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一カ月。
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この1カ月はニーナに見つかることなくまだ静かに過ごせていた。
最近はクラスの皆も事情を何となく理解してくれているのか、ニーナがくるとすぐに「君のモブはいないよ!」
と言って追い返してくれるようになった。クラスの皆がいい人ばかりで本当に良かったと思う。そして最近友人が何人かできたのが嬉しい。
「アナ!一緒にお昼食べましょう!」そう言って声をかけてくれるのはビアンカ・ルクレール公爵令嬢だ。従姉妹から私の話を聞いていたみたいで話しかけてくれた。見た目はすこし小柄で白銀にウェーブのかかった髪。スカイブルーのような青い目ですごく可憐で穏やかそうな雰囲気の子だけど、中身は全く真逆で明るく、ハキハキとした感じで、どちらかと言うと「自由」と言う言葉が似合う女の子だ。2人ともお家でゆっくり手芸をするよりは馬に乗って遠乗りする方が好きだったりする。そのお陰でとても話が合う。
「ビアンカはよく私に声をかけたわよね。こんな見た目だと話すのにも躊躇しない?」
「初めはね!すごい地味た子だと思ったわ。でもヘレナから自称ヒロインの話はよく聞いていたのよ。いつも従姉妹に付き纏ってて、自分はヒロインだしか言わないって。その知人が誰かと話しているとすぐ割って入ってきてその場を荒らすだけ荒らしていなくなるからすごい迷惑とも言っていたわね…話を聞いた手前関わりたくないなと思っていたんだけど、まさかアナがあの格好で通い始めると思ってなくて。ヘレナもきっと2人は話が合うと思うって言っていたから、思わず声をかけちゃったのよ。」
確かに、お茶会に行くともれなく呼んでもいないのにニーナがついてくる。そして主催の人を困らせるし、荒らすだけ荒らして帰っていくから、段々私もお茶会などに参加しなくなっていた…周りの人もそれを知ってかあまり声をかけてこなくなっていたし…ヘレナとはお父様とヘレナのお母様が兄妹ということもあって付き合いがあったから仲良くしてもらえてたけど…
「そう考えるとヘレナには感謝しかないわね!」
そんなヘレナはなるべく学院で私に関わらないようにしてくれている。ヘレナと私が近づくことでニーナが勘づく可能性もあるかもしれないからだ…
まぁ、ヘレナはヘレナで婚約者と一緒にいることが多いので、「私のことは気にしないで」と手紙に書いてあった。
「そう言えば、ビアンカは公爵令嬢だけど、婚約者とかいるの?」
ビアンカも唐突に聞かれたことにびっくりしたようだ。
「私?婚約者ねぇ…いないわ。お母様たちに婚約について話はされるんだけどね。お兄様とお姉様がもう結婚しているし、そんな急がなくてもいいんじゃないかなって思っているの。そういうアナはどうなのかしら?」
きっとあなたもいないんでしょうと言うような顔でみてくるビアンカに私もため息をつきながら返す。
「私もいないわ。何しろヒロイン様が近くにいてお茶会などもあまり行けなかったし。出会いもなかったもの。お兄様たちも別に急がなくていいって言うし…。でも、学院にいる間に一回は恋がしたいと思っているのよ。」
「アナ…その格好だとなかなか恋も難しいわね。」
ビアンカの言う通り、今の私はおさげの三つ編み。徹底的に目立たない格好をしている。
「わかっているわ。好きな人を見ているだけでもいいの。これからきっとたくさんの行事があるもの。だからこそ好きな人を応援するのも悪くないかもしれないと思っているの。」
両思いじゃなくてもいい、片思いでもどきどきできるようなそんな恋愛がしてみたいと思っている。
「それはいいわね!好きな人応援隊ね!そのためにはまず好きな人を作らないといけないわ。アナはどんな人がタイプなの?」
お互いのタイプを話しながら夢を膨らませる。まだまだ学院生活も始まったばかりだ。2人でこれからどんなことが起きるのか考えるとワクワクする。
ビアンカと2人でどんな学院生活を送りたいか話すのがとても楽しい。
2人で美術室で色々話しているとあっという間にお昼の時間が終わり午後の予鈴がなったので、私たちは急いで教室に戻った。
⟡.·*.··············································⟡.·*.
