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第二十話 崖っぷちのギルド!
お土産
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そう言ってアリッサは慌てて弁解を始めた。
「……あ、違うよ! ナガレ君とジョー君のことを責めてるんじゃなくて、純粋な感想ね。クッキーもらったのはすごく感謝してるから」
いや、彼らが引っかかったのはそこではないんだが……。
「せっかくだし、もう一つ開けちゃう? アルクルにも買っていったんだけど、遠慮して受け取らなかったんだ」
ナガレがポケットからクッキー箱を取り出すと、アリッサとルックの目がキラリと輝いた。
「そーだ! あたしコーヒー入れてくる! ジョー君コーヒー飲めるの?」
「……ああ、いただこう。ただあまり熱すぎないので頼む。下を火傷してはたまらん」
何気に可愛いことを言うジョー。そのほかにも、あの口元を見せない高速飲みで熱々コーヒーを啜るのは流石に厳しいのかもしれない。
「オレはミルク多め砂糖三つで!」
「甘党だねぇ。それじゃ!」
「俺も手伝うよ。ねーちゃんがやると毎回砂糖と塩を間違えるんだ。それはそれでうまいんだけどさぁ」
そんなことを言って、アリッサとルックは店の中へ入っていった。
「このクッキー、美味しいな。オレ、いっぱい公費でお土産に買っちゃったよ」
「……そういえば八箱も買っていたな。二箱は今食べるとして、残りは誰に渡すんだ?」
「ええっと、ギン爺と教会のモンテ君とイチコさんとマスターとドロシーと……」
そう言って、少し俯いてしまった。
「……あと一人、サキミかな」
「……そうか」
ジョーは黙って腕を組んだ。……と思ったら、シュバッ! と自分のクッキーを目にも止まらぬ速さで口に放り込み、また黒マスクをつける。
ジョーにとって、女性というのは家族だけだった。復讐の旅に出てからは、他の人は老若男女問わず『人間』としか考えていなかった。だから惚れた腫れたの話は、彼には分からない……。
「……きっと渡せるさ。それまで勝手に食べたりするんじゃないぞ」
だが、今ではこうして気遣いの言葉で呼びかけることもできる。我ながら丸くなったな……とジョーは内心で感じていた。
「そ、そうだよな! へへへ……うん、きっと大丈夫だよな」
ナガレも「にへっ」とはにかんだ笑顔を見せた。ちょっぴり照れている。
……と、ここでナガレのそばに誰かやって来た。
「あーっ! ナガレさんじゃないですかぁー!」
「あらあら。フェムボーイのナガレちゃんに、クールガイのジョーちゃんじゃない。今日の天気はメェ~快ね」
「あ、ドロシー。イチコさんもちわっす」
分厚いローブを着た小柄な紫肌のドロシーと、相変わらずスーツみたいなかっこいい普段着のヒツジ獣人イチコさんだ。
「……あ、違うよ! ナガレ君とジョー君のことを責めてるんじゃなくて、純粋な感想ね。クッキーもらったのはすごく感謝してるから」
いや、彼らが引っかかったのはそこではないんだが……。
「せっかくだし、もう一つ開けちゃう? アルクルにも買っていったんだけど、遠慮して受け取らなかったんだ」
ナガレがポケットからクッキー箱を取り出すと、アリッサとルックの目がキラリと輝いた。
「そーだ! あたしコーヒー入れてくる! ジョー君コーヒー飲めるの?」
「……ああ、いただこう。ただあまり熱すぎないので頼む。下を火傷してはたまらん」
何気に可愛いことを言うジョー。そのほかにも、あの口元を見せない高速飲みで熱々コーヒーを啜るのは流石に厳しいのかもしれない。
「オレはミルク多め砂糖三つで!」
「甘党だねぇ。それじゃ!」
「俺も手伝うよ。ねーちゃんがやると毎回砂糖と塩を間違えるんだ。それはそれでうまいんだけどさぁ」
そんなことを言って、アリッサとルックは店の中へ入っていった。
「このクッキー、美味しいな。オレ、いっぱい公費でお土産に買っちゃったよ」
「……そういえば八箱も買っていたな。二箱は今食べるとして、残りは誰に渡すんだ?」
「ええっと、ギン爺と教会のモンテ君とイチコさんとマスターとドロシーと……」
そう言って、少し俯いてしまった。
「……あと一人、サキミかな」
「……そうか」
ジョーは黙って腕を組んだ。……と思ったら、シュバッ! と自分のクッキーを目にも止まらぬ速さで口に放り込み、また黒マスクをつける。
ジョーにとって、女性というのは家族だけだった。復讐の旅に出てからは、他の人は老若男女問わず『人間』としか考えていなかった。だから惚れた腫れたの話は、彼には分からない……。
「……きっと渡せるさ。それまで勝手に食べたりするんじゃないぞ」
だが、今ではこうして気遣いの言葉で呼びかけることもできる。我ながら丸くなったな……とジョーは内心で感じていた。
「そ、そうだよな! へへへ……うん、きっと大丈夫だよな」
ナガレも「にへっ」とはにかんだ笑顔を見せた。ちょっぴり照れている。
……と、ここでナガレのそばに誰かやって来た。
「あーっ! ナガレさんじゃないですかぁー!」
「あらあら。フェムボーイのナガレちゃんに、クールガイのジョーちゃんじゃない。今日の天気はメェ~快ね」
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