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第2章 少年期
41話 相談 父:アイオラト視点
しおりを挟む父:アイオラト視点
私は今カイルに鑑定の魔道具の開発をアトリーにさせてみてはと提案され、その判断はアトリーの母親であるシリーと父上達に相談して同意を得られてからだ、と、言ったのでその相談をする為にアトリー以外の家族のいるリビングに来ている。
「・・・・・・・と、言うわけでカイルの提案はどう思う?」
シベラスからの報告とカイルの提案を話して家族に意見を求めた。
父上「うーむ、その鑑定の魔道具の製作自体は良い事だが まだ7歳のアトリーに頼むと言うのは流石にまだ早いのではないか?」
母上「そうねぇ、でも もうすでにそれより高難度の結界の魔道具を作っちゃっているから何とも言えないわねぇ」
カイ「ですが、結界の魔道具が作れたからと言って、鑑定の魔道具を作れるとは限りませんよ?根本的に仕組みが違うと思いますし」
ライ「だが兄様アトリーが作った結界の魔道具は魔法陣と付与魔法の両方を使ってたんだろう?付与魔法が出来て鑑定スキルを持っているアトリーなら簡単に作れるんじゃないのか?」
カイ「うーん、如何なんだろう結界の魔道具は“自分“が魔力を込めて“自分“を中心に結界を発動するものに対し、今、生産されている鑑定の魔道具は“自分“が魔力を込めて鑑定のスキル発動させて、そのステータスを“他人“に見れるようにする魔道具だからね、その時に魔力を込めるのを拒否されたりすると鑑定できない、でもダンジョン産の鑑定の魔道具は“触れる“だけで鑑定可能だから、その原理が分かれば既存の犯罪以外の隠し称号が見れないダンジョン産の魔道具以上に良い鑑定の魔道具ができるんじゃないかな、まぁかなり難しいと思うけどね」
ライ「うーん、僕には分からないけどアトリーなら何となくできそうな気がするんだよなぁ…」
カミィ「そうねぇ、私もそんな気がするわ、だってアトリーですもの、もっとすごい鑑定の魔道具を作りそうだから、それを見て見たい気も私はしますわ」
ヘリー「そうですね、まぁアトリーがその気になればできなくはないと思います、今年の誕生日プレゼントに入ってた魔法陣の活用本を全て見たと話していましたから」
母上「あらまぁ、もう読んでしまってたの?あの本」
父上「アリー、あの本はかなり専門的な内容の本だったよな」
父上の言葉に頷く母上。
「その本と聖獣様のご助力のおかげでできたと本人は言っていたそうですよ」
母上「それならプレゼントしたかいがあったわね」
父上「そうだな、だがその鑑定の魔道具が製作可能だとしても、させるか否かはまた別の話だ」
「そうですね、シリーはどう思う?」
ずっと皆んなの意見に耳を傾けていたシリーにも意見を聞いてみた。
シリー「そうですね、アトリーは魔道具を作るにあたって楽しんでいるのなら 魔道具を好きに作らせてあげてもいいと思います、ですが嫌なのなら無理に作らせるのは良くないと思います、鑑定の魔道具の開発製作はアトリーの意思次第にしてはどうですか?」
「ふむ、そうだね作る本人がやりたくなければ意味がない論争だったね、明日にでもアトリーに聞いて見ようか」
シリーの言葉に皆んなが頷いたのでこの事はアトリーの返事次第となった。
シリー「そう言えば貴方、今日の宝飾品工房でアトリーと何をしていらしたんですか?私達の選んでいた宝飾品とは別に数点商品を購入していらした様ですけど」
「あぁ、それはねどうやら宝飾品に使われていた石の中に精霊石が混じっていた様なんだよ」
母上「精霊石?ってあの精霊が宿っていると言い伝えの精霊石?」
