婚約破棄はこちらからお願いしたいのですが、創造スキルの何がいけないのでしょう?

ゆずこしょう

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出国

入国準備 ジンニック視点

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ーーー2日前。

メレナーデ嬢が休んだ後、執務室の扉をたたく音が聞こえる。

「ジン。僕だけど、入っていいかな?」エドが扉越しに声をかけてくる。
入っていいことを伝えると、エドがウィスキーとコップをもってはいってきた。どうやら吞むつもりだったらしい。

久しぶりに会ったこともあり、現状報告などを踏まえて色々話をしていると、急にエドが真剣な顔になった。
「ジン。はたから見ていてお前の気持ちはまるわかりだ。気づいていないのはこういった気持ちに疎いメーデだけだよ。お前はこれからどうするつもりなんだい?」

おそらく、兄として、メレナーデ嬢とどうなっていきたいのかということを聞いているんだろう。

「聞かなくてもわかるだろう。俺はメレナーデ嬢とこれからも一緒にいたいと思っている。」
そう伝えると、エドはふぅとため息をついた。ついこの間、メレナーデ嬢の婚約は白紙に戻ったばかりだし、エドの気持ちもわかるが、メレナーデ嬢を狙っている輩はほかにもたくさんいる。ほかの奴の手に渡るくらいなら早めに外堀を埋めておきたいというのが事実だ。

「お前の気持ちは分かった。僕もジンになら妹を任せられると思っている。メーデも少なからずお前を意識しているのがわかるからね。メーデの気持ちを尊重したいというのが家族として、兄としての思いだよ。」
グラスに残っていたウィスキーをグイっと飲み切った。

ジンはこれからどのように進めていこうと思っているのか、エドに話した。

まずはブルームーン王国に一緒に行こうと思っているということ。すぐに親に挨拶をしてほしいというわけではないためあくまでも里帰りもかねて一緒に向かうということにした。
そしてギムレット公爵家まで送っていくことを伝える。

「僕がいけたらよかったんだけどね、こっちでやり残したことがあるし、下手に隣国に行ったということがばれるとメーデも一緒に行ったとばれかねないと思っていたんだ。その点、ジンが一緒なら安心だよ。メーデを頼んだ。」


「わかっている。それに俺だったらブルームーン王国へ行き来自由だからな。気にしないでくれ。それに少しでもメレナーデ嬢と一緒にいることが増えるならそれはそれで嬉しいんだ。あとは父上にカルーア国の現状も伝えておきたいしな。」

今のまま行くとカルーア国が危ないということ。領地によって変わってはくるものの、全体的に潤っている領地が少なく今のまま行くと国民の反乱が起きかねない状態であることを伝えておきたい。

カルーア国はブルームーン王国に以前戦争を仕掛けて負けており、カルーア国は国としては存続しているものの、あくまでもブルームーン王国の属国でしかないのだ。それも踏まえ現状を伝えるというのはとても大切だと思う。

「まあ、お前の父上は優しいがあくまでも国民に対してと王妃に対してだもんな。ブルームーン王国の国王が今後カルーア国に対してどのようにしていくつもりなのか…できればバイヤー領はそのままにしてくださるとありがたいんだが。」

一言そう言いながらウィスキーを飲み終わってほろ酔い気分のエドは執務室を出て行った。
バイヤー領はきっと大丈夫だろう。なんといってもギムレット公爵家の娘がいる領地だ。ブルームーンに戻ったら伝えないといけないことなどたくさんあるとおもうと少し気持ちが重いが、メレナーデ嬢との話も進むのではないかとおもうと少しだけ気持ちが軽くなった。

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