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第3章 少年期 学園編
188話 予兆 第三者 視点
しおりを挟むアトリーが寝入った後・・・・
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第三者 視点
ヘリオラ「あらまぁ、そのまま寝ちゃったわ、ふふっ可愛い、・・・アヤ、ごめんなさいね、アトリーが言ってたように何個か候補を上げて貰えるかしら?」
彩「ふふっ、えぇ、大丈夫、任せて、本当アトリー君の寝顔可愛いわね、ふふっ」
夢香「本当だよねぇ、寝顔も天使だもの、ふふっ、ほっぺたツンツンしたくなっちゃう」
女性陣は寝てしまったアトリーの顔を見ながら楽しそうに会話していた。
シーライ「すまないなジン、俺らの相手で肝心の“曲“が決まらなくて」
仁「あぁ、気にしてないよライ、“選曲“はそんなに急いでないみたいだし、後で僕達で良さそうな“曲“選べば良いみたいだし、何なら僕達の要望で決めても良いって感じだったからね、それに・・・」
シーライ「それに?」
仁「いいや、何でもないよ、さて、僕達も寝る用意しないとね、明日はアトリー君も学園に行くんだろう?」
シーライ「あぁ、明日は行くだろうな、アトリーは凄く暇をしてたって母上が言ってたからな」
仁は眠っているアトリーを何か思い出すように見ながら何か言いかけたが、考えが纏まらなかったのか、続きを言うわけでもなく話題を変えた。話題を変えられた事に気づきながらも、シーライは追求する事なく会話を続けたのだった。
その後、アトリーは専属使用人達の手で着替えを済まされ、寝台に寝かされた、健やかな寝息を立てるアトリーの周りに、天華達がそっと寄り添うのを見届けて、全員がアトリーの部屋を出ていき、扉の所で各々解散し自室に向かった。その道中、仁が彩にこう話しかけたのだ。
仁「ねぇ、彩、彩のさ、スマホの楽曲の中で、アトリー君がいつも歌ってた曲なかった?」
彩「え?どうかな?どれだろう?スマホに入ってる楽曲の中で、私も聞いてないものもあるから分かんないわ、それがどうしたの?」
仁「そうか、いや、いいよ、気にしないで・・・」
彩「本当、どうしたの?この間の“実技授業“以降アトリー君の前では態度が変よ?過剰に気遣ってるっていうか、今日みたいに妙に突っかかっていくし、気にしてるって言うか・・・」
夢香「そうだねぇ、なんか変!どうして?アトリー君になんかあるの?」
中途半端に質問したと思えば次は気にするなと言われ、あまりにも言動が不可解なことをするので彩から、最近のアトリーに対する態度も指摘された仁。それを夢香も感じていたようで追求されたが・・・
仁「っ、ちょっと気になる事があっただけだよ・・・それに、確信が持てないし・・・」
夢香「確信って何の?」
仁「今は言えないから、何か分かってから言うよ」チラッ
と、以前、アトリーから聞いていた、自分達の護衛を陰ながりている存在を意識しながら、意味深に少し上を向いて此処では言えない事だと仄めかして話した。その意味にいち早く気づいた彩が静かに頷き、夢香の腕を無言で引いて自室に引っ張っていった。
夢香「えっ?何、何?何なの?」
仁は訳も分からず引っ張られて行った夢香を微妙な笑顔で見送り、自分の部屋の中に戻って行った。1人にして欲しいと自分の部屋にいた専属を部屋の外に出して、1人室内にあるソファに深く腰掛け俯きながら考えに浸るのだった・・・