「えぇ、実在したみたいです、精霊石は土や岩、石の属性の精霊が手頃な石に入りその中で自然の力を取り入れ進化するために眠っているそうなんです、その精霊石は精霊が持っている魔力を人間が魔石と間違えて宝飾品工房に持ち込んでいたみたいですね」
シリー「まぁではその精霊石が入った物が別で購入なさっていた宝飾品なのですね、ですがなぜ精霊石と分かったんですか?」
「それはアトリーの目にはその宝石がキラキラと光って見えていたそうだよ、それが精霊の放つ光でアトリーには精霊が見れるからすぐ分かったんだそうだ」
カミィ「精霊…昨日聞いてはいましたが本当にアトリーには精霊が見えるのですね…」
「あぁ、そうだよだからその宝飾品の精霊石は領地の庭園の自然が多い場所に置いておこうと思ってね」
シリー「まぁ、それは良いですね、領地の庭園なら誰も勝手に入って来ませんから魔石と間違って持って行かれる事もありませんしね」
「それにアトリーが精霊の進化の瞬間を見れるかも知れないしね、何事も経験なると思って購入してきたんだ」
その後も魔道具の事や今日の出来事を話しているとアトリーがお休みの挨拶に来たとカイルに言われ、家族みんなで部屋の入り口を見た。
アトリー「あの、お話の邪魔をしてごめんなさい、お休みの挨拶に来ただけなのですぐに部屋に戻りますね」
と、また気を利かせて遠慮した発言をする我が子に近づき屈んで顔を見ながら。
「すぐに戻らなくて良いんだよアトリー、今話していたのはアトリーが作った魔道具の事を話していたんだ」
そう言うとアトリーはひどく申し訳なさそうな顔をして。
アトリー「あ、ご、ごめんなさい父様!また僕 父様達に相談もせずあんな物を作ってしまって!本当にごめ「アトリー」っ!」
私はこの子に謝る事は無いと言いたかったが話を途中で遮ったことで私が怒っていると勘違いさせてしまったようだ、アトリーは怒られると思い目を強く瞑り夜着を握りしめていたそんなアトリーに
「アトリー、そんなに怯えなくていい、誰も君を怒ったりしないよ」
この子は本当に真面目でやさしい子だ自分でちゃんと相談すべき事だと理解してそれを怠った事に対して反省までして怒られる覚悟を持ち謝罪した、
たった7歳でそこまでするこの子が愛しくて、そこまでしてしまう様な環境においてしまった自分が情けなくて、うまく笑えているだろうか?可愛い我が子に少しでも安心して欲しくて頭を撫でた。
「まぁ、事前に相談はして欲しかったけど、あんなに素晴らしい物を作ったのに怒ったりしないよ」
そのままアトリーを抱き上げ座っていた場所まで戻ったそのままアトリーを膝の上に乗せた。
アトリー「・・・あれ、最近 父様を困らせてばかりいる?どうしよう、どうしたら父様を困らせないで過ごせるかな?しばらく領都の屋敷から出ないで勉強しようかな、そしたら迷惑にならないし父様も困らないかな…」
少し俯いて考え込んでいたアトリーの口からこんな事を言い出したとき周りで聞いていた家族が皆一様にこの子にこんなに気を使わせていた事に悔しさと悲しさが込み上げてきた。
「アトリー、そんな事 気にしないで 私はアトリーの父様なのだから いくらでも頼って困らせてくれて良いんだよ、お願いだから屋敷から出ないなんて言わないでくれ」
アトリー「⁉︎、あ、え、ご、ごめんなさい」
家族全員「「「「!」」」」
声に出してた事に気づいたアトリーの顔色がどんどん悪くなってきて今にも泣きそうな顔をし出した、あぁ私は謝って欲しかったんじゃ無いんだ、
「謝らなくて良いんだよ」と声をかけようとしたとき。
テンカ様:『少しお待ちください』
家族全員「「「「「⁉︎」」」」」
急にテンカ様から止められそちらを見ると。
