崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第三十九・五話 魔術師の退屈しない毎日

襲撃!

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「こんなこともあろうかと、俺様は望遠鏡を持っているのだ! いつもの装備をそのまま持ってきていて幸運だった」
 ケンガは望遠鏡を取り出して、クルクル回して長さを調節。そして片目に当てた。
 そしてじーーっと見ていると……。

「…………なぁっ⁉︎」
「え、なんですか?」
 突然ケンガの声がうわずった。そしてすぐにフローレンスへ望遠鏡を渡す。
「お、おい見てみろよアレ」
「なんですか、アンタがすんなり貸すなんて珍しい……」
 そう言いつつフローレンスも望遠鏡を覗く。……数秒後、同じく「……なぇっ⁉︎」と素っ頓狂な声を出した。
「なに?」「なんなの?」「気になる……」
 ギャラリーの声がする中、フローレンスが叫んだ。

「ひ、人です! 人がモンスターに追われてますっ!」
「「「えぇっ⁉︎」」」 
 ザワザワと、周囲が騒がしくなる。誰かがモンスターに襲われている!
「マズイ、こっちに来るぞ! あのバカ、何考えてるんだ! この町を潰す気か!」
 そう叫びながら、もう一度ケンガは望遠鏡を除いた。
 フードを被った三人組が、全力疾走でこちらへ走って来る。そしてその後ろにいるのは……。

「な、なんだアイツ? でっかいヘビだが……茶色と白のゼブラ模様だな」
「きっとシマシマムシです! スラガン地方のモンスターですっ」
 フローレンスが補足してくれた。
 シマシマムシ……ややこしいがガラガラマムシの近縁種だ。危険度はC級で、体は大きいが凶暴性は低く、毒の強さも大したことない。人を弱らせても、殺すまではない。よって今の二人にとってあまり大した強さではないのである。
 しかし一般人にとっては、十分危険なモンスターだ。
「誰か、あんちくしょうのクリストフを呼んでこい! あのバカを助けて、町を守るんだ」
 そう言ってケンガはゴキゴキと首を鳴らす。パンッ! と手を叩いて、気合を整えた。
「ついて来い、ちょっと僧侶! お前でもいないよりはマシだ」
「いちいちむかつきますねぇ全くもうっ! はいはい行きますよ! 足引っ張らないでくださいねっ」
「お前たちの誰かは騎士を呼んでこの景色を見せろ! 気に食わないがみんなにとってはそっちの方が頼りになるはずだ」
 そう言って駆け出した。町を守るため、クリストフより先に解決して吠え面かかせるため……。

 そして、鬱陶しいケンガ/フローレンスより活躍して、存分にマウントを取るために!

~☆~☆~☆~☆~☆~

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!」
「誰か助けてぇぇぇぇぇ!」
「やめろーっ来るなぁー!」
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