崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第七話 剣を手にしたスナイパー

悔しさ

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 いきなりそんなことを言われて、キョトンとするナガレ。ヒズマは再びナガレから目を逸らし、俯いたままボソボソ話し始めた。
「私はあの時……ちっぽけな約束のため命をかけたナガレ君を見て、自分の人生に光が見えた気がするの。あなたを助けたい、力になりたいって。きっとタネツだってそう思ってる」
「そ、そんな。やめてくださいよ、恥ずかしいですって」

「謙遜することないわ。あなたが絶対に諦めず、ガラガラマムシと戦い続けた。その結果ジョー君が駆けつけて、この町を救ったの。私だけじゃない。アリッサちゃん、ルック君、アルクルさんにマスターまで、みんなに希望を与えたのよ。……でも」
 ヒズマは頭を抱える。まるで自分の顔を見られたくないというように、腕で視線をガードしている。

「私、全然役立たずだった。タネツは新しい技を完成させてたのに、私はただビビって逃げ回ってるだけ……」
「…………」
 ナガレは言葉が出なかった。
「タネツと私、この町で出会った時は全く同じ実力だったの。中途半端なCランク冒険者で、やる気の無さも実力の無さも全くおんなじだった。……同じだったのに……」
「……そうだったんですか」
 ヒズマが言っているのは、先のロックホーク戦、そしてワイバーン戦のことだろう。目立った活躍がなかったのは、ナガレだって思い出せる。
(でも……ヒズマさん、そんなに悩んでたのか)
「私だって何かやろうと思っても、技なんてどうすればいいか分からない。タネツみたいに特訓しても、剣を振り回すだけで何も出来なかった。ならスキルで勝負と思っても……このザマなのよ」
 ヒズマははぁ……とため息を吐いた。それには少しだけ悲しみの嗚咽が混ざっていたのを、ナガレは聞き逃さなかった。
「……私って、ほんとダメね。弓も使えない、剣も使えない、何も出来ない役立たずじゃないの。このままやってたら、ナガレ君の足手纏いになっちゃうわ。今まで……い、今まで足引っ張ってごめんなさい……」
 そう言って、ヒズマはうずくまってしまった。最後の方は、声が震えていた……。

 しかしナガレは少し考える。
 ナガレはヒズマを弱い足枷だと思ったことがあるだろうか? ……いいや、一度もない。
(……でも、ここでそう言ったってヒズマさんには響かないだろうな)
 今の彼女は、過去に対して塞ぎ込んでしまっている。ここでナガレが感謝したりしても、ヒズマは『気を使わせてしまった』とネガティブに捉えてしまうかもしれない。

 少し考えた末、ナガレは口を開く。
「ヒズマさん」
「な……なに……?」
「オレはヒズマさんが役立たずだなんて思ってませんよ。だけど、ヒズマさんが自分のことを何も出来ないと思ってるなら……作りましょう」
「つ……作るって……何を……?」
 よく分からないことを言われて、ヒズマは顔を上げる。ナガレはそれを見てニッと笑った。
「決まってるじゃないですか。作るんですよ、ヒズマさんの得意技を!」
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