はイブだけ居てくれたらいいのだ!
作戦は成功、
ラミアは寄り付かなくなった。
帝国の寮から帰って来る事は殆ど無い。
何より嬉しいのはイブが変わらない事だ。
その瞳に変わらぬ光を灯して私を見る。
それだけで私は幸せでいっぱいになる――
1度目と2度目を瞼に映しながら
魂が熱くなる
イブへの想いで
これが
愛の温度だ――‥
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