仁「違う可能性のが高い、確証もない、希望的観測に過ぎない、あり得ない、あの人のわけ無い、あの風景を見たからそう思っただけ、それにどんな確率だよって感じだよって話だし。・・・・・・すぅーはぁー、よし、お風呂に入るか!」
気持ちを切り替え、お風呂に行く仁、その顔には先程まであった悲しそうなでも、どこか悲しげで懐かしそうな表情はどこにもなかった・・・・
>ーーーーー<>ーーーーー<>ーーーーー<
・・・・翌日・・・・
アトリー視点
はい、どうも、おはようございます。僕です。どうやら昨日は目落ちしてしまって、“送還儀式“で歌う“歌の選曲“が全然決まらなかった僕です。
今は、1日ぶりの学園に登校中です。いつも通りソルと天華達、オーリーを乗せた馬車で、えっちらおっちらと学園に向かっているのですが、何故か今日は周りが?空気が?少しソワソワして落ち着きません。
(んー、何だろう?なんか感じるんだよねぇ、くすぐったいって言うか、落ち着かないって言うか・・・( ;´Д`))
その落ち着きが無い様子に気がついたソルが、
ソル「アトリー様、どうしました?何か気になることでもありましたか?」
と、聞いてきたので、素直に今感じている言い表しづらい感覚の事を話した。
「あ、んー、何かね今日は少し落ち着かないんだ。周囲からくすぐったいような空気が来てる?気がして・・・」
ソル「くすぐったい空気?外からですか?」
「うん、でも、最初はもっと強く感じていたんだけど、今はそうでも無いって感じだね、何でかは分からないけど・・・」
ソル「また、“瘴気“や“邪気“の類いなのでしょうか?」
「ううん、それとは別だと思う、嫌な感じがしないから・・・」
ソル「そう、ですか・・・警戒だけはしておきましょう」
「うん、そうだね」
ソルに危険なものかと聞かれたが、自分の感覚的にはこれと言った悪意や嫌悪感などは感じていなかった、そう話すとソルは少し考えた後、油断はせずに警戒だけはする事になった。
(マジ、分かんないんだよねぇ、ねぇ天華、天華達も何か感じる?(。-∀-))
屋敷を出た辺りから不思議な感覚がして、気持ちが落ち着かない僕は、この感覚を感じているのは自分だけなのか確かめたくなって、朝から口数が少ない天華達にも意見をもと求めて見た。
天華『そうですね、多分ですが、“送還儀式“の準備が大詰めに入ったのでは無いかと・・・』
(“送還儀式“の準備が?あれ?この間、父様が言ってた感じだといつでもできるって感じの言い方してなかった?本当はまだ準備できてなかったのかな?(*´Д`*))
質問とは別の答えが返って来て少し混乱。
ジュール『うーん、多分、主神様が“送還儀式“の場所にエネルギーを溜め始めたんだよ』
(?儀式をする場所に?エネルギー?魔力じゃなくて?(-᷅_-᷄๑))
意外や意外、いつも質問に答えてくれる天華ではなくて、珍しくジュールが理由を話してくれた。
ジュール『そう、本来はこの世界と異世界をつなぐような大きな儀式をするときは魔力じゃなくて。この星の大きなエネルギーが通ってて、溜めやすい所で数日かけてエネルギーを溜めてから儀式するんだよ』
(あぁ、それで、“勇者召喚の儀式“は決められた場所でしかやっちゃ駄目なんだね?神様との繋がりやすさだけじゃなかったっんだ・・・(´・Д・)」)
ジュール『そうだよ、だからね、アトリーは溜め込まれているエネルギーが増えているのが、何となく分かって落ち着かないだけだと思うな!』
(ほう、そう言うことか!なんだ、エネルギーの波長みたいなものが感覚的に、何となく感知しているから落ち着かないだけなんだね!儀式前の予兆みたいなものかな?(*゚▽゚*))
ジュール『多分そう!』