テンカ様:『少しの間 私達と会話をさせて下さい、アトリー様は自我が芽生えるのが早かった為 子供なりに 自分の存在が迷惑になっていないかと常に考え行動し遠慮して人の機微に敏感になっている様です、今まで領地の屋敷にはない刺激にふれ また新しいお友達ができた事に喜び楽しんで浮かれた事でご家族に迷惑をかけてしまっていると強く思っている様なのでその誤解を私達が解きますのでしばらくお時間を頂きたいのです、ここでご家族に迷惑ではないと説得されてもアトリー様はきっとご家族が自分に気を使って言わせてしまったと思うでしょうから、今までの生活で関係ない私達が説得した方がアトリー様も納得するでしょう』
そう、テンカ様に言われてしまってはお任せするしか無いと家族全員が頷いた、ヤヅキ様とテンカ様がアトリーの膝の上に飛び乗り話し始めた。
それから暫くアトリーと聖獣様達のやり取りが静かに行われている、テンカ様が不意に体を揺らしたかと思うとアトリーが笑った、それまで険しい顔をしていたのに笑った、アトリーは今までで1番子供らしい笑顔だった。
「キャンッ」
と、シリーの膝の上にいたジュール様がアトリーの膝の上に飛び移り、そんなに余裕がないアトリーの膝の上でギュウギュウになりながらアトリーの顔を見ていた、アトリーは聖獣様達に笑いかけた後 一纏めに抱き上げ嬉しそうにギュッと抱きしめた。
テンカ様:『話は終わりました、説得は出来たと思いますが今後も多少は遠慮や気を使う事もあるでしょうがそれも個性だと思って見守ってあげて下さい』
この言葉に家族全員が頭を下げ礼をした。
その後はアトリーと楽しく会話し家族全員と一緒に何か作ると約束していた、父上や母上と上の兄弟達がその順番を決めている間にアトリーが、
アトリー「ふふっ」
「どうしたんだいアトリー?」
アトリー「なんだか幸せだなぁって」
「ふふっそうだね、私もそう思うよ」
シリー「ふふっそうね、幸せね」
3人で幸せを感じながら笑い合い家族の賑やかなやり取りを眺めた。
アトリーが幸せならその幸せを守ろう可愛い我が子達の幸せを邪魔させない為にも色々と手を回しておかなければ、
他にもアトリーと魔道具の事を話すことができた、まぁ、その途中でまた規格外の事が判明したの驚いた 結界の魔道具の欠点での魔石の質の関係も明らかになったりと、アトリーには驚かされてばかりだがこの子が楽しそうに話しているのが1番嬉しかった。
アトリーはどうやら魔道具作りは楽しかったようだから、鑑定の魔道具の件も話してみたら楽しんでくれるかもしれない。
アトリー「ふぁ~」
父上と王城に結界の魔道具の事でどう報告を上げるか話し合っていると膝に乗せていたアトリーから可愛らしい欠伸が聞こえてきた。
シリー「あらあら、眠くなったのアトリー?もうだいぶ遅いものね、貴方、私はアトリーを部屋に寝かしつけて来ますね」
と、膝の上のアトリーを抱き上げた、聖獣様達はシリーの周りに集まりアトリーを見上げていた。
「あ、あぁ、すまないシリー、お願いできるかい?さぁ、他の子達ももう寝なさい」
子供達全員にも就寝を促した子供達は私達に就寝の挨拶した後アトリーを撫でてからリビングを後にした、シリーはアトリーを抱いたまま父上達に就寝の挨拶をしているとアトリーはもう目が半分閉じていたがしっかり、
アトリー「お休み なさい、お祖父様、お祖母様」
と、挨拶はしていた、父上達も「お休み」「ゆっくり休みなさいね」と声を掛けながアトリーの頭を撫でているとアトリーの目が完全に閉じていた。
「ふふっ、もう寝てしまったね限界だったのかな?寝ている顔も可愛いから心配になるけど今度からは加護の結界があるから幾分安心できるね」
シリー「ふふっそうですね、皆んなに撫でられている時にうつらうつら していて可愛かったわ、あ、そう言えば、貴方 帰りの宿の部屋はどうします?
