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第3章 少年期 学園編
145話 立ち位置
しおりを挟む「『最後に、お前達に神々が再び“警告“する。“『我らの加護を受けし“愛し子“に聖獣を授けたのは、この者が自由に生きる権利を保障する為である。我らが愛し子が望まない限り、国も、教会も、あらゆる組織も、必要以上に関わる事を禁ずる。また、我らが愛し子に邪な心を持って近づく事も禁ずる。・・・・“禁を破った者には神罰を下す“、ゆめゆめ忘れる事なかれ我らは全てを見守っている、こうして“警告“するのは2度目だ、3度目がない事を祈る。』“と』」
(あいちゃー、僕の加護が主神リトスティーナの“加護“じゃなくて“愛し子“ってバラしちゃったよ・・・てか、さっきの風あれも神罰の一種?)
天華『まぁ、そうですね、アトリーに敵対心や悪意がある方に効くやつです。今の所実害がないので一過性のもので済ませています。なのであの風で苦しんだ方には注意してくださいね。あと、加護の件で、何の相談もなく暴露したのは申し訳ないと思いますが、ここ最近、仁さん達が来て“主神の加護”のありがたみが薄れている様だったので。もうこの際、本当の加護をばらした方がい良いのでは?と、言うことになりまして。それに、お父君達はもうすでに加護の度合いが、今までの神々のとった待遇を見る限り、ただの“加護“ではないと薄々気づいていた様です。今回の件でいい発表の場になったと私は思いますよ?』
(あぁね、確かに各国の高官や要人達が一斉に揃っている時って早々ないもんね。今回は珍しく竜王国の外交特使も来てたし・・・ダンジョンの件とか色々あったもんね、父様達も流石に気づくよね(。-∀-)それと“神罰の風”の件は父様にも言っておこう、そしたら何かに役に立つでしょ)
天華『ですね。・・・あ、そう言えばアトリー、ステータスの加護の欄の偽装は取っておいたそうですが、称号の欄の方はご自身で“神々の寵児“から“神々の愛し子“に変更しておいて欲しいそうですよ。偽装を取ることはできても変更するのは本人がした方が簡単だそうですから』
(うぃ~、了解した。しかし僕のステータスを見ることができる人いるんかな?)
天華『そうですね、アトリーのステータスを覗ける人は早々いないと思いますが念の為にと・・・あと天照様が“精霊王の愛し子“の加護も隠蔽しといたほうが良いですよ、とのことです』
(天照ちゃんが?・・・あれ?そっちは隠蔽し損ねてたっけ?(。-∀-)・・・あ、本当だ、隠蔽し忘れてる・・・やべっ相当不用心だったよ・・・・・うしっ、これでよし!(*゚∀゚*))
雪花『アトリー様、精霊王の加護は何故隠すんですか?』
(うーん、それがね、僕が精霊王の加護を持ってると国際問題が勃発しそうだから、極力隠す事にしてるんだ)
春雷『ふむ、確かに、これまで精霊王の加護はエルフ族が殆ど受けてましたからね。人族のアトリー様に精霊王の加護ある事が判明するとエルフ族が騒ぎそうですね・・・』
(そう言うこと!( ^∀^))
====================
+ステータス+
+名前+ アメトリン・ノブル・デューキス
~~~~~~~~~~~~~~~~~
+ 加護 + *異世界の神“月詠“の愛し子
*異世界の神“天照“の愛し子
New主神リトスティーナの愛し子
※(隠蔽中・精霊王の愛し子)
+ 称号 + *転生者
神々の愛し子(偽装中 正しくは“神々の友人“)
聖獣達を授かりし者(偽装中 正しくは“神獣の主人“)
公爵家の天使
誤魔化し上手
精霊達に愛されし者
魔法を紡ぎし者
雷魔法の使い手(偽装中 正しくは“紫電の奏者“)
研究好き(偽装中 正しくは“マッドサイエンティスト“)
毒舌家(偽装中 正しくは“断罪者“)
鬼ごっこの達人(偽装中 正しくは“公爵家の隠密泣かせ“)
スキルを集める者
ダンジョンフロアの殲滅者
※(隠蔽中・神託を授けし者)
※ 上記の*マークは日本語表記です。
・※マークは表示されていません。
・( )の中身は本人にしか見えません。
=======================
夜月がやりたい事をやっている間に、僕は天華達と内側の思考で念話したりしていた。その最中に神様達からのアドバイスでステータスの表記を編集をする事に。すぐに神様のアドバイス通りにステータスを確認して、編集がちゃんと行われたのを確認し終わった。すると僕の体を貸していた夜月が、何やら父様達に何か言っているのに気づき自分の思考を表面に向けると・・・
夜月『アトリー、身体を貸してくれて感謝する。だが、この体で“神力“を多少使ったので少しふらつくかもしれないが、ちゃんと受け止めるので安心してくれ』
そう言って夜月から急に身体の支配権を戻された。
(ん、へ?おっとー?)
