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第3章 少年期 学園編
4話 勘違い?
しおりを挟む入学式と学園案内も終わり急いで帰宅しようと馬車乗り場まで来て、迎えに来ていた公爵家の馬車に乗ろうとしていた僕達、だが急に後ろから呼び止められた。
「待ちなさい‼︎」
(チッ、急いで来たのに追いついて来たか)
少し前から後を付けて来ていた人物に気づいていたのでなるべく走らないようにしつつ相手を振り切ろうとしていたが相手が意外と付いて来れていたのでつい舌打ちをしてしまった。
僕達を付けて来ていたのは学園案内前にソルが展開させた結界で手を負傷した“アナトリ王国の第8王女殿下“とその御付きの人達だ。
(はぁ、うざい、無視して帰りたい)
天華『そうしても良いですが後々面倒ごとが膨れ上がりますよアトリー』
(う~、それはヤダァ~、しょうがない相手してやるかぁ)
皆んなも嫌そうな顔をして呼び止めた人物の方を見た、そこには御付きの2人を後ろに控えさせながら仁王立ちしている濃ゆい赤茶色の髪の王女サマ。
僕はやっとこの時王女サマの容姿をちゃんと確認、と言うか認識した。
王女サマは東方の人 独特の顔つきで僕としては見覚えのある容姿をしていた、丸顔で切長で一重の細めの目に瞳の色は髪同様の赤茶色の赤が強めの色合いで、鼻はやや低く、口は小さく薄い、色味は違うが前世で言う東洋人顔をしていた。
(あ~、そう言えばアナトリ王国はここから東の国って言ってたよねそれで東洋人風の顔つきなのかな?、それにしてもこうも地球と似たような顔になるもんかね?・・・ん?いや、まて、この国の人達は北欧人風の顔をしてるけど大陸の南側にいるしなぁ、意外とこの世界では方角って関係ないのか?)
振り返り王女サマの姿を認識して作り笑顔を忘れずに対応しようとしたが、
ヘリー姉様「何か御用ですか?私達は急いでいるので要件は手短に願います」
先にヘリー姉様が対応してくれた。
王女「む、わたくしは貴方に用はないのよ!わたくしはアメトリン・ノブル・デューキスに用があるの!そこを退きなさい!」
(また、呼び捨て、僕 挨拶はしたけど呼び捨てにして良いなんて言ってないのになぁ、しかもまだ命令口調だし、いい加減 僕もイライラして来たなぁ)
ヘリー姉様「そう言われましても私はこの子の姉ですから貴方がどう言おうともここを退くわけには行きませんの、弟に要件がお有りでしたら直接 当家の屋敷にご連絡下さい後日お返事をさせて頂きますわ」
王女「何ですって⁉︎このわたくしがわざわざ話し掛けているのに邪魔するなんて!無礼にも程があるわ‼︎」
女性騎士「ひ、姫様、落ち着いて下さい、その様に声を荒げますと、お話が進みませんよ?」
王女「う、うるさいわね!分かってるわよ!・・・ま、まぁいいわ、アメトリン・ノブル・デューキス、貴方はわたくしの“婿“になるのだから、王女である わたくし自ら “わざわざ“迎えに来てあげたのよ、喜びなさい‼︎」
「「「「「「「「・・・・・・はぁ⁉︎」」」」」」」」
皆んなが同時に驚いた。
(イヤイヤイヤイヤイヤッ、なんでこの王女サマは僕と結婚する気満々なの⁉︎そもそも僕はそんな話聞いた事ないし、婚約した事もないよ⁉︎)
心当たりの無い結婚話のことを知ってそうなヘリー姉様達に視線を向けた、するとヘリー姉様とライ兄様は同時に首を横に振った、ソルやイネオス達は本当なの?みたいな顔でこちらを見ているが僕も全力で首を横に振った。
(え!、ヘリー姉様達も知らないの?父様は知ってて教えてくれてないのかな?…いや、違うなそんなことは絶対ないはずだ意味がないもの、
…じゃあ何かの王女サマはこんな重要な話を勝手に1人で決めたのこの子?・・・いや待てよ、御付きの人達が驚いていない所見ると最初から知っていた?でもデューキス家は知らない?
・・・それは変だな学園案内の時ヘリー姉様が父様の伝言を伝えていたからアナトリ王国から何かしらの ちょっかいを掛けられるのは把握していた…それなのに父様が向こうからの婚約の話は知らなかった なんて変だ、彼女の勝手な思い込みか?
