間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜

舞桜

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第3章 少年期 学園編

49話 友達とは?

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ソル「アトリー様‼︎」

 僕の怒りを感知したのかイネオス達を連れて急いで戻ってきたであろうソルが、バッ、と跳躍して高く跳び僕とレーラー子爵令嬢との間に着地した。

ソル「アトリー様!大丈夫ですか!」

「うん、大丈夫」

 着地した瞬間に僕を気遣ってくれたソルに返事を返したが、ソルが僕の顔を見て、

ソル「っ!貴様!アトリー様に何をした!」

レーラー子爵令嬢「きゃっ!」

と、レーラー子爵令嬢に詰め寄った。

「ソル、何もされてないよ?」

ソル「ですがっ!」

レーラー子爵令嬢「そうよっ、何もしてないわ!言いがかり付けないでっ!何なの貴方!急に出てきて!うぅ~っ、ひどいわっ」

 わっと、顔を手で覆いながら再び泣き出した レーラー子爵令嬢、周りも突然出てきたソルに驚きつつも「また彼女を泣かした」とか「何もして無いってよ」とかコソコソ言っている。

教皇第二子「アンジェ、落ち着いて、君が泣いてもどうにもならないよ、彼の言ったことは正しいんだ、いくら彼のお姉さんとお友達でも無理やりお願いするのはダメだよ」

レーラー子爵令嬢「でもっ!「あら、私はいつの間に貴方とお友達になったのかしら?」え⁉︎」

 教皇第二子の先輩とレーラー子爵令嬢の話に割って入ってきたのは、何故かイネオス達を引き連れて教室の出入り口まで来ていたヘリー姉様だった、後ろにはライ兄様と僕達をお迎えに来たであろうオーリーとカインの姿が見えた。

「あ、ヘリー姉様?」

(何で皆んなと一緒にいるんだろう?)

ヘリー姉様「一緒に帰ろうとアトリーを迎えに来てみれば、こんな騒ぎになっているなんて」

「すみません、ヘリー姉様」

ヘリー姉様「!、良いのよアトリー、貴方が悪いわけじゃ無いんでしょう?」

 レーラー子爵令嬢達がいる反対側から僕の隣まで来てくれたヘリー姉様、隣に来て僕の表情を見て優しくい労わるように背中を撫でてくれた。

「・・・・ですが」(僕の言い方が悪かったかもしれない)

ヘリー姉様「大丈夫よアトリー、貴方が気にしなくていいの、原因は分かっているから、この方が貴方を困らせていたんでしょう?私もこの方にはかなり迷惑かけられているの、さっき少し聞こえましたけどパストル様、他のお二方にも言っておきますが私とこの方は友人関係だったことなんて、一度たりともありません」

レーラー子爵令嬢「えっ!何で⁉︎いつも沢山お喋りしてるじゃない!」

帝国第2皇子「あぁ、確かにいつも一緒にいるではないか」

教皇第二子「僕もよく見てますが・・・」

タージェル先輩「俺はクラスが違うから見てないがアンジェからよく話しには聞いている・・・」

ヘリー姉様「ふぅ・・・、あのですね・・・、この方は私と最初に挨拶してからと言うもの、クラスが違うのに勝手に私の席まで来ては一方的に喋るだけ喋っていなくなる、そんな方を友人と呼べますか?私はこの方とまともに会話したことすらありませんのに・・・」

「「「「「は?、・・・・・」」」」」

((やっぱり!それは絶対に友達とは呼べないね!そして僕の予想大当たり!この嘘つき女!))

ズキッ!(っ!頭痛が強くなって来たな・・・、落ち着こう・・・)

 心外だと言わんばかりのヘリー姉様のはっきりとした発言に教室内が唖然とした、「確かにそれはない」「いや友人とかの前に迷惑って思わないのかしら」とか「かなりヤバい人?」と、周りから言われ始めた、当の本人は顔が真っ赤で瞳に涙を溜めて、ヘリー姉様を睨んでる。

