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第三十三話 ジョーの傷跡
お菓子をどうぞ!
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さて、ご機嫌な様子でギルドへ向かう一行だったが……。
「あっ! 冒険者の皆さんっ!」
ディーネが突然、建物の影からひょっこり顔を出した。ずっと待機していたのに、何食わぬ顔で「偶然ですねっ」と近寄っていく。手には何かが乗ったトレーを持っていた。
「む? お前は……ツーテン食堂のディールとか言ったか」
「シカさんみたいな名前じゃないですよう。ディーネです! お仕事ですか? お疲れ様ですっ」
「……まぁな」
ジョーはそっけなく挨拶を交わす。さぁ、ここからが作戦だ。
「ところでディーネっち。その手に持ってるのはなんだし?」
「おっ! うまそうなカップケーキッスね。いい匂いッス~」
ベネットがうっとりした表情になる。
ディーネが持つトレー。それには数個のカップケーキが入っていた。ふんわりしたパン生地にチョコレートのかけらを入れており、とっても美味しそうだ。
「へぇー、確かに、ガチでうまいに決まってんじゃん」
食い意地の張ったセンチアは、じっとディーネを見てくる。待ってましたとばかりに「あ、そーだ!」と声を上げた。
「私っ、みなさんがクエストに行ったって聞いたので、毎度ご贔屓にしていただいてるお返しをと思いまして……カップケーキ作ったんですっ」
「…………ふむ」
実は甘党のジョーが反応する。
「一生懸命作ったんです! 良ければ食べて見てくださいっ!」
「よしっ! いいよいいよ……」
「そのチョーシっすー……!」
それを近くの樹上から双眼鏡で見ていたアリッサと、コアラのように木にしがみつくヴァレリー。二人は隠れながらグッドサインを出した。
これこそディーネが考案した作戦。その名も『マイスウィートティアーズ作戦』!
スウィートなお菓子を食べる時は、ジョーもマスクを外すだろう。……そんな当たり前のことを実践するのだ。
「ほう! 俺様への貢ぎ物か。素晴らしい! やはりバッファローで一番魅力的なこの俺様には、ファンがつきものだな。そもそも俺様はこうして……」
「はいはい、ごたくはいーーから! ディーネちゃんマジ最高! 遠慮なくいただきまーっす!」
「ありがたく頂戴するッス! もぐもぐ……」
長ったらしい自慢を続けるケンガはさておき、ベネットはありがたくカップケーキを手に取り口に放り込む。食べるとチョコの甘さとスポンジケーキのふんわり感が相待ってとても美味しい。紅茶が飲みたくなるような美味しさだ。
「おぉ! こいつはいけるッス!」
「マヂ同感。これうますぎるっしょ! ヤバくね⁉︎」
「あっ! 冒険者の皆さんっ!」
ディーネが突然、建物の影からひょっこり顔を出した。ずっと待機していたのに、何食わぬ顔で「偶然ですねっ」と近寄っていく。手には何かが乗ったトレーを持っていた。
「む? お前は……ツーテン食堂のディールとか言ったか」
「シカさんみたいな名前じゃないですよう。ディーネです! お仕事ですか? お疲れ様ですっ」
「……まぁな」
ジョーはそっけなく挨拶を交わす。さぁ、ここからが作戦だ。
「ところでディーネっち。その手に持ってるのはなんだし?」
「おっ! うまそうなカップケーキッスね。いい匂いッス~」
ベネットがうっとりした表情になる。
ディーネが持つトレー。それには数個のカップケーキが入っていた。ふんわりしたパン生地にチョコレートのかけらを入れており、とっても美味しそうだ。
「へぇー、確かに、ガチでうまいに決まってんじゃん」
食い意地の張ったセンチアは、じっとディーネを見てくる。待ってましたとばかりに「あ、そーだ!」と声を上げた。
「私っ、みなさんがクエストに行ったって聞いたので、毎度ご贔屓にしていただいてるお返しをと思いまして……カップケーキ作ったんですっ」
「…………ふむ」
実は甘党のジョーが反応する。
「一生懸命作ったんです! 良ければ食べて見てくださいっ!」
「よしっ! いいよいいよ……」
「そのチョーシっすー……!」
それを近くの樹上から双眼鏡で見ていたアリッサと、コアラのように木にしがみつくヴァレリー。二人は隠れながらグッドサインを出した。
これこそディーネが考案した作戦。その名も『マイスウィートティアーズ作戦』!
スウィートなお菓子を食べる時は、ジョーもマスクを外すだろう。……そんな当たり前のことを実践するのだ。
「ほう! 俺様への貢ぎ物か。素晴らしい! やはりバッファローで一番魅力的なこの俺様には、ファンがつきものだな。そもそも俺様はこうして……」
「はいはい、ごたくはいーーから! ディーネちゃんマジ最高! 遠慮なくいただきまーっす!」
「ありがたく頂戴するッス! もぐもぐ……」
長ったらしい自慢を続けるケンガはさておき、ベネットはありがたくカップケーキを手に取り口に放り込む。食べるとチョコの甘さとスポンジケーキのふんわり感が相待ってとても美味しい。紅茶が飲みたくなるような美味しさだ。
「おぉ! こいつはいけるッス!」
「マヂ同感。これうますぎるっしょ! ヤバくね⁉︎」
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