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「おい!エレーヌ!逃げるなよ!!誰か、エレーヌを捕らエレーヌを捕らえておけ。今から話す事を聞いたら取り乱して暴れるかもしれないからなっ!」
会場に入って来るなり、そう叫ぶと騎士達が私を押さえ込んだ。
先程、私に話し掛けてきた人達が悲鳴を上げる。
「もう騎士達には段取りを付けていたのですかっ。それに私が貴方たちとの約束を破るなんて事ある訳がないでしょっ。い゛」
「許可なく発言するな!」
騎士達に頭を抑えつけられられた。
「何をしているの!?聖女様に向かってそのような事をするなんてそれでも教皇の息子!?」
公爵家のご令嬢が教皇の息子を睨みつけ、私を庇うと騎士達に私を離すように命令した。
「おやめ下さい。令嬢、私が指示したのです」
王宮騎士団長の息子が声を上げる。
「まあまあ、それより早く新たな聖女の発表をして下さいよ」
賢者がそう言うとそうだなと一言いい、口を開いた教皇の息子
「皆、聞いてくれ。実はそこで押さえつけてあるエレーヌは本当の聖女ではなかった!そしてここにいるディアナこそ本当の聖女だったのだ!」
「あら、そうですの。それなら全く問題ありませんでしたわ」
「ディアナ様が本当の聖女様だったのですね!!」
ああ、やっぱり。誰が聖女かはどうでも良くて、本当の聖女かどうかが重要なのだろう。
「ささと偽聖女を牢屋に放り込め!!!」
叫んだのは婚約者だった。
元々、助けてくれるとも思っちなかったがここまでとは。
「エレーヌを離せ」
会場に現れたのは聖なる力が全くない王子だった。定期的に手紙を送り合う事で連絡は取っていたが、婚約者が出来てからはそれもせず、全く交流がなかったのに。
騎士達も王子の命令には逆らえず、私を離すと
「王子?この者は聖女と偽り生活していたのですよ。牢屋に閉じ込めるのは妥当では?」
皆がそうだとでも言いたげな顔をする。
「ディアナもそう思うわ!早く牢屋にエレーヌを閉じ込めて!」
「王子.....どうして私を助けるのですかっ。お立場が悪くなるかもしれませんわ」
「元々、俺は聖なる力がない。だからお前が聖女だか聖女じゃないかなんてどうでもいい。
それに立場も元々悪いから気にするな。
それにしても、王宮騎士の息子だからと私用で王宮騎士を使うなどそんな事していいのか?
それに教皇の息子だから聖女が移った事は知っていても友人に話して良いのだな」
「な、危害を加える可能性があったのですよ!?」
「エレーヌは教皇や国王と危害を加えることはしないと約束を交わしている」
「いいじゃないですかぁ。てか王子様って聖なる力が全く無いんですって?私が祝福を授けますわ。それで帰って下さらない?」
王子になんてことを言うんだ。
「いいだろう。授けてみろ」
王子の頭に手をかざそうとすると
「いっだいい!!!!!?あんた何してくれたの!?」
「できなかったな。さあ、エレーヌ帰ろう。ここにいても無駄だ」
「待ちなさいよ!!こうなったら皆に見せてやるんだから!ここに聖なる力の量を測る水晶玉を用意したわ。これでどちらが水晶玉を光らせることが出来るか見せてやろうじゃない。エレーヌ!手をかざしなさい」
無理やりディアナに手を引っ張って水晶玉に手をかざさせられると。
水晶玉がいつも通り光り輝いた。
「次はディアナがやるわよ!よく見なさい」
ディアナが水晶玉にかざすと皆私よりも眩しくなると思い目を隠したり覆ったりした。しかし一行に光り輝かない。
「ど、どういうこと!?」
すると教皇の息子がボソボソと話し始めた。
「ディアナ....実はディアナの使っていた水晶玉は不正の玉で誰でも光輝かせることが出来る水晶玉だったんだ」
「はー!?じゃあ私の聖なる力は本当はこれっぽっち?本当は私が偽物の聖女だったの!?」
それから、王子が元々呼んでいた王宮騎士のような教皇の息子や騎士団長の息子、ディアナは牢屋に入れたらた。
教皇の息子は神聖なる儀式に不正をさせようとしたことで有罪
ディアアは一応、騙されていたため少しの謹慎ですんだ。
私は偽聖女として一瞬ではあったが誰も手を差し伸べてくれなかったのでこんな国を出ていき、王子と聖なる力が重要視されていない国で幸せのなりました。