「「「「「アトリー様!」」」」」「「「「「!!」」」」」
フラッ・・・・ポスッ
急な身体の返還にタイムラグが生じたのか目の前が真っ暗になり、一瞬気が遠のいた。身体が勝手に目を閉じ、後ろに倒れた所に夜月の体が僕と床との間に入ってきて、夜月のもふもふな身体に僕が倒れ込んだ。
(・・・・・もふもふ最高!!(*´Д`*)ってそんな場合じゃなかった!Σ('◉⌓◉’))
目は瞑っているが意識ははっきりしているので、周囲から家族の心配する声が聞こえる。
父様「アトリー?大丈夫かい?」
母様「アトリー?目を開けれる?」
(あ、今、母様が僕を抱きしめている?)
ジュール『うん、今、シリーお母さんがアトリーを抱っこしてるよー』
夜月のもふもふの感触から柔らかな人の温もりに感触が変わったのを感じた。
(おう、正解か、ちょっと待って、すぐに目を開けるよ母様!・・・ん~~んっ!)
スゥ・・・パチッ・パチパチッ 「「「「アトリー!」」」」「「「「「アトリー様!」」」」」「「「アトリー君!」」」
気合を入れて目を開けると、目の前には心配そうな表情の母様と父様の顔があった。
「母様・・・おはようございます?・・・は、違うか・・・」(もうすぐ昼のはずだし、意識はずっとあったもんな)
母様「ふふっ、そうね、もうお昼ですもの、おはようございますは違うわね?」
父様「ふふっ、目を開けて第一声がそれかい?アトリー」
(うーんと、ご迷惑おかけしましたや心配おかけしました、って言っても、何か悪い事をしたわけでもなし、身体に異常はないし・・・他に違和感は・・・・ん、そう言えば朝から何も食べてないな・・・)
「父様・・・じゃあえっと・・・お腹が空きました!」(実際、空腹は感じるしな!)
父様「・・・ふふっ、そう来たか、ふふっ」
母様「まぁ、アトリーそんなにお腹が空いたの?ふふっ」
「アトリー様ったら、ふふふっ」「まぁ、確かにお腹は空いたけどぉ~あはははっ」「さっきまでの威厳はどこに行ったんだろうね?」「ふふっ、そうね、アトリーはまだヤヅキ様のようには行きませんわね」「はぁ、いつものアトリー様ですね」「ああ、いつものアトリーだな!」「そうですね、ふふっ」「まぁ、夜月様の言ってた通りすぐに目覚めたからよかったわ」「っ・・・・はぁ~~」「大丈夫か?ロシュ君?」
(ありゃ、滑ったかね?(*´Д`*)てか、ロシュ君生きてる?)
自分の母の腕に抱かれて目を開けると、どう話を切り出していいか分からず、凄く的外れな会話を交わした。その会話が聞こえていたのであろう自分の友人達や兄弟達の笑い声が聞こえてきたが、それは聞こえないふりして身体を起こすと、周囲は他に人はおらず、最初にいたダンスホールではなく、どう見ても別の部屋だった。
(おや?流石に別の部屋に移動したか、でもまだ王城内だよね?)
