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第二話 目指せスキルアップ!
再会の紅き旅人
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「おーい、ジョー! オレだよ、ナガレだよ! すっげえ、タイガスの街に行くって言ってたけど、こんな偶然あるんだなぁー!」
「……お前は、あの時の」
ジョーの方はナガレを見て、少し驚いたようだ。あの日と同じボディアーマーに黒いスカーフ、黒マスクをつけている。ナガレはズガズカ歩み寄り、隣に腰を下ろした。ジョーは困惑した様子だが、拒絶したりはせずに席を半分譲ってくれた。
「そう、ナガレ。覚えててくれたんだな!」
「まあな……どうしてここに?」
「オレ、スキル鑑定を受けに来たんだ。バッファローは田舎町だから、そんなたいそうな設備はなくって……」
「そうか……」
ジョーはあまり興味がなさそうだ。ナガレとあまり目を合わせようとしない。
「えっと……もしかして、邪魔だったりするか? それとも誰かと待ち合わせとか?」
そこが心配になり、ちょっと距離を取るナガレ。命を救ってもらった恩人に、失礼なことはしたくない。だがジョーは首を横に振った。
「いや……そういう訳じゃない。ここからの人通りを見ていた」
「え、人通り?」
ジョーの目を見れば、冗談ではないことが分かる。
(なんか面白いもんでもあるのかなぁ?)
ナガレもしばらく黙って、大通りを行き交う通行人をそれとなく眺めてみる。一人で歩く若者、家族連れの一団、仲が良さそうなカップル、変わった装備を着込んだ冒険者グループ……みんなが笑顔を浮かべた、平和な光景だ。
「ナガレとか言ったな。お前、家族は?」
「えっ?」
いきなりジョーが話してきた。
「家族か。コナキ地方に父さんと妹がいるよ。でも、実は家族の反対を押し切って冒険者になったから、しばらくは会いたくないかなぁ……」
なんの話か分からないが、とりあえず自分の家族事情を語るナガレ。ジョーの反応を伺うと……彼は、少しだけ暗い目をしていた。
「えっと……なんかあったのか?」
「俺に家族はもういない。父も母も祖父母も五歳の頃に亡くなった。……つい最近、俺の姉が病気で死んだところだ」
ジョーはぽつりとそう呟いた。
「え……!」
ナガレは何か言いそうになるのを、口を手で塞ぎ食い止めた。
しばらく気まずい沈黙が流れる。その間にも通行人は、嫌味なほど和やかな雰囲気で通り過ぎていった。先ほどは平和だと思ったのにも関わらずだ。
「……喋りすぎた。暗い話を聞かせてしまって悪かった」
そう言うとジョーは立ち上がり、街の出口へ歩き始める。
「ちょ、どこ行くんだ⁉︎」
「俺の家はポーツ地方にある。やり残したことがあるんだ……。ここからは遠いし、次にこの街に来るのはいつだろうか。いや……もしかしたら、二度と来ないかもな。……ではさらばだ」
「あ、お、おい! ちょっと待った!」
その背中をナガレは必死に呼び止めた。
何を言うかなんて考えていない。だがここで別れたら、もうジョーには会えないような気がしたのだ。
「……」
ジョーが無言で振り返る。その目にはなんの感情も宿っていない。
「あ、えっと、そのー……」
少しだけ口籠ったところで、ナガレは諦めた。今自分がなんと言っても、ジョーには響かないだろう。だがナガレの方には、なんとしてもジョーに伝えなければならないことがあった。
「……お前は、あの時の」
ジョーの方はナガレを見て、少し驚いたようだ。あの日と同じボディアーマーに黒いスカーフ、黒マスクをつけている。ナガレはズガズカ歩み寄り、隣に腰を下ろした。ジョーは困惑した様子だが、拒絶したりはせずに席を半分譲ってくれた。
「そう、ナガレ。覚えててくれたんだな!」
「まあな……どうしてここに?」
「オレ、スキル鑑定を受けに来たんだ。バッファローは田舎町だから、そんなたいそうな設備はなくって……」
「そうか……」
ジョーはあまり興味がなさそうだ。ナガレとあまり目を合わせようとしない。
「えっと……もしかして、邪魔だったりするか? それとも誰かと待ち合わせとか?」
そこが心配になり、ちょっと距離を取るナガレ。命を救ってもらった恩人に、失礼なことはしたくない。だがジョーは首を横に振った。
「いや……そういう訳じゃない。ここからの人通りを見ていた」
「え、人通り?」
ジョーの目を見れば、冗談ではないことが分かる。
(なんか面白いもんでもあるのかなぁ?)
ナガレもしばらく黙って、大通りを行き交う通行人をそれとなく眺めてみる。一人で歩く若者、家族連れの一団、仲が良さそうなカップル、変わった装備を着込んだ冒険者グループ……みんなが笑顔を浮かべた、平和な光景だ。
「ナガレとか言ったな。お前、家族は?」
「えっ?」
いきなりジョーが話してきた。
「家族か。コナキ地方に父さんと妹がいるよ。でも、実は家族の反対を押し切って冒険者になったから、しばらくは会いたくないかなぁ……」
なんの話か分からないが、とりあえず自分の家族事情を語るナガレ。ジョーの反応を伺うと……彼は、少しだけ暗い目をしていた。
「えっと……なんかあったのか?」
「俺に家族はもういない。父も母も祖父母も五歳の頃に亡くなった。……つい最近、俺の姉が病気で死んだところだ」
ジョーはぽつりとそう呟いた。
「え……!」
ナガレは何か言いそうになるのを、口を手で塞ぎ食い止めた。
しばらく気まずい沈黙が流れる。その間にも通行人は、嫌味なほど和やかな雰囲気で通り過ぎていった。先ほどは平和だと思ったのにも関わらずだ。
「……喋りすぎた。暗い話を聞かせてしまって悪かった」
そう言うとジョーは立ち上がり、街の出口へ歩き始める。
「ちょ、どこ行くんだ⁉︎」
「俺の家はポーツ地方にある。やり残したことがあるんだ……。ここからは遠いし、次にこの街に来るのはいつだろうか。いや……もしかしたら、二度と来ないかもな。……ではさらばだ」
「あ、お、おい! ちょっと待った!」
その背中をナガレは必死に呼び止めた。
何を言うかなんて考えていない。だがここで別れたら、もうジョーには会えないような気がしたのだ。
「……」
ジョーが無言で振り返る。その目にはなんの感情も宿っていない。
「あ、えっと、そのー……」
少しだけ口籠ったところで、ナガレは諦めた。今自分がなんと言っても、ジョーには響かないだろう。だがナガレの方には、なんとしてもジョーに伝えなければならないことがあった。
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