もしかしたらアナトリ王国の上層部すら知らない ごく少数の人達が勝手に決めたこと?もし この結婚話が王女サマを使った威力偵察にしても計画が杜撰すぎる・・・・・
しかし、自分が婚約者だって思い込んでいたとしても結婚相手としての僕に対しての あの態度はどう言う事かな?マジありえないんですけど!)
“並列思考スキル“をフル活用して予想をたてた僕、その予想が正しかった場合この王女サマは学園を退学させられて強制送還されるだろう、ならばその予想を確定させようと王女サマに聞いてみた。
「すいません、それはどう言う事でしょうか?僕はその婚姻のお話は“今“初めてお聞きしたんですが…いつの間に僕は貴方の婚約者になったんでしょうか?」
王女「はぁ⁉︎、何を言ってるの⁉︎、わたくしがこの学園に留学が決まった次の日に婚約が決まったじゃない!」
「それはいつ頃でどなたからお聞きになったのでしょうか?」
王女「・・・いつ頃って、去年の暮れ頃のこの国から留学許可が出た時に“お母様“が「“聖獣の愛し子“が貴女の婚約者に決まったから仲良くなってちゃんと連れて帰って来なさい」って・・・」
(これはその“お母様“かその周りの人達かは分からないけど嘘の情報を教えたみたいだね、王女サマは完璧に婚約話を信じている見たい、この話を王女サマに吹き込んで王女サマの自爆を誘うことで自分の利益にしようとしている人がいるかもね、そうなると母親は白か?いや共犯の場合もあるか?)
「去年の暮れ・・・、やはり僕はそんな話お受けしたことなんてないですね、それに僕に来る婚約申込みの話は全てお断りしているので、そもそも婚約自体が有り得ません」
キッパリそんな話を知らないし、有り得ないと告げた僕。
王女「そ、そんな!う、嘘よ‼︎お母様がわたくしがあの“聖獣の愛し子“のアメトリン・ノブル・デューキスの婚約者に選ばれたって‼︎言ってたもの!それにお父様だって積極的に話しかけて仲良くしてきなさいって仰ってらしたわ!なのに知らないなんて!そ、そんなの嘘よ!」
今だに自分は僕の婚約者だと信じて疑わない王女サマ、俯きブツブツ独り言を言い始めた。
(国王からも似たような事を言われてたのか、それで急な婚約話に疑問を持たなかったのか?しかし、僕 他国から“聖獣の愛し子“って呼ばれてんの?それともこの王女サマの国だけ?)
ヘリー姉様「そちらの事情は理解できました・・・、ですがこちらからすれば急に見ず知らずの人が可愛い弟の婚約者と名乗り迫ってきてるのです、警戒するのは当たり前だと思いませんか?なので あなた方は今一度ちゃんと お国元と連絡をとって状況を把握なさった方がいいと思いますよ、当家に確認してもいいですし」
王女付き侍女「ほ、本当に心当たりがお有りでないと?」
酷く動揺した様子で王女付きの侍女が半信半疑で聞いてきた。
ヘリー姉様「えぇ、本当に知りませんわ、それに私達にそんな嘘をつく必要がありませんもの、それに私達は勿論 弟のアメトリンの婚約には国の許可がないと出来ませんし、何より本人の意思が最優先されますから弟本人が婚約の話を知らないのが1番の証拠になりますわね」
ヘリー姉様の言葉に頷く僕達。
(うちの国は意外と恋愛結婚が主流なんだよねぇ~)
天華『確かに珍しいですよね、他の国の王家はだいたい政略結婚ですからね』
(まぁ、この国の立地が他国からの影響が受けづらいからねぇ、東は大きな山脈があって攻め入るのは南にある海に面したわずかな平地ぐらいしかないし、それも大きな川が山脈沿いにあって渡るのに苦労するしね、国の反対の西側にも同じ様に幅が広い大きな川があって隣り合ってる国も2国しかなくて渡れそうな場所も3ヶ所ほどしか無い、北は北で聖域だから誰も入れないし南は海に面していて見晴らしが良いからどこかの国が攻めてきてもすぐ分かっちゃうんだから、国としては立地が良いにも程があると思うの、それに地下資源も豊富だしね、
そんな感じで外からの仮想敵より国内の安定のために王家での婚姻は後継者争いをしないように恋愛結婚で王妃は1人ってのがこの国の常識だからね~それに王家の血筋は特殊だから下手な相手が王妃になると国が荒れるんだよねぇ~、