天華『はい、ここはダンスホールから程近い休憩室の一室です』
(そう、休憩室ね・・・にしてはやたら豪華だな・・・)
夜月『ここは王族専用らしいぞ』
(えっ!、まじで⁉︎・・・通りで・・・・)
どうやら、夜月が両親にあの後、僕の体がこうなる事をちゃんと説明した事で、この場所を確保し、僕の体を夜月にここまで連れてきて貰ってから体を戻したようだ。なので皆んなはそんなに慌てずに休憩室でくつろいでいた。室内の豪華なソファーで母様に膝枕されながら横たわっていた僕は起き上がり、周囲を見回してその豪華さに感心していると・・・
父様「アトリー、気分が悪くない様ならまた会場に戻るかい?それともここで昼食を食べて帰るかい?」
(あ、歓迎パーティー自体は続行されたのね、良かった・・・じゃあ・・・)
そう父様が聞いてきたので少し考えて、
「会場に戻りたいです!でも、できたらなるべく人目につかない場所で、会場の雰囲気を感じながら食事をゆっくり摂りたいです!・・・まぁ、そんな所あればですが・・・」
結構な無茶振りをしたのは分かっているが、初めての歓迎パーティーを皆んなで楽しみたい気持ちが強かった。僕のその答えに父様はじーっと考え始めてしまった。
(うーん、ちょっと無理だったかな?さっきの事で凄く注目されるのは分かってんだけど。それでも、歓迎パーティー参加したって思い出は欲しいだんよね)
カイルさん「旦那様、こちらから会場に入ってすぐの所に、人目に付きにくいテラスの入り口があります。そちらでしたら十分広いですし、テラス出る扉の内側にレースカーテンがありますので、それを閉めれば会場内からはテラスの様子はほとんど伺えないと思われます。それに入口の方に護衛騎士が警備で立ちます。許可のない者は通しませんし、ご昼食の料理も私どもがお持ちいたしますのでごゆっくりお食事ができるかと・・・」
父様「あぁ、あそこか・・・ふむ、じゃあそれで行こうか、カイル、外の使用人に手配を頼んでくれ。あと、聖獣様方専用に料理を取り分けるように言っといてくれ」
カイルさん「畏まりました」
そう言って、部屋から出ていったカイルさんを見送ると。
天華『アトリー、私達の食事の配慮もして頂き感謝します、とお父君に伝えてください』
(うん、分かった!( ◠‿◠ ))
「父様!僕のわがままを聞いてくださってありがとうございます。それと、天華が自分達の食事の手配していただきありがとうございますって」
父様「ふふっ、気にしなくていいよ、アトリーの初めての歓迎会だからね。聖獣様方もお気になさらないでください。私は当然の事をしたまでですから」
そう優しく微笑む父様に天華達は短く鳴いてお礼を言った。
コンコンッ
暫くすると部屋の扉がノックされ中に通されて入って来たのは、この国の国王である“サフィアス・レイ・ウェルセメンテ“と、この国でのリトス教の代表である“大司教“だった。
侍従「皆様、お寛ぎのところ失礼致します。国王陛下が大司教様を伴いお越しです」
「「「「!」」」」
「・・・・・」
父様「陛下、今日のパーティーにお招きいただき感謝申し上げます・・・」
突然の国王登場に室内にいた人達が一気に立ち上がり頭を下げた。・・・僕と聖獣の天華達以外・・・
サフィアス叔父様「良い、皆、楽にしてくれ・・・・・アトリー、君は分かってやってるんだね?」
「・・・はい、分かってます」
僕はその場に座ったまま頭も下げずに叔父の顔をじっと見ていた。そう、本来ならこの国のトップにしてはいけない事を僕はしている。この部屋に赴いた国王に対して、立ち上がりもせず頭も下げず挨拶もしない、それは不敬罪に問われても仕方がないマナー違反。でも、それでも、僕はあえてしなかった。
サフィアス叔父様「・・・そうか、やはり、か・・・私としてはいつものアトリーであって欲しかったのだがな・・・」
「ふふっ、僕はいつも通りにしても良いですけど、そうされて困るのはサフィアス叔父様じゃないですか?」
サフィアス叔父様「それはそうなんだがね。はははっ・・・はぁ・・・ふっ」
