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第3章 少年期 学園編
147話 ピンチ回避?
しおりを挟む大司教「は、はい、アメトリン様が賜った加護の確認をさせて頂きたく思いまして。こちらの簡易的な鑑定の魔道具で、アメトリン様のステータスの加護と称号だけを表示いたしますので、すぐに終わります」
(おっと~っ!これはピンチだ!Σ(-᷅_-᷄๑))
こうして今、僕は、大司教の明るい笑顔で差し出された鑑定の魔道具を前に今日1番の難題を迫られたのだった・・・・
(ね、ねぇ、天華、これって鑑定結果が分かりやすく上に表示されるタイプの鑑定の魔道具だよね?)
天華『そうですね・・・』
(これで、今もし鑑定で加護や称号を表示されたら・・・ヤバくない?)
夜月『ヤバいな・・・』雪花『ヤバいです・・・』
(だよね?だって僕の加護とか称号に、“日本語“で他世界の神の加護や“転生者“の称号とかが丸見えになるって事でしょう⁉︎ここには日本語が読める仁達がいるから、僕が“日本からの転生者“ってバレちゃう!しかも1番バレたくない“仁“に!)
ジュール『バレちゃうね・・・』
(ど、どうしよう?今からでも加護や称号の欄を編集して日本語で書かれている部分を隠蔽する⁉︎)
天華『いや、それはどうでしょう。ここにいる皆様はアトリーの以前の加護や称号の内容を知ってますから、急に加護や称号が消えていたりしたら逆に不自然です』
(あ、そっか、“洗礼と祝福の儀“の時に字は読めなくとも、ティーナちゃんの加護の他にも加護が二つあるのは知られてたんだった!(°▽°)まじヤヴァイ!!どうしよう⁉︎)
春雷『“精霊王の加護“は“洗礼と祝福の儀“の後についたものでしたから隠蔽しても違和感はないですけど、異世界の神々からの加護はあの場で公に表示されましたものね・・・』
軽く脳内でパニック起こしていると、サフィアス叔父様が少し前に呼び出していた2人が室内に入ってきた。
シベラス叔父様「失礼します、陛下。お呼びとの事ですが、・・・おや?兄上達も?何かありましたか?」
ジル叔父様「ふむ、・・・揉め事か?」
2人は室内の様子を見るなりすぐさま揉め事があったと判断し、眉を顰めた。
サフィアス叔父様「あぁ、揉め事はあったのはあったのだが、今回お前達を呼んだのは別の事だ」
シベラス叔父様「パーティー会場で揉め事があったとは聞きましたが、アトリーに関係する事ですか・・・」
サフィアス叔父様「そうだ、揉め事の方は話はついたのだがその時に発覚したことで少しな・・・今、大司教もその確認をしようとしていた所だ」
ジル叔父様「?、鑑定の魔道具?それも神殿で使用制限のある神器に近いものじゃないか。それをアトリーに使う気なのか?それほどまでに重大な要件って事か・・・、称号に“聖者“でも付いたのか?」
(ちょっと惜しい・・・でも、す、鋭い、ジル叔父様(*゚▽゚*))
サフィアス叔父様「それは、今から確認して見たら分かる」
ジル叔父様「ふーん、じゃあ、サッサっと始めよう」
(おっふ、叔父様達が来たから話し込んで時間稼ぎできると思いきや逆に短縮されてしまった。( ´ ▽ ` )どうするか・・・これはもう家族以外を退出させるしかないか?)
「あ、・・・・えーっと・・・父様と母様以外は皆んな、先に行っててくれるかな?」
ライ兄様「どうした?アトリー?」
「んー、ちょっと皆んなに称号見せるのが気が引けるって言うか、恥ずかしいんだ・・・」てれっ(*´ω`*)
「「「っ!」」」「「「グフっ!」」」「「「可愛いっ!」」」
少し顔を赤くして照れると、あっちこっちから悶絶する声が聞こえた。
(言い訳が苦しいのは分かってるからそんな目でこっち見ないで!!(*゚∀゚*)1番恥ずかしいのは僕なんだから!!)