聖獣様方も一緒に寝られるとなると、もう一つ部屋をとってアトリーと寝て頂いくようにしますか?」
「あぁ、そうだった帰りの宿でも一緒に寝るようにしていたのを忘れていた、そうだな、現地に着いてから部屋の確認をして貰って部屋を変えるか新しく取るかしよう、すみませんが、聖獣様方とアトリーの部屋はその時の宿の混み具合で変わってしまいますが宜しいですか?」
テンカ様:『それには及びません、帰りの宿ではアトリー様と一緒に就寝なさる予定でしたんでしょう?それに今も一緒に就寝なさる予定だったのに私達が来てしまったばかりに予定を変えて頂いたのですから、帰りの宿での私達の寝床はソファーの上などでも構いませんよ』
ヤヅキ様:『あぁ、もしくは手頃の大きさの籠でも良い、それに今は夏だから宿によっては空調設備が整っていない宿に泊まった時に私達と寝ると暑くて一緒に寝ることなんて出来ないからな』
ジュール様:『そうだね、私達の体温高いしね魔法で涼しくする事はできるけど私達にはまだその調整が難しいから今回は他の所で寝るよ!』
と、言って頂いた。
「お気遣い有り難う御座います、でしたら こちらで手頃な大きさの籠をご用意いたしますね、中にクッションかタオルなど入れてお使いになられますか?」
テンカ様:『えぇ、それで構いません、私はクッションを入れて頂けたら嬉しいです』
ヤヅキ様:『私もそれでお願いする』
ジュール様:『私は両方試してみたいなぁ、ダメかな?』
ジュール様が可愛く首を傾げられてサロンにいた全員が口を押さえて心の中で「可愛いぃ!」と、叫んだ事だろう。
「ッ!、はい、構いませんよ 両方ご用意致しますのでお気に召された方を扱いになられて下さい、お二方もご要望がありましたら遠慮なく仰られて下さい」
『お気遣い有り難う御座います』『よろしく頼む』『わぁ~い!有り難う~!』
と、それぞれお返事を頂いたので早急に手配をカイルに頼んだ。
シリー「では、アトリーを部屋に寝かしてきますね」
「あぁ、よろしく頼むねシリー、お休みアトリー」
サラッ
アトリーの頭を撫でてシリー達を見送った。
父上「さて、陛下への報告はどうするか…」
「そうですね、神罰の報告は多少ぼかして報告したので今回は魔道具の事なので詳細も報告したほうがいいですかね?」
母上「まぁ、ラトったら」
「嘘は報告してないですよ報告してないものがあるだけで…それに私にも聖獣様達から教えて頂けていない詳細もあると思われますし」
父上「まぁそうだろうな、私なら重要なことはそう簡単に話したりはしないな特に子供の命が掛かっている様なことは特にな…」
母上「それもそうね、あ、そう言えば貴方、スポルコの事はどうなりました?」
母上は昼の王都散策中に父上が途中で抜け出してポリテス商会の王都支店にスポルコの横領の件を確かめに行っていた事を聞いた。
父上「あぁ、それがな、早朝に影騎士から貰った報告書の通り スポルコは昨日の夜 自ら弟のイリクニスに横領の件を告白して横領金を返したそうだ、そして自らの足で衛兵隊の詰所に自首しに行ったらしい、それを聞いて私は衛兵詰所で勾留されているスポルコに会いに行ったら、奴は今までにないほどスッキリした顔をしていてな私を見つけると凄い勢いで謝罪して来て、私には奴に何があったかさっぱり解らんが以前の様な貼り付けた商人の笑顔ではなくすっかり気を抜いた様な顔で笑っていたよ」
母上「?、え?彼 自首していたの?、それに改心していたの?訳が解らないわ?」
「母上 私にも解りません」
どう言うことだ、スポルコは金にかなり執着があってその事で兄弟間でも色々な衝突もあったと聞いていたのに、今では横領した金を全て返して自首までしているなんて何がどうなったら、そんな事が起こるんだ?と最初は報告書を貰った時は半信半疑ではあったが父上からスポルコの現在の状況聞き更に謎が深まった。
父上「私にも何が起きたか解らないがスポルコが言うには急に罪の意識に苛まれたらしい…、まぁそのおかげで横領の件は解決したのだがなんとも釈然としない結果になったな、後は監視任務をしていた影騎士に聞くしかないな、それよりラト、今日の移動中にオルガノが言っていたエルフの件はどうなった?」
スポルコの変貌に関して考えていると父上が日中に目撃されたエルフの事を聞いてきた。
「あ、あぁ、それですが、私達が王都に来た日にもアトリーが目撃して目が合ったと話していましたがなぜアトリーを見ていたのかは分かっていません、あの時すぐに影に後をつけさせたのですが巻かれてしまったそうです」
我が国では元々人種差別などは他の人族主体の国より無いに等しいのだがなぜか他の種族よりエルフ族が訪れる数が異様に少ない、まぁ他国に比べると多い方だが種族ごとに換算するとやはり極端に少ないのだ、だから賑やかな王都でもエルフを見かけるのは稀なのだがアトリーの周りで2回もその姿を見かけるのは多いと言える、しかもそのどちらもエルフがアトリーを見ていたと言う事が不思議でならない。
