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第二十六話 荒野に叫ぶロックスター
バッグボス山の一コマ
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「ま、お仕置きはこのくらいにしてやるか」
「おみゃあ、顔は可愛いんだからちょっとは自重しろにゃあ」
「えぇ~? 顔が可愛くてドスケベなんて、悪いところなくない?」
「そう言うとこなんだよにゃあ……」
そうして、ナガレにとっては因縁のあるホクス平原北エリア、バックボス山へやって来た。
切り立った岩山だが、道はそこそこ広い。斜面に気をつければ十分戦えそうだ。
「……パイセーン? どしたの、すごく険しい顔してるけど」
「いや、えっとな……一年くらい前に、ここでオレはCランク昇格の相手と戦ったんだ」
「そうなんッスか? オラもそれは知らなかったッス」
そう言ってベネットはどこからともなくメモ帳を取り出し、すごい勢いで書き記し始めた。
「はいどうぞッス!」
シュババババババッ!
「早い怖いやめろって! えっと、相手はロックホークだった。そいつは仲間の力も借りてなんとか倒せたんだけど、その直後にワイバーンがやってきて……全力で逃げてきたんだ」
「……はっはっは、またまたご冗談を。このあたりにワイバーンなんているわけないじゃない♡」
ニンフォの言う通り、普段はこんなところにワイバーンなど現れない。火山地帯から魔界の方面から迷い込んだ個体だろう……と、今までナガレは考えていた。
「……でも、もしかしたらアイツもイビル教団が送り込んだヤツだったのかもしれない」
「……イビル教団にゃあ」
ミケはつまらなさそうに尻尾を揺らした。
「アイツらのせいで、最近は物騒になってるにゃ。いけすかない騎士どもも出てきたし」
「あー、それ分かるー! あのオッサン、鎧着てるアタイを見ただけで嫌味言ってきたんだよー? マジムカつくよね!」
「騎士の奴らは俺たちがキライなんッスよ」
「ホントよね! アイツら私のこと殺そうとしてきたのよ!」
「え、なんだって⁉︎」
「ちょっと半裸で踊ってただけなのに! いやー、危うく火炙りにされそうだったわ。たまたま近くを通りかかったヒズマ先輩が助けてくれたけど」
「…………」
(ダメだこいつ、早くなんとかしないと)
(せっかく復興したギルドが、コイツの手によって半壊させられかねないにゃあ)
マジで冗談にならないのが怖い。ワンチャンどころか、一週間後くらいには無くなってそうだ……。
「なぁ、ニンフォってさ。性欲我慢する方法とか、誰にも迷惑かけない方法とか無いの?」
「うーん、そうねえ……私がこんなことしてるのは、誰も相手してくれないからで、彼氏ができれば……」
「おみゃあ、顔は可愛いんだからちょっとは自重しろにゃあ」
「えぇ~? 顔が可愛くてドスケベなんて、悪いところなくない?」
「そう言うとこなんだよにゃあ……」
そうして、ナガレにとっては因縁のあるホクス平原北エリア、バックボス山へやって来た。
切り立った岩山だが、道はそこそこ広い。斜面に気をつければ十分戦えそうだ。
「……パイセーン? どしたの、すごく険しい顔してるけど」
「いや、えっとな……一年くらい前に、ここでオレはCランク昇格の相手と戦ったんだ」
「そうなんッスか? オラもそれは知らなかったッス」
そう言ってベネットはどこからともなくメモ帳を取り出し、すごい勢いで書き記し始めた。
「はいどうぞッス!」
シュババババババッ!
「早い怖いやめろって! えっと、相手はロックホークだった。そいつは仲間の力も借りてなんとか倒せたんだけど、その直後にワイバーンがやってきて……全力で逃げてきたんだ」
「……はっはっは、またまたご冗談を。このあたりにワイバーンなんているわけないじゃない♡」
ニンフォの言う通り、普段はこんなところにワイバーンなど現れない。火山地帯から魔界の方面から迷い込んだ個体だろう……と、今までナガレは考えていた。
「……でも、もしかしたらアイツもイビル教団が送り込んだヤツだったのかもしれない」
「……イビル教団にゃあ」
ミケはつまらなさそうに尻尾を揺らした。
「アイツらのせいで、最近は物騒になってるにゃ。いけすかない騎士どもも出てきたし」
「あー、それ分かるー! あのオッサン、鎧着てるアタイを見ただけで嫌味言ってきたんだよー? マジムカつくよね!」
「騎士の奴らは俺たちがキライなんッスよ」
「ホントよね! アイツら私のこと殺そうとしてきたのよ!」
「え、なんだって⁉︎」
「ちょっと半裸で踊ってただけなのに! いやー、危うく火炙りにされそうだったわ。たまたま近くを通りかかったヒズマ先輩が助けてくれたけど」
「…………」
(ダメだこいつ、早くなんとかしないと)
(せっかく復興したギルドが、コイツの手によって半壊させられかねないにゃあ)
マジで冗談にならないのが怖い。ワンチャンどころか、一週間後くらいには無くなってそうだ……。
「なぁ、ニンフォってさ。性欲我慢する方法とか、誰にも迷惑かけない方法とか無いの?」
「うーん、そうねえ……私がこんなことしてるのは、誰も相手してくれないからで、彼氏ができれば……」
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