白々しい演技をした僕の膝の上で天華達が白けた目で僕を見上げてくる。
夜月『そもそも、そんな事しなくても、我々がアトリーの加護の件は認めているんだから、一々確認するなと言ったら良いじゃないか・・・』
雪花『そうですよ、聖獣様方のお言葉を疑うのはお馬鹿さんのすることですし』
(う、それはそうなんだけど。人は目に見えることで安心や確信を得るものだから。それに、今ここで済ませとけば後々、この事で揉めた時もっと大勢の人の前でステータスを表示しなくて済むと思うし・・・(*´ー`*))
天華『まぁ、最低でも大司教が一度確認をしておけば、後で騒ぐ人達を任せられますかね・・・』
春雷『アトリー様以外で加護の有無を証明する人がいないと、権力者は信じない人が出て来るかもしれない、と言うことですね?』
(そう言うこと、毎回絡んでくる人達に自分で証明しなくて済むから良いかなって。それに今なら、パーティーもあってるから先に楽しんでって感じで自然な感じで誤魔化せると思うからさ・・・)
夜月『ふむ、そうか、それなら1人でも位の高い神官が証人としていた方が無難か・・・』
夜月に僕の意見に納得してもらった所で周囲の様子をチラッと見てみると、両隣にいる両親はニコニコ笑顔。ライ兄様は何が恥ずかしいのか分からないっと言った表情で肩をすくめた。ヘリー姉様はあらあらアトリーもお年頃なのねって顔で僕の頭を撫でている。ソルは僕の称号の殆どを知ってるので、称号のどれが恥ずかしいのかと考えて頭を捻っている。ロシュ君やイネオス達は顔を赤くしつつ、人様のステータスをむやみに見るのは良くないと思っているので納得顔だ。仁達はまだ可愛いっ、と騒いでいる。
(ん?大司教が思考停止しているな、サフィアス叔父様とジル叔父様は天井を見てる・・・どうした?・・・あ、シベラス叔父様はいつも通りニコニコ笑顔だな、笑い返しとこう(^ν^))ニコッ
シベラス叔父様「ぐふっ!!」
「えっ⁉︎シベラス叔父様⁉︎」
シベラス叔父様が鼻と胸を押さえてうずくまった。
大司教「はっ!い、今、私は何を?・・・」
サフィアス叔父様「大司教、アトリーの鑑定の件だ・・・」
何故か鼻を押さえたまま顔を元に戻したサフィアス叔父様が大司教に本来の要件を伝えた。
大司教「あっ、そ、そうでしたな。鑑定の際はお身内だけでするのが基本です。それに今回はご本人がお望みのようですから、公爵ご夫妻以外の方は退出なさってください」
シベラス叔父様を心配する僕の声で我に帰った大司教。自分が何をしようとしていたか一瞬忘れていたが、サフィアス叔父様に指摘され目的を思い出したことで話が進み、話し合いの結果、僕の鑑定の内容を見るのは大司教と両親、サフィアス叔父様と、ジル叔父様、それとシベラス叔父様の6人に絞られ、その他の人達は先に用意されたテラス席に案内されることになった。
ソル「アトリー様、先に席でお待ちしておりますね」
「うん、分かった、ソル申し訳ないけど、ロシュ君をお願いね、初めての王城のパーティーで緊張してる所にさっきの僕の件もあるから、気をつけて見ていてくれる?」
ソル「・・・はい、分かりました。ですがアトリー様・・・」
「ん?どうかした?」
ソル「・・・いえ、何でもないです」
控え室を出ていく前に、いまだに呆然としているロシュ君を気にかけるようにソルに頼むと、何か気にかかる様子のソル。そんな様子のソルを見て、僕はソルの耳元に静かに顔を近づけこう言った。
「・・・・加護や称号の件は友人の間では君以外は教えてないのがが多いんだ、できれば皆んなにも内緒にして欲しい物があるから聞かれても黙ってくれるといいな、特に“精霊王の加護“と称号の“精霊達に愛されし者“とかね。いつか僕が自分から話すからさ」コソコソッ
ソル「!、・・・分かりました、加護や称号の件は聞かれてもアトリー様がご自分でお話になる以外で絶対に誰にも話しません」コソコソッ
「うん、ありがとう頼りにしてるよソル、ふふっ」
ソル「はいっ」
と、ソルに最もらしい理由で誤魔化した。その後すぐにテラス席に案内されて行った皆んなを見送り、控え室内は予定通りのメンツが鑑定の魔道具を囲みソファーに座った。
大司教「ではアメトリン様、鑑定の結果はこの方々に知られても良いと言う事で宜しいでしょうか?」
