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第十九話 禍のエースストライカー
怒りのゴースト
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「はらほれひれはれ~……め、目がチカチカするぅ」
イヌ特有の耳の良さが裏目に出て、センチアは爆音をくらい目から星を飛ばしている。千鳥足の彼女に狙いを定め、マガツゴーストは魔力を口内に充填、半透明の無属性ブレスを吐き出した。先ほどより高威力となったブレスはまさに高出力水圧プレッサー!
「ギギャーッ!」
ゴォォォォッ!
「……センチア! 危ない!」
ジョーが咄嗟にセンチアに飛びつき、彼女を抱えて避けようとした。……が!
ガシッ……。
「うひゃあ⁉︎ な、なに⁉︎」
「な! おい暴れるな……」
その拍子にセンチアの意識が戻り、事態が飲み込めずジョーを振り払おうとする。それでも突き飛ばし射程から逃したが……。
ゴォォォォッ……ビシィッ!
「ぐ……ッ!」
ジョーの軽量ボディアーマー、その右肩をブレスが掠った! 軽量化のため防御が薄いジョーはそれだけで勢いよくのけ反った。
「あああっ⁉︎」
初めて被弾したジョーを見てナガレが悲鳴を上げる。すぐに受け身を取って立ち上がったが、右肩にズキン……! と痛みが走った。
(く……! この感じ、肩が少し外れたか。防御の薄さが問題になったか……だがこの程度! ぐっ……)
「ジョー! 大丈夫かっ!」
着地で振り向いたのか、頬に傷を作ったナガレが駆け寄ってきた。ジョーは震える声をグッと抑えてマスク越しの口を開く。
「も、問題ない。この程度で倒れるわけにはいかない……」
「そ、そうか。無茶するなよ!」
立場が逆ならまず止められただろうが、ジョーには無茶して死にかけた前科がナガレと違って存在しない。そのためあっさり納得してもらえた。
(……過去の栄光に縋るのは好きじゃないが、紅蓮の閃光と呼ばれたこの俺が、こんな攻撃に当たってしまうとは。マッシバーの言う通り、俺も落ちぶれたものか……いや、そんなことを考えている場合じゃないな)
左手で右肩を抑え、グッと入れ込んで力づくで治療するジョー。本来は病院に行ったり回復薬で痛みを抑えたりするのが良いが、命の危機にそんなことは言っていられない。激痛を堪えて肩を直し、ダガーを静かに構えた。暗闇の中、足元のヨビカリ草に照らされ刃がキラリと光る。
「……ハァッ!」「だぁーっ!」
ナガレとジョーは一瞬見つめ合い、二人同時に駆け出した!
「ギャギャー!」
マガツゴーストは腕を振り回し迎撃しようとする。横から迫る巨大な手は、まるで壁が迫ってくるかのような威圧感だ。
「受け流し……ってムリーッ!」
ガキィン!
「こんにゃろ……ぐおぉぉっ!」
流石に大きすぎて受け流しは不可能。ナガレは必死でガードして、自分の二倍近くある大きさの手を受け止めた!
イヌ特有の耳の良さが裏目に出て、センチアは爆音をくらい目から星を飛ばしている。千鳥足の彼女に狙いを定め、マガツゴーストは魔力を口内に充填、半透明の無属性ブレスを吐き出した。先ほどより高威力となったブレスはまさに高出力水圧プレッサー!
「ギギャーッ!」
ゴォォォォッ!
「……センチア! 危ない!」
ジョーが咄嗟にセンチアに飛びつき、彼女を抱えて避けようとした。……が!
ガシッ……。
「うひゃあ⁉︎ な、なに⁉︎」
「な! おい暴れるな……」
その拍子にセンチアの意識が戻り、事態が飲み込めずジョーを振り払おうとする。それでも突き飛ばし射程から逃したが……。
ゴォォォォッ……ビシィッ!
「ぐ……ッ!」
ジョーの軽量ボディアーマー、その右肩をブレスが掠った! 軽量化のため防御が薄いジョーはそれだけで勢いよくのけ反った。
「あああっ⁉︎」
初めて被弾したジョーを見てナガレが悲鳴を上げる。すぐに受け身を取って立ち上がったが、右肩にズキン……! と痛みが走った。
(く……! この感じ、肩が少し外れたか。防御の薄さが問題になったか……だがこの程度! ぐっ……)
「ジョー! 大丈夫かっ!」
着地で振り向いたのか、頬に傷を作ったナガレが駆け寄ってきた。ジョーは震える声をグッと抑えてマスク越しの口を開く。
「も、問題ない。この程度で倒れるわけにはいかない……」
「そ、そうか。無茶するなよ!」
立場が逆ならまず止められただろうが、ジョーには無茶して死にかけた前科がナガレと違って存在しない。そのためあっさり納得してもらえた。
(……過去の栄光に縋るのは好きじゃないが、紅蓮の閃光と呼ばれたこの俺が、こんな攻撃に当たってしまうとは。マッシバーの言う通り、俺も落ちぶれたものか……いや、そんなことを考えている場合じゃないな)
左手で右肩を抑え、グッと入れ込んで力づくで治療するジョー。本来は病院に行ったり回復薬で痛みを抑えたりするのが良いが、命の危機にそんなことは言っていられない。激痛を堪えて肩を直し、ダガーを静かに構えた。暗闇の中、足元のヨビカリ草に照らされ刃がキラリと光る。
「……ハァッ!」「だぁーっ!」
ナガレとジョーは一瞬見つめ合い、二人同時に駆け出した!
「ギャギャー!」
マガツゴーストは腕を振り回し迎撃しようとする。横から迫る巨大な手は、まるで壁が迫ってくるかのような威圧感だ。
「受け流し……ってムリーッ!」
ガキィン!
「こんにゃろ……ぐおぉぉっ!」
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