実際に大昔に政略結婚で嫁いできた当時の王妃と国王の相性が悪くて子供ができなくて後継者問題で派閥争いが起こって国が荒れたって、歴史書に書いてあったよ)
天華『そうですね、この国の王家の血筋は中々珍しい特性を持っている様ですからね、下手に他国の王家の血を入れない方がいいでしょう、その中でアトリーはより一層特殊な存在になってる訳ですから婚姻には慎重になっているわけですね?』
(そーゆー事♪それに僕は元々結婚に興味ないからねぇ~父様には全てお断りして下さいって言ってるし~)
王女付き侍女「そ、それでは姫様の婚約自体が誰かがついた嘘だったと・・・誰がこんな事を・・・」
ヘリー姉様の返答に険しい顔をして考え込んでいる御付きの侍女に、
ヘリー姉様「それに関してはこちらでは分かりかねますのでご自身でお調べになって下さい、これ以上は私達に関係ございませんので御前を失礼させて頂きますね」
と、ヘリー姉様が締めくくり。
皆んなに馬車に乗るように促したので僕達は二手に別れて馬車に乗り込みさっさと その場を後にした、その時王女サマは女性騎士に支えられながら留学生用の寮館がある方向に歩いていた、御付きの侍女は何かを決意した表情で王女サマの後を追っていた。
ライ兄様「しかし、普通あんな思い違いするか?いくら母親に言われたからって自分の婚約者になる人物の事や国の風習も調べもせずに堂々と婚約者だって言えるよな、しかも婚約者になるかも知れないアトリーをアクセサリーか何かみたいに扱う態度も理解できないよ、俺は」
ヘリー姉様「そうね、私も理解できないわ、いくらアトリーが可愛くて綺麗だとしても物扱いするなんて許せないわ、あの王女サマ私の可愛いアトリーに失礼な態度をとったことを後悔させてあげなきゃね」ニッコリ
(わぁお、ヘリー姉様の笑顔が真っ黒だ~(本日2回目)でもあの王女サマもう会えない気がするなぁ~まぁ、いいやそれより今はカイ兄様の婚約者の事方が重要だよ!)
「ヘリー姉様、王女サマの事はどうでも良いのです、それよりカイ兄様の婚約者になる方はどの様な方なのですか?」
ヘリー姉様「あっ!そうね、アトリーはまだ知らなかったわね、カイお兄様のお相手の方は伯爵家のご令嬢で、年齢はカイ兄様の1つ下の17歳で私達も学園でお世話になった先輩でもあるわ、あとは・・・あ、でも今はこれ以上は私達の主観になるから言わないでおくわね」
「あぁ~、そうですね、先入観を持たずにお会いした方がいいですからね・・・、あ、じゃあライ兄様達のお相手の方は決まったのですか?」
ライ兄様「い、いや、俺はまだ決めてないな」
ヘリー姉様「私もまだね、良い殿方がいればいいのだけれども、年の近い方ではやっぱり難しいのよねぇ」
僕の質問にちょっと焦るライ兄様と結婚する気はあるけど良い相手がいないと嘆くヘリー姉様。
(ライ兄様の反応はちょっと気になるねぇ、意識している人でもいるのかなぁ~むふふっ若いですなぁ~)
夜月『オヤジくさいぞアトリー』
夜月にツッコミを貰いつつヘリー姉様の嘆きを聞いていると。
ライ兄様「そう言うアトリーはどうなんだ?」
「え?、僕ですか?今の所は興味が無いですし、気になる異性もいませんね、ソルはどう?」
思った事をそのまま言ってソルにバトンタッチしてみた。
ソル「僕も今の所興味は無いですね、それよりアトリー様のお世話が忙しいので…」
「む、どう言う意味かな?」
ソル「他意はありません」
(ぬ~、最近ソルに世話の焼ける子認定されてるような気がする~!)
ムムムッとしかめっ面をしていると。
ヘリー姉様「ふふっ、2人とも相変わらず仲が良いわね、まぁまだ貴方達には早い話だったわね、その内自分でも気になる子ができるわよ、それまで学園生活を楽しんだらいいわ」
アトリー&ソル「「はい」」
(まぁ、今の所は気になる“人“はいないなぁ)
そうして、たわいも無い話をしている内に馬車は王都の屋敷に到着していた。
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