あの夜月の断罪ショー?お説教モード?の時はまだ会場入りしていなかったサフィアス叔父様は、現場を見ていなくて報告だけで事の次第を把握しているのだろう。その報告が本当なのか確認しに来たようで、僕の答えに悲しいような、誇らしいような、複雑な感情を表情に浮かべて苦笑いした。そんな叔父様の心情を読み取った僕はあえて明るく揶揄うように言った。多分これからする話はかなり面倒くさい話題になる、それはこの国の王位継承制度の根幹を揺るがすような話し合いになるだろうから・・・
今、この国の国王を決める仕組みは直系男性優位の指名制がある。だが、直系男児がいない場合は王家の血筋の現国王とその兄弟の子供達、そして従兄弟とその子供達の王位継承権保持者の大人達で開催される、王位継承権保持者である、そのほかの未成年者を対象にした“継承者選挙“で決める方法があるが、それ以外での王位継承の問題が勃発しそうになっているのだ。
(要は“神々の愛し子“の加護を持つ僕を担ぎ上げて国王にしたいと考える勢力が“出てきそう“、もしくは“もう出てきている“、と、言う事なんだろうなぁ( ´ ▽ ` )めんどくせぇ・・・)
今までは僕の“加護“が“主神リトスティーナの加護“と思われていた、これは歴代の召喚勇者候補達が必ず持っていた“加護“であった為、珍しいがこの国の王位継承に影響するほどの事ではなかった。
要はこの“主神リトスティーナの加護“を持っている者達を優遇することはあっても、王位を明け渡すほどの影響力はなかった。もちろん王家の血筋がこの“加護“を持っていれば、王位継承の選定の時は優位に働く、ぐらいの影響力ではあった。
だが、今回発覚した僕の本当の“加護“が“主神リトスティーナの愛し子“だった事で、僕の立場が“王家の直系王子達より上“になったことが問題なのだ、その上、聖獣である夜月達が僕の事を自分達と同等の存在だと断言したことで、僕は“神の使徒・眷属“である聖獣と同等・同格となり。僕自身が“神の使徒・眷属“と位置付けられてしまった。
(“愛し子“ってだけでも“王家の直系“、要は王子様より上だけど国王よりはしたって位置付けなのに、“神の使徒・眷属“ってこの世界ではどの国でも、その国のトップより偉くて敬うべきものって位置付けだからなぁ。そりゃあ、僕に国を明け渡せって言われても拒否できない状況になったら、むしろ進んで明け渡した方が、どこの国より自国のトップの方が偉いって威張れる、って考えたお馬鹿さん達が出てきちゃったんだろうねぇ。マジめんでぇ(*´Д`*)まぁ、1番面倒で迷惑被っているのはサフィアス叔父様なんだろうけど、そこは“「乙っ!」“て感じだな・・・)
叔父様の緊張した様子を少しでも和らげれたらいいなと思いながら話の続きを待った。室内にいる人達は少し張り詰めた空気を感じて静かに見守っている。
*“愛し子“の加護は神の神託を受けれる“巫女や御使“と同じぐらいの立場、むしろ“愛し子“の方が少し上。そして、巫女や御使の加護の名称は“〇〇神の神託の加護“となっており、ちょっと違っている。意味的には神様の神託を受け取れるようなる能力、“神託スキル“を与えるための加護である。“主神リトスティーナの愛し子“はその“神託スキル“を含む“様々なスキルの取得と待遇“を受けられる加護。(ついでに言うと加護の能力は神様によって効果が変わるよ)
サフィアス叔父様「・・・で、アトリー、君はどうしたい?」
(おっ、直球で聞いてきたな、まぁ回りくどい聞き方されるより良いね!これだからサフィアス叔父様は大好きだよ、僕♪( ^∀^))
直球で僕にどうしたいか聞いてきたサフィアス叔父様の株が僕の中で爆上がりしているので、超笑顔でこう言った。
「僕は王位などには全く興味がありません、面倒くさいんで!それに僕の将来の夢は、冒険者として世界中を旅することなんで、どこの国にも属することはしませんよ!あ、でも故郷のこの国がもし危険になったらお手伝いぐらいはしますよ♪」
サフィアス叔父様「・・・・・ふふっ、アトリーにはいつも驚かされるね・・・しかし王位が面倒だなんて素直に答えたね。でも、もしもの時にお手伝いしてくれるのは正直ありがたいよ、その時はお願いして良いかな?」
「はい!僕のできる範囲のお手伝いですけどね♪」
(まぁ、僕は引き続き誰にも邪魔されずに学生生活を堪能して、卒業後はのんびり冒険者ライフを送れれば何の文句はないんだよね。もし故郷の国がトラブルに巻き込まれた場合は、解決へ向けてお手伝いぐらいはすると思う、実家にはしょっちゅう帰って来るし♪)
