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秋のお茶会
ガイア王妃
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王都に戻ってきて1ヶ月。
この1ヶ月は王都に居たこともあってか、ダルデンヌ公爵が家に訪ねて来ることは無かった。
「普通であれば領地の方がゆっくり出来るものだけれど、王都の方がゆっくり出来るってなんだか嫌ね…」
「ダルデンヌ公爵領とコルベール領は隣合っていますしね…王都に来るよりも近いのでしょう。」
確かにダルデンヌ公爵領からコルベール領までであれば片道2時間掛からずに着く。王都までは半日以上だ。これでもまだ他の領地に比べれば王都に近い方だと思うけれど、それでも行ったり来たりするには結構時間がかかる。
オスト様が領地に居たこともあってか、領地にもダルデンヌ公爵家の人達が来ているということは無いようだ。
「そうね。深く考えてもあの方たちが考えてることは全く分からないし、考えるのはやめましょう!今日はお母様とお父様が領地から来るのよね。楽しみだわ!」
「そうですね。旦那様と奥様は夕方頃にこちらに着くようです。」
私も今日は登城して王妃教育などがあるし、夕方に来られるということであれば出迎えには間に合いそうだ。
バネッサに髪をセットしてもらっている間に今日の予定を確認していく。午前中は王妃教育、午後はオスト様の執務の手伝い、14時頃から王妃とのお茶会がある予定だ。
王妃とのお茶会は1週間後にある、王妃主催のお茶会の打ち合わせも兼ねていると聞いている。
「私も夕方には帰れると思うわ。お父様たちと夕飯も食べられそうね。」
準備を終えると私は馬車に乗り王宮へ向かった。
「メーティア様、おはようございます。」
「モーリア伯爵夫人、おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。」
モーリア伯爵夫人。現国王妃の教育係も務められた方で、マナーや作法などどれをとっても右に出る者はいないと言われるほどのご夫人である。初めてお会いした時からとても尊敬しているお方だ。
「メーティア様は覚えられるのが早いのでほとんどもう教えられることはないのですが、何か聞いておきたいことなどはございますか?」
「そうですね…。このあと王妃様とお会いするのですが、王妃様がどのようなお方なのか教えていただくことは可能でしょうか?」
この国の歴史については理解ができていても表面上だけでなかなか一人一人のことを知るということはできないのが現実だ。それにこのお会いする王妃様のことを少しでも知っておきたい。一応、お義母様になる訳だし…。
「私の知っている範囲にはなりますが、それでもよければお話ししましょう。ガイア王妃はロロット伯爵家の出身で貴族位も高くないことから妬まれていたんですよ…。それでもウラヌス国王と一緒にいるために必死に勉強して周りを認めさせたのです。」
今もそうだが、貴族はなかなか恋愛結婚ができない。ほとんどが政略結婚だ…勿論政略結婚をしたからといって、お互いを想いあっている人たちもいるだろう。家の両親だってとても仲がいい。まぁお父様がお母様の尻に敷かれているという感じも否めないけれど…
「お二人の出会いは本にもなりそうなくらい素敵な出会いだったんですよ。」
ウラヌス国王は18歳になるまで婚約者を作らず、のらりくらりと前国王の話も交わしていたそうだ。そんなときに前王妃からある条件が出された。
「「一度だけでいいからお茶会に参加しなさい。もしそのお茶会に参加しても婚約者が見つからなければもう私たちからは何も言いません。」とね…そして仕方なしにウラヌス国王お茶会に参加しました。」
お茶会に参加して、笑顔を振りまくよりも馬に乗って出かけたり、剣をふるったりすることが好きだった国王は顔を出したから帰るとすぐにお茶会会場を出ていこうとした。そして踵を返したと同時に一人の女性とぶつかったんだそうだ。
「それがガイア王妃でした。ガイア王妃もまさか人がぶつかってくると思っていなかったようで吃驚してしりもちをついたんです。それが二人の初めての出会いでした。ここだけの話ですが…ウラヌス国王の一目ぼれだったんですよ。」
そこからはガイア王妃に猛烈なアタックを繰り返したらしい。貴族位も全然釣り合わないからとガイア王妃はずっと断り続けていた。それでもあきらめずに毎日花や文を送ってくるウラヌス国王にガイア王妃もついに折れた。
「前国王も前王妃も。ウラヌスが結婚すればそれ以上は何も言わない…と約束をしていましたので、それ以上二人が何か言うことはなかったんです。ただ一つを除いて…」
「ただ一つですか…?」
「はい、他の貴族たちを認めさせるのは自分たちでするように。私たちは動かない…と。このくらい自分たちで何とかできなければ、これからを任せることはできない…とも言っていましたね。」
それからウラヌス国王とガイア王妃は認めてもらうために必死に勉強を頑張ったそうだ。そして二人が出会ってから2年後無事結婚したらしい。
「ガイア王妃はすごいですね…」
「えぇ…今までにも伯爵家から王妃が生まれていないというわけではないですが、周りから馬鹿にされないようにといつも笑顔で必死に頑張っていました。」