「はい、今いるのは親族の大人達ですから問題ないです。それにサフィアス叔父様達は国の運営にも関わって来るでしょうから、後で報告で聞くより直接見た方が話が早いと思いますし」
大司教「分かりました、では立会の方々には注意事項がございますので、私からご説明をさせていただきます。まず・・・・・」
大司教が母様達に向けて注意事項を説明し始めたの見て、僕は膝の上にいるジュール達と精霊達に向けて念話を送った。
(ねぇ、皆んな、どうせ、後で知られる事になるなら最初からある程度見せておいた方がいいよね?隠蔽したり偽装したやつ・・・)
天華『そうですね、見せる加護や称号は選んだ方がいいですけどね』
(うん、そこは分かってる、でも、どこまで表示する?精霊関係のものはこのメンツに隠しても意味ないから表示させるとして。後はどれまで開示するか何だけど・・・(*´Д`*)」)
夜月『うむ、そうだな、“雷魔法の使い手“の偽装はもうはとってもいいじゃないか?』
(そうだね、もう流石に称号と実力が合ってないと思われそうだもんね)
天華『そうですね、後、“毒舌家“の偽装もとっていいと思いますよ』
(うん?あれも?あの称号、中々のパワーワードだよ?いいの?“断罪者“だよ?怖がられない?(。-∀-))
天華『大丈夫ですよ、これを見るのはここにいる人達だけですから。それに下手に手出しさせない為の良い牽制になりますから』
(そう?天華がそう言うならそうしとくよ。まぁ、この称号だっていつか役に立つ時が来るかもしれないよね)
天華『えぇ、有用そうなのは積極的に表示する方向で行きましょう』
(うん、そうだね♪(^ν^))
雪花『それならアトリー様、逆に“誤魔化し上手“とかは隠蔽してもいいじゃないですか?』
(あ、そうだね、確かに、僕がいつも何かしらの秘密を抱えているのがバレそうだから隠しとこう・・・)
春雷『私も隠蔽した方がいいと思うのは“ダンジョンフロアの殲滅者“の称号だと思います、他の人族はそうそう出来ない偉業ですから」
(あー、アレね、そう言えばさっきも隠し忘れてたね、アレ・・・あの称号が付いたのは本当偶然、事故みたいなものだったからね。あれが僕の日常、もしくはダンジョンを壊すのが趣味とか思われたら流石に人格疑われちゃうし。それで自分が凹みそうだからあの称号も隠しとこう(。-∀-))
天華『大体決まりましたね。そうだアトリー、この確認が終わったら精霊関係の加護や称号はまた隠蔽しておきましょう。この先の人生でアトリーのステータスを読み取れる者が絶対にいないとは断言できないですからね。それにあの魔道具以外でアトリーのステータスを読み取る可能性が高いのは、今もっとも1番注意しなければならないエルフ族ですから、用心に越したことはないですよ』
(そうだね、じゃあステータスの編集しよう、あ、フローラ様の加護が本当にある。ありがとうございますっと・・・・・うしっ、できたっと( ◠‿◠ ))
大司教が両親と叔父様達に今からする鑑定の意味や魔道具の説明をしている間に、僕は天華達と今からの鑑定に向けて対策会議をして、今までの隠蔽や偽装を見直し、公表していい加護と称号を選んで設定直した。そのすぐ後、ちょうど良いタイミングで大司教の説明も終了したので、早速、魔道具を使って鑑定をすることに。
大司教「では、アメトリン様、こちらの水晶版に手を置いてください。そうしますと、こちらの女神像の頭上にアメトリン様のステータスが表示されます。こちらの魔道具は加護と称号だけを表示いたします。また、この鑑定の魔道具は他のステータスを表示できない代わりに、魔力がある程度高い方でも必ず加護や称号を表示できるものとなっております。ですが魔力が物凄く高い方が施したステータスの偽装や隠蔽は看破することはできません。なので今回の鑑定では加護の偽装や隠蔽は外して頂かないと確認が取れませんのでご了承ください」
そう言ってそっと差し出してきたのは、前世で良く見たタブレット端末のような形をした水晶版に、胸から上だけのティーナちゃんが両手を横に大きく広げた姿の彫刻がついた魔道具だ。
(うーん、これ僕が持ってたi◯adと、同じぐらいのサイズだ、13、9インチぐらいかな?板の厚みは倍以上厚いけど・・・しかしこれ、ティーナちゃんの像、これも水晶みたいだけど、どう見ても人の手で削ったようにみえないほど細かいな・・・ん?もしかしてこれ、ダンジョン産か?)
