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第十四話 女王への叛逆
ズタボロの後輩
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ナガレは驚いて叫んだ。デビルバスターソードなんて珍しい武器、そうお目にかかれる物ではない。
「これ……まさかベアンさんの! てことはあの人、武器も無しで……!?」
がさがさっ……。
……と、ここで視界の隅で何が動いた。見れば階段下の隅っこに、誰かがうずくまっている。
「だ……誰や……! う、ゲホゴホッ!」
「この声! 間違うわけない! ジーカだっ!」
そこにいたのは、なんと討伐組のジーカ! だが鎧や顔のあちこちに、銀色のジェルがへばりついていた。
「な、なんでおどれウチの名前を……」
「そんなの関係ない! 教えてよ、何があったんだ!」
ナガレに問い詰められて、ジーカはハッとした表情になった。銀色の髪、黒めの肌、そしてこの声、確かに覚えが……。
「あ、あんたまさか、れ、レガーナちゃん……⁉︎ なんや、そ、その姿……! それに、オッサンとネェさんとエルフは何モンやねん……ご、ごふっ……!」
「しっかりしろ! ジーカ!」
顔を両手で掴んで、間近で目を見つめる。
「そ、その目、やっぱり……い、いや、それどころちゃうな……」
ジーカはようやく落ち着いたようだ。何やら諦めたような目でナガレを見つめ返す。
「で、出たんや。クイーンスライム……で、でも、金色やない、銀色やった……。ウチらも戦ったんやけど……じ、ジェルの癖にアホみたく硬くて……ウチの魔法も、バードの剣も全く効かなんだ……」
「それで、どうなったんだよ!」
「そこにデカちゃんがおって……べ、ベアン先輩が『逃げろ!』って言ったんや……そしたらアイツ、ウチらの逃げ道を塞いできて、戦うしかなくて……」
「まさか……!」
「デカちゃんは躊躇しとったけど、先輩が睨みつけたらすぐ逃げて、でも、全く敵わなかった……そんな時ウチが突進くらって吹っ飛ばされたんや。動けんとこに追撃くらいそうになって、そんで……べ、ベアン先輩が……ウチを庇って、スライムに取り込まれたんや……ゲホゲホッ!」
「そんな……っ!」
「な……なんだと!」
「だとしたらかなりマズイわよっ! すぐ助けないと吸収されちゃうわ~!」
衝撃の事実に、ナガレは言葉を失った。タネツとヒズマの焦る声が、近くなのになんだか遠くに聞こえる気がする。
「バードも……一人で戦っとんやろうけど……あ、アイツ一人じゃ絶対に長くはもたん……! き、きっとアイツも……あのスライムに……」
「分かった、ありがとう!」
これ以上喋らせるのも可哀想だ。ナガレはジーカの顔から手を離す……。
ガシッ!
「……!」
しかし……ジーカがその腕を硬く掴んだ。
「あ、アンタ……どこ行く気や、行ったらアカン! アイツは強すぎる……妙な正義感で行ったらアンタも死ぬで……っ! う、ゴホゴホッ……う、ウチはもうダメや、助けられんかった……早う逃げぇ! アンタらまで死ぬ気か……」
「これ……まさかベアンさんの! てことはあの人、武器も無しで……!?」
がさがさっ……。
……と、ここで視界の隅で何が動いた。見れば階段下の隅っこに、誰かがうずくまっている。
「だ……誰や……! う、ゲホゴホッ!」
「この声! 間違うわけない! ジーカだっ!」
そこにいたのは、なんと討伐組のジーカ! だが鎧や顔のあちこちに、銀色のジェルがへばりついていた。
「な、なんでおどれウチの名前を……」
「そんなの関係ない! 教えてよ、何があったんだ!」
ナガレに問い詰められて、ジーカはハッとした表情になった。銀色の髪、黒めの肌、そしてこの声、確かに覚えが……。
「あ、あんたまさか、れ、レガーナちゃん……⁉︎ なんや、そ、その姿……! それに、オッサンとネェさんとエルフは何モンやねん……ご、ごふっ……!」
「しっかりしろ! ジーカ!」
顔を両手で掴んで、間近で目を見つめる。
「そ、その目、やっぱり……い、いや、それどころちゃうな……」
ジーカはようやく落ち着いたようだ。何やら諦めたような目でナガレを見つめ返す。
「で、出たんや。クイーンスライム……で、でも、金色やない、銀色やった……。ウチらも戦ったんやけど……じ、ジェルの癖にアホみたく硬くて……ウチの魔法も、バードの剣も全く効かなんだ……」
「それで、どうなったんだよ!」
「そこにデカちゃんがおって……べ、ベアン先輩が『逃げろ!』って言ったんや……そしたらアイツ、ウチらの逃げ道を塞いできて、戦うしかなくて……」
「まさか……!」
「デカちゃんは躊躇しとったけど、先輩が睨みつけたらすぐ逃げて、でも、全く敵わなかった……そんな時ウチが突進くらって吹っ飛ばされたんや。動けんとこに追撃くらいそうになって、そんで……べ、ベアン先輩が……ウチを庇って、スライムに取り込まれたんや……ゲホゲホッ!」
「そんな……っ!」
「な……なんだと!」
「だとしたらかなりマズイわよっ! すぐ助けないと吸収されちゃうわ~!」
衝撃の事実に、ナガレは言葉を失った。タネツとヒズマの焦る声が、近くなのになんだか遠くに聞こえる気がする。
「バードも……一人で戦っとんやろうけど……あ、アイツ一人じゃ絶対に長くはもたん……! き、きっとアイツも……あのスライムに……」
「分かった、ありがとう!」
これ以上喋らせるのも可哀想だ。ナガレはジーカの顔から手を離す……。
ガシッ!
「……!」
しかし……ジーカがその腕を硬く掴んだ。
「あ、アンタ……どこ行く気や、行ったらアカン! アイツは強すぎる……妙な正義感で行ったらアンタも死ぬで……っ! う、ゴホゴホッ……う、ウチはもうダメや、助けられんかった……早う逃げぇ! アンタらまで死ぬ気か……」
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