崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第三十八話 恋の祭りは鬼火の如し

生きていた男

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「ゆ、ユリウスが……ユリウスが生きてたんだーッ!」
「なにっ! ……す、すまん。誰だっけ?」
 ピンと来ずキョトンとするジョー。ズルッとズッコケるナガレ。
「ち、チェリナが言ってたじゃないか。ユリウスが死んじゃって肩身が狭くなって、バッファローへ来たって! そ、それが生きてたんだ!」
「なんだって! ……は、話したのか?」
「あぁ、触ったし触れたし話もした。完璧に生きてる!」
 死んだというワード、そして切羽詰まった様子の二人を見て、周囲の視線が集まる。
「ど、どうしたのよナガレ先輩もジョー先輩も。なんか様子がおかしいわよ」
「……ここじゃ目立つ。まあ、すでに目立っているが。……自分たちの部屋で話そう」

 というわけでチルタイムは急遽終了。
 七人全員が、ナガレとジョーの部屋に集まった。
「お、お客様。そんな一部屋に集まられては困ります」
「……聞かれたくない話をするだけだ。あんたらに迷惑はかけないし、俺たちが何をしてもあんたたちは関係ない。そうだろう」
「は、はぁ……わ、分かりました」
「あんたは何も見ていない。いいな」
 ジョーが言いくるめて、何か言いたげな従業員を閉口させる。
「かくかくしかじかで……そのユリウスが生きてたんだ。アイツは……チェリナは死んだって言ってたのに」
 ユリウスはナガレの友である。生きていたのは素直に嬉しい。しかし、色々と考えることがあって、不信感の方が大きかった。
 みんな少ないスペースを有効活用して、床に座っている。レンは唯一、流れのベッドに腰掛ける権利を取得していた。
「……なるほど。チェリナ殿は『ユリウスは雪崩で死んだ』と言っていた。しかし、ナガレ君はユリウス物を確かに見たのじゃな」
「ええ、あれは夢でも別人でも見間違いでもありません」
「ユリウスと何を話したんッスか? もしかしたら偽物……?」「でもイビル教団だって、パイセンのことほとんど知らないでしょー? そんなことするかなー?」
 ベネットの言葉に意を唱えるシャット。ジョーも頷いた。
「……ナガレ。ユリウスとどんなことを話したんだ?」
「あ、あぁ。実はこんなことがあって……」

~☆~☆~☆~☆~☆~

 場面は、ナガレとユリウスが再開して少し経った頃。

「……とまぁ。かくかくしかじかで、オレはチェリナと暮らしてるんだ。でもまさかね……」
「えぇっ、ち、チェリナがそんなことを言っていたのかい⁉︎」
「そんな、ユリウスさんが死んじゃったって! 嘘だとしても縁起が悪すぎる!」
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