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第二十七話 粉骨砕身カルテット
︎バッファローへ
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騎士の一人がそう言って、ひとまずバッファローへ向かうこととなった。
~☆~☆~☆~☆~☆~
という訳で、のんびり馬車に揺られて数十分、夕暮れ時にバッファローへ帰って来た。春の日が落ちるのは早い。
「ねぇナガレ、久しぶりだよね~。あの後冒険者になったんだ、へぇ~カッコいいね~」
「………………」
一台の馬車の中で、ナガレとチェリナが二人並んで座っている。だが楽しそうなのはチェリナだけで、ナガレはずっと仏頂面で黙り込んでいた。
(……ジョー。お前ナガレのことにゃ詳しいんだろ。俺様って口下手なところあるからさ、お前がなんとかしてくれよ)
(今回ばかりは賛成です。場の雰囲気が最悪じゃないですか……なんとかなりません……?)
(……そんなことを俺に言われても困る。というかこのチェリナとかいう女、これだけ拒否されても話し続けるとは……)
(空気が読めないのか、はたまた読んだ上でこの態度なのだろうか。俺様には理解しかねる)
向かい側に座った冒険者三人は、至近距離でも聞きにくいほどの極小ボイスでコソコソ話している。するとガタガタ馬車が揺れ、ようやく止まった。窓の外には見慣れた大通り。
馬車が帰ってくると、すでにマディソンとアリッサがスタンバイしていた。そのまま乗客たちは騎士たちによって病院……ではなく、ギルドのテントへ連れて行かれる。
「ねぇ、ナガレ!」
「うっさいなぁもう! チェリナは近寄ってくんなって!」
「ん、ナガレ君たち。帰ったか」
「ご苦労じゃったのう。タダ働きとは残念じゃが、私がなんとかしてみるからちょいと待っとれよ」
町の人々が何事かと群がってくる中、レンとアルクルがナガレたちを出迎えてくれた。
「いやマスター、その必要はないですよ。かくかくしかじかで、駅馬車の会社が払ってくれるそうです」
フローレンスの説明に頷くレン。……しかしアルクルはある方向を見ていきなりハッとした。
「む、そうなのか。なら良かった。しかしエラいことになったのう。……どうしたのじゃアルクル。そんな恋人の浮気の瞬間を見たような顔して」
「やけに具体的ッスね……てかアレ見てくださいよ!」
「なんじゃ騒々しい。これでも結構歳食ってるから、ちょっとやそっとじゃ驚かぬ……ぞ……」
レンもアルクルの指差す方向を見る。
「え…………」
その直後、その表情が固まった。
なんの前触れもなく、チェリナがナガレに抱きついたからだ。腰に手を回し、ナガレの胸に顔を埋める。
~☆~☆~☆~☆~☆~
という訳で、のんびり馬車に揺られて数十分、夕暮れ時にバッファローへ帰って来た。春の日が落ちるのは早い。
「ねぇナガレ、久しぶりだよね~。あの後冒険者になったんだ、へぇ~カッコいいね~」
「………………」
一台の馬車の中で、ナガレとチェリナが二人並んで座っている。だが楽しそうなのはチェリナだけで、ナガレはずっと仏頂面で黙り込んでいた。
(……ジョー。お前ナガレのことにゃ詳しいんだろ。俺様って口下手なところあるからさ、お前がなんとかしてくれよ)
(今回ばかりは賛成です。場の雰囲気が最悪じゃないですか……なんとかなりません……?)
(……そんなことを俺に言われても困る。というかこのチェリナとかいう女、これだけ拒否されても話し続けるとは……)
(空気が読めないのか、はたまた読んだ上でこの態度なのだろうか。俺様には理解しかねる)
向かい側に座った冒険者三人は、至近距離でも聞きにくいほどの極小ボイスでコソコソ話している。するとガタガタ馬車が揺れ、ようやく止まった。窓の外には見慣れた大通り。
馬車が帰ってくると、すでにマディソンとアリッサがスタンバイしていた。そのまま乗客たちは騎士たちによって病院……ではなく、ギルドのテントへ連れて行かれる。
「ねぇ、ナガレ!」
「うっさいなぁもう! チェリナは近寄ってくんなって!」
「ん、ナガレ君たち。帰ったか」
「ご苦労じゃったのう。タダ働きとは残念じゃが、私がなんとかしてみるからちょいと待っとれよ」
町の人々が何事かと群がってくる中、レンとアルクルがナガレたちを出迎えてくれた。
「いやマスター、その必要はないですよ。かくかくしかじかで、駅馬車の会社が払ってくれるそうです」
フローレンスの説明に頷くレン。……しかしアルクルはある方向を見ていきなりハッとした。
「む、そうなのか。なら良かった。しかしエラいことになったのう。……どうしたのじゃアルクル。そんな恋人の浮気の瞬間を見たような顔して」
「やけに具体的ッスね……てかアレ見てくださいよ!」
「なんじゃ騒々しい。これでも結構歳食ってるから、ちょっとやそっとじゃ驚かぬ……ぞ……」
レンもアルクルの指差す方向を見る。
「え…………」
その直後、その表情が固まった。
なんの前触れもなく、チェリナがナガレに抱きついたからだ。腰に手を回し、ナガレの胸に顔を埋める。
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