正直、自分のしたいことからかけ離れた王様職には何ら興味はなかったし、何もしないのは気が引けるので“お手伝いぐらいなら“、と安請け合いした。
サフィアス叔父様「ふふっ、君に出来ないことなんてあるのか疑問ではあるけど・・・ふぅ、良かった、これでアトリーを王に、と言う貴族達を黙らせることができるよ。さて、私のようは済んだがまだ話をしたい人がいるから聞いてあげてくれるかな、アトリー?」
「あ、はい、良いですよ、大司教様が僕に何かご用なんですよね?まぁ、多分、今の会話で大体分かったと思いますが、その他にも聞きたい事がお有りでしたらどうぞ?」
僕達のやり取りを他の皆んなは苦笑い意味に聞いていて。母様1人はいつも通りニッコニコ。ロシュ君は青い顔しながら一生懸命自分の気配を薄くしようと頑張っていた。
大司教「は、はい、まずは、自己紹介させて頂きます。私はウェルセメンテ王国で大司教の神職をさせて頂いております、“ノエーマ・ミシオン・アルソビスポ“と申します。この度は当教会の枢機卿が不敬な言動の数々をしてしまいました事、弁解のしようもございません。聖獣様方にも多大な迷惑をおかけしてしまいました事、心よりお詫び申し上げます」
室内に入ってきてから無言だった大司教が初めて口を開き、丁寧な謝罪の言葉と共に深く頭を下げた。この時、大司教は聖獣であるジュール達にも謝罪したのだが、ジュール達3人は僕の膝の上で小さな姿のまま我関せずと言った様子で寛いでいる。実はサフィアス叔父様達が来た時立ち上がらなかった主な理由はこれだったりする。(珍しく全員が一緒に僕の膝で甘えて来たから動くに動けなかったんだよね・・・( ´ ▽ ` ))
(あれ?この人どっかで会ったことあるような?)と、既視感を覚えつつも僕は返事を返した。
「ミシオン大司教、どうぞ頭をお上げください。今回の枢機卿の件はあの方の自業自得。自分の利益のために神職でありながら“神々の禁“を破った、彼自身の罪なのでミシオン大司教が謝ることではありませんよ」
大司教「ですが、デューキス子息・・・」
「・・・そうですね、それでは収まりがつかないと仰るのでしたら、ミシオン大司教からの謝罪は受け入れます。なのでこれ以上のリトス教としての謝罪は不要といたしましょう。それと、僕のことはどうかアメトリンと呼んでください。デューキス子息でしたら他に兄達もいますので・・・」
大司教からの謝罪は必要ないと言った僕の言葉に、納得のいっていない大司教。これは説得するのは面倒だと思った僕は、仕方なく大司教からの謝罪を受け入れた。名前も会話の不便を考え、名前呼びをお願いした。
大司教「おぉ、アメトリン様、感謝申し上げます!アメトリン様には3年前の“洗礼と祝福の儀“の際にお会いしたきりでしたが、随分ご立派になられて喜ばしい限りです」
(あぁ、なんか会ったことあるなぁ、と思ったら、この大司教さんが3年前の僕達の“洗礼と祝福の儀“を取り行った人だったんだね( ´ ▽ ` )既視感の正体が分かってスッキリした!スッキリしたらお腹が空いてきたなぁ、早くご飯食べたい・・・(*´Д`*))
「その際はお世話になりました。僕的にはもっと身長が欲しい所ではありますが・・・・・あ、それより、他に用件はございますか?」
既視感の正体が分かりスッキリした事もあり、先程から感じていた空腹感が強まったので、大袈裟に喜ぶ大司教にサクサク話の続きを促す。
大司教「あ、はい、先程のサフィアス国王とのお話で大体は理解しましたが、他にあと二つ程、質問をよろしいでしょうか?」
「はい、答えれる範囲でしたら・・・」
(質問ねぇ・・・早くしてくんないかなぁ・・・( ̄∇ ̄))
大司教「それでは、お言葉に甘えさせて頂きます。まずお聞きしたいのが、先程、聞いた話なのですが、アメトリン様が当教会の神官であるスルージバ侍祭と交際関係にあると。それは事実でございましょうか?」
「「「「「はぁ?」」」」」
「・・・・・はぁ~・・・・」
真剣な顔で聞いて来た大司教の質問に室内の全員が驚きの声をあげ、僕はさっきから感じていた空腹感が何処かに吹き飛び、1人頭を抱え深いため息をしたのだった・・・・
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