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おまけ2 ーユリアーノーとヒューバートの攻防ー
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いつもの時間にヒューバートは目を覚まし、ベッドからおりてカーテンを開いた。だが、窓からはいつもとは違う景色が広がっている。
ここはクロードの父である前国王の建てた、別邸である城内だ。昨日からヒューバートはここで、クロードの護衛兼執事として滞在している。常にクロードの側に仕え、彼を守るのがヒューバートの役目だ。
だが……
ヒューバートは昨日の出来事を思い出し、ふぅーっと大きく溜息をついた。
王妃殿下が別邸に到着してからというもの、国王陛下であるクロード様とはほとんど顔を合わせていない。それというのも……ぜんぶ、あいつのせいだ。
ユリアーノの屈託ない笑顔が脳裏に浮かび、ヒューバートは怒りで拳を握り締めた。
王妃殿下への城のご案内を国王陛下にお願いするのはまだしも…私が国王陛下のお世話をしようとすると、毎回あいつの邪魔が入って、結局あれから国王陛下に顔を合わすことなく、朝を迎えてしまったじゃないか。
そうだ! 少し早いけど、お茶の用意をして朝の挨拶に伺おう。
そう考えていた途端、バターン! と、勢いよく扉が開いた。
「ヒュービー、おっはよー!」
朝から騒々しいやつだ。
「何しにきた」
ヒューバートはジロリとユリアーノを一瞥するが、全く意に介してないようだ。
「いやー、もしかしてヒュービーが空気読まずにクロード様とルチア様の甘い時間をブチ壊して、お茶なんか持ってって朝の挨拶なんかしに行かないよねぇ? って確認しに来ただけだよ」
ヒューバートはギクリと肩を揺らすが、平静を装う。そんなヒューバートの顔を、ユリアーノが悪戯っぽく窺う。
「もしそんなことでもしたらクロード様、きっとお怒りになるだろうなぁ……」
「そ、そんなこと私がするわけなかろう! 国王陛下のお気持ちは、私が一番理解している。お前に言われるまでもない!」
「そうだよねぇー」
そ、そうか……朝から国王陛下に挨拶に行くのは、まずいことだったのか。
「んじゃヒュービー、厩舎の掃除と馬の手入れと餌やりお願いね」
「なぜ私が!」
「クロード様の大切にされている愛馬のお世話、俺がやってもいいけど……」
「国王陛下の愛馬の世話など、お前に任せられるはずなかろう!」
ヒューバートは足を踏みならしながら、厩舎へと向かって行った。
「ふふっ、いってらっしゃーい!」
ユリアーノは微笑んでヒューバートを見送った。
「じゃ、俺はクロード様とルチア様の朝食の準備してから、朝の挨拶にいこっかな♪」
ユリアーノは朝食の準備を整えた後、クロードとルチアの寝室へと向かい、扉をノックした。
トン、トン……
あれ? 返事がない。おかしいな……
今度は遠慮がちに、小さくノックをした。
トン、トン……
それでも返事がないので、ゆっくりと扉を開く。
クロード様、いらっしゃらないのかな……
「クロード様、ルチア様……」
視線を彷徨わせた先には、ルチアに抱き締められて穏やかに寝息をたてるクロードの姿があった。
「え……」
ユリアーノが驚きで目を見開く。
いつもなら足音が近づいただけで目を覚ますクロード様が、扉をノックしても目を覚まさないなんて……
「二人共、幸せそうな顔して寝ちゃって」
クロード様にとってルチア様は、本当に特別なんだなぁ……
そう思うと、ユリアーノ自身も嬉しさで心が満たされてくる。
ニッコリと微笑むと、「おやすみなさい…」と小さく呟いて、そっと扉を閉めた。
ここはクロードの父である前国王の建てた、別邸である城内だ。昨日からヒューバートはここで、クロードの護衛兼執事として滞在している。常にクロードの側に仕え、彼を守るのがヒューバートの役目だ。
だが……
ヒューバートは昨日の出来事を思い出し、ふぅーっと大きく溜息をついた。
王妃殿下が別邸に到着してからというもの、国王陛下であるクロード様とはほとんど顔を合わせていない。それというのも……ぜんぶ、あいつのせいだ。
ユリアーノの屈託ない笑顔が脳裏に浮かび、ヒューバートは怒りで拳を握り締めた。
王妃殿下への城のご案内を国王陛下にお願いするのはまだしも…私が国王陛下のお世話をしようとすると、毎回あいつの邪魔が入って、結局あれから国王陛下に顔を合わすことなく、朝を迎えてしまったじゃないか。
そうだ! 少し早いけど、お茶の用意をして朝の挨拶に伺おう。
そう考えていた途端、バターン! と、勢いよく扉が開いた。
「ヒュービー、おっはよー!」
朝から騒々しいやつだ。
「何しにきた」
ヒューバートはジロリとユリアーノを一瞥するが、全く意に介してないようだ。
「いやー、もしかしてヒュービーが空気読まずにクロード様とルチア様の甘い時間をブチ壊して、お茶なんか持ってって朝の挨拶なんかしに行かないよねぇ? って確認しに来ただけだよ」
ヒューバートはギクリと肩を揺らすが、平静を装う。そんなヒューバートの顔を、ユリアーノが悪戯っぽく窺う。
「もしそんなことでもしたらクロード様、きっとお怒りになるだろうなぁ……」
「そ、そんなこと私がするわけなかろう! 国王陛下のお気持ちは、私が一番理解している。お前に言われるまでもない!」
「そうだよねぇー」
そ、そうか……朝から国王陛下に挨拶に行くのは、まずいことだったのか。
「んじゃヒュービー、厩舎の掃除と馬の手入れと餌やりお願いね」
「なぜ私が!」
「クロード様の大切にされている愛馬のお世話、俺がやってもいいけど……」
「国王陛下の愛馬の世話など、お前に任せられるはずなかろう!」
ヒューバートは足を踏みならしながら、厩舎へと向かって行った。
「ふふっ、いってらっしゃーい!」
ユリアーノは微笑んでヒューバートを見送った。
「じゃ、俺はクロード様とルチア様の朝食の準備してから、朝の挨拶にいこっかな♪」
ユリアーノは朝食の準備を整えた後、クロードとルチアの寝室へと向かい、扉をノックした。
トン、トン……
あれ? 返事がない。おかしいな……
今度は遠慮がちに、小さくノックをした。
トン、トン……
それでも返事がないので、ゆっくりと扉を開く。
クロード様、いらっしゃらないのかな……
「クロード様、ルチア様……」
視線を彷徨わせた先には、ルチアに抱き締められて穏やかに寝息をたてるクロードの姿があった。
「え……」
ユリアーノが驚きで目を見開く。
いつもなら足音が近づいただけで目を覚ますクロード様が、扉をノックしても目を覚まさないなんて……
「二人共、幸せそうな顔して寝ちゃって」
クロード様にとってルチア様は、本当に特別なんだなぁ……
そう思うと、ユリアーノ自身も嬉しさで心が満たされてくる。
ニッコリと微笑むと、「おやすみなさい…」と小さく呟いて、そっと扉を閉めた。
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