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建国祭
決戦前。
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「折角の健国祭初日がまさかこんなことになるなんて思っていなかったが、ここでうまくいけば保守派の動きを抑えることができる。皆力を貸してほしい。」
ウラヌス国王陛下が私たちに頭を下げるところをみて、本気なんだということが分かった。
それからウラヌス国王陛下は今起きていることを話してくれる。
「現在、この国は革新派と保守派で意見が対立していることが多いのは知っているな。」
保守派は自分たちの保身のためにうごき、革新派は国民のために新しいことも挑戦をしていくような人たちだ。私たちコルベール家は革新派に属している形になる。
革新派の人たちはあまり派閥について大きく考えていない人が多く、国民や領民が少しでも生活がしやすくなればいいとしか思っていないからだ。
保守派はあくまでも自分たちのために動いている感じなので、国民がどうなろうがどうでもいいという感じだ…
「保守派の面々が今回色々としかけている。今日がいい例だろう。実はな…アポロを王にしようという声が上がっている。」
それは以前アポロ様自身から聞いた話だ。まぁあの人が王になれるだけの器を持っているかと言われたらないだろうけど。もし王になったとしても女性をたくさん呼んでは豪遊してそうだ。
「アポロを傀儡にして保守派の力を上げていこうという魂胆なのだろうな。あれだけ頭が悪いと素直に言うことしか聞かなさそうだしな…むしろいうことを聞くどころか勝手にやってくれとか言い出しそうだ。」
確かに国王陛下の言う通りだ。自分たちの今後の考えや他の人の考えもすぐに声に出してしまうくらいだし…無理だと思う。
「初めはヘルメントから最終日に事を成そうとしていると、エリスが言っていたと聞いたのだが、どうしても信じられなくてな…」
最終日に国王を狙うのはかなり難しい。最終日で狙うとしたら夜会の時くらいしか思い浮かばないし、夜会であれば騎士団の面々が近くを護衛しているのだ。無理に近いだろう。
そこで考えて思ったのが、1日目だったのである。1日目だけは唯一国王から騎士団が離れる時間がある。
それが…
「今日の建国祭開幕宣言…であれば国王から騎士団が離れ狙いやすくなる…ということですね。」
「そういうことだ。そこで私たちは相手の作戦を逆手に取ることにした。」
敢えて国王を撃たせて、死んだと思わせておく。そうすることで相手が尻尾を出しやすいということなのだろう。
「それにしても、杜撰な計画ですね…これはいったい誰が考えているのでしょうか…」
「恐らくだが…ヘシオネリアだろうな…エリスならもっとばれないように上手くやるだろうし。あいつは元々手を出す気はない。ヘシオネリアのアレウスへの思いと、アフロディーナへの嫉妬心を言葉巧みに操って増幅させたのだろう…」
国王はため息をつきながら話し出す。ヘシオネリアのお茶会でのお父様、お母様への思いは相当なものだった。
「建国祭の最終日に夜会が行われるだろう。私はそこで元気な顔を出し、種明かしをするつもりだ。それまでは皆あちら側の言うことを聞いていてほしい。アフロディーナ…とガイアはここにいるように…」
「何故ですか?私も戦えます。」
確かにお母様なら戦えるだろう。小さいころから剣も握らされてきたといっていたし、私だって稽古はしてきた。ニケお兄様は女性だからと容赦しないのでいつもケガだらけだったものだ…。
「お前が行ったら、ヘシオネリアが負けるのが目に見えておる。ここは泳がせておきたいんだ。すまないな…」
寧ろ心配しているとかではなかったらしい…私はその言葉に思わず笑いそうになった。
「そういえば、ヘルお兄様はここにいないんですね…。」
「ヘルはヘシオネリアについている。なんかやたらと気にいられていたな。」
お父様が笑いながら言うので、皆がお父様のことを物言いたげな目で見やった。
「な、なんだ…。」
「はぁ、それはお父様に似ているからですよ。言わばお父様の代わりということでしょうね。ヘルお兄様が可愛そうです。」
私の言葉に皆が頷く。
「ア、アフロディーナまで…。」
「ヘルメントは私の息子ですもの。心配はしてないけれど、あなたの代わりなんて…それにあんな豚と一緒にいたら臭くて鼻が曲がってしまうわ。むしろ豚に失礼ね。豚は綺麗好きと聞くし…。」
お母様の言葉に張り詰めていた空気が少しばかり緩んだ。
「さて…」
オリオンお祖父様の言葉に皆が真剣な顔つきに戻る。
「ここからは自由に動いて構わない。が、保守派のヤツらの動きを少し見ていて欲しい。決行は建国祭最終日。長い長い保守派との対立に終止符を打とう。」
皆各々に動きだす。
お父様は騎士団に戻り保守派の動向を探りつつ町の警備を。
私はニケお兄様と共にアポロを探る。
オスト様はヘルメントとしてアーテリアに近づくらしい。
お祖父様たちはエリスとダルデンヌ公爵、ジュアン侯爵の行方を探すそうだ。
「オスト様…大丈夫かと思いますが…ご武運を…」