今まで、努力の妃と呼ばれていたからなんでだろうと思っていたけど、こんなに頑張っていたなんて知らなかった。お茶会前にガイア王妃のことを聞いておいてよかったかもしれない…。そのあともどんなことがあったか色々お話を聞いていればあっという間にお茶会の時間になっていた。
この1ヶ月は王都に居たこともあってか、ダルデンヌ公爵が家に訪ねて来ることは無かった。
「普通であれば領地の方がゆっくり出来るものだけれど、王都の方がゆっくり出来るってなんだか嫌ね…」
「ダルデンヌ公爵領とコルベール領は隣合っていますしね…王都に来るよりも近いのでしょう。」
確かにダルデンヌ公爵領からコルベール領までであれば片道2時間掛からずに着く。王都までは半日以上だ。これでもまだ他の領地に比べれば王都に近い方だと思うけれど、それでも行ったり来たりするには結構時間がかかる。
オスト様が領地に居たこともあってか、領地にもダルデンヌ公爵家の人達が来ているということは無いようだ。
「そうね。深く考えてもあの方たちが考えてることは全く分からないし、考えるのはやめましょう!今日はお母様とお父様が領地から来るのよね。楽しみだわ!」
「そうですね。旦那様と奥様は夕方頃にこちらに着くようです。」
私も今日は登城して王妃教育などがあるし、夕方に来られるということであれば出迎えには間に合いそうだ。
バネッサに髪をセットしてもらっている間に今日の予定を確認していく。午前中は王妃教育、午後はオスト様の執務の手伝い、14時頃から王妃とのお茶会がある予定だ。
王妃とのお茶会は1週間後にある、王妃主催のお茶会の打ち合わせも兼ねていると聞いている。
「私も夕方には帰れると思うわ。お父様たちと夕飯も食べられそうね。」
準備を終えると私は馬車に乗り王宮へ向かった。
「メーティア様、おはようございます。」
「モーリア伯爵夫人、おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。」
モーリア伯爵夫人。現国王妃の教育係も務められた方で、マナーや作法などどれをとっても右に出る者はいないと言われるほどのご夫人である。初めてお会いした時からとても尊敬しているお方だ。
「メーティア様は覚えられるのが早いのでほとんどもう教えられることはないのですが、何か聞いておきたいことなどはございますか?」
「そうですね…。このあと王妃様とお会いするのですが、王妃様がどのようなお方なのか教えていただくことは可能でしょうか?」
この国の歴史については理解ができていても表面上だけでなかなか一人一人のことを知るということはできないのが現実だ。それにこのお会いする王妃様のことを少しでも知っておきたい。一応、お義母様になる訳だし…。
「私の知っている範囲にはなりますが、それでもよければお話ししましょう。ガイア王妃はロロット伯爵家の出身で貴族位も高くないことから妬まれていたんですよ…。それでもウラヌス国王と一緒にいるために必死に勉強して周りを認めさせたのです。」
今もそうだが、貴族はなかなか恋愛結婚ができない。ほとんどが政略結婚だ…勿論政略結婚をしたからといって、お互いを想いあっている人たちもいるだろう。家の両親だってとても仲がいい。まぁお父様がお母様の尻に敷かれているという感じも否めないけれど…
「お二人の出会いは本にもなりそうなくらい素敵な出会いだったんですよ。」
ウラヌス国王は18歳になるまで婚約者を作らず、のらりくらりと前国王の話も交わしていたそうだ。そんなときに前王妃からある条件が出された。
「「一度だけでいいからお茶会に参加しなさい。もしそのお茶会に参加しても婚約者が見つからなければもう私たちからは何も言いません。」とね…そして仕方なしにウラヌス国王お茶会に参加しました。」
お茶会に参加して、笑顔を振りまくよりも馬に乗って出かけたり、剣をふるったりすることが好きだった国王は顔を出したから帰るとすぐにお茶会会場を出ていこうとした。そして踵を返したと同時に一人の女性とぶつかったんだそうだ。
「それがガイア王妃でした。ガイア王妃もまさか人がぶつかってくると思っていなかったようで吃驚してしりもちをついたんです。それが二人の初めての出会いでした。ここだけの話ですが…ウラヌス国王の一目ぼれだったんですよ。」
そこからはガイア王妃に猛烈なアタックを繰り返したらしい。貴族位も全然釣り合わないからとガイア王妃はずっと断り続けていた。それでもあきらめずに毎日花や文を送ってくるウラヌス国王にガイア王妃もついに折れた。
「前国王も前王妃も。ウラヌスが結婚すればそれ以上は何も言わない…と約束をしていましたので、それ以上二人が何か言うことはなかったんです。ただ一つを除いて…」
「ただ一つですか…?」
「はい、他の貴族たちを認めさせるのは自分たちでするように。私たちは動かない…と。このくらい自分たちで何とかできなければ、これからを任せることはできない…とも言っていましたね。」
それからウラヌス国王とガイア王妃は認めてもらうために必死に勉強を頑張ったそうだ。そして二人が出会ってから2年後無事結婚したらしい。
「ガイア王妃はすごいですね…」
「えぇ…今までにも伯爵家から王妃が生まれていないというわけではないですが、周りから馬鹿にされないようにといつも笑顔で必死に頑張っていました。」
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