崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第五話 荒野のスカベンジャー!

意外な新参者

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~☆~☆~☆~☆~☆~

 楽しい酒盛りを終えて、自宅で目を覚ましたナガレ。空には太陽が上り、青空が広がっている。
「んっ……もう朝かぁ」
 ベッドから飛び降りて鎧を着込み、毎度のことながらギルドへ向かった。
 三年モノのアンチモンドレッドをまるまる二本いただいてしまった……後でお礼を言わなければ。そう思ったが、きっとタネツたちはまだ寝ているだろう。
「お腹空いたな~。ルックんとこでパンでも買っていこう」
 そうして外へ出てきたナガレは、ふと見慣れない店があるのに気がついた。
「……ん? なんだあの紫色のテント。今日なんかのお祭りだったっけ? な~んか見たことあるよーな……」 

「あ~っ!」
「ふぁ⁉︎」
 いきなり後ろから背中をパシッ! と叩かれた。びっくりして振り向くと、そこには誰もいない……。
「下ですよ、下ー。このボケ前にもやりませんでしたー?」
 これまたどこかで聞いた声だ。視線を下ろすとそこにいたのは……。
「お久しぶりですー、ナガレさんー。あなたにぜひ聞いて頂きたい吉報があるんですよー」
「ど、ドロシーさん⁉︎」
 なんとそこにいたのは、紫肌の魔族ロリっ娘ドロシーだ! スキル鑑定でお馴染みの彼女がどうしてここにいるのだろう?
「実は我らがスキル鑑定屋さん『スキルウォッチャー』がこの度めでたく、ここバッファローにオープンしたのですー! はいはい、拍手~!」
 そう言ってぱちぱち……と一人手を叩くドロシー。ナガレはキョトンとしているのみだ。
「……あれれー、祝ってくれないのですかー?」
「えーと、それで吉報ってのは?」
 ガクッ……。(ドロシーがコケる音)
「ひ、ひっどいですー! 私がこの町へ来たのが、吉報じゃないと言うのですかー⁉︎ これでスキルが見放題だというのにー!」
「そうだったのか! そりゃ来てくれて良かったよ!」
「えへへー、そうでしょうそうでしょう。それじゃあ早速見ていき……」

「んー? ドロシーちゃん、こんなところにいたの? 町の人にメェ~惑かけてないでしょうね」
 ドロシーの名を呼びながら、こちらへ歩いてくる影が一つ。髪がもこもこした、背の高い人だ……。
(げっ! い、いや、人じゃない! 獣人の女性だぁっ⁉︎)
 姿がはっきり見えた時、ナガレはギョッとしてフリーズした。動物特有のとんがった口(マズル)に、もこもこ髪の左右からは勇ましい巻きツノが生えている。その上頭だけでなく、衣服から出た手足が白いウールでもっこもこ! 間違いなくアレは羊の原獣人だ。
 ちなみにこの世界では『獣人』もいるが、種類は大体二つに分けられる。耳・手足・尻尾など一部のみ動物の特徴を残した『半獣人』と、体のほとんどに動物的特徴がある二足歩行するケモノの『原獣人』だ。彼女はおそらく後者だろう。
「あらら、ドロシーちゃんったら……こんなに早くボーイフレンドを作っちゃったのね。昨日来たばっかりじゃない……」
「ち、違いますー! ナガレさんはタイガス店のお得意様なんですよー」
 けらけら笑う羊の女性。ドロシーはあわあわしながらフォローを入れてきた。
「えーと、この羊さんは私のセンパイですー。そこの店長さんですねー」
「イチコ・バズーターよ。よろしくね、ニンゲンの坊や。それにしてもドロシーちゃんがここに来たがった理由がよく分かるわ……こんな運メェ~的な友達がいたのね」
 羊の女性……イチコさんは色っぽくウインクした。羊特有の横長の瞳孔がよく目立つ。それに近くで見ると結構豊満な肉体だ……もしかしたらもっこもこの体毛で、服が膨れているだけかもしれないが。
 だが、あいにくナガレに獣人好きの趣味はない。それになんだか「メェ~」のイントネーションが気になる……。
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