「メルティもな。ニケがいるから大丈夫だとは思うが、気をつけて。これが終わったら城下町に遊びに行こう。」
オスト様の手をとって2人で見つめあった。
ウラヌス国王陛下が私たちに頭を下げるところをみて、本気なんだということが分かった。
それからウラヌス国王陛下は今起きていることを話してくれる。
「現在、この国は革新派と保守派で意見が対立していることが多いのは知っているな。」
保守派は自分たちの保身のためにうごき、革新派は国民のために新しいことも挑戦をしていくような人たちだ。私たちコルベール家は革新派に属している形になる。
革新派の人たちはあまり派閥について大きく考えていない人が多く、国民や領民が少しでも生活がしやすくなればいいとしか思っていないからだ。
保守派はあくまでも自分たちのために動いている感じなので、国民がどうなろうがどうでもいいという感じだ…
「保守派の面々が今回色々としかけている。今日がいい例だろう。実はな…アポロを王にしようという声が上がっている。」
それは以前アポロ様自身から聞いた話だ。まぁあの人が王になれるだけの器を持っているかと言われたらないだろうけど。もし王になったとしても女性をたくさん呼んでは豪遊してそうだ。
「アポロを傀儡にして保守派の力を上げていこうという魂胆なのだろうな。あれだけ頭が悪いと素直に言うことしか聞かなさそうだしな…むしろいうことを聞くどころか勝手にやってくれとか言い出しそうだ。」
確かに国王陛下の言う通りだ。自分たちの今後の考えや他の人の考えもすぐに声に出してしまうくらいだし…無理だと思う。
「初めはヘルメントから最終日に事を成そうとしていると、エリスが言っていたと聞いたのだが、どうしても信じられなくてな…」
最終日に国王を狙うのはかなり難しい。最終日で狙うとしたら夜会の時くらいしか思い浮かばないし、夜会であれば騎士団の面々が近くを護衛しているのだ。無理に近いだろう。
そこで考えて思ったのが、1日目だったのである。1日目だけは唯一国王から騎士団が離れる時間がある。
それが…
「今日の建国祭開幕宣言…であれば国王から騎士団が離れ狙いやすくなる…ということですね。」
「そういうことだ。そこで私たちは相手の作戦を逆手に取ることにした。」
敢えて国王を撃たせて、死んだと思わせておく。そうすることで相手が尻尾を出しやすいということなのだろう。
「それにしても、杜撰な計画ですね…これはいったい誰が考えているのでしょうか…」
「恐らくだが…ヘシオネリアだろうな…エリスならもっとばれないように上手くやるだろうし。あいつは元々手を出す気はない。ヘシオネリアのアレウスへの思いと、アフロディーナへの嫉妬心を言葉巧みに操って増幅させたのだろう…」
国王はため息をつきながら話し出す。ヘシオネリアのお茶会でのお父様、お母様への思いは相当なものだった。
「建国祭の最終日に夜会が行われるだろう。私はそこで元気な顔を出し、種明かしをするつもりだ。それまでは皆あちら側の言うことを聞いていてほしい。アフロディーナ…とガイアはここにいるように…」
「何故ですか?私も戦えます。」
確かにお母様なら戦えるだろう。小さいころから剣も握らされてきたといっていたし、私だって稽古はしてきた。ニケお兄様は女性だからと容赦しないのでいつもケガだらけだったものだ…。
「お前が行ったら、ヘシオネリアが負けるのが目に見えておる。ここは泳がせておきたいんだ。すまないな…」
寧ろ心配しているとかではなかったらしい…私はその言葉に思わず笑いそうになった。
「そういえば、ヘルお兄様はここにいないんですね…。」
「ヘルはヘシオネリアについている。なんかやたらと気にいられていたな。」
お父様が笑いながら言うので、皆がお父様のことを物言いたげな目で見やった。
「な、なんだ…。」
「はぁ、それはお父様に似ているからですよ。言わばお父様の代わりということでしょうね。ヘルお兄様が可愛そうです。」
私の言葉に皆が頷く。
「ア、アフロディーナまで…。」
「ヘルメントは私の息子ですもの。心配はしてないけれど、あなたの代わりなんて…それにあんな豚と一緒にいたら臭くて鼻が曲がってしまうわ。むしろ豚に失礼ね。豚は綺麗好きと聞くし…。」
お母様の言葉に張り詰めていた空気が少しばかり緩んだ。
「さて…」
オリオンお祖父様の言葉に皆が真剣な顔つきに戻る。
「ここからは自由に動いて構わない。が、保守派のヤツらの動きを少し見ていて欲しい。決行は建国祭最終日。長い長い保守派との対立に終止符を打とう。」
皆各々に動きだす。
お父様は騎士団に戻り保守派の動向を探りつつ町の警備を。
私はニケお兄様と共にアポロを探る。
オスト様はヘルメントとしてアーテリアに近づくらしい。
お祖父様たちはエリスとダルデンヌ公爵、ジュアン侯爵の行方を探すそうだ。
「オスト様…大丈夫かと思いますが…ご武運を…」
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オスト様の手をとって2人で見つめあった。
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