崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第十三話 スライムパニック

バッファローへご報告

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 ジーカとバードは素直に尊敬の目を向けた。ナガレもそのようなポーズを取っていたが……内心複雑な思いだった。
(うーん……断っちゃったのかぁ。ベアンさんがもし賛成しててくれれば、それを追いかければ辿り着くと思ったのに)
 ベアンから得られる情報は無さそうだ。あまり詮索しすぎると関係者かと怪しまれてしまう。
「どーしたんだよレガーナちゃん? そんなシブい顔して……。あ、さてはおこぼれに預かりたかったって感じだな? やめとけ! そんなモン絶対ロクでもねえ話だよ!」
「そ、そうですよね~! えへへすいません~、ベアン先輩がカッコよくってぇ~♡」
「そ、そうか? そうだろ! ウヒヒッ!」
 

~☆~☆~☆~☆~☆~


 それからしばらく経った、ある日のこと。

「……てな感じで、結局成果は無さそうです……」
「うーん、そうかぁ」
「お疲れ様、ナガレくん。あたしも冒険者だったら手伝ってあげられたんだけど……」
 とあるカフェの一角にて、バッファローの六人組が作戦会議を開いていた。前回のタネツたちに加えサニーの姿もある。
「やはり、タダのウワサだったのでしょう。高級な食べ物を渡したのに何の見返りもないと言うのは、それを元から持っていないという意味だと考えます」
 サニーの冷静な言葉に、(女装していない)ナガレも頷く。
「そっか……ベアンさんも今回偶然ターゲットにされただけなのかなぁ」
「いや、そうとも言えないわよ~? もしかしたらその女がラストハーレムズのみんなに声をかけているかもしれないわ~」
「それなら続けてりゃ見つかるかもしれねえな」
「勘弁して下さいっ! そんなの話が違いますっ!」
「う、うーん?」
 何とかとぼけようとするタネツ。正直この手段でだいぶ答えに近づいているような気がするのだ。

 だが、それでもナガレの精神的健康が第一である。一見すると楽しそうなラストハーレムズの日々だが、ナガレはオトコだとバレないように日夜神経を張り巡らせているのだ。今までだって何度もボロを出しそうになって、慌てて取り繕ったことも多い。
「そうだな。残念ながら今週いっぱいで引き上げるか……」
「そうですよ! そうですよね、仕方ないですよね」
「ホントにいいのかよナガレ? 俺から見てもだいぶカワイイと思うけどなレガーナちゃんは。あの格好でバッファローの町を二人で散歩すりゃ、道ゆく誰もが振り返りそうなもんだけど」
「うっせーぞ承認欲求ガキ!」
 まるで他人事であるルックの言葉に「ムギーッ!」と憤慨するナガレ。
 ちなみにジョーは冒険者たちの留守を守るためにお留守番だった。 
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