帝国第2皇子「え、じゃあ何か?今までのあの光景はアンジェ1人がひたすら喋っていただけだと?」

ヘリー姉様「えぇ、その通りですわ、あなた方が見ていた間に私の声を一度でもお聞きになりまして?」

帝国第2皇子「え、いや、・・・・確かに、聞いたことは無いような・・・」

教皇第二子「・・・・私はてっきりアンジェの声が大きくて聞こえないだけだと思ってましたが・・・」

タージェル先輩「マジかよ、アンジェは喋るのが好きだから聞いて貰ったていたと思ってたが・・・、ちゃんとした会話すらしてないなんて・・・」

 男子上級生3人が恐ろしいものを見る目でレーラー子爵令嬢を見て少し後ずさった。

ヘリー姉様「今日もアトリーの授業見学の後に今まで以上にしつこくアトリーを紹介してほしいと言ってきたので、キッパリお断りしたのにも関わらず勝手にここまで来て、強引にアトリーに会うなんて・・・はぁ、それにあなた方まで便乗してお越しになるなんて思っても見ませんでしたわ」

 頬に手を当て、困ったわ、見たいな表情をするヘリー姉様。

帝国第2皇子「いや、言い訳がましいかもしれないが私はだな、今日 我が弟が迷惑をかけたことを謝罪しようと思っていたのだ、それに元々君に頼んで彼に会おうとしていたんだ、だがアンジェと君が話していたから今日はダメかと思い諦めていたんだ、君が席を立っていなくなった後にアンジェに話しかけられてから彼の話になり、自分も彼に用があるから一緒に行こうと誘われてここまで来たんだ、アンジェは君には了承を貰ったと言っていたからな、それを隣で聞いていたミハエルがそれなら自分もと言って、私達と一緒に行くことになったんだ、ただ それだけ のつもり だったんだが・・・」

教皇第二子「えぇ、私は一度、愛し子殿にご挨拶がしたくてデュオ皇子とアンジェに頼んで一緒に付いて来たんですが、その時は彼女の用事がこんな頼み事とは知らずに来てしまいまして、止めることも出来ませんでした、すみません」

ヘリー姉様「頼み事とは魔法のことですね?」

タージェル先輩「あぁそうだ、俺は最初 彼を見つけるのを手伝ってくれと頼まれただけで、顔合わせができれば良いかと思っただけなんだが・・・・なんか大事になってしまってな・・・」

ヘリー姉様「と、言ってますが、間違い無いですか?レーラー子爵令嬢?」

レーラー子爵令嬢「皆んな、ひどいっ!ひどいわ!私を寄ってたかって悪者にするなんて!ひどい!!私が元平民の養子だからって馬鹿にしてるんでしょうっ!」

ヘリー姉様「養子、養子じゃ無いとかの問題の前に、人としての常識と気遣いの問題なのです、貴方は庶民の方でもわかる常識と気遣いがありません」

 ヘリー姉様にピシャリッと言い返されて、とうとう彼女は僕達に向けてこう言い放った。

レーラー子爵令嬢「そんなっ、私はちゃんとお願いして皆んなもいつも良いよって言ってくれるから、今回もちゃんとお願いしたのよ!何よ!貴女がいつも1人でいるから話しかけてあげたのに!それを迷惑だなんてっ!ひどいわ!!謝れば許してあげようと思ったのに!“貴女達なんか大っ嫌い!!“」

*この時、彼女は“真“に初めてアトリー達に“敵意“を示した、これまでのやり取りの中、彼女は“本当“に良かれと思い会話していたのだった、だが このどこまでも傲慢で思い込みの激しい彼女が、もし再びアトリーに近づく事がある様ならと、神々からは厳しい神罰が与えられることが決定された・・・

ヘリー姉様「今更ですが、お願いして何でも答えてもらえるって思ってるのは貴方だけです、今まではどうだったかは知りませんが周りが全て貴方に好意的なんて絶対に有り得ません、それに貴女に話しかけて欲しいなんて私一言も頼んでませんし、“大っ嫌いだなんて“、むしろありがたいですね、私も貴方が“大っ嫌い“です、私の大事な弟にこんな我慢を強いる方とは顔も合わせたくありません」

レーラー子爵令嬢「我慢って何よ、この子!私に“気持ち悪い“って酷い事を言ったのよ⁉︎その何処が我慢してるっていうの⁉︎」

ヘリー姉様「良かったではないですか、言葉だけで済んで、「はぁ?」この子は生まれながらに膨大な魔力量を持っています、それを感情に任せて貴方にぶつけないように今もずっと我慢しているのですよ?」

