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第十五話 リトル・ドラゴンスレイヤー
町の教会
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「おーい、ナガレっち~?」
目の前で手をヒラヒラされて、ナガレはようやく正気に戻った。センチアの手のひらはヤケに分厚く柔らかそうだ。半獣人特有の、イヌの肉球の名残りかもしれない。
「うおっと。なんとなくだけど分かった。教会なら、もちろんあるぜ。案内してやんよ」
「え、マヂ! やりぴ~! ここまで頑張って来て努力報われちだわ~」
「ここからスワロー村までどのくらいかかったのさ?」
「んー、大体四時間くらいやんね」
「結構遠いんだな……」
そんなことを話しながら歩いていく。……まだ宇宙猫状態のアリッサとルックは放ったままだが。
「このバッファローの町はまだ『辺境』じゃけ? ウチはホントの『田舎』だしぃ。加工屋もホテルもレストランもないし、冒険者ギルドだって適当にメンバー集めて『ギルド』って言い張ってるだけだから。あ、冒険者ライセンスはちゃんと取ってんよ?」
「そ、そんなのでギルド出来るの⁉︎」
自分との待遇の違いに驚くナガレ。だがセンチアは少し目を逸らして、誤魔化すように耳の裏をポリポリ掻いた。
「やー、ウチはあまりにも外界との関わりないからね。危険なモンスターもぜぇ~んぜん来ないし、だいたいの仕事は畑を荒らすスカルウルフとか雑魚を追い払うだけだし。だから稼ぎもそこまで多くないよん」
「なぁんだそっか……」
規模が小さいと、得することもあるようだ。バッファローの町にはちゃんと建物やギルドマスターがいる分、資金繰りなども重要視されて『しまって』いるのだろう。
もしギルドが潰れたら、また自分たちで立ち上げてもいいかもしれない。そんな風に考えていると、センチアが「あ!」と顔を上げた。
「あの建物はなんだし? ボロっちくてなんだかクサそう。なんで撤去しないんだろね?」
「…………アレが、オレたちの冒険者ギルドだよ」
センチアが反応したのは、ちょうど横を通り過ぎた冒険者ギルドだった。ボロいのは間違いないが……。
「……マヂ? ま、まっさか~。流石に冗談っしょ……」
ギィィィィッ……。
「あれ、ナガレ君じゃん。オーッス。……もしかしてデート中?」
さすがに嘘だと思ったセンチアは笑い飛ばそうとした……が、タイミング悪くギルド職員のアルクルが出てきた。ちょっと気崩しているが、確かに冒険者ギルドの制服である。
「…………マヂ?」
「うん、そうだよ。でもそう言うことよく言われてるから気にしないで」
「へっへっへ~、仲睦まじそうで何より。それじゃあ俺は消えるぜ~☆」
おそらく買い出しにでもいくつもりだったのだろうが、いらん気を遣ってアルクルはまた引っ込んでいった。
目の前で手をヒラヒラされて、ナガレはようやく正気に戻った。センチアの手のひらはヤケに分厚く柔らかそうだ。半獣人特有の、イヌの肉球の名残りかもしれない。
「うおっと。なんとなくだけど分かった。教会なら、もちろんあるぜ。案内してやんよ」
「え、マヂ! やりぴ~! ここまで頑張って来て努力報われちだわ~」
「ここからスワロー村までどのくらいかかったのさ?」
「んー、大体四時間くらいやんね」
「結構遠いんだな……」
そんなことを話しながら歩いていく。……まだ宇宙猫状態のアリッサとルックは放ったままだが。
「このバッファローの町はまだ『辺境』じゃけ? ウチはホントの『田舎』だしぃ。加工屋もホテルもレストランもないし、冒険者ギルドだって適当にメンバー集めて『ギルド』って言い張ってるだけだから。あ、冒険者ライセンスはちゃんと取ってんよ?」
「そ、そんなのでギルド出来るの⁉︎」
自分との待遇の違いに驚くナガレ。だがセンチアは少し目を逸らして、誤魔化すように耳の裏をポリポリ掻いた。
「やー、ウチはあまりにも外界との関わりないからね。危険なモンスターもぜぇ~んぜん来ないし、だいたいの仕事は畑を荒らすスカルウルフとか雑魚を追い払うだけだし。だから稼ぎもそこまで多くないよん」
「なぁんだそっか……」
規模が小さいと、得することもあるようだ。バッファローの町にはちゃんと建物やギルドマスターがいる分、資金繰りなども重要視されて『しまって』いるのだろう。
もしギルドが潰れたら、また自分たちで立ち上げてもいいかもしれない。そんな風に考えていると、センチアが「あ!」と顔を上げた。
「あの建物はなんだし? ボロっちくてなんだかクサそう。なんで撤去しないんだろね?」
「…………アレが、オレたちの冒険者ギルドだよ」
センチアが反応したのは、ちょうど横を通り過ぎた冒険者ギルドだった。ボロいのは間違いないが……。
「……マヂ? ま、まっさか~。流石に冗談っしょ……」
ギィィィィッ……。
「あれ、ナガレ君じゃん。オーッス。……もしかしてデート中?」
さすがに嘘だと思ったセンチアは笑い飛ばそうとした……が、タイミング悪くギルド職員のアルクルが出てきた。ちょっと気崩しているが、確かに冒険者ギルドの制服である。
「…………マヂ?」
「うん、そうだよ。でもそう言うことよく言われてるから気にしないで」
「へっへっへ~、仲睦まじそうで何より。それじゃあ俺は消えるぜ~☆」
おそらく買い出しにでもいくつもりだったのだろうが、いらん気を遣ってアルクルはまた引っ込んでいった。
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