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17 覚えていない男
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「…ひどく懐かしい気がする。貴国のカラクテリスティカとここアッロガーンスに離れていた頃はお茶会で会う度にこんな風に心弾んだものだ…」
思いも寄らなかった王太子の言葉にピウスの瞳も懐かし気に細められる。
「はい、私も…お茶会でお会い出来るのが楽しみでした…」
だが今はそのお茶会は行われていない。
「不思議ですわね…距離が遠かった時の方がもっとテナークス殿下を近くに感じていたように思います…」
そう言って悲し気に目を伏せる婚約者に王太子も…
「そうだな…何故私達はこうなってしま‥」
「あのぉ!何の御用なのかしらぁ?王女様!ここは私達の馬車留めなのよぉ?朝と言い今と言い待ち伏せされるとか恐いんですけどぉ!」
クピドゥスのキンキン声が王太子の苦しげな声を完全にかき消す。
ピウスは朝の様には驚く事なく王太子に返事を返す。
「帰りをご一緒できないかとお待ちしていたのですが…やはり先約がございますのね」
残念そうにそう言って俯くピウスのいじらしさに王太子は抱き締めたい気持ちになるが。
「ええそうよぉ!だって同じ場所から登校して同じ場所に帰るんですものぉ」
とクピドゥスが余計な事を答えてしまう。
「‥!‥お、同じ所って‥テナークス殿下、どういう事ですか?」
驚いた顔で王太子に説明を求めるピウス。
二人が同棲している事までは知らなかった…
「‥い、いやその、」
「子供じゃあるまいし…分かるでしょぉ?私、王太子宮でテナ様と一緒に住んでるのぉ…半年も前からよぉ?‥さ、行きましょうよぉ、テナ様ぁ、今日はパパのお店に寄るんだから急がないとぉ」
「なに!?私はそんな事予定していないぞ」
「サプライズでプレゼントがあるのぉ…あのね、×××に付けて使う‥」
「わわ、シッ!‥こ、こほん、で、ではピウス姫、急ぐので‥すまない!」
これ以上ピウス姫の耳にエッチな言葉を入れてはいけないと慌ててクピドゥスを馬車に押し込み自分も乗り込む王太子。
『ごきげんよう、また明日‥』というピウス姫の言葉は最後まで聞けず、大急ぎで馬車を出す。
(美しかった…可愛かった…そしてあのケープを脱げば…)
今朝見たピウスの体を思い出し暴力的なまでの欲求が思考力を奪っていく。
そんな王太子をクピドゥスが性的に慰める。
やっと落ち着いた王太子。
「…ありがとう…君は優しいな…」
「ふふ…そうねぇ…あの王女様はこんな事してくれないわよねぇ…」
「………」
(もうすぐ結婚する…結婚すれば何でもしてくれる…何でもさせてくれる…もうすぐ、もうすぐだ…)
瞑目してクピドゥスを視界からも頭からも追い出しピウスを想う王太子。
どうやら彼はピウスに別れを宣言した事を覚えていない様子である。
一方、ピウスは帰りの馬車の中で反省会中である。
思いも寄らなかった王太子の言葉にピウスの瞳も懐かし気に細められる。
「はい、私も…お茶会でお会い出来るのが楽しみでした…」
だが今はそのお茶会は行われていない。
「不思議ですわね…距離が遠かった時の方がもっとテナークス殿下を近くに感じていたように思います…」
そう言って悲し気に目を伏せる婚約者に王太子も…
「そうだな…何故私達はこうなってしま‥」
「あのぉ!何の御用なのかしらぁ?王女様!ここは私達の馬車留めなのよぉ?朝と言い今と言い待ち伏せされるとか恐いんですけどぉ!」
クピドゥスのキンキン声が王太子の苦しげな声を完全にかき消す。
ピウスは朝の様には驚く事なく王太子に返事を返す。
「帰りをご一緒できないかとお待ちしていたのですが…やはり先約がございますのね」
残念そうにそう言って俯くピウスのいじらしさに王太子は抱き締めたい気持ちになるが。
「ええそうよぉ!だって同じ場所から登校して同じ場所に帰るんですものぉ」
とクピドゥスが余計な事を答えてしまう。
「‥!‥お、同じ所って‥テナークス殿下、どういう事ですか?」
驚いた顔で王太子に説明を求めるピウス。
二人が同棲している事までは知らなかった…
「‥い、いやその、」
「子供じゃあるまいし…分かるでしょぉ?私、王太子宮でテナ様と一緒に住んでるのぉ…半年も前からよぉ?‥さ、行きましょうよぉ、テナ様ぁ、今日はパパのお店に寄るんだから急がないとぉ」
「なに!?私はそんな事予定していないぞ」
「サプライズでプレゼントがあるのぉ…あのね、×××に付けて使う‥」
「わわ、シッ!‥こ、こほん、で、ではピウス姫、急ぐので‥すまない!」
これ以上ピウス姫の耳にエッチな言葉を入れてはいけないと慌ててクピドゥスを馬車に押し込み自分も乗り込む王太子。
『ごきげんよう、また明日‥』というピウス姫の言葉は最後まで聞けず、大急ぎで馬車を出す。
(美しかった…可愛かった…そしてあのケープを脱げば…)
今朝見たピウスの体を思い出し暴力的なまでの欲求が思考力を奪っていく。
そんな王太子をクピドゥスが性的に慰める。
やっと落ち着いた王太子。
「…ありがとう…君は優しいな…」
「ふふ…そうねぇ…あの王女様はこんな事してくれないわよねぇ…」
「………」
(もうすぐ結婚する…結婚すれば何でもしてくれる…何でもさせてくれる…もうすぐ、もうすぐだ…)
瞑目してクピドゥスを視界からも頭からも追い出しピウスを想う王太子。
どうやら彼はピウスに別れを宣言した事を覚えていない様子である。
一方、ピウスは帰りの馬車の中で反省会中である。
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