レーラー子爵令嬢「それなんだって言うの⁉︎私だって沢山の魔力を持っているわ、だから同じ境遇の貴女の弟さんに魔法の使い方を教えて貰えば、私だって上手く魔法をつけえるようになると思って、彼に会いに来たのよ!それに彼には聖獣様達がいるから凄い魔法も使えるんでしょう?だったら私だって聖獣に気に入られたら、もっと凄い魔法が使えるはずよ!」

ヘリー姉様「ふっ、同じ境遇?笑わせないで頂けるかしら?貴女とアトリーでは比べ物にならないんですよ、貴女の魔力量なんて我が家の中の最底辺より低いのです、魔力量を誇るなら我が家の最底辺の魔力量のライに勝ってからにして下さい「おい!誰が最底辺だ!」うるさいですよ、「チッ」それとは逆にアトリーは我が家の中で1番の魔力量を持っています、
 そんな膨大な魔力量を持った幼いアトリーが今日は何処かの理不尽な方々のせいで、「っ!」“細心の注意“をはらい “ほどほど“の魔力で手加減をしながら、見せ物のような事をさせられた挙句に、何処かの面倒な同級生と試合をさせられて、「ぐふっ」いつもならしなくても良い“最小の力加減“を強いられたのです、その全ての事を聖獣様方がいたからできたと?本当にそうお思いですか?あの様な配慮が出来るのはアトリーの努力あっての事なのです。
 それに貴女、貴女の事を聖獣様が気にいる事は“絶対“にありえません。
 怪我もなく魔力や体力は平気でも精神的な疲労の溜まっている アトリーに、貴女が追い打ちをかけるように迷惑をかけて怒らせた、それにも関わらず、周りに怒りをぶつけてもない、今現在も皆さん無事に済んでいるのはひとえに、アトリーが感情を押し殺してまで我慢しているからなのですから、アトリーが自制の効かないような子供だったなら、今頃この教室内は酷い事になってたかもしれません、学園自体もどうなっていた事やら・・・」

 後半はヘリー姉様よく分かってるなーと、薄っすら思いながら聞いていると・・・

「「「「「えっ⁉︎」」」」」

 ヘリー姉様の発言に驚いている周りの人達、僕の魔力量がそこまで多いとは思っていなかたんだろう。

レーラー子爵令嬢「そ、そんな、わ、私の魔力はとても多いって・・・・」

 と、力無く呟きレーラー子爵令嬢、よほど自分の魔力量に自信があったのか、ヘリー姉様に告げれれた言葉にショックを受け、その場にへたり込んでしまった、だがそのこと以外の言葉は彼女にまだ届いていないようだ。

帝国第2皇子「我慢・・・確かに、さっきから静かだったが・・・」

「「「「っ!」」」」

 ヘリー姉様に言われて改めて僕を見た4人、僕からはソルの背中しか見えてないと言うか見てないので、相手がどんな表情をしているかは分からないが息を呑んだような空気感がした、多分 僕の無表情に驚いただけだろう。

(知ってる、顔が整った人の真顔って怖いんだよね)

ヘリー姉様「アトリーは人一倍気遣いができる子です、まだ今年でやっと10歳なのに、物心着く頃には我慢をすることを真っ先に覚えてしまった、そんなこの子なりの周りに迷惑をかけない方法として思いついてしまったのが、感情を内側に閉じ込める事です、そうして自分の中にある膨大な魔力の制御をして、自分の感情のまま暴走させないようにしているのです、こうなったアトリーはしばらく元に戻りません」

レーラー子爵令嬢「・・・・で、でも、さ、さっきまでやり取りしてたわ」

 やっと自分が言われたことの理解が追いつき始めたのか、声が震えていた。

ヘリー姉様「えぇ、そうでしょうね、アトリーは優秀ですから、このやり取りもちゃんと聞いてるし、覚えて理解もしている事でしょう、でも今 感情が有るか無いかで言えば、“無い“でしょうね」

(迎えが来てだいぶ経つ、父様達が心配しているはず)

