【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都

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おまけ2 ーユリアーノーとヒューバートの攻防ー

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 突然、ふたりの頭上でバサバサッと羽音が迫った。ヒューバートの頭の上には、白い梟がのっていた。

「ブラン!!」

 ユリアーノが叫ぶ。それは、クロードの飼っている白い梟、ブランだった。

「お、おいやめろっ!! 私は、宿り木ではないぞっっ!!」

 慌てるヒューバートの頭からユリアーノがブランをそっと外し、自らの腕へと下ろした。

「ブランの脚に紙が巻かれてるよ。伝令を運んできたんだ」

 ヒューバートは落ち着きを取り戻すと、ブランの脚から紙を外した。途端にブランは、バサバサッと羽音をたてて、またどこかへ飛びたった。

「……」

 伝令を読んだヒューバートの顔が、真剣味を増す。

「これは……すぐにでも、国王陛下に戻って頂かなくてはならないようだ」

 すると、まるでタイミングを見計らったかのように遠くからクロードとルチアが廊下をこちらへと向かって歩いてくるのが見える。ヒューバートはクロードの元へと駆け出した。

 あーあ、甘い時間もこれで終わりか……

 ユリアーノはそっと溜息を吐いた。

「国王陛下、本城より伝令が届きました」

 ヒューバートの言葉にクロードが眉を顰めた。

「ここにいる間は、一切の公務は持ち込むな、と言っておいたはずだが?」

 クロードの咎めるような口調に一瞬怯んだものの、ヒューバートは事態の深刻さを考慮し、頭を下げる。

「申し訳、ございません。ですが、緊急を要すもので、国王陛下のご指示を仰ぎたいとのことで……」

 クロードは大きく溜息を吐くと、チラッとルチアを見た。彼の気遣いを感じたルチアは、気丈に答えた。

「クロード様、私のことは気になさらず、どうか公務にお向かいくださいませ」
「すまぬ、ルチア」

 クロードはルチアの頭にそっと手を置いた。

「終わり次第、すぐに戻る」

 ヒューバートはその光景を前に、改めてクロードのルチアへの想いの深さを感じた。

 今までの国王陛下では、考えらえなかったことだ……

「行くぞ、ヒューバート」
「は、はい!」
 
 クロードは途端に公務の顔になり、ヒューバートを従えて足早に執務室へと向かった。

「では、私は寝室へ戻りますね」

 ルチアはにっこりとユリアーノに微笑むと、クロードとは反対側へと歩いて行った。
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