(OK、理解した!じゃあそこまで危惧する必要はないかな?( ´ ▽ ` ))
天華(・・・その感覚は普通の人は感じる事ができないものなんですけどね。私達でさえ本当に僅かに感じているだけなのに、エネルギーの強弱を感じ取れていることから、アトリーはエネルギーが溜まっている場所も、何となく感じているのでしょうね。・・・でも、どうして人族のアトリーにはハッキリそれを感じる事ができているのか、私には説明できません。アトリーには私達でさえ知らされてない、特性か何かが隠されているのかもしれませんね・・・)
ジュールの説明により、このソワソワする感覚の正体が解り一安心した僕は、その後、学園に向かうまでほっと力を抜きいつものように馬車の外の景色を楽しみながら登校したのだった。
・・・・この時、この不思議な感覚を天華達以上に感じていた事に、何の疑問にも思わなかった事をアトリーは気付いていなかった。それがあんな事態を引き起こす事になるとは思いもよらなかっただろう。・・・・
「「「「「ご馳走様でした!」」」」」
学園の午前中の授業が終了し、いつも通り友人全員と仁達を連れていつもの場所で昼食をとり終わった頃・・・
ロシュ君「はぁ~、いつもながら凄く美味しいご飯をご馳走様でした!」
「ふふっ、どういたしまして♪」
満腹のお腹を抱え満足そうに御礼を言うロシュ君、その満足そうな顔を微笑ましく見ていると。
仁「ふはぁ~、今日は美味し過ぎてお腹いっぱいだ、昨日はちょっと夜更かししたから眠たくなってきた・・・」
彩ちゃん「もうっ、仁はいつもでしょう?まぁ、私も少し夜更かししたけど・・・ふはぁ~・・・」
夢ちゃん「でも、お腹いっぱいで、眠くなるのは分かる~、私も、ねむたーい・・・」
ベイサン「それ、僕も分かります」
仁も満足そうに目を細め、今にも眠りそうな勢いだ。そこに彩ちゃんのツッコミが入るが、ツッコミ入れた本人も眠そうに欠伸する。夢ちゃんとベイサンは素直に仁に同意しながら目を閉じ頷きながら、ほぼ寝ている。それにイネオスやロシュ君、ヘティまで苦笑い気味だが頷いて同意していた。
ソル「最近は秋めいて来てますから、太陽の光もそこまで強く無くて、程よい暖かさになって来て過ごしやす気候ですよね・・・」
と言う、ソル本人も、少し眠気を感じているように目を細めた。
(あははっ、皆んな眠そうだ、てか、仁達は夜更かししたんかいっ!翌日学校があるって分かってんなら早く寝なさい!(。-∀-)/)
天華『口うるさい母親みたいになってますよ、アトリー』
仁達の眠気の原因の一つに“おかんツッコミ“をしてたら、天華に逆にツッコミを入れたれた。
「今日はいい陽気だもんねぇ~、そうだ、午後の授業まだまだ時間があるからここで皆んなでお昼寝する?」
ロシュ君「えっ、良いんでしょうか?」
「大丈夫、今日は午前の授業が早く終わっちゃったからまだ時間はあるよ。目覚ましもちゃんとかけとけば授業に遅れることもないし。あ、でも、そんなに眠くないなら無理強いはしないよ?」
ロシュ君「あ、眠いのは眠いんですけど。ここで寝ても良いんでしょうか?それに寝るための寝具とかも無いですし・・・」
僕がお昼寝を提案すると、ロシュ君は少し遠慮がちに良いのかと聞いて来たので、時間的問題はないと言ったのだが、どうやら心配はそもそもここで寝て良いのかって心配だったようだ。
「あ、それも大丈夫だよ。僕は午後の授業がない日は皆んなを待ってる時、たまにここでお昼寝してるから、それに、この小屋の中にお昼寝用の敷物があるし、僕の“収納“にもお昼寝用の大きなクッションを入れてあるからね♬」ボスッ!
