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第二十八話 正義の羽音
可能性を探って
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本能を抑えられていないまま、センチアがタネツに話しかける。しかし、タネツはシールドをまた構え直して「ハッ!」と笑った。
「バカタレ、おめぇの攻撃くらいなんだ! 気遣うくれえなら、もっと重い一髪を入れてみろっ!」
センチアへ発破をかけるタネツ。センチアも一瞬「なにをー!」と怒りかけたが、やっぱりニッと笑った。タネツが自分を馬鹿にしていないことなど、特訓に分かっていた事だ。
「モンスターは俺なんかよりもっと硬えぞ! 鉄みてえな防御には、連続攻撃をしたって無駄だ。重い一撃を撃ち込まねえとな」
「オッケー! タネツっち、手加減むよーだかんね! グルルルァーッ!」
ガキィン!
「くっ!」
回転の勢いを活かしたセンチアの攻撃。タネツは歯を食いしばって耐える。
なぜタネツが苦しそうなのかというと……スキル『拡散ガード』は仲間の攻撃を代わりに受けるであり、魔法で結界を張っているわけではない。ガード姿勢を取ればだいぶマシになっても、攻撃を無効化できるわけではない。
六角形のオーラで受けても、そのダメージは必ずタネツにやってくる。分かりやすく表現すれば、巨大なタネツが仲間を庇って攻撃を受けているようなものだ。
「まだまだ! もっと回転してみろ!」
「ふーんだ、あーしに指摘するくらいなら自分の体力を磨きなよっと! ガォォーッ!」
怒涛の特訓が行われている場所から、少し離れた場所。そこではフローレンスとサニーが地べたに座り込んで、何やら話している。
「……で、仲間の傷が治るのをイメージするんです。仲間を助けたいと漠然的に思うのではない。仲間の傷を、このように直したいと考えるんですよ」
「は、はい。やってみます!」
フローレンスは立ち上がり、鉄球を構えた。……その前には、なぜか土が入った花瓶がある。よく見ると、小さな芽が生えていた。
「治す魔法は、コツさえ掴んで自分の魔力を慣らせば、壊したりダメージを与える魔法よりずっと簡単です。ですがエルフとは違い、ニンゲンは壊す方を優先してしまったのです。……ですが、フローレンス。あなたならきっと出来ます」
「はいっ、先生! ……はぁぁぁ~~!」
フローレンスは鉄球の鎖を持ち、両手を前に突き出した。すると武器から緑色のオーラが吹き出し、植物の芽に魔力を送っていく。
「イメージするんです。こんなふうに治すことを……!」
サニーに教わった事を口に出して暗唱するフローレンス。そうして力を送り続けると……。
「バカタレ、おめぇの攻撃くらいなんだ! 気遣うくれえなら、もっと重い一髪を入れてみろっ!」
センチアへ発破をかけるタネツ。センチアも一瞬「なにをー!」と怒りかけたが、やっぱりニッと笑った。タネツが自分を馬鹿にしていないことなど、特訓に分かっていた事だ。
「モンスターは俺なんかよりもっと硬えぞ! 鉄みてえな防御には、連続攻撃をしたって無駄だ。重い一撃を撃ち込まねえとな」
「オッケー! タネツっち、手加減むよーだかんね! グルルルァーッ!」
ガキィン!
「くっ!」
回転の勢いを活かしたセンチアの攻撃。タネツは歯を食いしばって耐える。
なぜタネツが苦しそうなのかというと……スキル『拡散ガード』は仲間の攻撃を代わりに受けるであり、魔法で結界を張っているわけではない。ガード姿勢を取ればだいぶマシになっても、攻撃を無効化できるわけではない。
六角形のオーラで受けても、そのダメージは必ずタネツにやってくる。分かりやすく表現すれば、巨大なタネツが仲間を庇って攻撃を受けているようなものだ。
「まだまだ! もっと回転してみろ!」
「ふーんだ、あーしに指摘するくらいなら自分の体力を磨きなよっと! ガォォーッ!」
怒涛の特訓が行われている場所から、少し離れた場所。そこではフローレンスとサニーが地べたに座り込んで、何やら話している。
「……で、仲間の傷が治るのをイメージするんです。仲間を助けたいと漠然的に思うのではない。仲間の傷を、このように直したいと考えるんですよ」
「は、はい。やってみます!」
フローレンスは立ち上がり、鉄球を構えた。……その前には、なぜか土が入った花瓶がある。よく見ると、小さな芽が生えていた。
「治す魔法は、コツさえ掴んで自分の魔力を慣らせば、壊したりダメージを与える魔法よりずっと簡単です。ですがエルフとは違い、ニンゲンは壊す方を優先してしまったのです。……ですが、フローレンス。あなたならきっと出来ます」
「はいっ、先生! ……はぁぁぁ~~!」
フローレンスは鉄球の鎖を持ち、両手を前に突き出した。すると武器から緑色のオーラが吹き出し、植物の芽に魔力を送っていく。
「イメージするんです。こんなふうに治すことを……!」
サニーに教わった事を口に出して暗唱するフローレンス。そうして力を送り続けると……。
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