「ヘリー姉様、そろそろ行きませんと、父様達が心配なさいます」

ヘリー姉様「えぇ、そうね、そろそろ行きましょうかアトリー、疲れたでしょう?大丈夫?」

「平気、です」

 心配してくれているが体力的に問題はない、ただ まだ“内側“のイライラと頭痛が収まらないだけ、だから魔力を押し留めると表情が“無“になるのは仕方ない、それだけ魔力制御に必死なのだ。

ヘリー姉様「そう、分かったわ、じゃあ ちょっと先にソル君達とライ兄様の所に行って、待っていてくれるかしら?」

 と優しく背中を撫でられて言われた。

「はい、分かりました、皆んな、行こう」

(有り難い、これ以上ここにいるのは危なかった)天華とジュールを抱き上げ、ソルと夜月を連れライ兄様の方に向かった。

「「「「「っ!」」」」」

 ライ兄様の所まで行く道すがらにいる同級生も息を呑む音が聞こえるが、気にせず進む。

ヘリー姉様「ライ、お願い」

ライ兄様「あぁ、分かってる、・・・アトリー、おいで、イネオス達も来ているぞ」

 ライ兄様に手を差し出されて素直に手を取った。

「はい、ライ兄様」

ヘティ「アトリー様・・・」

(イネオス達も心配してくれている、でも もうちょっとだけ待って“内側の思考“が落ち着くまで・・・・)

 現在、僕は並列思考を使った“感情抑制術“をしている最中だ、通称“感情閉鎖モード“外向きの思考には感情を出さずに魔力の制御に全神経を費やし、内向きの思考でストレス発散がてらに感情をむき出しにして、相手の悪口や暴言を言いたい放題している、その激しい感情を宥めるために天華達と念話しながらやっているので、外向きの思考では会話が単調になって、簡単な事しか喋れなくなっていた、なので今は内向きの思考での怒りが収まらない間は、しばらくこのままなので心配はかけるけど口汚く相手を罵るよりはマシだろう。(魔法も使いそうだし・・・)夜月『そこが1番重要だろう』(そうでした)
 *(( ))この二重カッコが内面思考を表しています、表面思考は普通の( )です。

 この他にも夜月達の魔力制御も受けつつ、自分でも感情制御できるようにと天華の指導も受けつつ、と、色々しているのが“感情閉鎖モード“なのだが、以前は封印の腕輪があった為ジッと動かず我慢する事である程度制御は出来ていたが、“洗礼と祝福“の後から魔力量が増えたことで、どの魔道具や封印の腕輪でも僕の魔力には耐えきれなくなり使用していない、なので今はまだ10歳と言う若く未熟な身体に精神が引っ張られて、感情の制御が疎かになるのは仕方ないと割り切り、自分で頑張って制御できる努力をしている最中だ。((くそっ!精神強化スキルと精神攻撃耐性、後、魔力完全制御スキル、仕事しろ!!))

ライ兄様「この状態になるのは久しぶりだな、アトリー、あまり我慢ばかりするなよ」

「はい」

 頭をポンポンと撫でられ大人しく頷き、ヘリー姉様の動向を見守った。

ヘリー姉様「最後にあなた方に行っておきます、これ以上アトリーに不用意に近寄らないで下さい、あの子に関して何か用があればまず我が父に連絡を入れて下さい、その返答もなしに勝手にあの子に会ったりなさいませんように、特に貴女、レーラー子爵令嬢、貴女は2度とあの子に会わないでください、これは忠告です、この忠告に従わない場合はどうなっても知りませんからね」

「「「「なっ!」」」」

タージェル先輩「お、俺らを脅すのか?」

ヘリー姉様「いいえ、忠告だと言いました、ですが、“よく“思い出して下さい、あの子がどれだけ神々に愛されているのか・・・、これ以上の忠告は致しません、それを無視してどうなっても自己責任です・・・、では先に失礼しますわ、皆様もお騒がせ致しました」