会場に入って来るなり、そう叫ぶと騎士達が私を押さえ込んだ。
先程、私に話し掛けてきた人達が悲鳴を上げる。
「もう騎士達には段取りを付けていたのですかっ。それに私が貴方たちとの約束を破るなんて事ある訳がないでしょっ。い゛」
「許可なく発言するな!」
騎士達に頭を抑えつけられられた。
「何をしているの!?聖女様に向かってそのような事をするなんてそれでも教皇の息子!?」
公爵家のご令嬢が教皇の息子を睨みつけ、私を庇うと騎士達に私を離すように命令した。
「おやめ下さい。令嬢、私が指示したのです」
王宮騎士団長の息子が声を上げる。
「まあまあ、それより早く新たな聖女の発表をして下さいよ」
賢者がそう言うとそうだなと一言いい、口を開いた教皇の息子
「皆、聞いてくれ。実はそこで押さえつけてあるエレーヌは本当の聖女ではなかった!そしてここにいるディアナこそ本当の聖女だったのだ!」
「あら、そうですの。それなら全く問題ありませんでしたわ」
「ディアナ様が本当の聖女様だったのですね!!」
ああ、やっぱり。誰が聖女かはどうでも良くて、本当の聖女かどうかが重要なのだろう。
「ささと偽聖女を牢屋に放り込め!!!」
叫んだのは婚約者だった。
元々、助けてくれるとも思っちなかったがここまでとは。
「エレーヌを離せ」
会場に現れたのは聖なる力が全くない王子だった。定期的に手紙を送り合う事で連絡は取っていたが、婚約者が出来てからはそれもせず、全く交流がなかったのに。
騎士達も王子の命令には逆らえず、私を離すと
「王子?この者は聖女と偽り生活していたのですよ。牢屋に閉じ込めるのは妥当では?」
皆がそうだとでも言いたげな顔をする。
「ディアナもそう思うわ!早く牢屋にエレーヌを閉じ込めて!」
「王子.....どうして私を助けるのですかっ。お立場が悪くなるかもしれませんわ」
「元々、俺は聖なる力がない。だからお前が聖女だか聖女じゃないかなんてどうでもいい。
それに立場も元々悪いから気にするな。
それにしても、王宮騎士の息子だからと私用で王宮騎士を使うなどそんな事していいのか?
それに教皇の息子だから聖女が移った事は知っていても友人に話して良いのだな」
「な、危害を加える可能性があったのですよ!?」
「エレーヌは教皇や国王と危害を加えることはしないと約束を交わしている」
「いいじゃないですかぁ。てか王子様って聖なる力が全く無いんですって?私が祝福を授けますわ。それで帰って下さらない?」
王子になんてことを言うんだ。
「いいだろう。授けてみろ」
王子の頭に手をかざそうとすると
「いっだいい!!!!!?あんた何してくれたの!?」
「できなかったな。さあ、エレーヌ帰ろう。ここにいても無駄だ」
「待ちなさいよ!!こうなったら皆に見せてやるんだから!ここに聖なる力の量を測る水晶玉を用意したわ。これでどちらが水晶玉を光らせることが出来るか見せてやろうじゃない。エレーヌ!手をかざしなさい」
無理やりディアナに手を引っ張って水晶玉に手をかざさせられると。
水晶玉がいつも通り光り輝いた。
「次はディアナがやるわよ!よく見なさい」
ディアナが水晶玉にかざすと皆私よりも眩しくなると思い目を隠したり覆ったりした。しかし一行に光り輝かない。
「ど、どういうこと!?」
すると教皇の息子がボソボソと話し始めた。
「ディアナ....実はディアナの使っていた水晶玉は不正の玉で誰でも光輝かせることが出来る水晶玉だったんだ」
「はー!?じゃあ私の聖なる力は本当はこれっぽっち?本当は私が偽物の聖女だったの!?」
それから、王子が元々呼んでいた王宮騎士のような教皇の息子や騎士団長の息子、ディアナは牢屋に入れたらた。
教皇の息子は神聖なる儀式に不正をさせようとしたことで有罪
ディアアは一応、騙されていたため少しの謹慎ですんだ。
私は偽聖女として一瞬ではあったが誰も手を差し伸べてくれなかったのでこんな国を出ていき、王子と聖なる力が重要視されていない国で幸せのなりました。
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