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エピローグ
しおりを挟む「エリーさん、おはよう」
「奥様、おはようございます。あと何度も言いますが、使用人にさん付けはやめませんか?」
「あぁ、そうだった。エリー、よね」
エリーは私に付けられた侍女だ。
彼女とは毎日話すことでようやく慣れたが、最初は敬語を取れず難しかったことを思い出す。そうは言ってもまだ敬称を取ることには慣れていないが。いきなり家へ来た私にも優しくて、丁寧な良い人である。
「少々遅いですが、朝食になさいますか?」
「そうしようかな」
腰が痛すぎてベッドから降りられそうも無いがセザーがどうにかしてくれるだろう。
あの時は気づかなかったがセザーは早く出て、何度もするタイプだったらしい。流石騎士とでも言うような、繰り返し続けられる体力と、根気よく続ける気力で私の体を探り、この前感じた痛みはどこへ行ったのか。そう思わせるくらいには気持ちが良かった。おかげで睡眠時間はあまり取れなかった。
「それにしても、旦那様は結婚式の次の日にも鍛錬をしているのですね」
「そうね。でも、私はそこが好きなの」
「まぁ。ふふっ、では、朝食を用意をしてきますね。そろそろ旦那様も戻ってきますもの」
「ありがとう。エリー」
パタンと閉じる扉を横目に私は息を吐いた。
時間を見る限り、いつものセザーならそろそろ戻ってくるだろう。そうしたら朝ご飯を食べて、またちょっと寝てしまおう。セザーだって休みだろうし。
私は、まだ変わらず今後のことは分からないけれど、セザーが居るのなら何とかなるような気がした。
(終)
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