エルフは元々静かで自然が多くある場所を好み他種族に興味を示す事はほぼない、なのに人が多く騒がしい王都の大通りで目撃されたのか、そしてわざわざ人混みに紛れてアトリーを見ていたのか、分からない事ばかりだ。
父上「うーむ、もしや精霊王の加護が関係しているのかもしれんな」
母上「あら?でも王都に来た日に見られていたのなら精霊王の加護は関係ないのでは?」
「確かにそうですね、加護を頂いたのは昨日でしたからね」
父上「そうだったな…、うむ、・・・分からんな」
それまで黙って話を聞いていたジョルジュが、
ジョルジュ「旦那様、少しよろしいでしょうか?」
「?、あぁ、いいよ何かあったかい?ジョルジュ」
ジョルジュ「はい、少し疑問に思ったのですがなぜ精霊王様はアトリー様に加護をお与えになられたのでしょうか?」
「うん?確かにアトリーが気に入ったからか?いや、それだけでは決め手にかける気がするな他にも何か特別な何か?」
父上「ふむ、他にもありそうだな、確かエルフやドワーフは精霊が見えたり言葉が分かる者を“精霊師“と呼び、その“精霊師“は精霊と対話し精霊に気に入られると“精霊契約“を交わし精霊が契約者の魔力をもらう代わりに高威力の魔法を行使して手助けしてくれると聞いたことがあるな、
従来の魔法を使うより魔力の消費が抑えられるのと自分が持っていない属性の精霊と契約を交わすと その属性の魔法を精霊が行使する事ができるので“精霊契約“は利点が多いらしい」
母上「それは良いはね、私も精霊にあってみたいわ、でも精霊に気に入って貰うにはどうしたら良いのかしらね?それこそ特別な何かなのかしら?」
ジョルジュ「それでしたら、精霊の魔法行使に必要な報酬の魔力とかですかね?」
「それならあり得るね、魔力は人それぞれ違うし量や質なので好みが分かれるのかもしれないね、それならアトリーの魔力を精霊王が気に入って加護を与えて下さったのなら納得はできるね、あの子の魔力は量が多く質も澄んでいて、とても心地良い魔力だからね」
母上「そうねそれなら、他の精霊達が寄ってくるのも頷けるわね、でもそれって他の誰かと契約している精霊も引かれて来るのかしら?」
父上「それは私には分からないなでもそうだとすると精霊師のエルフの契約した精霊がアトリーの存在に気づきエルフに教えたのかもしれないな」
「‼︎、そうなると契約精霊達が精霊王の加護の事を契約主に話してしまったら…」
「「「「‼︎」」」」
父上「これは…、気をつける事がもう一つ増えたかもしれんな、だが 今の所エルフ側から何かされた訳では無いからな加護の件はまだ気づいて無いかもしれない可能性があるな」
母上「そうね、向こうから何か言って来るまでは隠し通した方が良いわね」
精霊達の動向次第ではエルフ達、いや、エルフが主体の国々がアトリーに対しどういった態度を示すのか予想がつかないから母上の提案には賛成だ。
「そうですね、これからも此方からは接触しない方向で行きたいと思います」
コンコンッ ガチャッ
執事「失礼します、旦那様 ただ今 王城から派遣されていた影騎士の方々が本日の報告をなさりたいとお越しになってます」
「あぁ、分かったここに通してくれ」
執事「承知致しました、では失礼します」
昨日のお茶会が終わった その日の夜にシベラスが連絡要員として連れてきた、国に仕える影騎士2人が今日1日の報告をしたいと来たらしい、
彼らの役割としては陛下と我が家の情報共有の為の連絡要員の他に影騎士として得た情報をお茶会の来客に照らし合わせながら身辺調査も行って貰った、
そこでスポルコの動向も監視していてくれていたのだが、父上が言っていた通り お茶会の後のスポルコを監視していた影騎士なら奴の変貌の真相がわかるかもしれないと思った。
暫くすると先程の執事に連れられて昨日紹介された影騎士2人がサロンに入ってきた。
影騎士1「夜分遅くに失礼します」
影騎士の1人の背の高い男“エファセ“が挨拶をしてきたもう1人の背が低い影騎士の男?の“ゾサ“は頭を下げて挨拶していた、どちらもフードを目深にかぶり顔が見えないが“エファセ“は声から男性だと分かるぐらいだ、“ゾサ“に至っては声も殆ど聴いてないので性別不明だ。
「気にしなくて良い私達も今日起こった事を話し合っていた所だから、で、今日の報告とは?」
エファセ「はい、昨日から監視していたスポルコの様子と本日の王都散策中にシベラス補佐官から頂いていた“要注意人物表“に名前があった者の目撃とその後の追跡調査のご報告に参りました」
“要注意人物表“私達はその言葉に眉を顰めた・・・
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