 と、完璧な笑顔とカーテシーをして僕達横にやって来て、僕の手を取り握った。

ヘリー姉様「さぁ、アトリー、お父様達が待っていますから行きましょうか」

「はい、ヘリー姉様」

 ヘリー姉様の言葉に気圧された教室内の人達は、ただただ無言で僕達の出ていく様子を見ているだけだった。

 暫く皆んな黙って歩き、内側の感情と頭痛が少し落ち着き始めた頃。

「皆んな、心配かけて、ごめんなさい」

 外側の思考で少し笑って見せた、口角が少し上がったのが分かった。

「「「「「っ!」」」」」

ヘリー姉様「・・・・アトリー、無理をして笑わなくてもいいのよ?」

「変、ですか?」

ヘリー姉様「無理して笑ってるのが分かるわ、貴方が無理して笑うと皆んなが悲しむわ、だからいつも通りちゃんと感情が落ち着くまで無理して笑わなくていいのよ」

 と、優しく背中を撫でてくれた。

「はい」

 上げていた口角をすぐに元に戻した。

(目が上手く笑えてないようだ、前世では作り笑いはうまかったはずなのにな、この課題は次回に持ち越しだな)

 そう、考えている間に父様達との待ち合わせの部屋に着いた。

父様「あぁ、皆んな、揃ったね、イネオスく君達、今日の昼食時はアトリーと一緒に食べさせてあげれなくてすまないね、でも帰りは一緒に帰ろう、・・・っ!アトリー、どうしたんだい⁉︎気分でも悪いのか?」

 僕達が来たことに気が付いた父様、イネオス達も一緒に帰ろうと言った時に、後ろにいた僕の変化にすぐに気づき心配してくれた。

母様「アトリー!大丈夫⁉︎」

「はい、大丈夫です、なんとも、ありません」

「「「「「っ!」」」」」

 抑揚もなく平坦な僕の声と今のやり取りだけで、家族全員が僕の状態がわかり痛ましい表情へと変わった。

父様「ライ、ヘリー、何があった?」

ヘリー姉様「お父様、それが・・・・」

 ヘリー姉様が簡単に今までの説明をすると。

父様「分かった、レーラー子爵令嬢だね、確か最近養子を取ったとは聞いていたが、その子がこんな事をするとは・・・」

 説明を聞いた父様は考え込んでしまった。

母様「アトリー、よく我慢しましたね、でももう大丈夫ですよ、皆んながそばにいますからね」

 その間、僕は母様に抱きしめられながら頭を撫でられていて、内面の思考のイライラと頭痛がどんどん鎮火してくる。

((あぁ、不思議、母様のなでなでは1番落ち着く・・・、もういいや、あのお花畑頭の女の事なんかどうでも良くなってきた・・・・ふぅ・・・))

「はい、母様、もう大丈夫です、有り難う御座います♪」

「「「「「ほっ・・・」」」」」

 しっかり感情が落ち着いたのを確認して“感情閉鎖モード“を解き、母様に感謝した。

母様「ふふっ、疲れてない?アトリー?」

「はい、少し疲れました、でも平気です」

(いつもなら母様に抱きついて甘える所なんだが皆んながいるから我慢・・・)

天華『また我慢してますね』

(いいの、これは恥ずかしいから我慢してるだけ、だから魔力は暴走しないもん( ̄^ ̄))

天華『無理はだめですよ』

 こんなやり取りを念話でしていると。

父様「うむ、後でもっと詳しく説明してくれるかな?ヘリー」

ヘリー姉様「はい、お父様」

父様「よし、少し遅くなったがそろそろ帰ろうか」

 と、促され、正門の方に移動したすると、以前にも使用した事のある豪華な長馬車が止まっており、周りから注目されていたが、気にせずにさっさと乗り込んだ。

 長馬車に乗り込んだ僕達は、以前座った場所ではなく前方の2人掛けの席に座る事にして、僕が最前列の左の窓側に座り隣の席にはソル、真後ろの2人掛けにイネオスとベイサンが座り、ヘティは右側の最前列 通路側に座り隣にはヘリー姉様が座っていた、その真後ろにはライ兄様が座って、皆んなでワイワイ話しながら出発を待った。
 大人達はいつも通り後方のソファーセットでくつろぎながら何やら話している。

 皆んなが乗り込み馬車が動き出すと、僕はまたこの長馬車に乗れたことに嬉しくなって、テンション高めに窓の外を眺めた、膝の上にいる夜月や天華、ジュール達を順番に撫でながら、イネオス達の屋敷まで皆んなと馬車を楽しんだ。








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