そう言いながら無造作に取り出したのは、お昼寝用の特大クッション。それは大きな姿のジュール達と寝ても申し分ない大きさのクッションで、わざわざ、特注した一点もの、これなら10歳の子供5人ぐらいなら平気で寝れるサイズだ。それとは別に前世で流行った、人を駄目にするクッションも作っていたので、それもビッグサイズ(シングルベット並のサイズ)を出そうとしたらソルにそっと止められた。
「わっ⁉︎」「「「デカっ!」」」
ロシュ君や仁達は驚いて目を丸くしていた。でも、興味津々でパフパフッと触り心地を確かめている。イネオス達はこのクッションは見たことがあるので、ニコニコ笑顔で他の人の驚くその様子を見ていた。
ソル「アトリー様、敷物を敷く前に出しては駄目ですよ」
「あ、そうだった、汚れちゃった?・・・まぁ、クリーンで綺麗にすれば良いか・・・」
ソルは僕に注意をしてから呆れた顔をして、コテージ風の小屋から大きな敷物、毛足の長い絨毯を持って来てくれた。それをいつものように近くの大きな木の根元にバサッと広げ、お昼寝の用意を整えていく。
仁「わぁ、この大きなクッションも凄いけど、この気持ちよさそうな絨毯、これだけでも十分昼寝できるよ・・・」
彩ちゃん「そうね、凄く触り心地がいいわ、それに模様も綺麗・・・」
夢ちゃん「うん、これだけで眠れるぅ~」
(仁達もう寝そうじゃんWW(*゚▽゚*))
ロシュ君「さ、触っても良いんでしょうか?」
「どうぞ~」(絨毯の方が大人気な件・・・)
ジュール『私もこの絨毯好き~♫』
(さよか・・・まぁ、僕も好きだけどね・・・)
仁達は広げられた絨毯に興味が移り、触り心地を確かめ、靴を脱ぎ寝そべり出した。今にも寝落ちしそうな様子に笑いを堪え、見ていると、ロシュ君はこの絨毯の価値が何となく分かったのか、恐る恐る触っても良いのかと聞いてくる、それに僕は軽い感じで許可を出すと、まだ少し躊躇しながら絨毯に触れて触り心地に驚き、そのまま絨毯を夢中で撫で始めた。
ヘティ「ふふっ、ロシュ君、靴を脱いで上がってはいかがですか?」
ロシュ君「へっ?良いんでしょうか?こんな素晴らしい絨毯に僕が乗って・・・・」
「いいよ、そのために出して貰ったんだから、ほらほら、上がって上がって」
ヘティ「さぁ、さぁ、ここが一番気持ちいですよ」
まだ気後れしているのか、遠慮がちなロシュ君を僕とヘティで無理やり絨毯の上に上がらせ、無理やり涼しい木陰がある場所に枕を置いて寝かせた。
ロシュ君「ふぁ・・・涼しくて、気持ちいい・・・・・枕も、心地、いいです、ね・・・・・・」すぅー
ヘティ「あら、そのままお休みになられてしまいましたわ。ふふっ、よほど眠かったんでしょうね」
「ふふっ、本当だね、今日は人が多いから大きなクッションなしでもいいかな?」(寝落ちしちゃったかー)
木陰に寝転んだロシュ君は、木陰の涼しさと、寝心地のいい絨毯と枕の感触を確かめるように目を閉じた、それから少しすると静かに寝息を建て始めた。それ見て僕やヘティは微笑ましいものを見る目で見守り、微笑みあった。そして周囲を見ると、それなりの大きさの絨毯でも、この人数の人が寝転ぶと流石に狭く感じたので、大きなクッションは片付けた。イネオス達は枕とブランケットを腕輪型のアイテムリングから取り出し、慣れた様子で思い思いに寝る場所を決めて寝る用意をしていた。ついでに言うと、ベイサンはすでに木陰に頭だけ入れた状態で寝ていた・・・
ヘティ「はい、そうですわね。こちらの絨毯だけで十分気持ちいいですから大丈夫ですわ」
イネオス「ふふっ、そうだね・・・ふぁ~・・・あ、僕、もう、限界です」
「あらら、おやすみイネオス」
イネオス「あ、はい、アトリー様、おやすみなさい・・・」パフッ
ヘティ「では、私も、少し休ませていただきますね。おやすみなさい、アトリー様・・・」
「うん、お休み、ヘティ」
そう言って、目を瞑るイネオスとヘティを眺めた後、仁達にも枕いるかと聞こうとしたら・・・
「あ、あのまま寝てる・・・」
ソル「一応、枕を勧めましたがあのままでいいと仰ったあとにすぐにお休みになられました・・・」