天華『多分そうですね、聖教国にあるダンジョンのドロップアイテムでしょう。多分、意図的にドロップさせたと見て間違いないでしょうね』
(あー、リトス教に必要な物だったからかな?ふむ、まぁいいか、大司教の説明を聞く限り、一定以上の魔力の高い人の隠蔽を看破する能力はないみたいだし、安心して鑑定してもらえるね)
夜月『心配する事はない、ダンジョン産の魔道具でもアトリーのステータスを正確に鑑定できる魔道具は存在しないからな。“神器“でも魔力量の関係で正確に表示できるかは五分五分だからな』
(ん???(°▽°)?・・・・・よし、鑑定するぞ~!)
ジュール『聞かなかったことにしたね・・・』
僕は何も聞かなかった、そう言い聞かせて差し出された魔道具に手をそっと置いた。
ピカッ!
「「「「「「っ⁉︎」」」」」」
(うわっ、眩しっ!Σ(-᷅_-᷄)!)
手を置いた魔道具から眩しい光が放たれ、その場にいた全員が眩しさに手で光を遮った。
(なんか、“洗礼と祝福の儀“の時みたいな眩しさなんだけど‼︎)
3年前の出来事を思い出す光景に目を細めていると、両手を広げているティーナちゃんの像の前にステータス画面に似た画面が浮かび上がり、僕のステータスの一部が浮かび上がった。
====================
+ステータス+
+名前+ アメトリン・ノブル・デューキス
+ 加護 + *異世界の神“月詠“の愛し子
*異世界の神“天照“の愛し子
主神リトスティーナの愛し子
精霊王の愛し子
慈悲と豊穣の女神アナトフローラの加護
+ 称号 + *転生者
神々の愛し子(偽装中 正しくは“神々の友人“)
聖獣達を授かりし者(偽装中 正しくは“神獣の主人“)
公爵家の天使
魔法を紡ぎし者
紫電の奏者
研究好き(偽装中 正しくは“マッドサイエンティスト“)
断罪者
鬼ごっこの達人(偽装中 正しくは“公爵家の隠密泣かせ“)
スキルを集める者
精霊達に愛されし者
※(隠蔽中・ダンジョンフロアの殲滅者)
※(隠蔽中・神託を授けし者)
※(隠蔽中・誤魔化し上手)
※ 上記の*マークは日本語表記です。
・※マークは表示されていません。
・( )の中身は本人にしか見えません。
=======================
(うむ、どう見ても、量が多い、加護は5個もあるし、称号に至っては表示されてないのを除いても11個もある・・・これ、ドン引きされるんじゃなかろうか・・・(。-∀-))
少し不安に思いつつ周りにいる大人達の様子を伺うと・・・
父様「・・・アトリー、いつの間にこんな量の称号がついていたんだい?」
父様が真剣な顔でそう聞いてくる。
「あ、えっと・・・」
(称号が付いたのを黙っていたのは良くなかったのかな・・・でも、父様達が見たら確実に引かれるような称号もあったから・・・)
父様「凄いじゃないか!アトリー!この“紫電の奏者“とは雷系統の魔法に関する称号なのかな⁉︎後この“研究好き“と言う称号はアトリーの日々の実験の成果なのだね?この数の称号を得るためにアトリーは凄く努力したんだろう?私は今凄く誇らしい気持ちでいっぱいだよ!」
僕が言い淀んでいると父様が先ほどとは打って変わって凄く良い笑顔で僕のことを褒め称えてくれた。
「あ・・・ありがとうございます。父様・・・」
今まで、獲得してきた称号やスキルなどの話を一切してこなかった自分に対して、今世の父親は何故こんなにも寛容で優しのだろうか。
(僕が普通の子供とはどこか違うと分かっているはずなのに、父様はいつも僕を普通の子供のように扱ってくれる。それがこんなにも泣きたくなるほど嬉しいなんて、思っても見なかった・・・)
自分が普通だと思ってなかった、むしろ今回の事で僕の事を気味悪がると覚悟していた。でも、そうじゃなかった事に先程まで心のどこかで感じていた拒否されることへの恐れがスッと消えていき、(あぁ、僕はここに居ていいんだ)と、安堵した。そう思った僕は瞳が潤み自然と笑っていた。
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