崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第四話 ジョーの過去?

夕陽の下で

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「……だが、どうしてそうなる? 俺を引き留めてナガレに何の利益があるんだ」
 訝し気なジョー。ナガレは「そんな当たり前のこと、気にする必要あるのか?」と頭をかいた。
「別に。友達と一緒にいたいから引き留めてんだ。それがどうかした? オレはジョーの事、友達と思ってたけど」
 ナガレがそう言うとジョーは、今度はポカーンとした表情になった。言っている意味が分からない、そんな感じだ。……しばらく見つめていると、呆れたようなジト目に変わる。
「ぷっ、わははははっ! マスクをつけてないと表情がコロコロ変わってるな!」
「からかうなよ……全く、そんな恥ずかしいことをいけしゃあしゃあと……」
 少し焦ったように、再びマスクをつけるジョー。
「あ、そうだ! 別にオレは一緒に冒険者やろうっていうつもりは無いぜ。どう生きるかはジョーの人生だし、自分で決めたらいいからな」
「……お前はこの火傷跡を見て、こんな話を聞いて、何も思わないのか? 不気味だとか恐ろしいとか気持ち悪いとか……」
 ジョーが真顔で聞いてくる。しかしナガレは、声にようやく感情が宿ったようだと感じた。
「まあ……ショージキ、ビックリしたかな。けれどジョーの話が本当なら、復讐したのは仕方ないと思う。それに火傷跡だって、おめえを守った両親がいなきゃ死んでたんだろ? お前の親御さんが勇敢である証だよ!」
「……!」
「それにジョーさ、復讐と姉さんが生きる意味って言ってたよな? それが終わってしまったなら『次の目標を見つけるため』に生きればいいじゃないか!」
 意気揚々とそう言ってから、ナガレはハッとして硬直した。
「あ……わ、悪い。オレ、おめえの気持ち全然考えてなかったな」
「……いや、いいんだ」
 そう言ってジョーは再び町を見つめる。夕陽は今にも沈みそうで、上には星空が広がっていた。
「よし! 言いたいこと言ったし、オレもう帰るな。一緒に行くか?」
「いや……大丈夫だ。もう少し夕陽を眺めてから、病院に帰るよ」
「そ、そうか? それじゃあな!」
 そう言うと痛くない方の手を振り、ナガレは階段を下りていく。
「……ナガレ。オレが来てから、何か起こったか?」
 しかしジョーに呼び止められて振り返った。相変わらず街を見下ろしたままだ。
「おうっ! 今朝のことなんだけどオレさぁ、ロックホークっちゅーモンスターを倒せばCランク冒険者になれるんだぜ。それもこれも、お前が来てくれたおかげだよ! ま、その後マッドゴーレムにリンチされて泥だらけになっちまったけど……ま、そんなこともあるよな!」
 そう言って手を振り、今度こそナガレは去っていく。ジョーがふと視線を下げると、足元のヨビカリ草がほんのり輝き始めたところだった。
「……不思議な奴だ」
 ジョーはそのまま、無心で町を見下ろしている。すると、ボロボロのギルドが視界に入った。王都アルファダムより何十倍も酷い見た目だ。だが……ナガレはそれでも努力している。諦めが悪いのか、はたまた大物なのか……。
 その後も夕陽が沈むまで、ジョーは町を見下ろしていた。
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