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第三十八話 恋の祭りは鬼火の如し
手紙を見ていると
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「そんなこと言って、いきなりどうしたのーベネット?」
不思議そうなシャットに、ベネットはご機嫌そうに笑う。
「実は先ほど、メイトリクスからの返信が来たッスよ! これを見てほしいッス! 手紙の一緒に小包があったッス」
メイトリクスは、ベネットの若奥様。同じくオーク族で大柄マッチョである。そうして彼がバッグから出したのは、動物の頭蓋骨のトーテムだった。
どことなく、図鑑や博物館にあるような竜の頭骨に見える。
「ほ、骨? 悪趣味だにゃあ」
「いやいや、これは木彫りッスよ。スカルドラゴンの頭骨を模したものらしいッス」
「あぁ……なるほどな。……スラガン地方においてスカルドラゴンは、恐ろしい存在ではあるが、現地民の信仰の対象でもある」
「あー、それ聞いたことあるわ。『死を超越する存在=死を征服し遠ざける存在』ってことで、縁起物としての見方もあるのよね」
「……ところで、手紙が来たのはベネットだけか。実は俺もなんだ」
アリッサの手紙を受け取っているジョー。ついさっき届いたので、中身は見ていないが。
それとナガレのほうにも数枚の手紙が来ていた。一つはサキミから、一つはフローレンスとケンガを除くエフォーツメンバー、それとバッファローのみんなからだ。
「ねえねえベネット、どんなのが書いてあるのー?」
「フフフ、オラがいなくてどれだけ寂しいかメチャクチャ書かれてるッス。これは明日にでもすぐに手紙の返事を送るッス!」
(……アリッサ、それにルック)
二人へ思いを馳せ、手紙の封筒を開けようとしたジョー。しかし……その瞬間!
「ジョーッ! ジョオォーーーーッ!」
バタァンッ!
「うわ!」「きゃっ!」「なんだ⁉︎」
ぶっ飛びそうな勢いでドアが開く。そこから息を切らして飛び込んできたのは、レンをおんぶしたナガレだ!
「脅かすな!」「うるさいわねっ!」「ドアくらい静かに開けろ!」
冒険者たちの文句の声を無視して、ナガレはやけに慌てた様子で周囲を見渡す。玉のような脂汗を浮かべて、瞳孔は開きっぱなしだ。幽霊でも見たのかという表情である。
「な、ナガレ君? そんなに走って大丈夫なのじゃ?」
心配そうなレンをおろし、ナガレはすぐにエフォーツを見つけた。
「はぁはぁっ……あ、じ、ジョーッ! た、たたたったた大変だぁッ!」
テーブルに行く途中に、なんともないような段差につまづいて転ぶ。その光景に周囲の人も「おや?」と不安になる中、ナガレはすぐにテーブルへ来た。
「……そ、そんなに慌ててどうしたんだ、ナガレ」
不思議そうなシャットに、ベネットはご機嫌そうに笑う。
「実は先ほど、メイトリクスからの返信が来たッスよ! これを見てほしいッス! 手紙の一緒に小包があったッス」
メイトリクスは、ベネットの若奥様。同じくオーク族で大柄マッチョである。そうして彼がバッグから出したのは、動物の頭蓋骨のトーテムだった。
どことなく、図鑑や博物館にあるような竜の頭骨に見える。
「ほ、骨? 悪趣味だにゃあ」
「いやいや、これは木彫りッスよ。スカルドラゴンの頭骨を模したものらしいッス」
「あぁ……なるほどな。……スラガン地方においてスカルドラゴンは、恐ろしい存在ではあるが、現地民の信仰の対象でもある」
「あー、それ聞いたことあるわ。『死を超越する存在=死を征服し遠ざける存在』ってことで、縁起物としての見方もあるのよね」
「……ところで、手紙が来たのはベネットだけか。実は俺もなんだ」
アリッサの手紙を受け取っているジョー。ついさっき届いたので、中身は見ていないが。
それとナガレのほうにも数枚の手紙が来ていた。一つはサキミから、一つはフローレンスとケンガを除くエフォーツメンバー、それとバッファローのみんなからだ。
「ねえねえベネット、どんなのが書いてあるのー?」
「フフフ、オラがいなくてどれだけ寂しいかメチャクチャ書かれてるッス。これは明日にでもすぐに手紙の返事を送るッス!」
(……アリッサ、それにルック)
二人へ思いを馳せ、手紙の封筒を開けようとしたジョー。しかし……その瞬間!
「ジョーッ! ジョオォーーーーッ!」
バタァンッ!
「うわ!」「きゃっ!」「なんだ⁉︎」
ぶっ飛びそうな勢いでドアが開く。そこから息を切らして飛び込んできたのは、レンをおんぶしたナガレだ!
「脅かすな!」「うるさいわねっ!」「ドアくらい静かに開けろ!」
冒険者たちの文句の声を無視して、ナガレはやけに慌てた様子で周囲を見渡す。玉のような脂汗を浮かべて、瞳孔は開きっぱなしだ。幽霊でも見たのかという表情である。
「な、ナガレ君? そんなに走って大丈夫なのじゃ?」
心配そうなレンをおろし、ナガレはすぐにエフォーツを見つけた。
「はぁはぁっ……あ、じ、ジョーッ! た、たたたったた大変だぁッ!」
テーブルに行く途中に、なんともないような段差につまづいて転ぶ。その光景に周囲の人も「おや?」と不安になる中、ナガレはすぐにテーブルへ来た。
「……そ、そんなに慌ててどうしたんだ、ナガレ」
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