デューク視点。
今日も同じ時間になると美術室が開く。
最近は1人ではなく友達と一緒に来ているようだ。
「デューク。今日も見ているのかい。」
「あぁ、最近は2人でよくお昼を食べているんだよね。それにしてもあのメガネにおさげの外した姿が気にならないか?」
「そうかな…」
くすくすと笑いながらレナードも美術室の方をみる。
「それにしてもあの2人はいつも楽しそうだよね。どんな話をしているんだろう。」
もしかしたらレナードは2人のことを知っているのかもしれないなと思いながらも、あえて聞くことはしない。
こうやって2人が楽しそうに話しているのをみると何だかこちらも楽しい気分になってくる気がする。
「いつか話す機会があったらいいな。」
なかなか自分からあの空間に寄っていく気にはならないけどあの2人の楽しそうな雰囲気に他の人たちが気づいていなければいいなと思いながら今日のお昼休みも過ぎて行った。
最近はクラスの皆も事情を何となく理解してくれているのか、ニーナがくるとすぐに「君のモブはいないよ!」
と言って追い返してくれるようになった。クラスの皆がいい人ばかりで本当に良かったと思う。そして最近友人が何人かできたのが嬉しい。
「アナ!一緒にお昼食べましょう!」そう言って声をかけてくれるのはビアンカ・ルクレール公爵令嬢だ。従姉妹から私の話を聞いていたみたいで話しかけてくれた。見た目はすこし小柄で白銀にウェーブのかかった髪。スカイブルーのような青い目ですごく可憐で穏やかそうな雰囲気の子だけど、中身は全く真逆で明るく、ハキハキとした感じで、どちらかと言うと「自由」と言う言葉が似合う女の子だ。2人ともお家でゆっくり手芸をするよりは馬に乗って遠乗りする方が好きだったりする。そのお陰でとても話が合う。
「ビアンカはよく私に声をかけたわよね。こんな見た目だと話すのにも躊躇しない?」
「初めはね!すごい地味た子だと思ったわ。でもヘレナから自称ヒロインの話はよく聞いていたのよ。いつも従姉妹に付き纏ってて、自分はヒロインだしか言わないって。その知人が誰かと話しているとすぐ割って入ってきてその場を荒らすだけ荒らしていなくなるからすごい迷惑とも言っていたわね…話を聞いた手前関わりたくないなと思っていたんだけど、まさかアナがあの格好で通い始めると思ってなくて。ヘレナもきっと2人は話が合うと思うって言っていたから、思わず声をかけちゃったのよ。」
確かに、お茶会に行くともれなく呼んでもいないのにニーナがついてくる。そして主催の人を困らせるし、荒らすだけ荒らして帰っていくから、段々私もお茶会などに参加しなくなっていた…周りの人もそれを知ってかあまり声をかけてこなくなっていたし…ヘレナとはお父様とヘレナのお母様が兄妹ということもあって付き合いがあったから仲良くしてもらえてたけど…
「そう考えるとヘレナには感謝しかないわね!」
そんなヘレナはなるべく学院で私に関わらないようにしてくれている。ヘレナと私が近づくことでニーナが勘づく可能性もあるかもしれないからだ…
まぁ、ヘレナはヘレナで婚約者と一緒にいることが多いので、「私のことは気にしないで」と手紙に書いてあった。
「そう言えば、ビアンカは公爵令嬢だけど、婚約者とかいるの?」
ビアンカも唐突に聞かれたことにびっくりしたようだ。
「私?婚約者ねぇ…いないわ。お母様たちに婚約について話はされるんだけどね。お兄様とお姉様がもう結婚しているし、そんな急がなくてもいいんじゃないかなって思っているの。そういうアナはどうなのかしら?」
きっとあなたもいないんでしょうと言うような顔でみてくるビアンカに私もため息をつきながら返す。
「私もいないわ。何しろヒロイン様が近くにいてお茶会などもあまり行けなかったし。出会いもなかったもの。お兄様たちも別に急がなくていいって言うし…。でも、学院にいる間に一回は恋がしたいと思っているのよ。」
「アナ…その格好だとなかなか恋も難しいわね。」
ビアンカの言う通り、今の私はおさげの三つ編み。徹底的に目立たない格好をしている。
「わかっているわ。好きな人を見ているだけでもいいの。これからきっとたくさんの行事があるもの。だからこそ好きな人を応援するのも悪くないかもしれないと思っているの。」
両思いじゃなくてもいい、片思いでもどきどきできるようなそんな恋愛がしてみたいと思っている。
「それはいいわね!好きな人応援隊ね!そのためにはまず好きな人を作らないといけないわ。アナはどんな人がタイプなの?」
お互いのタイプを話しながら夢を膨らませる。まだまだ学院生活も始まったばかりだ。2人でこれからどんなことが起きるのか考えるとワクワクする。
ビアンカと2人でどんな学院生活を送りたいか話すのがとても楽しい。
2人で美術室で色々話しているとあっという間にお昼の時間が終わり午後の予鈴がなったので、私たちは急いで教室に戻った。
⟡.·*.··············································⟡.·*.
デューク視点。
今日も同じ時間になると美術室が開く。
最近は1人ではなく友達と一緒に来ているようだ。
「デューク。今日も見ているのかい。」
「あぁ、最近は2人でよくお昼を食べているんだよね。それにしてもあのメガネにおさげの外した姿が気にならないか?」
「そうかな…」
くすくすと笑いながらレナードも美術室の方をみる。
「それにしてもあの2人はいつも楽しそうだよね。どんな話をしているんだろう。」
もしかしたらレナードは2人のことを知っているのかもしれないなと思いながらも、あえて聞くことはしない。
こうやって2人が楽しそうに話しているのをみると何だかこちらも楽しい気分になってくる気がする。
「いつか話す機会があったらいいな。」
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