「そう、まぁ、あれで良いならいいんだけど、一応、ブランケット掛けとこうか・・・」
ソル「そうですね・・・」
仁達は絨毯の触りご心地を確かめると言って、寝そべった格好のまま3人並んで寝ていた。そこに僕が出した薄手のブランケットを1人ずつ、ソルと協力して静かに掛けていき、最後にロシュ君にもブランケット掛けて、眠気がどこかに行ってしまった僕とソルは、さっきまでお昼ご飯を食べていたテーブルセットでお茶をすることに、天華達も僕達と一緒にテーブルセットまできて、ジュールは僕の膝の上で、天華と夜月はテーブルの上で寄り添いながらお昼寝し始めた。
「はぁー、乾燥した梨の皮が入ったお茶美味しい。お茶請けの梨のタルトも凄く美味しいよ」
(ふふっ、ジュール達の寝顔かわよ(≧∇≦)この可愛いの見ながらのお茶は最高だぜ!(*゚∀゚*))
ソル「それは良かったです。アトリー様に教えていただいたお菓子作りに、料理長が凄く気合を入れてらしたので、満足いただけたのなら喜びます。こちらの梨の風味がする紅茶と共に商業ギルドで商標登録いたします。書類の方はもう出来上がってますので後ほどご確認ください」
「うん、分かったよ。いつもながら仕事が早いねソル・・・」(ありがたや、ありがたや(^人^))
可愛い寝姿のジュール達と、梨三昧のお茶の時間を楽しんでいると、ソルがいつものように報告をしてくる。最近、気まぐれに食べたいものを屋敷の料理長にレシピを伝え、作って貰ったら、いつの間にかその日の内に、商業ギルドに商標登録する書類が出来上がっている。そしてその書類を何食わぬ顔で作成し僕に提出してくるのがソルだ。すでに手慣れた様子で、レシピを教えた本人より分かりやすいレシピの説明文を書き持ってくるので、感謝しかないが、いつの間にその書類を制作しているのか不思議でたまらない・・・(いつも一緒にいるんだけどなぁ、いつ描いてるか分かんないんだよねー(*´Д`*))
(ソルは従者っていうより、敏腕秘書って感じだよね・・・(*´ー`*)ん?いや、従者も秘書も似たようなものか?)
なんてくだらない事をジュールを撫でながら考えていると・・・・
『『『ねぇ、愛し子、遊んで♫』』』『『『今日の歌、歌って』』』
「あ、今日の歌まだ歌ってなかったね、どうしようか、今、皆んな寝てるんだよね・・・」
ソル「そうですね、あまり大きな声で歌うと起きてしまうかもしれませんね・・・」
『『『じゃあ、子守唄、歌って♪』』』『『『あの、子守唄♬』』』
「あぁ、子守唄だね、それならいいかな?」
そう言うと、ソルもそれなら大丈夫と頷くので、いつもの子守唄を歌い出した。
(ふぅ、そう言えば、今此処ではあまり感じないけど、あの不思議な感覚が此処まで感じられるほど大きくなれば、“送還儀式“の準備完了って事だったよね、そうなると、こんな風に仁達と一緒にいられるのもあと数日か・・・・)
子守唄を歌いながら、気持ちよさそうに眠る仁達をみて、今朝方感じた不思議な感覚が仁達の帰る日が近い事を告げている事を思い出し、少し寂しさを覚え、その感情が歌声にまで現れたのか、少し精霊達が悲しそうな顔をして僕に寄り添った。ソルも心配そうに見てくるが笑顔で歌い続けた・・・
・・・・~~~~♪~~~♬~~~~~♫~~~♩~~~~~・・・・
仁(誰かが歌ってる、風が気持ちいい、草の匂いもする、・・・懐かしい、この感じ、以前もどこかで、あの人がこの歌を歌っていた、タイトルは何だったかな・・・)
この時、仁はまだ薄っすらと意識が起きており、流れ聞こえてくる歌に、頭の片隅の記憶を揺さぶらされる感覚がしていた・・・
懐かしいこの状況、自分が知っているあの人が以前と同じように歌っていた。その時この歌のタイトルを聞いたような気がする、でもそれは何だったのか、あと少し、あと少しで分かりそう、それが分かればスッキリするはず。そんなもどかしい気持ちも、聞こえてくる歌の心地よさに負け、懐かしさに浸りながら微睡み深く眠っていった・・・
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