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第三十四話 決別の時
会いたい人
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ともかく、ナガレはさっさと去っていく。
「あ、ちょっと待ってよー!」
「ちょっと会いたい人がいるからさ。ここで解散にしよう」
「え、そうなんか?」
ナガレの言葉にキョトンとするナガレ。彼の想い人であるサキミは現在町にいない。……手紙の一つでも寄越してくれたらいいと思うのだが、チェリナの存在がよっぽど堪えたのだろうか。
そんな訳で高台広場へ向かうナガレを、二人は手を振って見送った。
「ナガレボーイ! 今のステータスは、他の冒険者さんも含めておまけのコーナーに乗せとくわねぇ~」
「このバカヒツジはほっといていいんで今後ともごひいきにお願いしますー」
スキルウォッチャーの二人も、同じように見送った。
~☆~☆~☆~☆~☆~
と言う訳でナガレがやって来たのは、いつもの高台広場。まだ真昼間で、ちょっぴり日差しがキツく暑い。もう七月の夏だ。
(レザージャケットもそろそろ保存に移らないとなぁ)と考えながら階段を上りきると、そこにはすでにジョーがいた。相変わらず派手なガラシャツに膝丈のジーンズにネックレスと、チンピラみたいな普段着の格好である。アリッサのセンスは独特だ。
「……ナガレか。話は影から聞かせてもらった。あのペトロが逮捕されたようだ」
「ああ。そうなんだ。今日は特訓じゃなくて、そのことについて話しときたくて」
さすがは以心伝心の相棒。二人ともすぐに、相手がどうするかを判断できた。
「……ペトロは死罪。他の信者も無期限の禁固刑だ。おおかたどちらも『他の幹部や信者の居場所を言えば命だけは助けてやる』なんて、牢屋の衛兵に言われている事だろう」
そう言って目元をニヤリと細めるジョー。
「……ありがたい。探す暇が省けた。奴はエンペリオン地方のどこかの町に捕まっている。死罪が無くなった瞬間、探し出して殺してやる」
心底ワクワクしているようだ。なんというか、イビル教団が絡むと即座に復讐へ移る奴である。
「……処刑はただ首を落とされるだけだろうか。いや、公衆の前で処刑するのかもしれん。ギロチンか、火あぶりか、縛り首か、あるいはヌシの生贄にするのか……くくく、イビル教団の司祭の処刑を見れば、何が起こっても笑って死ねそうだ」
「はいはいそうだな。……でも、まだ終わりじゃないと思うんだ」
ナガレはベンチに腰掛け、町を見下ろす。ジョーもその隣に座った。
「みんなを不安にしたくなかったから、アリッサたちには言わなかったんだけど……今この時こそ、一番危険なんじゃ?」
「あ、ちょっと待ってよー!」
「ちょっと会いたい人がいるからさ。ここで解散にしよう」
「え、そうなんか?」
ナガレの言葉にキョトンとするナガレ。彼の想い人であるサキミは現在町にいない。……手紙の一つでも寄越してくれたらいいと思うのだが、チェリナの存在がよっぽど堪えたのだろうか。
そんな訳で高台広場へ向かうナガレを、二人は手を振って見送った。
「ナガレボーイ! 今のステータスは、他の冒険者さんも含めておまけのコーナーに乗せとくわねぇ~」
「このバカヒツジはほっといていいんで今後ともごひいきにお願いしますー」
スキルウォッチャーの二人も、同じように見送った。
~☆~☆~☆~☆~☆~
と言う訳でナガレがやって来たのは、いつもの高台広場。まだ真昼間で、ちょっぴり日差しがキツく暑い。もう七月の夏だ。
(レザージャケットもそろそろ保存に移らないとなぁ)と考えながら階段を上りきると、そこにはすでにジョーがいた。相変わらず派手なガラシャツに膝丈のジーンズにネックレスと、チンピラみたいな普段着の格好である。アリッサのセンスは独特だ。
「……ナガレか。話は影から聞かせてもらった。あのペトロが逮捕されたようだ」
「ああ。そうなんだ。今日は特訓じゃなくて、そのことについて話しときたくて」
さすがは以心伝心の相棒。二人ともすぐに、相手がどうするかを判断できた。
「……ペトロは死罪。他の信者も無期限の禁固刑だ。おおかたどちらも『他の幹部や信者の居場所を言えば命だけは助けてやる』なんて、牢屋の衛兵に言われている事だろう」
そう言って目元をニヤリと細めるジョー。
「……ありがたい。探す暇が省けた。奴はエンペリオン地方のどこかの町に捕まっている。死罪が無くなった瞬間、探し出して殺してやる」
心底ワクワクしているようだ。なんというか、イビル教団が絡むと即座に復讐へ移る奴である。
「……処刑はただ首を落とされるだけだろうか。いや、公衆の前で処刑するのかもしれん。ギロチンか、火あぶりか、縛り首か、あるいはヌシの生贄にするのか……くくく、イビル教団の司祭の処刑を見れば、何が起こっても笑って死ねそうだ」
「はいはいそうだな。……でも、まだ終わりじゃないと思うんだ」
ナガレはベンチに腰掛け、町を見下ろす。ジョーもその隣に座った。
「みんなを不安にしたくなかったから、アリッサたちには言わなかったんだけど……今この時こそ、一番危険なんじゃ?」
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